低下凡夫の毛鉤

低下凡夫の毛鉤

(低下凡夫・・・It is the meaning of an ordinary person full of desire)
This is not it・・・・・Declining bare hair・・・Funny

English translation of Buddhist thought
is a typical example of being a pleasant mistranslation

媚態の限りを尽くして我が物にする
欲望に満ちた低下凡夫の毛鉤

家蚕の数倍以上の太さと煌めきに
したたかさと不安定さを兼ね備え

何色にも染まりながら
失われないその個性的な風情・・・何やら水商売の様な

ソフトハックル山繭胴各色ダイドバージョン
Japanese wild silk moth Cocoon Dubbing fly(dyeing Cocoon)

DSCF5460
山繭胴 ソフトハックル 毛鉤

下巻きに輝としてシルバーなりゴールドティンセル
リブ&タグはファインワイヤーに
パールマイラーやホログラムティンセルをツイスト

ハックル染色で使うローパスバチックでダイド
水溶性で取り扱いが楽なのと混色が出来ます
後はその組み合わせを愉しんだり
染めあがった単色をブレンドしたり
そうは言っても奇抜な色には抵抗も有るのが自分の限界
せいぜいポイントカラーで愉しむぐらい

ソフトハックルフライは一時嵌り込みました
定番パートリッジにグラウス、クートハックル、ムーアヘン
ヘン・ネックにヘンフェザント他・・・
魚が何に反応を示すか判らない時
初めての場所や状況であったり
どうしても魚の顔が見たかったり・・・
釣れるのが判っていても釣り自体が単調に成り易い

ソフトハックルフライを使う状況程
その巻き数が少なくなっていくパラドックス
結局
巻き上げる時に厚めに巻いて現場で調整
汎用性に富みながら故に今一つの心残り
さながら低下凡夫の行ったり来たり・・・

以下爺の戯言 ————————

ワンフライ・コンセプトは一つの矜持

道具に満ち溢れるFF釣法なら尚更
釣行前の選択も悩ましい
それこそこれを使いたいから
あの釣りがしたいからで
釣り場まで変える有様
無ければ困る道具であっても有り過ぎても困るのが道具
それでも欲望の種は尽きない・・・

染めた数すら欲望の数
これでも少ないと思うのか、多いと思うのか
この程度ならまだ大丈夫・・・(笑)

究極の毛鉤

Killer bug  ゼンマイ胴バージョン
グレーリング・バグならぬイワナ・バグ

DSCF5456
グレーリング・バグならぬイワナ・バグ

ゼンマイ胴・・・・・
下巻きはゴールドティンセル
ゼンマイをループダビングして胴を巻いてからブラシュアップ
太目に巻いては有りますがゼンマイを厚く巻いている訳ではありません
下地のティンセルが薄っすら覗く位がゼンマイ胴の要です

用途に応じてでは有りますが
剣羽根と合わせるときは敢えて厚く巻き浮力剤処理も

リブ&タグ・・・・・
パールマイラーティンセルをシルバーワイヤーツイスト

かの御大フランクソーヤー(Frank Sawyer)氏
伝説の鱒釣師が発表されたグレーリングバグを
恐れ多くもゼンマイ胴・・・
チャドウィックNo477もゼンマイ胴もコンセプトは同じに見える
ミドルグレー濃淡にダークレッドの太い繊維
茶色の濃淡に黒に近いダークレッドの太い繊維
どちらも濡れると透けます・・・

他には
Teeny Nymph 日本雉テールバージョン
シンプルイズベスト
Sawyer’s Nymph 日本雉テールバージョン

新しくても1970代のフライのTeeny Nymph
ちょっとハックルが気になるけれど
Brooks’ Stonefly Nymphs ゼンマイ胴バージョン

重複チェックでweb徘徊
同じ記事で同じ考え方の米国テンカラ・バム
テンカラ釣りピュアリストには恐れ入ると共に共感・・・
一旦はゴミ箱に入れたけれど賛同の意味で復活

以下爺の戯言 ———————————

漠然とした毛鉤
形と造りがシンプルでいながら
使い手により様々な昆虫に擬態する汎用性と
ニンフにイマージャー・ダン・アダルト等の
各ステージに合わす多用性
ドライフライの様に浮かぶために巻くハックルと違い
サラリと巻かれた蓑毛が多い毛鉤は翔というよりも
生きている事を現す虫の足ではないかと思っています
水流や表面張力に逆らって浮かび上がる段巻きに剣羽根すら
水面に振動とそれによる波紋を広げる虫の足

