古典的毛鉤 Old-fashioned kebari

古典的毛鉤
・・・Old-fashioned kebari

中部山岳地帯一帯で古くから使われていたパターン
蓑毛で誘って胴で喰わす毛鉤

なぜ蓑毛の色以上に質に拘るかは
ドライフライでありウェットフライで有るから

蓑毛の巻きは表をアイ側の英国式
ドライフライの様な裏側が表では無いのは
ニンフとしても使うため

ボディ材は山繭を墨で染めたもの
墨の種類で黒くも赤茶にもなる
木綿糸や絹糸も使い続けると繊維が毛羽立つ
山繭はそのままでファジーな印象と
それ以上に弱い羽根軸を守る

毛鉤は雄矮鶏や軍鶏の毛で巻かれていたのは
流れに合わせた硬い羽根が珍重されたのだと思う
その質とそこに現れる芯黒先黒の模様なり胡麻
素の色さえ抜けた透けの入った羽根

逆さ毛鉤のテンカラ釣りでは無い古くからの毛鉤

DSCF5480
古典的毛鉤  Old-fashioned kebari

Traditional Japanese Kebari Fishing.

以下爺の戯言 ————————————————–

Black Spider Kebari
良く言われるのがウエスタンスパイダーパターンと毛鉤は似ている・・・

1940年代前後に紹介された英式フライの影響が強かったのではと却って思う
日本でFF釣法が持て囃された1970年代以前に
長野でも1950~1960年代までシルクラインにフライまで輸出品目
売れ残りの6角竹竿は子供の釣道具・・・
1950年代は色々な意味で大きな転換点

無暗に大きなヘッドの毛鉤 —————————-
昔は鈎素を巻き込んで止めたりチモト(アイ)を作って毛鉤を作る
抜け防止に漆なり西洋漆と呼ばれたカシュー塗料で塗り固めて止めたもの
昔でも手練れ程ヘッドは小さくアイも小さく作ったもの
手巻きならまだしも道具に溢れる今の毛鉤巻きで大きなヘッドは
昔気質からすれば不様に見える
・・・昔気質=the old school.

kebari — the One Fly Approach —————–
毛鉤はこれだけ・・・?

山岳渓流の岩魚釣りなら勝負事
マタギが「勝負」と熊に向かって叫ぶと同じ
・・・気持ちは
魚なら半矢にしても向かってはきませんから

道具として用意した毛鉤の中から今日はこの毛鉤と選ぶ
釣れても釣れなくても一日その毛鉤で押し通す
釣れないのは己の技量不足と
数ある毛鉤から選んだ己の不甲斐なさ
岩魚に対する儀礼と己の矜持

蓑毛への拘りと言ってもこの程度 ———————–

先黒芯黒の正統バジャーでも黒い羽根
奥のコッキーボンデュも茶色の羽根
それが狐色のグリーンウェルでも茶色の羽根

知らなければどれも煤けた黒なり茶色・・・

DSCF5482
古典的毛鉤 Old-fashioned kebari

今風に山繭胴をループダビングしてブラシュアップ ———-
パーマーハックルをスレッドでカウンターラップ
さらにツイストワイヤーでリブ&タグ
巻いてしまえば正統バジャーもただの黒い蓑毛(笑)

ちょっと古い方が遊び方としては面白い ——————–
ただここまでくると
今のテンカラ釣りと比べたら流行遅れもしくは時代錯誤?
・・・Old-fashioned kebari & Old-fashioned fisherman

以下爺の戯言 ———————————

職漁師は毛鉤と良く書かれておりますが
盛期である夏季でも餌釣りだけの人も渓の違いも有ります
ミミズは早期から増水時に大型狙い専門
専ら保存の楽なイタドリ虫専門が多かったかと
秋に刈取したイタドリを束ねて
軒先にぶら下げて春を待つ
川虫は盛期の現地調達専門
石に張り付く虫を口で吸い取って
餌箱の綿に吐き出します
足が一本でも捥げると喰いが悪いとされました
川虫が良く湧く沢は共有財産の様な物で
石一つでも大事にしていたものです

足で稼ぐ毛鉤釣りと違い一つの淵で粘る釣り
釣り方の違いも有りますが
テンポが遅くなるのも仕方ありません

ミミズを掘ったりイタドリを剥いたり
川虫を取るのも時間が掛かかります

魚一匹に餌一つですから用意も大変
・・・皮だけで釣れる時も有りましたが
餌採りに餌付けと錘の調整
・・・手間が毛鉤よりは掛かります

毛鉤一本で魚100匹となれば
しっかりとした毛鉤を作る方が楽
それだけに丈夫に巻くのが基本です
そんな毛鉤でも
小一時間も有れば売るほど作れるし
10年選手でも毛鉤入れに並びます

針先の研ぎ直しに気を付けて次に備える
毛鉤釣りからすれば
取るに足らない時間を競う
毛鉤の早巻きなんて考えも出ません
ましてそれが毛鉤巻きの技術とする
釣雑誌の記事ともなれば奇をてらうだけ
色々な意味で可笑しなテンカラ釣り

今にして思えばテンカラ用の鈎が
売り出された頃からかもしれません
桑原型に逆さ毛鉤用天野型
桑原型はアップアイにダウンアイにストレート
種類豊富というよりは種々雑多でも
太いだけのそれ以前の毛鉤用鈎よりはまとも
その頃は逆さ毛鉤が目新しい毛鉤ですので
天野型は置いている数も少しでした

この頃はまた名前入りの道具・・・
流行りは奇をてらうし同じ事の繰り返す可笑しなもの

十人十色と言いながら
当て嵌めた様な今の定型テンカラ釣りも不思議

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