テンカラ竿で鮎釣り

鮎毛鉤の自製から始まり
実釣した今年の結論
姫川は渓流魚と共に禁漁期間
来年に向け鬼が笑う話

3,5mから4mのズームロッド
ダイワ トーナメントテンカラ

道糸は3,6mに鈎素1,5mで充分
鈎素・枝素共に0.6号 FC
バーブレスフックなのでそれ以上の長さだと
テンションを保てずフックアウト多し
この長さでも鮎竿10mを越えて探れます

一番の肝がリードフライにドロッパー

tenkara-rod ayu Fishing
テンカラ竿で鮎釣り

ドロッパーはGBヘッドにリードワイヤー入り #15
リードフライは極小GBヘッド #18 間隔は30㎝程度
大きさも重さも調整できるのは
自分で巻くからの利点です

重装備の友釣りに比べとにかく身軽
渓流魚用本流竿7.2mを持ち出せば
中流河川なら向岸まで届くかもしれない
アタリも
木っ端山女魚のツンツンにウグイのドン
鮎は意外とおとなしくトン程度
毛鉤と共に研究中・・・
勿論、テンカラ釣りでは無く
テンカラ竿での鮎釣り

昔は噛潰し錘なら
今はドロッパー仕掛で毛鉤釣り・・・

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テンカラ竿各部名称 tenkara-rod

テンカラ竿各部名称 tenkara-rod

テンカラ竿
tenkara-rod  name of part

毛鉤釣りの道具といえばこれだけ
・・・釣り方と場所に応じて好みのラインに竿の調子を合わすだけ
軽く柔らかいラインには胴調子
狭いポイントを射るなら先調子
良い竿ならどちらも最後は本調子

後は自分の安全と健康を損なわない服装と装備
山と渓の知識が魚と自分を守る
山菜・茸も同じ
敬意と感謝に辨える事
これが身土不二の真意と思う

毛鉤釣りの三種の神器は
竿・釣糸・毛鉤

釣人の三種の神器は
身体・知識・経験

応じるのは
自然・渓・魚

どちらも三位一体
(三つのものが本質において一つのものであること)

以下爺の戯言 —————————-

竿はそこら辺の竹の中から選んで火を入れて
運が良ければ天然唐松の枝
道糸は馬の尾かナイロン、鈎素も同じ
後は時代の流れで軽く簡便になっただけの事
それで昔より釣れるのかと思い返せば
道具立てよりは魚の機嫌と思う

My thoughts

I think that it is tenkara and preferences of each individual

tenkara is not a thing of only one person
and
tenkara’s tradition is not only from one person

It is not also mean only one person of wisdom is better

If my understand and explain for my benefit,
there will be more mistakes

Tradition is not to do in order to benefit

Currently in Japan tenkara’s introduction
seems to be spreading knowledge gained from one book

There may not be mistakes,
but that is not necessarily the most correct

I dislike unfair information than mistake

Kebari-sasoi Tenkara techniques

Kebari-sasoi(誘い) Tenkara techniques

第一歩として基本的な誘い
勿論
毛鉤が先でラインなりハリスは後から

逆さ毛鉤

逆さ毛鉤 基本的な誘い

ソフトハックルフライでは逆さ毛鉤の面白さと楽しみが少ない説明
流れの強さに蓑毛の張りを合わす意味

流し方にも独特なリズム(テンポ) 三拍子が好き(笑)

逆引き釣法 ————————————————-

kebari Lift up and Pull in reverse
詳しくはこちら
https://discourse.10colorstenkara.com/t/kebari-sasoi-tenkara-techniques/479

kebari Lift upMountain stream Tenkara Fishing
逆引き釣法

 

 

捨て鈎釣法 ————————————————

Collect the hidden fish in one place
Finally, flow kebari to efficient point

Collect in one place the fish that swim separately
捨て鈎釣法

魚が定位している処を見極めて誘いの捨て鈎を3回程打つ
最後に本命筋を流す
これは一連の動作が基本で独特のリズム感が生まれ
渓を駆け上がるリズムと一体化する
このリズムが崩れると碌な事が無い・・・滑って転ぶ(笑)