そんな毛鉤も蓑毛に拘り出すと
ファーネスが良いとかコッキーボンデューが良いとか
芯黒先黒のバジャーハックルが毛鉤も見えるし一番だとか
英国ならOEGに拘りブルーダンやハニーダンの色目を議論しながら
アンダルシアに憧れる感性の賜物のフライと同じ

機能を突き詰めた毛鉤となると最良の透けの入った蓑毛なら
黒でも白でも裏から見ればどちらも同じ様なもの
機能性から見た蓑毛の色なら釣人からの見易さ優先でも
それすら突き詰めれば水面下がほとんどの毛鉤の釣り方なら
毛鉤を見ずに気配で合わすから見易い色も不要らしい
胡麻なりバード模様は動きを視覚的に強調する意味合いより
毛鉤となれば釣人を釣るのが重要な役目らしい
そうなると
蓑毛で誘って胴で喰わすその蓑毛は透明に辿り着いてしまう
それなら
虫らしさに水中姿勢とか逆さ毛鉤なら流れを噛むとかの
アトラクター的な要素も備える蓑毛の機能すら排した
キラーバグ・フライは究極の毛鉤

キラーバグを素晴らしいフライと認識してはいても
それをフェボライトフライとして位置づけるにはやはり寂しい
それは
釣りの手練れ程自分の釣りが研ぎ澄まされていくのと同じ
経験と選択により
いつも同じ竿と道糸の仕掛けに捌き方、アプローチにリズム
毛鉤もワンフライ・アプローチのコンテスト並み
結果、いつも自分という先行者に惑わされる

拘りも究極が選択となれば行き詰る
拘りは遊び
蓑毛で遊び胴で遊ぶ、組み合わせで遊ぶ、色で遊ぶ
様々な毛鉤の楽しさがそこには広がるしそれが究極の毛鉤
信念針やら當針は人様々だからこそ
他人様が狙わない様なポイント叩きも飽きるし
結局
毛鉤釣りで一番愉しいのは「この毛鉤で釣れた」
究極の毛鉤とは自分の釣りそのものを見直す毛鉤かもしれません

昔の毛鉤に飽きた頃に降って湧いたFF釣法
本で見るしかなかった物が東京に行けば見られる
それが長野でもとなれば嵌らない訳が無い
フライの端正な情景と形作られた歴史の深さ
それでも
国分寺行グリーン車の指定席は買えず
地方だからこそ渓流・源流は近所
根っからの実釣主義が災いし毛鉤病悪化
今は少しづつでも沈静化に向かって・・・

逆さ毛鉤 山岳渓流用

逆さ毛鉤 山岳渓流用

蓑毛の強さは流れに合わす
・・・とはどのような事かと

ライン6mに竿は4m~4.5mをのびのび振れる川幅
落差も無く広河原に流れはゆっくりとうねり底石がそこかしこ
膝下程度の平瀬に胸辺りの渕が点在する水深
・・・雉ヘンフェザーやソフトハックル類

流れ込みと落ち込みが連続する太い流れの山岳渓流
主流の流れ込みが白く沸き立ち駆け上がりが瀞になり
すぐ落ち込みが続く様な上流部
・・・コックネックフェザーや硬めのウィングフェザー

DSCF5452
逆さ毛鉤 山岳渓流用

流れの強さに負けず竿先の動きに合わせ流れを受け止める
操作にメリハリも出るし竿先に伝わる微妙な流れの動き
・・・蓑毛が触角の様に広がりそれを伝える竿の感触

DSCF5454
逆さ毛鉤 山岳渓流用

広がる景色は豪快でも手にする道具と釣り方は繊細
澄み切った流れに浮かぶ岩魚や底石に付く岩魚
流れに負けず緩やかな誘いに踊る逆さ毛鉤
山岳渓流ならではの見釣りの愉しみ

蓑毛に拘るのは色だけでなくその腰の強さも有るとなると
フライ程では無くても毛鉤中毒患者の認定確実(笑)

