Gold Bead Head kebari—————— ゴールドビーズ ヘッド毛鉤

ゴールド ビーズ ヘッド毛鉤
沈める状況で鮎のドブ毛鉤に代表される毛鉤

昔から散弾銃の玉を付けたり
餌釣り用の錘を付けたり
毛鉤釣りの定番の釣り方

ハリスに錘はアウトリガー定番なら餌竿の方が探れる範囲は広い
テンカラ竿ならビーズヘッド毛鉤の方が楽しい

低水温の状況から
急激な水温低下で毛鉤を追わない時の切り札
その場合
使われてきたのは孔雀胴
沈める場合
一般的な色より銅色に輝くものが最適
わざわざピーッコックハールを黒染め
その拘りはただその方が釣れる

前出の羽根はたき毛鉤もそのタイプ
金糸・銀糸でアンダーボディを巻いた毛鉤は
使っている内にそのアンダーボディが薄っすらと底光り
その方が釣れる・・・・・

ゼンマイ胴も同じ事
金糸・銀糸の下巻きが無ければ価値は半減
わざわざゼンマイを使う意味も無い

底光り時が釣り時

バリエーションは様々
フライ用マテリアルで千変万化
それでも昔に戻ってピーコックハールの黒染め

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定番 ゴールドヘッドボディの下拵え

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ビーズヘッド毛鉤

使い残りのピーコックハールをシェルバックで使う

ダイドブラックピーコックハール
染料の加減で銅色に輝く

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黒染めピーコックハール

ボディ作成

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ビーズヘッド毛鉤

黒ハックルバージョン

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ビーズヘッド毛鉤

ビーズヘッド毛鉤

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ビーズヘッド毛鉤

バジャーハックルバージョン

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ビーズヘッド毛鉤

ライゼンリング氏提唱したライゼンリフト
ソフトハックルウェットフライ並みに
上流に陣取り岩裏から瀬尻に流す
毛鉤を底から浮かべた時に咥えるなら春は近い

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BH-kebari 先玉毛鉤

ビーズヘッド毛鉤・・・Upside Down

鮎毛鉤で一般的なゴールドヘッド
毛鉤釣りから鮎毛鉤が誕生したとも聞いている
ならば先祖返りで最初期シーズン用の毛鉤
ボディは実績有るぺネルフライ風
ハックルはハッチングザぺネルにも似る
タグは定番、ファイヤーオレンジのポイント附き

鈎はパートリッジ社 TS3A #12

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パートリッジ社 TS3A #12

タグ代わりにゴールドワイヤーとファイヤーオレンジ

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パートリッジ社 TS3A #12

接着剤は結局使用中にズレるので確りとスレッドで締める
手で持って毛鉤を巻いていた時は各工程でその都度篝結びをしていた
指のすべりを見越していた面も有るけれどそれだけ弱い糸だったと思う