跳躍式釣法 ————————————————–

Kebari crosses the flow
Kebari as dancing on the stream
In this case kenbane-kebari is valid

跳躍式毛鉤
跳躍式釣法

勿論、跳躍式は剣羽根毛鉤の真骨頂
流し毛鉤とか瀬釣りと同じ

以下爺の戯言 ———————————————-
毛鉤の素材を周りに有る天然物で間に合わせた毛鉤釣り
思うサイズの羽根が揃うわけでも無いし
当時の魚の数は水量のお陰で手頃なサイズが濃かった
却って放流魚が無かったせいか尺物は少なかった気がする
(勿論、普通の渓流釣り域の場合)

滅多に人が入れない源流域ではそれこそ
尺上か幼魚しか居なかった
釣りの腕よりは人並外れた脚力勝負の時代
道路網整備以前の地方の2級国道は砂利道時代

1950年代からのテンカラブームのお陰と道路整備で
源流域なんてものはこの近辺からは皆無
そのかわり山菜・ゼンマイ・茸等の山道は踏み跡もまばら
(注・・・舞茸道は別格ですけどね)
関川でも鉄鉱泉行のトロッコ道は消えました・・・
降り口が崖崩れで消えた性も有りますが
(三ノ滝へも同様、黒姫側は消えました)
物好きがする渓流釣り
それこそ竿を隠して山に行く
魚釣り=仕事を怠けると同意か変り者の口

本題 —————————-
天然物をそのままで利用した昔の毛鉤
誘いは焦らしと同じ
採餌行動を高めて騙す
しっかり正体を見せたら魚が驚く(笑)

今なら毛鉤材料は豊富
ならばそれなりの毛鉤作り
昔は夢の素材が今はふんだん
やりたくても出来なかった毛鉤が今なら簡便

知らなかったでは無くその当時では出来なかった事
これが一番、大事な事
今更ながら昔の毛鉤に捕われるのも・・・・・不思議です

静かな流れをナチュラルドリフトさせて
疑いも無く魚がゆっくり咥える毛鉤作りが一番と思います

昔の毛鉤釣り&今のテンカラ釣り

昔の毛鉤釣りと今のテンカラ釣りの大きな違い

竿の進化は上級者向けは微々たる違い程度でも
5000円以内で買えるテンカラ竿の進化は驚異的
耐久性まではまだ判らないけれどブレも無く素直
それ以上にラインなりハリスの進化は釣法まで変えた気がする

伝統的な毛鉤釣りの概念
略図というよりも図を作る力が無い

ナチュラルドリフトの概念の違い
自然が流すのでは無く
あくまで自然に流す
テンションを掛けながらも引っ張りながらの
タイトなテンションでは無い
必要に応じての聞合せの緩いテンション
変化の前に気配で合わす
デッド・ドリフトがナチュラルドリフトでは無いと同じ

簡単には毛鉤を生かす

魚を誘う事は猫と猫じゃらし(cat feather toy)で遊ぶと同じ
Inviting a fish is similar to playing with a cat

毛鉤釣りの醍醐味は
水面に毛鉤だけを置き
竿先の操作でナチュラルドリフトを作為的に作り出す事
生きている虫を演出する事
水面だけでなく空中で魚を掛ける事
時期さえ合えば素早い山女魚だけでなく
岩魚すら水面を飛ぶ毛鉤を咥える

Mountain stream TenkaraFishing
FFに比べたら長いテンカラ竿は流れを跨がせる事で
ナチュラルドリフトは山岳渓流なら容易な事

ここに図や説明文以上の緩やかなテンションが有る

昔の毛鉤釣りならハリスは1.5号の硬い糸で今よりも弱い
とても水面に乗せられるような糸では無かった
まして弛みなんて弱い鈎素には無理な事
わざと水中に鈎素を入れて掛けた衝撃を緩和する
それが今では強引に抜き上げる山岳渓流の岩魚でも
FCだけでは無くNでも0.8~0.6号
尺程度の岩魚なら余裕
今のFCは伸びも有るし
しなやかで好いとこ取り

