スリーハックルドライフライ

スリーハックルドライフライ
・・・Three Hackle Dry Fry

テンカラ ボマー毛鉤

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Three Hackle Dry Fry

秋山郷毛鉤のドライフライバージョン

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Three Hackle Dry Fry

黒 バージョン

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Three Hackle Dry Fry

何故
スリーハックルドライフライかと説明すると

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Three Hackle Dry Fry

全てがコックネックハックルだけ
ボディはサドル側の長いハックルをダブリング
・・・全てのバーブを片側に寄せる
密に巻いてハサミで整形してボディを作った後に
ボディ・ハックルを荒く巻く
フロントハックルは少し長めで通常の巻き上げ
ウーリバッガーのドライフライ版に見えても
源流は秋山郷毛鉤

拘って集めたコックネックを使い放題(笑)

大きな深場の瀞を攻めあぐねたそんな時に
大岩の横か底が見えない淵の真ん中に浮かべて待つ
吸い込まれるように毛鉤が消えれば
ほぼ尺上以上の大岩魚・・・

広告

京毛鉤 Ⅱ

京毛鉤 Ⅱ

土日は秋の祭礼儀式の提灯役で天気の中無事終る
・・・目の前を流れる犀川が恨めしい(笑)
それでも一日の終わりは毛鉤巻き

表題の京毛鉤
鮎毛鉤を参考に渓流魚用京毛鉤となれば
鈎サイズは#14~16程度で抑えて(TMC9300)
金玉は昔にTMCで販売されていたガラスのゴールドビーズ
効果を感じている先玉と剣に帯巻きを基本として
後は組み合わせを愉しむ・・・
杣人毛鉤では無い豪華な材料も
ブルーイエローマコーにレッドマコー
ペリカンにコンドル・・・
これでも戦前型の村田鮎毛鉤には比較にもならない

これからの愉しみ

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京毛鉤

安曇野の輸出用毛鉤を納戸の中探す
出てきたのが鈎を入れていた昔の紙箱
薄っすら残る印字はトレブルフック・バーブレス
モデル№は消えていて正体不明でも
1グロス入り(114本)の手書き文字は残る
特徴の有る字体は日本人の書く英字では無い

紙箱の中に残るFLY達
半世紀以上の歳月は羽根すら埃にしていた・・・
鈎は錆も無くポイントも残っているのに
この鈎にどんなパターンが巻かれていたのか
今となると悔やまれる

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鈎は残っているから
気が向いたら巻いてみよう

以下爺の戯言 ——————————–

日本でFF釣法が紹介された時(一般化された時?)は1970年代初頭
それ以前から6角竿にシルクラインにFLYまで輸出品目として
この片田舎である長野でも生産されていた
残ったFLYを見直しても安物の鈎では無い
・・・タグ&リブの金属テインセルに残った下巻きから見ても
それなりの知識と材料が有って作られた物だと再発見

出来上がったFLYなり竿で釣りをしないとは思えない
それが1950代後半から1960年代初頭とすれば
周りから見ればとても奇妙な釣りに見えただろう・・・

同じ事がテンカラ釣りにも・・・
一般的にはテンカラ釣りは勿論
テンカラ竿自体知られていない時代が有った
(渓流竿定番の長さが4.5mから5.3mになった頃)
関川でも裾花川でも行く先々でテンカラ釣り自体が笑われた
・・・周りから見ればとても奇妙な釣りに見えただろう

中途半端な長さの竿に比べて無暗に長い道糸に毛鉤
(3.6mのテンカラ竿に3.6か4mの道糸でも)
地元でテンカラ竿を振る事自体が気恥ずかしい・・・そんな時代
(渓流竿で毛鉤の提灯釣りか毛鉤が餌代わりの時代)