dscf4792
ビーズヘッド毛鉤

一般的なゴールドヘッドなりビーズヘッドの流行りに乗って使ってみた
安曇野の澄み切った湧水の川でも効果は素晴らしいが毛鉤で使うとなると他の要因も多い

ゴールドビーズをふところ近くに収める
位置はハックルとのバランス
操作して意図的に動きが出る位置

柔らかいハックル使用の為抑えで根元にピーッコックハール

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ビーズヘッド毛鉤

柔らか目のハックルとしてクート

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クートハックル

ハッチザペネル風に敢えてウェブまで巻き込む

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ビーズヘッド毛鉤

ボディは山繭ダビング材にシルバーワイヤーでリブ

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ビーズヘッド毛鉤

クートのウェブだけをハックルとして使った湧水専用のミッジフライを思い出す

雪の中、まだ流れに出ず岩影で春を待つ岩魚用

同じ先玉パターンで逆さ毛鉤も面白い
敢えてバランスを崩した毛鉤の操作も楽しい

柔らかいハックルだと結局ソフトハックルフライ
張りと透けの有る蓑毛を使ってこその逆さ毛鉤

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BH 逆さ毛鉤

鈎 TMC200R #12 改

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BH 逆さ毛鉤

こちらは雪代用

minomusi-kebari 蓑虫毛鉤

蓑虫毛鉤

前出の蓑虫毛鉤を羽軸の皮でなく手軽に巻けるようアレンジ

まずはガマカツ R10-B #10

dscf4774
ガマカツ R10-B #10

スレッド   オレンジ
ボディの絹糸 オレンジ

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蓑虫毛鉤

三分割のボディが基本
羽軸の皮代わりにエルクヘヤー

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蓑虫毛鉤

2段目・3段目も同じくエルクヘヤー
ボディは絹糸

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蓑虫毛鉤

ヘッドに飾り付けでピーッコックハール

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蓑虫毛鉤

上側から見ると名前の由来が分かる

ついでにフライでの解釈

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蓑虫毛鉤とヒゲナガ・ドライフライ

サイズ的にはもっとウィングを広げればボリュームが出てヒゲナガ風になるが
使い易さを優先するとこの程度

使用方法
夕方の流れ込みから広がる深いプールの静かな水面をこれで叩く
飛沫が飛ぶくらい叩き、波紋で魚を誘う
和式毛鉤でもハッチザマッチのヒゲナガ用
手練れはもっと大型の毛鉤で白く沸き立つ主流を叩いて流す

昼間そうやすやすと出てこない大型サイズ向け

テンカラ釣りの真髄・・・技術指導書

朔風社様は存じ上げておりましたがWEB上で此処までテンカラ釣りを
纏め上げられているとは今日まで知りませんでした

本に纏めた物は地域性も有りますし、個々人の本ですから限りが有りますが
それをここまで簡潔丁寧に纏められている事に驚きました
入門用としていますがここまで言及した物は無いかと思います
御一読をお薦めいたします

巷に溢れるややもすると十人十色だからと思わざる負えない入門書を
遥かに凌駕する認識を全ての面で披露されています

毛鉤作りの件でも此処までの話は余り無いかと思います
フライにおいても羽根についての記述は参考になります
 

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朔風社編集部
テンカラ入門――「待つ釣り」から「攻める釣り」へ

http://www5.big.or.jp/~sakufu/tenkara.html

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朔風社様は廃業されました

追記
素晴らしいウェブサイトでしたが閉鎖されました
非常に残念です

Hardy Light weight Rod

ハーディー ライトウェイト ロッド

お決まりの4ps
ハーディー・グラファイト・マーベル 7.8f 3~4番

同じグラファイト・シリーズの4ps
ハーディー・グラファイト・スマグラー 8f 6番

ハーディー・グラス・パーフェクション3ps
7f半 4番
6f半 3番

ユニバーサルリールシート等の伝統的な外装を纏った味の有るロッド達

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ハーディー ライトウェイト ロッド

合わせるリールはハーディーLRHやフェザーウェイトのライトウェイトシリーズ
ラインはコートランドのクリヤーウォーター WF 3/4 から
3Mのクラッシックシルキーライン DT 3・4・5

この手のロッドは硬めで張りの有るラインより柔らか目のラインが似合う
かと言ってシルクラインではトップガイドに負担がかかる
シルクラインはメノウ入りトップガイドの竹竿に合わせたい

ブランクは蜜蝋ワックスで磨いて
リールシート金具はピカールで磨いてくすみを布で取る
生アルミが良いのかアルマイト処理が良いのか悩む処
ブランクに手書きのロッド銘と金色のお札は剥がれやすいので
薄くニスを塗ったお陰でまだ綺麗に残っている

自分にとっては繊細すぎるバットのグラファイトマーベルは里川の山女魚用
出来れば25㎝程度に最適、尺上なら思わず左手がバットを庇う
同じシリーズのブランクのスマグラー 8f 
6番指定では有るけれど今のラインなら5番で重い
こちらは仕舞寸法も短く、
渓流上流部から源流域の岩魚用ロッドのスタンダード
シルク糸のトリムがワインディンスレッドを飾る
ストリップガイドは片や60年代からの透明感が有るメノウリングと
スマグラーはニッケルシルバーのガイドリング
同じハーディー ボロンフライロッドのざらつきが有るリングでなく、
とてもスムーズ
同時期のファントムと同じワンアンドハーフの山女魚ロッド
竿袋にジム・ハーディー氏のサイン入り
携帯性も悪くお蔵入り・・・

