セイゴ鈎 ≒ セッジ・カディスフック?

丸セイゴ鈎とセッジ・カディス用フックの類似性

西日本で言われる蜉蝣の釣りでは無い
中部山岳地帯の一般的なセイゴ鈎による毛鉤釣り

蜉蝣主体の清流域では無い巨岩・巨石に迸る源流域での
トビケラとカワゲラに合わせた毛鉤用鈎の取捨選択の結果

FF釣法と毛鉤釣りの鈎形状に対する選択の一致の妙味

パートリッジ社で出されていたロングシャンクK12ST
・・・ Long Sedge / Caddis Hook
その後発売されたショートシャンクTS2ST
・・・(シマザキフローティンニンフ)

高価な剣羽根を使うならと耐久性に優れた太軸のパートリッジ社
この選択で
テンカラ竿の毛鉤釣りからFF釣法のフライに嵌る

沢田氏のバートリートセッジフックからTMC200まで
FF釣法の流行りで選択の幅が広がる愉しさ
・・・今となれば泡沫の夢

廃盤なり販売中止で結局は丸セイゴ鈎に戻る
それでも癖の有る鈎で過ごせた事は愉しみの蓄積

巻いた毛鉤の美しさに捕われれば無い物ネダリ
・・・廃盤パートリッジ社フック価格の高騰は恐ろしい

残滓の様な手持ちのパートリッジ社フックでも
気軽に巻けない貧乏性(笑)

Partridge K12ST – Sedge/Caddis Hook
Partridge TS2ST 各サイズ

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Partridge K12ST – Sedge/Caddis Hook

以下爺の戯言 —————————————-

シンプルな道具だからこその選択
これも先達の経験と蓄積の形
ターンダウンアイフックなりターンアップアイフックだけではない愉しみ
懐古趣味と言われてもこの頃の英国製フックにはそれだけの価値が有る・・・

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アップアイドライフライフック    up eye dry-fly hook

up eye dly-fly hook
アップアイドライフライフック

伝統的なドライフライフックとなればアップアイ
アイ自体が無いブラインドアイフックからの大いなる転換点
試行錯誤と好みの鬩ぎ合い

途中でペネルリマリックフックに見られた
鈎素の存在を水面に及ぼさないと言う
ターンダウンアイクランクドシャンクフック

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ペネル・リマリック・ターンダウンアイクランクドシャンクフック

遥か昔
各有名な釣人なり釣クラブでの一大論争
辛辣な言葉が飛び交って・・・取捨選択の結果は明白
それでもなお
ペネル・リマリック・ターンダウンアイクランクドシャンクフックは上品で美しい

スイミングニンフやスペントフライまで含めれば
現在では形を変えて一部に残るだけ

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市販型

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大事な点は当時の太くて脆い天然テグスとノットの存在
ドライフライフック00番(No.16~18)に5X~4X相当の絹単糸を結ぶ以上の話
たとえ天然テグスの先を細くしてアイに通したとしても
結局は鈎のサイズに似合わない結び目の大きさが残る

それと共に色選択だけではないヘッドの重要性
フライパターンに残るヘッドにハール一巻き・ティンセル一巻きの拘り
・・・ヘッドを邪魔する無粋な結び目の存在

up eye dly-fly hook knot

アップアイドライフライフックの結び目
アイ直後のタールノットなりウィング後ろでのタールノット
これとは別にフッキングまで考えると様々・・・

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All About Hooksより

ポイントに対する支点・力点・作用点の物理学
ならばダウンアイフックはテンションが掛かると沈み易い?
Straight Shank Hooks Vs Offset Shank Hooksまで考え出すと終わりが無い・・・

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論争盛んな時代と違う、現在の細く均一で強い鈎素
アップアイドライフライフックとノットに対しても違う考え方が当然