今は笑われる事も無い・・・
でもシルクラインに竹竿のダブルハンドは近いものがあるかも(笑)
物好きかもしれませんが奇妙な釣りをしているのでは有りません

それにつけても犀川本流でお会いする皆様は優しい

京毛鉤

京毛鉤

日本古来の毛鉤となると京都に辿り着く
文献では1678年蠅頭(hae-gasira)京都の伊右衛門が販売
その頃はまだ順毛鉤式に羽根のファイバーを縛り付ける形式
その後の1756年に諏訪湖周辺で鶏毛を巻き付ける形が生まれ
1818~1829年頃に
京都三条河原町東・みすや針の永原屋茂八が菜種鈎(natane-bari)を販売
「菜種鈎」は黄色の小毛を鈎軸に巻き付け鈎頭に金色の玉
(文献では黄色でもその系譜で残るハヤ毛鉤はペールイエローの蜉蝣色)
その後に蚊針に毛鉤となる
蚊頭・蠅頭・蜂頭等の名称は
虫が群れ飛ぶ有様を現した釣り方も含んだ名称かもしれない
多針仕掛で流し毛鉤なり瀬釣り・・・瀬頭釣りとも
古く京都で愉しんだという毛鉤がその後の改良で各地に広まり名産品
ウグイ・オイカワ用に始まり鮎毛鉤で芸術的工芸品となり定着
真田毛鉤でも初期に販売されていたのは
色取り取りの胴に羽根のファイバーを直に縛り付けた蚊針(順毛鉤式)
鈎頭に金玉が付けられたものは贅沢品・・・
どちらも巻き針ではない蚊針で多針仕掛の飛ばし浮子釣法
明治時代は全国物産展も盛んで
各地の技術交流も奨励されていたため同様のものが広まり一律化
その中ではクル巻きの巻針形式の盛岡毛鉤は特異な存在
諏訪周辺で1756年に生まれた巻き針式のその後が中南信一帯に残る段巻き?
シルクロードの東の到達点で有る京都から毛鉤釣りが広まった事を思うと
その源流は古くはエジプトで愉しまれていたという毛鉤かもしれない・・・
外国の名称 天外なり唐天は置いといて(単なる言葉遊び)
渓流用で一本毛鉤仕掛で岩魚・山女魚用に成るのは当然として
この表題の「京毛鉤」が悩ましい
この系譜が鮎毛鉤だけでなく渓流魚用毛鉤となれば・・・
実釣でも鮎毛鉤を渓流域で瀬釣り式に流すと面白いように釣れる
・・・それ以上に「あっけなく釣れる」
菜種針の時点で鈎頭に金玉となるのが面白い
鈎素付きの毛鉤の弱点を漆で補強するのは常套手段としても
そこに金を張り付ける美意識とその効果の素晴らしさ
杣人毛鉤も考え抜かれた経験値の集積では有るけれど
京毛鉤の系譜を引く山女魚に岩魚用の京毛鉤は想像するだけで愉しい
・・・GBヘッド毛鉤では無い巻き京毛鉤の系譜・・・

前出済みでは有りますが方向性として

山女魚京毛鉤

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山女魚京毛鉤

これは実釣で確認済み

岩魚京毛鉤

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岩魚京毛鉤

あくまでもイメージです
・・・冬場仕事の愉しみ

思い出すのが毛鉤の手巻き時代
天然テグス時代は引き延ばしたテグスを歯で優しく噛んで平らにした後
U字型に針の軸に沿わせ絹糸で巻き止めた後にその糸の始末と抜け防止に
折り曲げた鈎素に巻き糸をくぐらせ全体を引き締めていた
その頃はアイ側からでなく巻き始めはふところ側から
鮎毛鉤の作成方法と同じ(これは自分らが使う毛鉤)
・・・天然テグスを常用するほどの歳ではありません(笑)

手の込んだ毛鉤(フライ)には
加賀毛鉤で一本槍製法と呼ぶその保持器具(バイス)を使う
自分の記憶では小脇に挟むから「ステッキ」と呼んだそれは
ピンバイスに40㎝程度の長い柄を付けたもの
その呼び方も誰から教わったのか昔話過ぎて覚えていないのに
巻き方だけはしっかりと手が覚えている
アイ付き鈎ならゲイブを挟むがその頃のアイ付き鈎は輸出用
輸出用のFLY作りだからマテリアルも多いしパターンも多い
グレーのシェニールに赤いテールから
ロイヤルコーチマン系は勿論の事
大振りなファンウイング付きに色取り取りの装飾
そのファンウイングも白だけでなく様々な色

道具箱の中から50年ぶりに出してみる
鈎はマスタッドらしい・・・
フックシェイプもオーショネー(O’Shaughnessy)にバイキング(viking)
パターンに合わせ鈎の種類も様々
印象深かったファンウイングフライは行方不明でも
セット販売用とか土産用と漠然と思っていたが
改めて見ると真面な鈎に確りと巻いて有る
これが長野の安曇野で巻かれていたかと思うに感慨深い
・・・1960年代初頭の安曇追分での子供時代の話

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1960年代初頭 輸出用フライ

渓流釣り用は器具も使わず手だけで岩魚用毛鉤巻き
鈎素付でも鈎自体が11号の大型だから苦もない事
天然テグスでは無いナイロンハリスだから取り扱いも楽
それでも鈎軸にU字型に沿わせて絹糸で巻き止める形式と
最後に蓑毛を巻いて漆代わりにカシュー塗料で仕上げるのは同じ
孔雀胴もヘラ浮子用からだから今風に言えばピーッコクアイから
今よりも上級品で青緑色に輝き丈夫でもあったような気がする
・・・同時に様々な情景が溢れてきて整理するのが難しい

農作業も一段落した今ならゆっくり愉しめる

なにより「百姓百の仕事の一つ」の中に有るのが
冬仕事の古くから伝わる毛鉤作り(笑)