グラスパーフェクションはサブロッドとして用意したもの
指定番手通りのしっかりしたロッド 
それでも3Mよりはコートランドラインが似合い
白ペグジェットのグラスロッドと比べれば柔らか目のグラファイトに感じる
張りの有るティップにしっかりとしたバットで
6半 3番でも尺上岩魚を優しく包み込む
渓流やら源流の場所を選ばず岩魚や山女魚なら万能ロッド、
出来の良すぎる優等生
ロッドを楽しむよりは魚釣りに専念できるタイプ
どちらも伝家の宝刀、生き残ったロッド達

付記
ハーディー・グラファイトマーベル&ハーディーyamameは日本オリジナル
海外からすれば知らない竿で驚かれるのも無理は無い
里川の山女魚釣り専用ロッド
この当時はそれだけハーディー社が日本市場を重要視した形
対して4Psのグラファイト・スマグラー 8f 6番
6ps上のスマグラーはグラスにグラファイトは見かけるけれど
4psのグラファイト・スマグラーは稀な存在
スマグラーでなくYamameに対してIwanaとした方が判り易い
名前で評価が低いのか陰に隠れた日本にとっては適したロッド

以下 ジジイの戯言  ————————————————-

初期のグラファイトロッドと新しいタイプのグラスロッド
年代も違えば材質も違うそれでもタイプとしては近い
勿論長さとラインウェイトの話では無い

すんなりゆっくりとしたスピードで狙った場所に毛鉤を置きに行ける
御陰で無駄に細くて長いティペットを使わなくても魚は逃げない
今様のグラファイトロッドの様に
ティップの戻りの速さでラインを投げつけ
リーダーとティッペットの長さで緩和するタイプでは無い
3番指定で強さは6番並みのロッドは進化なのか判りたくもない
最もこちらはラインスピードの速さについていけずに目が回る
実際には今様グラファイト(3~4番でも昔の6番)
みたいなロッドの様に力任せでも無く
ティップの戻りが待てるなら
印象が激変するロッドだと思う

この長さとウェイトで竹竿となるとティップの太さは爪楊枝
物理的な強度は弱い
かと言ってリーウルフのミッジともなれば6番以上のバット
どちらも無理が有る
工芸品コレクションならば好みだろうがいざ実釣で生き残るのは僅か
僅かだから貴重であるなら、実釣用とすれば本末転倒の世界
かといって自虐的な釣りを楽しめる域には入れない

テンカラ釣りなら魚に気取られず間合いを詰めて
フライ釣りなら遠くのライズを散らずに獲りたい
もっともフルライン先は掛けても獲れたためしは無い

MSRウィスパーライト 

backpack 45ℓに装備を詰めて
気持ちを締める為にも革のブーツの靴紐を締めて
釣りが目的で遡行は楽しみ、装備は軽くしたい
重い水はふんだんに有るからその分も軽い
テント代わりのビビーサックとライトタープ
欠かさず MSR ウィスパーライト
これでもその頃は最新鋭
まだ灯油ストーブが現役時代
名前の ウィスパー=囁き だけど沢水の中でも安心感を伝える音
途中、燃料パイプがボロボロになって部品が間に合わず
同型のインターナショナルも加えたけど
手入れしながら黒の燃料パイプの最初期型でも今だに現役
メインジェットの清掃やら燃料パイプ内のワイヤー清掃、Oリング交換
プラスチック製の部品には保護剤噴霧
五徳の溶接個所が外れて再溶接してみたり
インターナショナル用のメンテ部品でプレヒートボールにウィックを入れたり
燃料タンクからの漏れで当初問題化したけれど
純正タンクでもパッキンが痛めば同じ事
一泊なら小型、二泊以上なら純正タンク、これが意外に値段が高い

解禁も後少し(長野は2月16日 解禁日)
それでもこの辺りは、雪で自然禁漁状態
粉雪でカンジキも役立たず胸まで沈む

dscf4771
MSR  ウィスパーライト

折角持ち出したから各部のメンテナンス作業
最後のキュとする音でポンプパッキンも具合良し
プレヒートして点火
温まるまでは二・三度ポンピング、炎も安定
周りは静かな農村だけどそれより静かなウィスパーライト
山の中ではあれだけの音を感じるのに
青白い炎を見ていると色々思い出す
それではいけませんのでバルブを閉めて
プレヒートで黒くなった本体を磨いて準備完了

