loch fly Ⅲ 

ロッホフライ Ⅲ
・・・フライ殉教者の夢と知恵の塊

一般化されたトラディショナルフライの影にいる
ウェールズ・スコットランド・アイルランドなどのロッホフライ
これがまた楽しいフライ
一般的にはビビオパターンで見られるようなパーマーハックル
毛鉤釣りである蚊頭にも有る共通点が沢山

DSCF5462
loch fly ビビオ

ロッホフライで良く使われるブルージェイハックル
方や石灰岩質にこちらは花崗岩質の違いは有りますが
北アルプス系の白濁りにも・・・

DSCF5463
loch fly

古い毛鉤にも案外と有るのが
薄く巻かれたパーマーハックル毛鉤
見知っているだけでも
北アルプス方面から秋山郷の北信一帯に
中津川・清津川・雑魚川の県境一帯
段巻きにクル巻きまで含めれば範囲は広がります

前出済みの秋山郷毛鉤の荒巻すら
元々はパーマーハックルではないかと
それが擦り切れてあの形になって定着?
屋敷の爺様も石のシャッポを被っておりますので
本当の事はもう解りません・・・
(何時の間にやら蓑毛の向きまで変わりました)
本元は秋田マタギからと聞いておりますが
婿養子に入られた方なのか旅マタギ衆なのかそれすら
伝承元がはっきりしませんし本家本元の情報が少ないです

パーマーハックルを実際に巻いても
手縫い糸の手巻きならその方が巻きやすいです
(手縫い糸でハックルをカウンターラップすると丈夫)
パーマーハックルの実釣でも
毛鉤自体に魚を惹きつける魅力が有るようで
小細工せずに毛鉤に任られます

昔の毛鉤 パーマーハックル・バージョン

DSCF5461
昔の毛鉤 パーマーハックル・バージョン

どちらも根元は黒で中程に色がでて羽根先は黒です
(ダークダンのコッキーボンデュとスペックルドバジャー)

どちらも
4回転で抑えていますが羽根の質で印象が変わります

バイビジブルにグリフィスナットも同じ
長めで薄い方が浮かべても沈めても
何かと都合が宜しいようです(笑)

以下爺の戯言 —————————-

掛かりが悪くなるとして
針先を蓑毛が覆うのを嫌う方も多かったので
敢えて煙草なり鋏を入れる使い方をする方もいました
形とすれば秋山郷毛鉤になります

魚への釣圧が高まった時の対処方として
蓑毛を薄く巻く方法と毛鉤自体の小型化があります
鈎への信頼感が拠り所の釣人とすれば
小型化はなるべく避けたい
となれば薄く巻いて次の対処は自明の理

仕事柄30年以上に渡り
秋山郷から野沢に妙高、戸隠、鬼無里、白馬、大町等の
各観光地に温泉やら民宿に宿を廻った自分以上に
各地の釣り好きは情報を共有していたのが今となれば凄い事です
蔵やら物置に有る古い竹竿を見れば茶飲み話が別方向
互いが分別を知る山荒しなり川荒らしでなければ同好の士
煙草を一服しながら自慢話も広がります
気が向けば仕事話が竿を振りながら・・・(笑)
冬ともなれば雪で通行止めも度々有る日常生活
泊めて貰ってじっくり酒でも飲みながら
各地の爺様と釣り談義に山談義
・・・屋根の雪下ろし作業をしながらもありますが
そんなやり取りをしていれば釣り仲間の見習い入り
毛鉤を作るのが好きと判ればあれこれと指図を受けて
希望に沿った毛鉤を手土産代わりに届けます
認め合う仲間意識で伝わるのが伝承話
それを受け継ぐ昔の渓流釣りなら
山の作法を知る矜持持ちが自然に多くなります

もし伝統的な文化として職漁師からの毛鉤釣りを知りたい方は
白日社様・農文協様で出版されている本をご参考にされれば
現在の伝承毛鉤云々と説明されているよりも理解が深まると思います
下記に上げた出版物が出典元になっている物も多いです

白日社様出版 ===================
イワナ・源流の職漁師 1987~
イワナⅡ・黒部最後の職漁師
イワナⅢ・続源流の職漁師
黒部の山人
山と猟師と焼き畑の谷
山人の賦Ⅰ
山人の賦Ⅱ
山人の賦Ⅲ

農文協様出版 =====================
山漁
職漁師伝 2013~ 現在の最新作

朔風社様出版 =====================
渓流釣り 年報 VOL1~

貴重な出版社様でしたが廃業
残されたウェブサイトも先頃、閉鎖されました


日本山岳協会様 出版物

上記出版物の注意点について
釣りが好きでも毛鉤の知識がないかもしれないのが怖い処です
生活史なり地方文化の伝承事が主題の各本です
聞き伝えで書かれているのですが観点が違うと
蓑毛の違いも理解出来ていないかもしれません
毛鉤は茶・黒・白と単純に書かれやすいですが
その黒に透けが入ったり胡麻斑が入ったりしても知らない方になれば単なる黒
2013年最新版の職漁師伝でも黒矮鶏の貴重で稀な雄としていますが
実際はつがいで5~6000円程で現在は販売されています(一般的な品種の一つ)
黒矮鶏自体に種類がありますし中には正統芯黒先黒のバジャーも入ります
大町山岳博物館に残る現物も茶色・黒色ですが特に黒は単色では無いような
時代的に鶏のプリモウス種は居ないでしょうし
展示物の小箱に入った単色茶色の明るい羽根自体
あの時代に単色の明るい茶色となると柔らかいはず
・・・疑問が残ります
黒に近いゴールデンバジャーなりスペックルドバジャーの可能性も
蓑毛の色だけでなく質に拘りを持つ方が手練れほど多かったのは事実ですから
残された物が少ない分その方が夢も膨らみます・・・(笑)
書かれた本の中で蓑毛の向きについて明確に書かれた物はないかと
毛鉤を作るにはその向きで裏表が変わりますし扱い方も変わります
この点からも朔風社様の廃業は惜しまれます

奥山は神聖な域とされ山の作法も知らない衆は・・・云々より
林道では無い杣道ですから普通一般の人は入れもしません
林道が車道に変わる遥か昔の話です

妙高高原町を流れる関川でさえ
この支流の沢は片足の某氏の愉しみだから入るなと
教えてくれた人自身が爺様になり今は石のシャッポ
山に対する共同体意識も希薄になりました

良く伝承物で一子相伝と有りますが
余程の大店では無い限りそんな事はないかもしれません
仲間として認め合った時にこそ伝わるのが毛鉤とその使い方
仲間なら知る毛鉤が各々有りますが
それを知っている事は仲間である印

本を参考にしたり見真似では大事な所は伝わりません
それが一番悲しい所
FF釣法導入期の混乱と同じ
英国のフィッシングクラブ並みとは申しませんが
ハックルの色さえ知らない
正式なパターンも判らない
ウェットフライは全てリバーウェットフライ
ロッホフライですら・・・なんでも一緒

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