京毛鉤を長野で巻いても・・・

Black Snatcher river wet flies

river wet flies
・・・ Black Snatcher

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Black Snatcher ブラック・スナチャー

ブラック・スナチャー(ひったくり)
強奪者とまでは言えないけれど毛鉤釣りの毛鉤にもありそうな名前

リブ  ツイストワイヤー
ボディ 山繭
鈎   TMC2488 #12

リブにマイラーティンセルを巻き込んだり
ボディの下巻きにホログラムティンセル
ハックルの硬さを変えてみたり
ポイントカラーを加えたり

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Black Snatcher ブラック・スナチャー

シンプルなフライで有ればこそ色々楽しめます

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Black Snatcher ブラック・スナチャー

ブルー・フロントハックル 白濁り用鈎

同じマテリアルなのに毛鉤と並べると違います
・・・・間の取り方?
どちらもボディハックル4巻にリブも4巻
鈎が違えばプロポーションも変わりますが
それ以上に毛鉤とFLYは違う背景が有るような・・・

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Black Snatcher ブラック・スナチャー

間違いなく言える事は
どちらも私のlocal streamsで魚を連れてきてくれるでしょう
それは強引なやり取りではありません(笑)

伝承毛鉤について Ⅱ

伝承毛鉤について Ⅱ

風土と其の釣人の釣り方に根付いた伝承毛鉤
感性のFLYとは違う収穫の道具としての毛鉤

道具としてなら手作業の道具と同意
大工道具から農家の土農具に杣人の道具
槍鉋に釿から大鋸・・・

形は同じようでも作り手と使い手の鬩ぎあい
そこから生まれる形の違い以上に
互いが専門家ながらの個人の好みも出る
・・・それが道具の機能美

もっと一般的な土農具の鎌・鍬・鋤ですら土に合わせ
刃の違いに刃付け角度だけでなく柄の長さに付け角度が違う
形だけマネしても合わない土なら疲れを生むし道具も傷む

判りやすい鉈なら対象物に合わせた形
竹割・巻割り・薮払い・山刀・・・
狙いすました道具こそが見せる機能美

手に近い手作業で使う刃物程
目的と使い方が限られる
同様に各地の地方色に溢れる伝承毛鉤にはその使い方
それを抜きにした本からだけとか現物からだけでは
他の手作業の道具と同じくその使い方の知識が無ければ
道具として使いこなせないのは伝承毛鉤も同じ

手道具なら傷んで使い物にならなくなるけれど
毛鉤なら魚が釣れないだけで済む

過去のFF釣法の黎明期
振り倒し使い尽くして釣り道具として見極めたのは
各地の手道具に慣れ親しんだ職人さんなり各地の手練れ
けして英書を読んで理解したような学者さんでは無かった

ラテン語も要らず道具から見極めた手練れなればこそ
そこから生まれた独自のflyパターンは意思を同じくした
過去の英国パターンにも似る不思議

土着の各地の毛鉤釣りが名前を変えて
テンカラ釣りで全国区になった
1950年代は遥か昔でありながら
自分らが伝承する毛鉤が出てこないのも不思議な話
まして
テンカラ釣りの言葉が広がる黎明期には珍しがられた逆さ毛鉤
それが今では日本だけでなく海外までそれが主流
十人十色が十人一色

FF釣法なら3~4番のショートロッドにロングリーダー
テンカラ釣りならレベルラインに逆さ毛鉤ばかり

FF釣法ならFlyパターンの引き出しも多いから多少は益しでも
テンカラ毛鉤となると
幻だとか伝説とかで謎を深める手法で誤魔化す

どちらも釣り雑誌のマニュアル通り・・・

地元に根付く土着の毛鉤釣り
仲間と認められれば伝わる毛鉤の何処に幻?

魚に夢を求めるのが釣りと思うが
釣り具に夢を求める今のテンカラ釣り
拠り所に職漁師まで引っ張り出す
・・・野暮を通り越して不思議な釣り

拠り所とする職漁師自体
1950年代には渓流魚養殖技術確立で皆無
山菜・茸採り程度の小遣い稼ぎはまだ残ったにせよ
山の主が居なくなったおかげで
お町の人でも入れるようになり渓流釣りが流行る
畑なら畝まで潰すような歩き方の輩で溢れた
なにを今更・・・不思議な話
権威づける手立てであっても
・・・共通項は毛鉤で釣るだけ

今となれば遊びの釣りに権威付け
今のテンカラ釣りと昔の毛鉤釣りを取り繕う姿
何がそこに有るのだろう

今のテンカラ釣りの吹聴者が面白い

「テンカラ釣りは釣り上げる魚の数が少なくても
他の渓流釣りより満足できるから普及したい・・・」

1970年代にFF釣法を喧伝した釣り雑誌と同じ言葉に同じ趣旨
それ以前からFF釣法なり毛鉤釣りをしていた者達にすれば
底の浅い疑問符ばかりが並ぶ文章に同じ言葉
大学なら認められるらしい卒論の様な
稚拙なコピー&ペースト文章そのもの

http://aitech.ac.jp/~ishigaki/tenkara/top/esaturi.htm

昔を知る釣人なら・・・笑い話
これを其の儘受け取る海外テンカラピュアリストとなれば
笑い話を通り越して哀れな話

釣れる数と形に拘る職漁師毛鉤として紹介しながらの自己矛盾も有る(笑)
垣間見と模倣だけ、物事の内面を見据える視線すら此処には無い
釣る事ばかりでその魚と自然を守った職漁師の自負すら気付きもしていない
結局は釣る魚の数に拘るのが最大の自己矛盾・・・