解禁日になったら珈琲でも沸かしに行きますか・・・

modern style kebari 浮世毛鉤

浮世毛鉤

現代風tenkara-kebari

TMC200R #18

dscf4762
TMC200R #18

ロングシャンクですから並みのショートシャンクなら#14位

クリンクハマータイプに整形

dscf4763
TMC200R #18

 

 

手が悴む冬は折り易くなりますので暖かい処でゆっくり整形

dscf4764
ベースのドレッシング

ここでワイヤーを巻き込んでいますが先回のフェザントテールの切り残しを使うためです

dscf4765
ボディ

ボディの素材は好みです

dscf4766
スノー・シュー・ラビット ポスト

スノー・シュー・ラビットをポスト代わりに
ヘヤーウィングフライの様に立てます

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スノーラビットシュー ポスト 整形

巻き易くなるようにジェル状の浮力剤を擦り込みます
ミューシュリンの赤を使っています
気温が高いと透明感が出ます

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ハックル巻き

ホフマンハックル ゴールデンバジャーのスプラッシュ 先黒 2巻き
スノーシューもハックルもこれで毛鉤を浮かべる訳では有りません
視認性は高まりますが水中でのバランサーの役目が主目的です

dscf4769
浮世毛鉤

タイイングで使ったウィングのミューシュリンが使用時効きます
流れの中でホーバー状態となりますので浮かべるも沈めるも自在です
このサイズですが老眼対策も有りますのでアイのスペースは大き目です

TMC200R #18をわざわざ変形するのには訳が有ります
一般的なサイズの魚を掛けると判りますが口の端にカンヌキの様に刺さります
BLで使っていますがシャンク全体がバネとなって食い込んでいます
同じメーカーなら2312等も同じタイプで有りますが
200R独特のアウトポイントとベンドのデザインが利いていると思います
細軸で表記サイズが#18ですが保持力は#14以上有りました
尺上程度のやり取りの最中でも安心感を感じるくらいです
当初心配した変形部位も餌の裸鈎とは違い毛鉤ですから
幾重にもスレッド他でドレッシングする事で丈夫
却ってベンドのバネの力が強まった様
合わせもスムーズな気がします

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一番の利点は鈎全体で挟み込みますから穴を広げる事も裂く事も有りませんでした
刺さり優先で魚体の保護はバーブレスでは無く
そろそろ掛けた鈎の穴を大きくしない
そんな鈎のデザインが必要と思っています

この頃、昔の鈎を引っ張り出しているのは今風の鈎は細軸でゲイブのバネが固い
刺さりは良くても魚の口を傷めやすい
折角のキャッチ&リリースなら出来るだけ早く傷を付けずに放したい
昔の鈎は太軸で刺さる穴は大きくてもやり取りで広げない気がする

以下 爺の戯言  —————————————-

渓流釣りは面白い
餌釣から始めて渓流歩きを覚え
魚より山菜やキノコのお土産も豊富
何より渓を歩く事は山登りとは違った楽しみ
嵌り易いのですが
登山道を使った山登りと違って沢登りは裏街道の様なもの
職漁師の様な稼業ではないにせよ
それなりの覚悟が必要です

関門のいくつかに
バブアーにショルダーバッグの英国風から
ベースボールキャップにフィッシングベストの米国風
釣りより道具の蘊蓄ばかりは
自分の様な膝の関節が痛いジジイに任せて

山歩きや渓歩きが好きな方にはシンプルなテンカラが一番
源流を詰めるにも杖代わり
馬の面に人参をぶら下げると同じ
V字谷なら登り詰めないと退渓も出来ません
お勧めはいたしませんが
不思議なもので急流の渡渉でも釣竿を持つと
バランスが取り易くなります

安全確保は大事です
水の入ったウェーダーの重さで滝壺に沈み
水流の強さで手がオイデ・オイデと動く姿にはなりたくありません

川案内をしていると
まずはテンカラ毛鉤は見え難いと言われます
最初は
パラシュートタイプなりエルクヘヤーカディスをお勧めしますが
どうしてもティペットやらラインを水面に置く癖が付きやすくなります
本来のテンカラの面白さは竿先の上げで
ラインとティペット部分を水面に付ける事なく毛鉤だけをを水面に乗せる事です
勿論、ラインを流れの中へ送り込みもしますが
それでもラインを水面に乗せると掛け辛い気がします