一定の品質を保っているのが
西班牙産のコックデレオンハックル
色柄は勿論の事その透明感と繊細さ
水馴染みの良さと併せ持つ腰の強さが山岳渓流に絶妙
Mosca clásica leonesaでもその釣り方を見れば
その特性が生かされている
上半分の円錐形に纏められたフライは水中浮子と共に
多鈎式に見合う様に個々のフライの動きを遮る事無く
魅惑的な踊りを見せつける
これも水馴染みの良さと共に併せ持つ腰の強さ
最大の弱点とすればその品質に見合う高価格

同等でコストパフォーマンスとなれば
ホワイティングファームのルースターサドル

DSCF5450
ホワイティングファーム ルースターサドル COQ DE LEON

色以上にその羽根の特性を見極めて選ぶのも楽しみ

DSCF5451
ホワイティングファーム ルースターサドル COQ DE LEON

魚が浮き気味なら蓑毛に拘った毛鉤
打ち辛いポイントなら投射性に優れる毛鉤
底に沈み反応も渋い時ならそれに合わせた毛鉤

流れが早くとも浮かしたいドライフライにも有る
本来のキャッツキルにウルフパターンの繊細さ
厚く巻けばその繊細さが失われるし魚に飽きられるのも早い

ハッチマッチとは違う道具の使い分けとしての毛鉤の選択
渓に合わせ適材適所の毛鉤を使い分けるのは釣りの愉しみ
その渓に合わせた毛鉤作りはその愉しみを家で味わえる・・・

以下爺の戯言 ————————–

その渓の手練れなればその渓に見合った毛鉤を操るが
C&Rのお陰で毛鉤に対する反応も学習能力と共に進む
足蹴く通う好みの渓なら先行者は過去の自分自身

小さければ骨せんべいなどと言いながら根こそぎ持ち帰る
昔乍らの釣人は寄る年波に負けて山岳渓流には少なくなったが
余程の源流域でも人影疎らなんて事も無い
山岳渓流定番の竿3.6mに道糸3.6mともなれば
各ポイントの立ち位置に流す脈まで同じ
数居る中で一番怖い先行者はやっぱり自分自身
・・・偶には毛鉤を変えないと(笑)

ホワイティングHP
・・・大事な保管方法他

順毛鉤&Mosca clásica leonesa

順毛鉤 & Mosca clásica leonesa

La pesca tradicional en España
の中で気になるmosca seca

その中でもMosca clásica leonesa
コックデレオンハックルと共に紹介されたフライ

ボディが太い紡錘形でフロスのリブ
カディスフライ風に纏められた
印象的なコックデレオンハックル

DSCF5439

高価なレオンハックルを使うフライなのに
その時の紹介記事は
化繊ボディフロスを巻き止めてそこにラッカーを浸み込ませる
勿論、各国で様々なフライに使われている手法ではあるけれど
勿体無いと思っていたら・・・
西班牙国の伝統パターン
ウェブサイトを見るとどうも違う事を再発見
上質な生絹と共に様々に染色された絹糸の素晴らしさ
漠然とカディスかストーンフライと思っていたけれど
様々なパターンに組み合わせを見ればそれだけでは無い・・・
ボディのピンク・ペールグリーン・紫に惑わされておりました
上質な染色された絹糸フロスで巻き上げられた西班牙国の伝統パターン
コックデレオンハックルの持ち味を最大限生かしたフライ
5mの長竿を両手持ち
スピニングリールでの水中浮子の瀬釣り方式
上側に蓑毛を纏めれば水の中で良く動く

日本では順毛鉤
浮かぶ毛鉤よりは溺れる毛鉤(笑)
ウィングをヘンフェザントでなく他の素材に変えれば浮かぶ毛鉤

DSCF5443
順毛鉤

モスカセカで毛鉤釣り

DSCF5445
モスカセカ毛鉤

来期用のお楽しみ

DSCF5449
順毛毛鉤&Mosca clásica leonesa

以下爺の戯言 ——————————-

JB03170.1

コックデレオンは素晴らしい・・・

アンダルシア・ブルー・・・も勿論です

 