以下爺の戯言 —————————————-

昔話なら伸びも無く弱い糸には竹竿
シルクラインは竹竿に限ると同じ事
竹竿にプラスティックラインでは
曲がるし伸びるで
取り留めが付かない
・・・組み合わせは大事な事

判ってはいるけれど鈎素をべったり水面に付ける
今風テンカラ釣りは里川向き
落差の有る山釣りとは別世界
第一ロングラインを活かせる川幅も無い

付記
テンカラの語源説に天然唐松の枝を使ったとする説が有る
テンカラ釣りと古くから言われていた信州木曽地区の話
天唐を良く干した枝は良く撓り軽くブレも無い(笑)

Stillwater tenkara

静水の毛鉤釣り
ジンクリアな高原の湖沼や大瀞

ソフトハックルの選択

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Stillwater tenkara

日本雉のサドルハックルとカワネズミ胴
鈎はTMC111 #14
伝統的なロッホフライの鈎形状

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Stillwater tenkara

日本雉・山鳥テールのボディ素材にハックル
折角の毛鉤なら日本産の狩猟鳥
11月ともなれば狩猟シーズン開幕

狩猟者の皆様
毛鉤作りの者はその羽根を虎視眈々と狙っております
そんな存在もお忘れなく・・・
急激な繁殖力で各地に損害を与えている
川鵜は大好物です

貴重な狩猟鳥の利用方法 ——————————–

天然物ですから鉤に合うサイズに調整

DSCF5295
狩猟鳥の利用方法

使う鈎に対して
オーバーサイズがほとんど
そんな時には
リバースハックリング&フォルスハックリング

一旦、鈎の中程にハックルを巻き止め(サイズに合わせて)

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狩猟鳥の利用方法

ハックリング

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狩猟鳥の利用方法

黒地に白と茶のまだら模様 日本雉のバックフェザー
アイ側に折り返してスレッドで抑えます

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狩猟鳥の利用方法

ボディを仕上げて

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狩猟鳥の利用方法

スレッドでヘッドを仕上げます
お猪口型が好きなのでヘッドで調整

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狩猟鳥の利用方法

素材は全て日本雉
独特なまだら模様のハックルも場所によります

以下爺の戯言 ————————————-

伝統的な英式ドライフライで
フロントハックルがパートリッジのパターン
このリバースハックリングで巻いています
極小ヘッド仕上げならウィップ4巻きで充分

ヘンフェザント・ハックルフライ

和式毛鉤にはポピュラーなヘンフェザント・ハックルフライ
ウィング使用ならフライの定番コースでも
ソフトハックルフライには見かけない不思議

和式毛鉤材料をフライで使うのも面白い
ゼンマイ胴はありきたり過ぎるので
(毛鉤そのものに成り過ぎる)
選択とパターンが限られる・・・
どれもテールを取れば毛鉤そのものですが

DSCF5293
ヘンフェザント・ハックルフライ

これからのシーズン用となれば犀川本流
ヒゲナガも見掛けるようになったし
待ち焦がれているカゲロウも・・・
となればこのパターンでヘンフェザント・ハックルフライ

何故か効果が有るフレンチパートリッジの対抗馬

ボディ素材は山鳥テール
ご存じの通り色取り取りの使い方は楽しみ
他は日本雉のテールに山繭胴

市販のヘンフェザントだけでなく
日本雉に山鳥のハックル
どちらも松本産の貴重な狩猟鳥

日本雉テールはビロード状のダークダン
山鳥テールは
コンドルのセカンダリーと同じ位のリブが立つ
色なんて半艶で蜉蝣色そのもの
場所を選べばグラデーションまで

以下爺の戯言 ——————————–

狙うは虹鱒なり茶色鱒をFF釣法
ちょっと此の頃複雑な思い・・・
荒川鮭釣りで見る長い餌竿の深い曲がりが目に焼き付いている
あの竿が有れば苦渋を飲んだ本流てんから釣りも可能