蓑毛で誘って胴で喰わすのがテンカラ毛鉤ですから
猫と猫じゃらしで遊ぶように風と流れを利用し自在に操ります
フライフィッシングが線の釣ならテンカラ釣りは点から点をつなぐ釣り

ラインとティペットを緩めず張らず毛鉤の針先を生かすのは竿の操作
テンカラ独特のリズムが自然に出てきます

作り物の毛鉤を生かすには水の表面張力と流れと風を蓑毛の張りで受け止める事
風に乗る凧を糸で操る事に似ていると思います

浮いても良し、沈んでも良し、風で踊るも良し
迸る水流なら剣羽根の硬い羽根がまるでバネの様に
弾力的な踊りを見せてくれるでしょう

水面だけでなく水の中でも同じ事
流れよりちょっとだけ早く、ちょっとだけ遅く、時には流れのままに
立つ位置と流すポイントで魚は案外ゆっくり出てきます

いかにゆっくり魚を出すか、それが毛鉤釣りの醍醐味
最後に魚と対峙するのは毛鉤ですから不信感を持たせず
魚を惹きつける毛鉤作りがまた楽しみ

渓流の餌釣り師は餌を飲み込まれるは恥、口の何処に掛けるかを粋としました
毛鉤釣りも同じです
釣り上げた時、口や腹が裂けたり目玉が飛び出した魚は見たくありません
電光石火の早合わせにはどこか無理がかかります

木化け・岩化けは魚との間合いを詰めて
魚の一挙手一投足の姿を愛でる事かと思います
各鰭を震わせ毛鉤に向かう姿
寝ている様なのんびりとした動きでゆっくり口を開ける姿
躍動感に溢れる宙を舞う姿
半世紀前の記憶でも思い出します

渓流が舞台なら魚は役者
竿と毛鉤は舞台道具
繰り広げられる芝居を見逃せるはずがありません
出来れば毛鉤を小道具よりは役者に仕立てたい
舞台に合わせ毛鉤を設える楽しみ・・・流れの強さに蓑毛の腰の強さを合す
蓑毛に拘り、胴に拘る

数を釣った、大きいのを釣ったは
今となりますと却っておぞましい思い出かもしれません

sakasa-kebariフェザントテール毛鉤

フェザントテール毛鉤

かのフランクソーヤー御大作 ソーヤー・ニンフ
鈎と銅線とフェザントテールだけで
他のパターンに埋もれる事無く
生き続けるフライ
エイヴォン川の管理責任者の
立場以上に有名なのは優れた才能

物が無い以上の話

dscf4754
パートリッジ社 コード TS3A   #12

撮影用にバイスに挟む

実際は手持ちで巻く方が早い

dscf4755
ベース ドレッシング

本来ならば銅線よりはエナメル線

dscf4757
逆さ毛鉤 フェザントテール

だいぶ不格好でも釣果は期待できる

ここで出て来る遊び心
折角の毛鉤なら迷わず昔のスネック鈎
本来ならダウンアイ
でもこれはニンフでは無い
(スキューズニンフはニンフにあらずとまでの話では無いけれど)

・・・パートリッジ社製シグネチャーシリーズ 
   シマザキスネック アップ&ダウンアイ

dscf4760
逆さ毛鉤 フェザントテール

ドレッシングは敢えて米式にしてみました
よもやこの鈎が和式逆さ毛鉤・・・
これも毛鉤釣の楽しみ

以下 ジジイの戯言  ———————————————————-

フライなんたらの釣り雑誌でも
鈎と銅線にフェザントテールだけなのに
物が無い国の粗末な毛鉤とは書けないフライ

物が無い以上の話
きっと見極める目の方が大事

山繭の胴を使う時はアンダーボディに金糸・銀糸を透けを見越して巻いた物
ゼンマイ胴もわざわざ寝かせて使ったもの
水中で銀幕を纏うとか、水を吸って重くなるから投げやすいなどと言う見当違いは笑い種

生まれ在所の田舎から見ても様々な毛鉤達
渓相と水量、季節に合わせ使われた毛鉤
渓による當鈎有り、釣人による信念鈎有り
今だ発表されない
山高く、渓深い地方の毛鉤が楽しみ
秘められた、過去からつなぐ個々人の知恵と使い方も楽しみ
見飽きた毛鉤や商業ベースに乗った毛鉤では楽しみが物足りない