一つの淵で岩魚が2~3本でも釣れれば遠来の釣人なら大喜びでも
案内する地元の手練れが釣るつもりになったら
その同じ淵で最低でも10本は釣るだろう
全てを釣らず
出る魚を拾うのが地元の手練れ
敢えて2~3本で形を揃えることこそが
岩魚に対する礼儀と己の矜持
数釣れれば良いだけでは無い拾い釣り・・・

名立たる技術を誇る毛鉤釣り師の影に居た解説者が
何時の間にやら海外では日本を代表する
第一人者になっているのも不思議な話

海外テンカラ釣りサイトを巡ると不思議な事が一杯
再発見も多いし伝わり方も日本へのFF釣法黎明期と同じ

今でもハックルの色と名前すら説明できない釣雑誌
・・・色々と差しさわりが出て来るのかもしれない
ブランド志向で誤魔化して
ジェネティックハックルメーカーに合わせていれば無難(笑)

海外のフライタイヤーサイトでも問題提起されている
単純な例なら
今はファーネスもバジャーも同じになるらしい・・・

付記として ———————————-

日本古来の毛鉤釣りとして確立された鮎毛鉤

緻密な巻きに鮎から見た視点まで考えられている精緻さ
鮎の視点から胴巻を見るか剣を見るか・・・
荒巻は回転まで考えられている考察力
季節から天候に時間帯なり水の色に合わせ
色の組み合わせに綺羅・・・

これも釣具メーカー主導型では無く
主役はあくまで鮎毛鉤だからこそ

巻き分けられる種類の多さもさることながら
僅かな違いで釣果まで変わる経験値の積み重ね
道具は軽く強くなっただけで主役は変わらない

釣具メーカー主導型の今のテンカラ釣り
劇的な技術革新でもなければメーカーの価値も無い
どの分野の製造メーカーでも行き詰ると過去の権威に縋る

海外のテンカラフォーラムが活発化しだしたのが2009年ごろ
そろそろ10年の節目
彼の地の対象魚や気候風土に合わせた独自のテンカラ釣り
まさに百花繚乱
英国のFF釣法が米国に渡り独自で様々な発展をした事と同じ
どの様に解釈して米国の風土に合わせていくのか・・・
ウェブサイトのお陰で個々人の考え方まで
伝わってくるのが何より素晴らしい
ソ連の釣りフォーラムでも表題に上げているのが
「釣りに国境は無い」・・・ Рыбалка без границ
だからこそ
中途半端で意味不明な伝承云々に稀とか幻で済ますのは
恥と思う

浮世毛鉤 Ⅱ

浮世毛鉤 Ⅱ

剣羽根をはじめとして雉の羽根に
ゼンマイ胴やソフトハックル逆さ毛鉤
色も茶色、黒、白・・・

形も同じ、色も同じで伝承云々に些か厭き飽きしての色遊び
それには山繭胴で愉しみましたがもっと手軽な浮世毛鉤
そもそも日本は絹の国
良く使われる絹糸で・・・

絹手縫い糸なり絹穴糸での胴作り
素材は主に16号(20m)か小型なら9号(40m)
小売価格が240円から280円程度
16号ならシルクフロス代わりにも充分使える高品質
用意された色の多さもさることながらどこでも買えるのが利点

ミシン用の絹糸でスレッドを揃えれば
毛鉤も全て天然素材・・・
手間を加えて空のボビンに巻き替えます
・・・バンブーロッドのシルクスレッドのリペアにも使えます

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浮世毛鉤 Ⅱ

安いどこにでもある絹糸では有りますが実力は素晴らしい
緩めの撚りが掛かっていても艶はさすがに絹
シルクフロスとしてテンションを掛ければもっと艶が出ます
撚りの甘さを使ったフロスでは無く
ボビンホルダーを回転させて強めに撚りを掛けます

・・・気分はパープル・グラウスなりインペリアル

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浮世毛鉤 Ⅱ

ナイロン系を遥かに凌駕するその艶

強く撚ったことにより
表面は浸みますが奥には中々水が浸み込みません
・・・薄皮一枚の下は絹の艶

オレンジ・パートリッジはオリジナルパターンより
この方が受けが良いように思えます

以下爺の戯言 ——————————–

昔は養蚕農家でありましたので桑畑に桑を取りに行くのは毎日
面白いもので世話をしていると可愛いと思えてしまいます

部屋の畳を上げての蚕棚で一日中聞こえる桑を食む音
糸取りをして紡ぎ機の糸車の回す音
機織り機もありましたのでカッターン、カッターン
結構昔は田舎も色々な音で賑やかだったと思います
folkloreな世界で有りました