小型毛鉤 Ⅳ

小型毛鉤 Ⅳ

古い英国製フライパターン集を見ていると
ダブルハックル(クライドスタイル)に
パラシュート・ノーハックル・キールタイプ
フロントハックル下側カット・オストリッチハール・・・
現在のパターンの基礎と知恵がほぼ出来上がっている
・・・100年も前のフライ殉教者の知恵の塊
その中にあるパターンで
ボディシェイプのベリーショートパターン
サモンフライでの夏シーズン用だけでなく
通常のドライフライからウェットフライまで

逆さ毛鉤にも極端に胴が短いか無い物まで
トレーラー式に空針を付けた物は釣り方の違い
それ以外には餌針に蓑毛だけ付けたものも有る
(これは餌が良く動く様に・・・)
これも偏に先人の知恵
豆粒以下の米粒クラスに仕上げると

逆さ毛鉤の機能性を突き詰めるとこの形・・・

DSCF5436
小型毛鉤 Ⅳ

毛鉤サイズが判る様に比べると
左が鮎掛け針 7.5号  右が9号太軸
下側 TMC102Y 左から #15・#13・#11

DSCF5437
小型毛鉤 Ⅳ

Italian Pesca Alla Valsesiana

Italian Pesca Alla Valsesiana
伝統的なイタリアのヴァルセジアーナの釣り
(バルセジアーナの釣り)
・・・日本の中部山岳地帯一帯で行われている毛鉤釣りを見ている様

イタリアにも同じ形の逆さ毛鉤に同じ昔乍らの毛鉤釣り
毛鉤以上に似ているのはその釣り方と仕掛・・・ほぼ同一

Italian Pesca Alla Valsesiana flies.

竹竿に合わせる馬の尾で編んだ道糸に鈎素の長さのバランスも同じ
・・・魚を取り込む時に合わせたバランス
竹竿 4~4.5m
道糸 竿に合わせ4~4.5m
鈎素 50~60cm
竹竿の硬調子も素晴らしい
瀬釣り並みに多鈎仕掛けも有れば一本毛鉤も有る

Pesca alla Valsesiana –
伝統的なイタリアのヴァルセジアーナの釣り(バルセジアーナの釣り)

竿の上げ下げの捌き方に道糸の捌き方と毛鉤の流し方
立ち位置から竿を振りながらの移動に距離感まで全ての面で
今風レベルラインテンカラより中部山岳地域の毛鉤釣りそのもの
何よりこの釣りの大事なポイントを押さえた画像の凄さ
動画を撮る方までこのポイントを良く理解されているからこそ
(道糸と鈎素を水面に置かず緩いテンションを保ちながら毛鉤を流す)

ヴァルセジアーナの釣り

(バルセジアーナの釣り)

まるで日本の毛鉤釣りの爺様を見ているようです
立つべき所に立ち、打つべき所に毛鉤を置いて
流れに合わせた竿の捌き方に毛鉤の流し方
軽く誘いを入れて、全てが自然体
「ホイ魚!オッまた来た!」の声まで聞こえる様で
懐かしくて涙が出そう・・・

「この頃、魚が逃げなくなってきたんだわ」
と凄い事をサラリと宣う爺様の顔が思わず浮かびました
魚篭の中には尺山女魚3本に岩魚一杯・・・
渡した毛鉤は当時流行り出したエルクヘヤーカディス
・・・それもブリーチした大きめ#10
「此れは好い、良く見える」と小さな身体に大きな笑顔
・・・妙高高原町一ノ橋下での昔話

この動画は素晴らしい
全く同じ景色の中で同じ釣り方
・・・水面に影を落とさず木化け石化け

これ以外にも様々な動画があるのでお時間のある時に
場所がイタリヤと判っていても
中津川・雑魚川・梓川・篭川・関川・高瀬川・・・様々の似た渓
渓の流れだけでなくこの岩はあの出合に有る岩に違いないとか
思い当たる石さえ有るかもしれません・・・

以下爺の戯言 —————————

ここには0.2秒の早合わせなんてものは無いし
レベルライン云々にナイロンやフロロカーボンで長さを競いながら
鈎素だけでなく道糸まで水面に置く野暮なテンカラ釣りも無い