犀川の三川合流部で味わったテンカラ竿の不甲斐なさ

釣果以上に
長い竿の深い曲がりは憧れ

steelhead fly patterns

犀川殖産本流用フライパターンとして
steelhead fly patterns

太陽が出ても大雨続きで増水に濁りが続き
釣りが出来る流れに戻るのを待ちわびていた中
平瀬には
20~25㎝程度のブラウンも出て来るようになったし
ようやく天候も落ち着きを取り戻し
秋用のウェットフライパターンの時期

これが又、色取り取りで楽しい
派手なスプリングパターンについつい目を奪われて
机の上も秋なのにスプリングパターンの色

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犀川殖産本流用フライパターン

まだ流れの水は太いので
シンクラインで底を取る

シルクラインでダブルハンドも面白いけれど
減水はまだ先の話・・・

これ以後のスティール・フライの艶やかさも良いけれど
昔のパターン集 Flies for steelhead が基本

Winter`s hope

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Winter`s hope

フック  TMC700 #6
ボディ  シルバーティンセル
スロート ターコイズブルーにパープル
ウィング イエローにホットオレンジ

ドレッシングを変えてみたり
フックを変えてみたり

出来ればこのパターンで釣りたい

以下爺の戯言 ———————————————————–

ヘヤーウィングウェットフライで多用している
ラクーンなりフォックスファーにカシミヤゴート
そのまま巻き止めるよりは細さを生かして
ヘッドでそのままカットするよりも
折り返して巻き止めると
ボリュームも倍に出るし抜け防止にも
巻き止めてからコームで梳いて一体化

巻き上がりはアップウィングでも
素材の柔らかさで流れの中ではダウンウィング
もっとウィングを上げたければ
ヘヤーウィングの根元に一回スレッドを回せば
ウィング自体が起き上がるスレッドワークの不思議

山女魚京毛鉤

山女魚毛鉤

テンカラ竿で鮎毛鉤を使い
瀬釣りの様に流し切った時に
山女魚が良く反応するタイプが有るようで
薄い紅茶色から白濁りに澄み切った流れでも
水の色に関係無く効果的な
先玉・帯巻・金玉にブルーマコー胴

自製鮎毛鉤で鮎の釣果に山女魚付き

昔ながらの毛鉤に捉われ過ぎて
田舎者には思いもかけなかった
京毛鉤にも似た山女魚用毛鉤

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山女魚京毛鉤

鈎   TMC2302  #16
剣   バイオット 黄
先玉  ラウンドティンセル
先巻き ブルーマコー胴
帯巻  ティンセル
元巻  ピーコックソード
蓑毛  ブラウンヘンサドル
金玉  GB

毛鉤が瀬に乗れば鮎以上に反応が早い山女魚
毛鉤の動きが止まればウグイの猛攻
鮎毛鉤=ドブ釣り 良く理解できました
京毛鉤の色使いに素材の選択
水生昆虫に似せた訳でも無いのに
飽きられることも無く
何度も追う姿