周りの里山も雪を被り景色までfolkloreの世界・・・

そんな景色の中でも
一時期に有った毛鉤スプーンでも
自作しようかなどと妄想まで膨らむ・・・

今は市販で0.4gスプーン
爺の妄想程度では浮世に追いつけない

古典的毛鉤 Old-fashioned kebari

古典的毛鉤
・・・Old-fashioned kebari

中部山岳地帯一帯で古くから使われていたパターン
蓑毛で誘って胴で喰わす毛鉤

なぜ蓑毛の色以上に質に拘るかは
ドライフライでありウェットフライで有るから

蓑毛の巻きは表をアイ側の英国式
ドライフライの様な裏側が表では無いのは
ニンフとしても使うため

ボディ材は山繭を墨で染めたもの
墨の種類で黒くも赤茶にもなる
木綿糸や絹糸も使い続けると繊維が毛羽立つ
山繭はそのままでファジーな印象と
それ以上に弱い羽根軸を守る

毛鉤は雄矮鶏や軍鶏の毛で巻かれていたのは
流れに合わせた硬い羽根が珍重されたのだと思う
その質とそこに現れる芯黒先黒の模様なり胡麻
素の色さえ抜けた透けの入った羽根

逆さ毛鉤のテンカラ釣りでは無い古くからの毛鉤

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古典的毛鉤  Old-fashioned kebari

Traditional Japanese Kebari Fishing.

以下爺の戯言 ————————————————–

Black Spider Kebari
良く言われるのがウエスタンスパイダーパターンと毛鉤は似ている・・・

1940年代前後に紹介された英式フライの影響が強かったのではと却って思う
日本でFF釣法が持て囃された1970年代以前に
長野でも1950~1960年代までシルクラインにフライまで輸出品目
売れ残りの6角竹竿は子供の釣道具・・・
1950年代は色々な意味で大きな転換点

無暗に大きなヘッドの毛鉤 —————————-
昔は鈎素を巻き込んで止めたりチモト(アイ)を作って毛鉤を作る
抜け防止に漆なり西洋漆と呼ばれたカシュー塗料で塗り固めて止めたもの
昔でも手練れ程ヘッドは小さくアイも小さく作ったもの
手巻きならまだしも道具に溢れる今の毛鉤巻きで大きなヘッドは
昔気質からすれば不様に見える
・・・昔気質=the old school.

kebari — the One Fly Approach —————–
毛鉤はこれだけ・・・?

山岳渓流の岩魚釣りなら勝負事
マタギが「勝負」と熊に向かって叫ぶと同じ
・・・気持ちは
魚なら半矢にしても向かってはきませんから

道具として用意した毛鉤の中から今日はこの毛鉤と選ぶ
釣れても釣れなくても一日その毛鉤で押し通す
釣れないのは己の技量不足と
数ある毛鉤から選んだ己の不甲斐なさ
岩魚に対する儀礼と己の矜持

蓑毛への拘りと言ってもこの程度 ———————–

先黒芯黒の正統バジャーでも黒い羽根
奥のコッキーボンデュも茶色の羽根
それが狐色のグリーンウェルでも茶色の羽根

知らなければどれも煤けた黒なり茶色・・・

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古典的毛鉤 Old-fashioned kebari

今風に山繭胴をループダビングしてブラシュアップ ———-
パーマーハックルをスレッドでカウンターラップ
さらにツイストワイヤーでリブ&タグ
巻いてしまえば正統バジャーもただの黒い蓑毛(笑)

ちょっと古い方が遊び方としては面白い ——————–
ただここまでくると
今のテンカラ釣りと比べたら流行遅れもしくは時代錯誤?
・・・Old-fashioned kebari & Old-fashioned fisherman

以下爺の戯言 ———————————

職漁師は毛鉤と良く書かれておりますが
盛期である夏季でも餌釣りだけの人も渓の違いも有ります
ミミズは早期から増水時に大型狙い専門
専ら保存の楽なイタドリ虫専門が多かったかと
秋に刈取したイタドリを束ねて
軒先にぶら下げて春を待つ
川虫は盛期の現地調達専門
石に張り付く虫を口で吸い取って
餌箱の綿に吐き出します
足が一本でも捥げると喰いが悪いとされました
川虫が良く湧く沢は共有財産の様な物で
石一つでも大事にしていたものです

足で稼ぐ毛鉤釣りと違い一つの淵で粘る釣り
釣り方の違いも有りますが
テンポが遅くなるのも仕方ありません

ミミズを掘ったりイタドリを剥いたり
川虫を取るのも時間が掛かかります

魚一匹に餌一つですから用意も大変
・・・皮だけで釣れる時も有りましたが
餌採りに餌付けと錘の調整
・・・手間が毛鉤よりは掛かります

毛鉤一本で魚100匹となれば
しっかりとした毛鉤を作る方が楽
それだけに丈夫に巻くのが基本です
そんな毛鉤でも
小一時間も有れば売るほど作れるし
10年選手でも毛鉤入れに並びます