これを見ていると思い出すのが
「昔テンカラ」などと受け狙いだけの釣企画

笠に作務衣に腰に魚篭・・・それが昔風?はさて置き
何よりも使った竹竿が本調子以上の柔らかさ
したり顔で馬素・鈎素は弱いからと理由付けする解説が嘘臭さい
ドタバタ・コントと思えば笑えるけれど違うらしい
当の本人達は再現できたと喜んでいる・・・
手練れ程、竹竿でも先調子の硬調子で抜きに拘るのが技
(抜きとはトバシでは無く頭を水面に出す)
それも判らず掛けた魚を綱引きの様に岸の上まで擦り上げる
(弱い仕掛けを守るなら頭を出したまま岸辺で取り込む)
如何やら見知った毛鉤釣りでは無く「テンカラ」と呼ぶ
違う世界の違う釣り方らしい・・・
作務衣自体も殺生を諫める寺社の作業着
綺麗に落ちまで付けるとは
・・・さすがテンガラの名立たる方の釣り(笑)

逆さ毛鉤は持て囃されるほど独自でもないし
今風はただのソフトハックルフライ
エキゾチックな形で広まっただけ
・・・うろ覚えだけれどもスペインにも
Pesca tradicional con mosca
釣りも文化と考えれば一人の口からだけでは
伝えるにも限りがあるし無理なり固執も出る

今風レベルラインテンカラ釣りに席巻されている日本と違い
海外テンカラ釣りサイト参加者はその点まで理解されている
これもそのままに伝えるウェブサイトのお陰
・・・逆輸入tenkaraがもしかしたら昔からの毛鉤釣り(笑)

かの地ではその釣り文化を大事に守っていると言う
ずいぶん昔に釣雑誌で紹介されていたと思うが
その記事は多鈎仕掛けの瀬釣り方式ばかりの説明だったために
違う理解で終わった気がしているのはもしかすると痴呆症の始まり?

これは儚いwebでもそのまま伝わる最大の利点かもしれない
文章力に頼る記事よりも動画なればこその百聞は一見に如かず

悲しいのが「tenkara」検索だと画一的になり過ぎて却って世間が狭くなる

竿よりはるかに長いラインを使い逆さ毛鉤を振動させて
魚を掛けたら素早くそのラインを手で引っ張って取り込むのが
その「tenkara」と言う釣りらしい
・・・その釣り方だけ?
疑問を持つ方が多くなってきたのもwebの力

テンカラの語源に良く干した天然唐松の枝を使う説が信州には有る
信州では古くからテンカラの呼称が使われていたとする文献が有る
巷に言われるマタギ衆の語源説よりは他の点でも信憑性が高いかもしれない
マタギ衆が移住した秋山郷ですらテンカラでは無く毛鉤釣り
天領の美林で有るその木曽地区で使われていたからこそ天唐と思いたい
判っている真実よりはその方が夢が有る( ^ω^)・・・
実際、天然唐松では無くても灌木の生木でなら良く撓りブレも無い

2017‐ 11月 犀川本流

犀川本流 ドライフライシーズン
・・・普通の年なら・・・

唯々大雨に泣かされた今シーズン
犀川本流、天気晴朗なれども波高し・・・

普通なら川底はヒゲナガニンフの営巣で石も動かない
今年は石が泥を被っていたお陰で川底の石が動きます
蜉蝣もコカゲロウもほぼ飛びません
犀川殖産本流でお会いして
秋のドライフライシーズンの凄さをお話した皆様
今年はまだ始まらない様です・・・

本来なれば10月には中型カゲロウがチラホラ見られる時期
紅葉の中で澄み切った流れに浮かぶドライフライ
そのはずがもう11月
シンクレートに頼ったシューティングロッドでは無い
ダブルハンドスペイロッドにロングベリーラインの組み合わせに
シングルハンドでドライフライにも良い時期
其の筈なのに増水と濁りがいまだ続く・・・

グリースドラインはシルクラインの本領発揮
釣り続ければフローティングとインタミの中間ホバーライン
フライの違いで水面から水面直下を探る愉しみも有る
・・・この状況では笑い話

各ダムの放流で屋島橋辺りまでブラウンが降りてきているとか
そろそろ犬の散歩はダブルハンドを肩に背負って河原まで?
そんな妄想を夢見ながらも現実の川は増水中
灯火に集まる蜉蝣も少ないしそれを河原で追う鳥も少ない
つい最近まで各堤防は危険水位
それからすればだいぶ落ち着き時期を待つばかりでも
葦を背にしたサイドバイサイドのドライフライにはまだ早い