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山女魚京毛鉤

鬼が笑う以上の来シーズン用
スプリットショットやらドロップシンカーを使わず
そのまま使うタイプ

以下爺の戯言 ——————————–

鮎と山女魚の混生域で
毛鉤釣りをしてこなかったのは
一生の不覚かもしれない

固定概念で凝り固まった
頭の固さは老化の印

お陰で毛鉤巻きも進みます(笑)
帯巻きが意外と大事・・・

毛鉤釣りを一括りでテンカラ釣り
としないためにも鮎毛鉤で実践

次は鮭釣り用述べ竿で
鮭を相手に本流毛鉤釣り

秋山郷毛鉤 Ⅱ

秋山郷伝承毛鉤では無く秋山郷伝統毛鉤
バージョン 様々

ボディ  ピーコックアイ
ハックル ファーネス

DSCF5249
秋山郷毛鉤 Ⅱ

ボディ  土竜胴
ハックル コッキーボンディュー

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秋山郷毛鉤 Ⅱ

ボディ  ポーキュパイン
ハックル ダンバジャー

DSCF5250
秋山郷毛鉤 Ⅱ

ボディ  山繭胴
ハックル ゴールデンバジャー

DSCF5254
秋山郷毛鉤 Ⅱ

巻く勢いが強すぎて徐々にオリジナルから
離れてきたので巻き休み

烏の羽根で

DSCF5260
秋山郷毛鉤

ボディ 烏ウィング・ハール
蓑毛  スペックルドバジャー先黒

烏毛鉤 アトラクターパターン

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秋山郷毛鉤

ホットスポットパターンの有効性
チャートリュース・ホットオレンジ・ピンク・・・
そこにタグ&リブ・・・

以下爺の戯言 ——————————————-

妙高高原町と秋山郷
共に毛鉤釣りの教えを頂いた場所
同時期の同じ岩魚相手でも
川が違えば釣り方も毛鉤も変わる
当然のことでも
手練れは皆同じ事を言うし
農村通信網は津々浦々
・・・蛇の道は蛇?
Set a thief to catch a thief.

雑魚川向きからいつのまにやら
中津川向きになってしまう
細身に巻けば魚野川
渓の景色が目に浮かぶ
・・・・・大雨続きで太陽見るのも久しぶり

追記
アイの部分は魚の目に留まらぬよう
出来るだけ小さく etc.

伝承とは知識や技術を伝え聞いて後世に伝える事

決して独り占めにする物では無く同じ気持ちの者が
理由を含めた意思として伝えるべきことと思います
「何故が判ればそれが伝承」がその意です
小さな毛鉤でも先人の知恵が詰まっています
見過ごす事無く、猿真似で無く
・・・これが毛鉤の伝承
好きな渓に通いこめば自ずと顔見知りも増えるし
独りよがりでない知識も深まる
本も同じで個人の見解だけではつまらない
・・・これは毛鉤釣りの伝承

数あるテンカラ屋が拠り所にする
職漁師伝の本
誰も彼もが同じ本からと奇遇な話が更に重なる不思議
これも伝承の一形態?

この秋山郷毛鉤を
秋田マタギ集団から伝わったとする本なり解説も多い
確かにマタギ集団から移住された方も居たし
平家の落人として武具・甲冑・刀剣を持つ家も有った
何故、過去形かは秋山郷の元になった「大秋山村」で判る
その悲惨な過去は
「北越雪譜」の作者、鈴木牧之が書いた「秋山紀行」に残る

天明の飢饉で生き残った甘酒集落・高野山村も
その9年後に天保の飢饉で消滅する

秋山郷毛鉤 Ⅰ 

秋山郷伝承毛鉤
・・・Secret Point
A way to not give the fish
a foreign object sensation when a fish gets a kebari

秋山郷毛鉤について
色々なバリエーションは有りますが

私が伝え聞いた毛鉤
雑魚川に通い
その渓に合わせた釣り方を
教えて頂いた時に毛鉤についても説明を聞きました

近過ぎて憚られる気持ちですが

農文協 職漁師伝
著者  戸門秀雄氏
でも写真で紹介されていますが
毛鉤自体の説明が有りませんので・・・

DSCF5245
秋山郷毛鉤

毛鉤には元々タグ&テールは見かけません
有る物はFFの影響を受けているかと思います
前出の妙高高原町 故古畑氏の毛鉤
(進駐軍のフライを真似た)

環を付けるために糸を結わえたものが
結果的にテール状になったと思われます
敢えて赤色にしたのは個人的な工夫、好み?