針先の研ぎ直しに気を付けて次に備える
毛鉤釣りからすれば
取るに足らない時間を競う
毛鉤の早巻きなんて考えも出ません
ましてそれが毛鉤巻きの技術とする
釣雑誌の記事ともなれば奇をてらうだけ
色々な意味で可笑しなテンカラ釣り

今にして思えばテンカラ用の鈎が
売り出された頃からかもしれません
桑原型に逆さ毛鉤用天野型
桑原型はアップアイにダウンアイにストレート
種類豊富というよりは種々雑多でも
太いだけのそれ以前の毛鉤用鈎よりはまとも
その頃は逆さ毛鉤が目新しい毛鉤ですので
天野型は置いている数も少しでした

この頃はまた名前入りの道具・・・
流行りは奇をてらうし同じ事の繰り返す可笑しなもの

十人十色と言いながら
当て嵌めた様な今の定型テンカラ釣りも不思議

tenkara-kebari

tenkara-kebari
日本語の毛鉤でなくtenkara-krbari

毛鉤の良さは道具としてシンプルで有る事
・・・それ故に釣り手の誘いと流し方で様々な演出?
そんな事より道具ならではの
耐久性に富む事ではないかと考えます
tenkara-kebariなら
CDCを使うよりはラビットシュー

フライにおいてもシンプルで在りながら
汎用性と丈夫さを兼ね備えるパターンの数々
先のハーフストーンフライと共ににtenkara-kebari向き

グリフィスナット毛鉤
・・・Griffith`sGnat
ピーッコックハールボディにパーマーハックル
補強でツイストワイヤーでボディハックルをカウンターラップ
丈夫で汎用性に富む

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グリフィスナット毛鉤

カッパージョン毛鉤
・・・Copper John
急激な水温低下等で活性が低い時に効果を感じる銅色
GBとソラックス部のリードワイヤーで沈下も早い
毛鉤用にGBとソラックス部のリードワイヤーを外して
アブドメンの銅線に手を加えてカパーワイヤーをツイスト

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カッパージョン毛鉤

kebariと毛鉤
どちらも適材適所
なによりも
疑いも無くゆっくり毛鉤を咥える魚を見るため

DSCF5479
tenkara-krbari

夜が長いと毛鉤も増える(笑)
ソフトハックルフライの提唱者も
・・・James Leisenring 氏
流れに合わせてハックルを選択するという
・・・Art of Tying the Wet Fly
他にも
Sylvesster Nemes 氏
・・・ The Soft-Hackled Fly Addict
もっと昔なら英国
T,Eプルット氏のオレンジパートリッジ

日本語なら
蓑毛の腰は流れに合わす
ドライフライとウェットフライの狭間は悩ましい
それ以上に悩ましいのが
ソフトハックルフライでは無いtenkara-kebari

以下爺の戯言 ————————–

昔は鮎も特権階級の魚
今の鮭釣りと同じ
もし鮭が釣れるものなら鮭毛鉤も有ったかと思うと・・・
この長野市でも中央政権への献上品は犀川なり千曲川の鮭
もしかしたら
京毛鉤の系譜に有りそうな豪華絢爛の
鮭用毛鉤が考案されていたかもしれない(笑)

山繭胴毛鉤 Half Stone Fly

山繭胴毛鉤 Mountain Cocoon-Half Stone Fly
・・・Japanese wild silk moth Cocoon Dubbing fly

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山繭胴毛鉤 Half Stone Fly

山繭胴でHalf Stone Flyの様な半分のパーマーハックル毛鉤
染色した山繭で色を愉しみます
下巻きのシルバーティンセルなりゴールドティンセルが透けるように
薄く巻いてホログラムティンセルやマイラーティンセルを
編み込んでファインワイヤーで撚ったタグとリブを巻き添えます

山繭(天蚕)の着物はとても高価格なのでせめて毛鉤に着せてみます

冬の着物

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山繭胴毛鉤 Half Stone Fly 冬

山繭胴 青紫色&赤紫色
蓑毛  ジャングルコック サドルフェザー

春の着物

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山繭胴毛鉤 Half Stone Fly 春

山繭胴 若草色&萌黄色
蓑毛  グリーン ヘンサドルフェザー

夏の着物

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山繭胴毛鉤 Half Stone Fly 夏

山繭胴 薄翡翠色&群青色
蓑毛  COQ DE LEON ヘンフェザー

秋の着物

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山繭胴毛鉤 Half Stone Fly 秋

山繭胴 黄金色&茜色
蓑毛  サーモンオレンジ

ハーフストーンフライのレシピは半分のパーマーハックルだけの毛鉤バージョン(笑)