スウィッチングロッドと後から名前が付いた60年前の
ハーディー・ワイ・11fにDT7番見当のシルクラインでもと思って
怖いもの見たさに取り出してみても
いつもの膝下が胸の水深では釣りにならない・・・

DSCF5431
ハーディー・ワイ・11f

セントジョージ 3 3/4 DT7 シルクライン
(もっと高番手が今の状況には合いそう・・・)

増水に合わせてヘビーフックで巻き直し

DSCF5433
2017‐ 11月 犀川本流

巻き貯めたフライも出番が無い

秋晴れの中
天気に誘われ畑をトラクターで耕しても地面から水が出る程
気が早いけど
薪割りに除雪機各部グリスアップに試運転の冬準備
・・・明後日はまた雨

以下爺の戯言 —————————————————

後10日もすれば山沿いは雪の時期
天気予報でもそろそろタイヤ交換の時期を伝える・・・焦る!

釣りを諦め山に転身
1週間前に出かけた時はシモフリも最後の旬
大黒(本シメジ)は笠が精一杯開いて虫の跡・・・
今回は山の畑を代えてナメコ狙い
早生気味のナメコと違い肉厚で大型ナメコに鳴く茸ビク
2時間の予定が倍の4時間 山の中をさまよい車まで2回往復
届ければ喜ぶだろう爺様達の顔がつい浮かぶ
その後が大変
タライを持ち出し井戸の前で2時間しっかり下拵え
・・・山の物は風味豊かで味も濃い

英国製フライフック

英国製フライフック
PARTRIDGE SEALEY  SPRITE ・・・・・

ハンドメイドだからこそか、同じ種類でもサイズ感が違ったり
日本製に比べて品質管理が上手く行っているとは思えないけれど
トラディショナルフライにはこれが無いと締まらない
INSPECTED BY
HELENさんの数がダントツで次にNICKYさん
MARYさん・LISAさん・CLAIRさん・EDNAさん・JOYCEさんJUDYさんCAROLEさん
顔も知らない検査員さんに
悪態を衝くことも沢山ありましたがそれも今は昔
何時の間にやら誰が検査したかも判らなくなり
廃盤につぐ廃盤に取り扱い中止・・・
ドライフライ用のアップアイフック(メイフライフック)や
ウェットフライの定番J1AやG3Aには関心が高いけれど
その陰にパーフェクト・ベンドのCS1/CS2 ・・・シーリーSF1
地域的なものかウェールズ方面のトラディショナルパターンに多い気がする
指定サイズがCS1~3 サイズ感は想像するしかないけれど
自分の中ではソフトハックルフライに出番が多い
廃盤後キャプテンハミルトンインターナショナルM/Wで復活
・・・これはCS7
L2Aも同じくキャプテンハミルトンバージョンで有りました
結局それも廃盤
代わりにスプライトフックのインターナショナル
・・・各サイズが大幅にパートリッジフックと違う

DSCF5424
キャプテンハミルトンインターナショナルM/W

パーフェクトベンドのTMC111 オープンポイント・ショートシャンク
用途は同じ様でもポイントが出しゃばり爪先立ちのプロポーション
不満は有ってもそれでもまだ同じ様な鈎形状

代りが無いので有るだけ買い込んだ
ウェットフライフックで一番好きな SF11

DSCF5428
シーリー SF11 ウェットフライフック

スプロートフックでちょっとロングシャンク
・・・今様のワイドゲイプに比べればの話
似ているTMC700に比べればミドルウェイト丸軸で角のとれた鈎形状
(TMC700に10以下のサイズが有ればと思う)
これがフェザーウィングでもソフトハックルでも毛鉤が引き立つ
実釣でも細軸で鈎掛かりが早い今風の鈎形状とは
口切れも無く掛かった後の保持力が違う

使っている物が何時の間にやら古めかしい物ばかり
買った当時は現行品

DSCF5430
英国製フライフック PARTRIDGE SEALEY  SPRITE

今となれば宝の山(宝の持ち腐れ?)
在庫を持ち過ぎて今の釣具屋さんの状況も知らず浦島太郎状態・・・
釣りが趣味のはずでも無い物ネダリが趣味に成りそう(笑)