スッピンと呼ばれた毛鉤

DSCF5248
秋山郷毛鉤

ボディ  仕付け糸 黒
ハックル ファーネス

ハックルの巻き方が米式です
FF定番のハックルの裏をアイ側に向けて巻く
米式スパイダーパターンの様
毛鉤は英式の巻き方が多い中では異色

次はそのゼンマイ胴パターン
秋山郷毛鉤の特異な部分を強調して有ります

DSCF5246
秋山郷毛鉤

ボディ  ゼンマイ胴
ハックル ファーネス

ソラックス部分に巻いたハックルを刈り上げています
大事な事はハックルの芯黒の部分と茶色に変わる
その部分を残して刈り上げるのがコツと言われた事です
(なぜファーネスを使うかの理由)

DSCF5246_LI
秋山郷毛鉤

Y氏が強調したのがこの部分です
気泡を抱くとか浮きやすいとか理由は様々でしょうが
この方が釣れるで終わりです

ハックルについても一番は茶芯黒(ファーネス)では無く
それに先黒が入ってこそ効く(コッキーポンディュ)
出来れば先黒の胡麻入り(スペックルドバジャー)
最良の答えは
先黒・芯黒の本来のバジャー(ゴールデン又はシルバー)
毛鉤も見えるし
この方が釣れる・・・

先黒に拘ったのは毛鉤のサイズに合う
ハックルが用意出来なかったからとも思われます
先黒なら多少サイズが大きくても良いと聞きました
サイズが大きい場合は鋏で短くしても
煙草で焼いてもダメとのことでしたが
妙高高原町では鋏はダメでも
煙草で焼くのは構わないと差異は有ります

どちらも毛鉤に合うサイズは貴重品
ハックルの質に拘りが有りました

取捨選択の結果かもしれませんが
拘りの有る方が面白い

秋山郷に限らず毛鉤は餌の代用
餌釣りと同じで噛潰し錘は当然でも

巨岩に囲まれ底が青黒く深い淵続きでは毛鉤を沈めるより
その巨岩の縁に毛鉤を浮かべて待つ方が早い
岩魚はそれを目掛けて咥える
・・・水面下が普通の毛鉤釣りですがこれは水面の釣り

魚は見えなくても落ち込む寸前の岩下に潜んでいる
・・・流し切るのが大事

まず魚を見つけて
下の方から順番にその鼻面にそっと毛鉤を届けろ
・・・4間先のお猪口以上の話
etc.

胴巻を詰め巻きにすると

dscf4683

仕上げ

dscf4685

秋山郷毛鉤の素晴らしさはその古い職漁時代でも
遊漁・職漁を併せ、漁場を同じくする競争相手が多いため
独特な毛鉤パターンが更に進化したと考えています
同時期の他地区の職漁毛鉤に比べ小型で蓑毛も薄い物が多いです
観光地化が早く進んだためという時代背景も反映しています

 

古いパターンの荒巻き
手だけで巻くとなればこの方が早い

DSCF5271
秋山郷毛鉤 荒巻き

ボディ  仕付け糸 黒
ハックル インディアンコックネック・ファーネス

今はセイゴ鈎が一般的ですが
最も古いパターンは鈎の形状が違います
注釈
私の好みはアウトポイントのため
鈎自体がセイゴ鈎と違います

素晴らしい渓と守る方々の努力の賜物

以下 爺の戯言 ——————————-

魚野川上流部・雑魚川・中津川

巨岩、巨石に囲まれその中を迸る流れ
渓の流れでは無く滝の連続がふさわしい
その中に現れる
引き込まれそうな蒼黒の深い淵
魚を見つけろと言われても・・・
それが夕刻
どこに潜んでいたのか
それこそワラワラと現れる岩魚達の数

こちらは夕闇迫る帰り道
いつもそんな有様・・・

付記
ゼンマイ胴に使うゼンマイについて
人が足蹴く通う株も小さなゼンマイで無く
一抱え以上も有る株から生える
指より太いゼンマイの綿なら
繊維の太さが倍以上違います
ゼンマイなら何でも良い訳では有りません
ゼンマイを収穫せずに
時期になれば綿だけ収穫し株を守ります
そんな株の場所も引き継いでいます