以下爺の戯言 —————————–

山繭=Mountain Cocoon
・・・Japanese wild silk moth Cocoon

ゼンマイと同じで天然物だけに個体差が多い
山回りが長いと場所で違うその傾向が見えて来る

奥山・深山の自然豊かな場所に最良の山繭が有るかと思えば違う
自然環境が厳しすぎて数も少ないし同種でも繭自体が固い
・・・奥山・深山= place deep in the mountains
一番良いのは人家の明かりが見える里山の北側の林
大型で厚みもある最良の繭が数多く見つけられる
・・・林=small wood
繭内部の構造も判り易い3層に分かれる
蛹が触れる最内部は細い糸の緻密な絹織物
中間部はそれより太めの糸で編まれて綿の様
外部は糸も太く色合いも濃く繭自体の構造体

糸を取り出すなら羽化前の穴が開かない繭からでも
毛鉤の綿として使うなら羽化後で穴が開いている方が
無事に羽化出来た印として縁起物として尊ぶ
・・・縁起物=lucky charm
羽化直後なら翡翠色でも葉が茂る林の中では見つけられない
もし翡翠色の山繭を望むなら冬の間に林に入る
早春になれば翡翠色が日に照らされて淡くなる
翡翠色から薄黄色も混ざりやがて白色
繭自体が非常に丈夫なので一昨年程度の繭でも残る
ここまでくるとベージュ色の虫の色

枝に残る繭を採取して羽化孔から広げ
中に残る蛹の黒くなった殻を取り出す
この時点で繭の良さを確かめる

糸の取り出しと違い鍋で煮ずに
そのまま繊維を手で崩す
煮て精製した絹糸と違い虫の臭いも残る

最内部の糸は緻密な織物過ぎて糸も細く紙の様
無理に崩しても絹糸程度の細さで使えない
使うのは糸も太くフカフカとした中間部
解すと掌に余る繊維の量・・・掌が暖かく成程
それより太い外殻の糸はグラデーションとして混ぜる

性質は細目のシールズファー
家蚕の絹糸と違い均一の太さでも無く太く硬いが
その透明感と輝きは
絹糸とは比較にならない程素晴らしい

伝承された毛鉤材料・・・ancient folklore
養殖された天蚕と比べれば糸自体に粗さも有るが
その粗さが煌めきを生む

付記
染色方法はこちらに
https://discourse.10colorstenkara.com/t/is-there-a-difference-between-kebari-and-flies/527/14

山繭は濡れると締まる特徴が有ります
これは皮革の様です
(今なら形状記憶合金の様)
繭の特異な特徴に驚かされますが
何の為の繭なのか考えれば
自然の妙味に感心します
それは素材の丈夫さ以上に毛鉤の丈夫さに結び付きます
煮てしまうとその特性が失われます
糸を取るのでは無く胴の素材として使うのですから
煮てしまう事はお勧めしません
刺抜きを二つ持ってじっくりと解して下さい
繭一つで小一時間程かかりますが
それだけで釣り人生に充分使える量になります

山の物は手間が掛かりますが
その分以上に味わい深いものが有ります

テグスの作り方
http://web.tuat.ac.jp/~kaiko/03/dissect/SilkenGut.html

loch fly Ⅲ 

ロッホフライ Ⅲ
・・・フライ殉教者の夢と知恵の塊

一般化されたトラディショナルフライの影にいる
ウェールズ・スコットランド・アイルランドなどのロッホフライ
これがまた楽しいフライ
一般的にはビビオパターンで見られるようなパーマーハックル
毛鉤釣りである蚊頭にも有る共通点が沢山

DSCF5462
loch fly ビビオ

ロッホフライで良く使われるブルージェイハックル
方や石灰岩質にこちらは花崗岩質の違いは有りますが
北アルプス系の白濁りにも・・・

DSCF5463
loch fly

古い毛鉤にも案外と有るのが
薄く巻かれたパーマーハックル毛鉤
見知っているだけでも
北アルプス方面から秋山郷の北信一帯に
中津川・清津川・雑魚川の県境一帯
段巻きにクル巻きまで含めれば範囲は広がります

前出済みの秋山郷毛鉤の荒巻すら
元々はパーマーハックルではないかと
それが擦り切れてあの形になって定着?
屋敷の爺様も石のシャッポを被っておりますので
本当の事はもう解りません・・・
(何時の間にやら蓑毛の向きまで変わりました)
本元は秋田マタギからと聞いておりますが
婿養子に入られた方なのか旅マタギ衆なのかそれすら
伝承元がはっきりしませんし本家本元の情報が少ないです

パーマーハックルを実際に巻いても
手縫い糸の手巻きならその方が巻きやすいです
(手縫い糸でハックルをカウンターラップすると丈夫)
パーマーハックルの実釣でも
毛鉤自体に魚を惹きつける魅力が有るようで
小細工せずに毛鉤に任られます

昔の毛鉤 パーマーハックル・バージョン

DSCF5461
昔の毛鉤 パーマーハックル・バージョン

どちらも根元は黒で中程に色がでて羽根先は黒です
(ダークダンのコッキーボンデュとスペックルドバジャー)

どちらも
4回転で抑えていますが羽根の質で印象が変わります

バイビジブルにグリフィスナットも同じ
長めで薄い方が浮かべても沈めても
何かと都合が宜しいようです(笑)