㎏単位でもこの程度なら自慢にもならないのが趣味の世界
ハックルだけでもタンス2棹以上の某氏なら
鈎だけでも桁違いの種類別に㎏単位
総数となると軽々10㎏単位になる
竹竿なら300本超えでExcel管理の某氏も
・・・桁違いの先達が居るのは笑うしかないです

以下爺の戯言 —————————–

刻印入りの古いホイットレーフライボックスに残る昔のフライ達
アップアイフックにアップライトウィングのドライフライ
オールコックスやパートリッジフックのシートラウトフライ
ブラインドアイフックにシルクガットのサモンフライ

竹竿にシルクラインで100年前と同じフライで今も同じ釣り
山から降りて犀川本流に釣り場が広がったお陰では有りますが
虹鱒・ブラウン・岩魚・山女魚・ブルックトラウトの五目釣り
一瞬では有りましたがそこにイトウにシルバーサーモンまで
・・・夢の様な釣場が広がりました

その点ではテンカラ釣りなり毛鉤釣りの毛鉤は寂しい限り
逆さ毛鉤の流行りは釣り場に合わせて当然かもしれないけれど
昔乍らの毛鉤釣りとなると逆さ毛鉤はあくまで本流用毛鉤

シンセティック全盛期でも天然素材の毛鉤は格別
先達の知恵の塊・・・
こんな事を感じるのも
昔の乙見ダム湖に虹鱒を放して釣り場にした
進駐軍の残した英式フライのお陰
鈎はパートリッジフックG3A
因果な巡り合わせ・・・

F.M. Halford  33FLY

The Floating Fly and How to Dress it

http://www.fishingmuseum.org.uk/index.html

1522335_458841917555434_1047029903_n
英国製フライフック
1526499_458841937555432_800325345_n
英国製フライフック

Black&White-kebari

Black&White-kebari
白黒(段だら縞)毛鉤

遥か昔の憧れのコックハックルと言えば
赤文字ホフマンハックルのグリズリー
1枚で竿3本以上の貴重品
拝金主義の権化の様な存在
その後は巷に溢れるスタンダードハックル化
今ならナチュラルブラックの方が貴重品
ブラウンも無くなってきたとは恐れ入る(笑)

蓑毛    旧ホフマンハックル グリズリー
胴     スカンクテールガードヘヤ
リブ&タグ ゴールドワイヤーツイスト

DSCF5410
Black&White-kebari

白黒段だら縞となれば一般的にはムースメーン
毛鉤には華奢なのでそれより強いスカンク仕立て

DSCF5411
Black&White-kebari

毛鉤の強さは
一工程毎のウィップフィニッシュ
手巻き時代の名残り
手だけで持っているからの緩み止め
出来上がれば見えないけれど
大事な処は見えないもの

以下爺の戯言 ——————————————

このパターンはフライで充分効果を感じている素材
この辺りが毛鉤の範疇からフライの範疇への転換点?

この毛鉤用鈎の形はフライで言えばカディスフック
マテリアルだけで毛鉤にもフライにも

カディス・ピューパ・パターン

ハックル    ライトオリーブヘン
ボディ     ダイド・ライトオリーブ・モール
オーバーボディ ターキーフェザー
リブ      ファインワイヤーとパールティンセルをツイスト

DSCF5412
kebari and Flies

毛鉤とフライの端境は悩ましい処・・・
区別する方が可笑しいのかもしれない

単純にシンプルな物とか巻きやすいのが毛鉤とは思えない
昭和初期の鮎毛鉤の美しさ
染色を嫌い天然物を使う村田鈎
その後の染色物や蛍光色にラメを使う鮎毛鉤とは別格
ハヤ・ジンケン狙いの蚊頭でさえ手が込んだ作り・・・
(ハヤ=ウグイ ジンケン=オイカワ)

杣人毛鉤だけが何時の間にやら持て囃されているけれど
テンカラ釣り以前の毛鉤釣り時代の毛鉤の艶やかさ
・・・前出 キヨシ毛鉤

山女魚京毛鉤として前出では有るけれど
この系譜も本来の毛鉤
・・・岩魚用京毛鉤

DSCF5422
kebari and Flies

先玉  オレンジ 
剣   グースバイオレット イエロー
胴巻  翡翠ウィングフェザー
帯巻  シルバーティンセル
元巻  オストリッチハール
蓑毛  コックデレオンヘン
金玉  GB
鈎   パートリッジフック TS2ST #12