Blue Jay kebari カケス毛鉤

カケス毛鉤

毛鉤の中でも秘中の秘がカケス毛鉤
晴天の光の中で一番釣れるのが青い羽根
誰がそれを見つけたのかとても気になる
綺麗だとかの判断で無いのは確か
フライを知らず山女魚も知らない爺様でも
これが利くんだと笑顔で話す顔が忘れられない
ハックルとして巻くよりテールで使う毛鉤
染めた羽根は色褪せても今だに輝くカケスの毛鉤

こちらは同じパターンの翡翠の毛鉤 —————- カワセミ毛鉤

カワセミと言ってもフライマテリアルでは一般的な キングフィッシャー

dscf4748
翡翠毛鉤

カケス毛鉤も使っていたのはテールに付ける毛鉤
ピーコックハールも青が強く光る物が良いと聞いた
今はそんな上物は無いのでピーッコックソードで代用
ハックルは茶の芯黒

dscf4751
翡翠毛鉤

こちらは上から

dscf4752
翡翠毛鉤

勿論、カケス毛鉤も同じパターン
テールの青とピーコックハールの青に茶の芯黒が良いらしい
サイズダウンとデティールは変えていますが使うマテリアルは同じです

以下ジジイの戯言  ———————————

釣り雑誌の職漁師が使う毛鉤紹介でお決まりの定型文が

物の無い山国とか粗末なとか・・・
実際使っていた人々はその様に思っていたのだろうか?

別にサモンフライで釣る訳じゃなし
必要ないから使わないだけ
ご禁制品が多いのは今の方と思う
鶏も今の様な白色レグホンではなく
軍鶏も多かったしチャボを飼う人も多かった
何より鶏は茶色が普通、そこに黒が入るファーネスだらけ
実際、卵は貴重品であったからほとんどの農家で
野菜くずや米糠で飼育していたもの

今は天然記念物でもちょっと前までは
尻革はカモシカが定番
兎は輪っかの罠で日常の糧、子供の遊び仕事
山を歩けば落羽も拾うし
禁止される前の垂直カスミ網なら選ばず獲れる

豊かな東北を飢饉続きにしたのは無理矢理
米の生産を押し付けたお上の仕業
余程、豊かな東北が怖かったのだろうと思う
釣雑誌ですら今も昔も変わらぬ目線の記事を書く

何処と比べて物がないとか粗末だとか書けるのだろう
生産物の供給源は今も昔も田舎から
英国が誇るOEGすら日本の鳥の血が流れる
最高品質のシルクラインも日本の田舎から

見る目が無ければ柿右衛門も100均の器
どちらも器としては使えるのは毛鉤も一緒

釣りを趣味とするなら拘りも大事

OSTRICH-KEBARI 羽根はたき毛鉤

毛はたき毛鉤

ロングシャンクの鈎を見ていて思い出した毛鉤

昔のタクシーは晴の日に乗る物でしたから
黒塗りが多かったと思います
(晴の日とは冠婚葬祭の意)
その方達の必需品が毛はたき
その高級品がダチョウの羽根はたき

売り物で村の萬家さんに置くのが毛ばたきの羽根毛鉤
自分達が使う毛鉤は軍鶏やらチャボやらの選りすぐりでした
使う羽根も愛鳥家に頼んで抜いてくる貴重品ですから
売り物の毛鉤には使いませんでした

その中にダチョウの羽根はたきから作る毛鉤が有りました
孔雀胴が流行り過ぎた後だと思います

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ロングシャンクフック

TMC 3761

長目の鈎だったと思います

dscf4741
ダチョウの羽根はたき

今で言えばostrichハールです

dscf4742
羽根はたき毛鉤

銅線が目立つ毛鉤でした
アンダーボディに金糸か銀糸を巻いている物も
今回は絹糸でボディのベースを整えます

dscf4743
羽根はたき毛鉤

テールは附いたり附かなかったりですが使っている内に無くなります
このパターンで胴をグレーのシェニールで巻き、赤のテールが付いた物が
輸出用のフライに有りました
これでは淋しいのでハックルを巻き添えます

dscf4746
羽根はたき毛鉤

今ならクロスオストリッチフライでしょうか
もっとずんぐりしたボディだったと思います