以下爺の戯言 —————————-

掛かりが悪くなるとして
針先を蓑毛が覆うのを嫌う方も多かったので
敢えて煙草なり鋏を入れる使い方をする方もいました
形とすれば秋山郷毛鉤になります

魚への釣圧が高まった時の対処方として
蓑毛を薄く巻く方法と毛鉤自体の小型化があります
鈎への信頼感が拠り所の釣人とすれば
小型化はなるべく避けたい
となれば薄く巻いて次の対処は自明の理

仕事柄30年以上に渡り
秋山郷から野沢に妙高、戸隠、鬼無里、白馬、大町等の
各観光地に温泉やら民宿に宿を廻った自分以上に
各地の釣り好きは情報を共有していたのが今となれば凄い事です
蔵やら物置に有る古い竹竿を見れば茶飲み話が別方向
互いが分別を知る山荒しなり川荒らしでなければ同好の士
煙草を一服しながら自慢話も広がります
気が向けば仕事話が竿を振りながら・・・(笑)
冬ともなれば雪で通行止めも度々有る日常生活
泊めて貰ってじっくり酒でも飲みながら
各地の爺様と釣り談義に山談義
・・・屋根の雪下ろし作業をしながらもありますが
そんなやり取りをしていれば釣り仲間の見習い入り
毛鉤を作るのが好きと判ればあれこれと指図を受けて
希望に沿った毛鉤を手土産代わりに届けます
認め合う仲間意識で伝わるのが伝承話
それを受け継ぐ昔の渓流釣りなら
山の作法を知る矜持持ちが自然に多くなります

もし伝統的な文化として職漁師からの毛鉤釣りを知りたい方は
白日社様・農文協様で出版されている本をご参考にされれば
現在の伝承毛鉤云々と説明されているよりも理解が深まると思います
下記に上げた出版物が出典元になっている物も多いです

白日社様出版 ===================
イワナ・源流の職漁師 1987~
イワナⅡ・黒部最後の職漁師
イワナⅢ・続源流の職漁師
黒部の山人
山と猟師と焼き畑の谷
山人の賦Ⅰ
山人の賦Ⅱ
山人の賦Ⅲ

農文協様出版 =====================
山漁
職漁師伝 2013~ 現在の最新作

朔風社様出版 =====================
渓流釣り 年報 VOL1~

貴重な出版社様でしたが廃業
残されたウェブサイトも先頃、閉鎖されました


日本山岳協会様 出版物

上記出版物の注意点について
釣りが好きでも毛鉤の知識がないかもしれないのが怖い処です
生活史なり地方文化の伝承事が主題の各本です
聞き伝えで書かれているのですが観点が違うと
蓑毛の違いも理解出来ていないかもしれません
毛鉤は茶・黒・白と単純に書かれやすいですが
その黒に透けが入ったり胡麻斑が入ったりしても知らない方になれば単なる黒
2013年最新版の職漁師伝でも黒矮鶏の貴重で稀な雄としていますが
実際はつがいで5~6000円程で現在は販売されています(一般的な品種の一つ)
黒矮鶏自体に種類がありますし中には正統芯黒先黒のバジャーも入ります
大町山岳博物館に残る現物も茶色・黒色ですが特に黒は単色では無いような
時代的に鶏のプリモウス種は居ないでしょうし
展示物の小箱に入った単色茶色の明るい羽根自体
あの時代に単色の明るい茶色となると柔らかいはず
・・・疑問が残ります
黒に近いゴールデンバジャーなりスペックルドバジャーの可能性も
蓑毛の色だけでなく質に拘りを持つ方が手練れほど多かったのは事実ですから
残された物が少ない分その方が夢も膨らみます・・・(笑)
書かれた本の中で蓑毛の向きについて明確に書かれた物はないかと
毛鉤を作るにはその向きで裏表が変わりますし扱い方も変わります
この点からも朔風社様の廃業は惜しまれます

奥山は神聖な域とされ山の作法も知らない衆は・・・云々より
林道では無い杣道ですから普通一般の人は入れもしません
林道が車道に変わる遥か昔の話です

妙高高原町を流れる関川でさえ
この支流の沢は片足の某氏の愉しみだから入るなと
教えてくれた人自身が爺様になり今は石のシャッポ
山に対する共同体意識も希薄になりました

良く伝承物で一子相伝と有りますが
余程の大店では無い限りそんな事はないかもしれません
仲間として認め合った時にこそ伝わるのが毛鉤とその使い方
仲間なら知る毛鉤が各々有りますが
それを知っている事は仲間である印

本を参考にしたり見真似では大事な所は伝わりません
それが一番悲しい所
FF釣法導入期の混乱と同じ
英国のフィッシングクラブ並みとは申しませんが
ハックルの色さえ知らない
正式なパターンも判らない
ウェットフライは全てリバーウェットフライ
ロッホフライですら・・・なんでも一緒