毛鉤釣りなら竹竿からグラスに今のグラファイト
ラインもナイロン道糸からFCに富士流テーパーライン
FF釣りならハーディーJET8半6番からグラファイト
今はダブルハンドも竹竿にシルクライン
これも
個人の趣向・・・十人十色

PARTIDGE HOOKS Black finish

古い鈎の再生 Ⅰ

パートリッジフック 黒染め
PARTIDGE HOOKS  Black finish

オリジナルのブロンズ仕上げにひと手間掛けて自己満足バージョン

パートリッジフック G3A #8 処理中

DSCF5404
パートリッジフック 黒染め

パートリッジフック J1A #10 処理中

DSCF5405
パートリッジフック 黒染め

フライに嵌り込んで先ずはドライフライ
次はウェットフライとなれば
パートリッジフックは当然の存在

パートリッジフック G3A
パートリッジフック J1A

これがウェットフライのパターンとバランスの基本
バーブの位置に合わせるタグなりボディの長さ
すると
自然にウィングの長さからスロートハックルの長さまで
ウェットフライの物差しのようなもの

DSCF5407
パートリッジフック 黒染め

パートリッジフックのどうしても目立つブロンズ仕上げの弱さ
買い求めて年数が経つと乾燥剤入りでも少しづつ錆が出る
・・・怖いのは錆は錆を呼ぶ
フックの錆は発条効果も素材自体も脆くなる
結果・・・廃棄

廃棄するよりはBlack finish

フェルールの黒染めで使うガンブラック
上塗りニス代わりに薄めのヘッドセメント
後は小さい容器とニス塗用の小皿だけ・・・(亜麻仁油仕上は簡単です)

DSCF5406
パートリッジフック 黒染め

ガンブラックはスチール用も有れば
ステンレス用も有るけれど
ブラス用のこれで充分に黒染め
弱さのお陰で良く染まります

処理方法 ————————————–
1、一袋分の鈎が浸る位(5ml程度)を小容器に入れて
2、ピンセットでかき混ぜる(5分以下で充分)
3、薬品を流して乾燥
4、小皿にとって
5、上から薄めのバーニッシュを2~3滴
6、万遍無くかき混ぜて
7、アイにワイヤーを通して乾燥
————————————————

各左がオリジナル 各右が黒染め処理後

DSCF5409
パートリッジフック 黒染め

捨てるよりは益し程度と始めた事だけれど
錆取と表面保護だけではない黒仕上げのG3AとJ1A

自己満足の世界では有るけれどこれも楽しみ
太いウェットフライ用フックだから出来る事
この程度の処理ならポイントが爪に立つ

これから始まる毛鉤巻き強化月間
準備万端でゆっくり楽しみましょう

以下爺の戯言 ————————————

手持ちが沢山有ったお陰で気が付きもしなかったけれど
ビニヤードのエンボスティンセルの模様が変わった辺りから
釣りにも行けずにいた5年間程度のブランクで
これだけ状況が変わるとは思ってもいなかった
まるで浦島太郎の気持ち・・・
パートリッジフックが何時の間にやら英国製品では無くなり
パートリッジの包装でも中身はコピー商品の様な
形が似ている別物の様なフック
それでもパートリッジフックが並んでいる事が珍しい
あれば値段も高く目を疑う様な事ばかり
久々の釣具屋さんが米国のバスプロショップ

WS000000
Bass Pro Shops Rancho Cucamonga

シンセティック全盛でラインと竿ばかり並ぶ店内
コマーシャルフライが主流だからと納得していたけど
日本も変わっていたのに今更ながら気が付く情けなさ
免罪符とすれば性能は良くなった事だろうが・・・
何処で作られようと機能するなら良いけれど
ブランド化しているだけなら
敢えて高い物を使うわけでも無い

丸軸だった昔のストリーマーフックCS17
それが平打ちになっただけで巻き上がりに違和感

WS000000
ストリーマーフックCS17

KEN BAKER EXTRA LONG LIMERICK STREAMER HOOKS
A fine limerick down eye hook for long streamer flies
for salmon,steelhead and trout.
Looped down eye.Black finish.

ロータス7がSr,4になった時と同じ
バスタブに4っつのタイヤが付いただけ