ミッジ用であった7Xが今は10Xが普通?
それより細い鮎用鈎素の選択までとなればこれも終わりの無い話
そんな繊細さよりは・・・

神経質な大型鱒に対する新たなアップアイドライフライフックの回答の形
Tiemco TMC500U (Tricos & Midges)
・・・現在は廃盤品
ダウンアイによるゲイブ幅への影響と水面への鈎素の影響防止

伝統的というよりも
古風なアップアイドライフライフックの転換点
それと共にアップアイフックに対するノットの転換・・・

手練れの毛鉤釣りも水面を賑わす鈎素の影響を極力控えたと同じ考え方

手持ちのアップアイドライフライフック

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アップアイドライフライフック

パートリッジ CS 32・B・L3B 他 各サイズ
シーリー SF 2 各サイズ
マスタッド94842 各サイズ
TMC500U 各サイズ その他諸々

up eye dly-fly hook knotに拘るよりも
鈎素の水面での存在に拘った鈎の形状が面白い

狂気なのか驚喜なのかCS32の1番手違いのサイズ揃い
そこにスネッキーリマリック
この捻りを生かしたラインの重さでの昔のフックセット方法
FF釣法のライトライン・ショートロッドには手厳しい・・・
それでも
3.6m以上のテンカラ竿なら容易い
竿先を上げるフックセットと違う愉しみ・・・

再販されることは無いだろうコードB(太軸・捻り入り)
之すら餌針の中から探してアイを付ければ再現できる
管付きなりアイ付きにこだわらずアイを付ければ
鈎選択の広がりも楽しみの一つ
海津鈎ならCLASSIC YORKSHIRE SEDGE HOOK(笑)
アングラーの語源であるアングリング
その言葉の意味は奥深い・・・

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PARTRIDGE

毛鉤釣りの鈎選択

毛鉤釣りの鈎選択

勝負鈎となれば鮎掛け針一択
角型の矢島から丸型の狐と形式は様々でも
掛かりの速さは餌針の比では無いのは周知
昔は魚がざわつく一時に手返しの速さで使ったもの
反面、鋭すぎて針先の持ちは悪い

昔のように落合橋下から豊野界隈まで
尺鮎ぞろぞろの時代には
釣具屋の棚には大型で太軸揃い
今は小型・細軸ばかりが棚に並ぶ
釣具屋で探しても寂しい限り
・・・あれば貴重品で大人買い(笑)

このブログでも今迄使っていたのは
9号太軸で黒仕立て
・・・この界隈の釣具屋にはもう無い

今は7.5号で大型扱い・・・でも細軸
それでも川鼠胴で遊ぶ
角型の矢島よりは保持力に優れる丸なり狐型
それでも抵抗感無く深く刺さる鋭さは別格・・・

色目で遊べばツイード仕立て

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毛鉤の勝負鈎

胴で遊ぶ蓑毛で遊ぶこれも勝負鈎の鋭さへの信頼が有ってこそ

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毛鉤の勝負鈎

鮎を背掛けで抜ける保持力
硬さだけでない鈎の発条効果

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毛鉤の勝負鈎

シンプルな毛鉤こそ胴に拘り蓑毛に拘る
鈎こそ尚更・・・
毛鉤釣りには今で言うドライフライ釣りはないとするらしいが
鮎掛け針に巻いた毛鉤なら水面下だけでなく水面で魚を捕らえる

以下爺の戯言 ———————————–

使えば判るのがこの鈎のもう一つの利点
だからこその勝負鈎(笑)

縫い針を曲げての時代はともかく
アイ付き鈎が無いから
餌針にチモト(アイ)を付けるのでは無い

鈎選択の自由度が高いからこそのアイ作り

釣雑誌が良く宣う餌針しかなかったからでは無い
信頼する鈎が有るからこそのアイ作り
時代をごちゃまぜにしてkebariを
誤魔化す常套手段の理由付けの一つ

バイスを使わないのも
慣れれば手持ちの方が早いから

kebariに対する評価は押しなべて一律

物が無い山間僻地で使われていたから
質素で貧弱とするのがお町の釣人
尚更、形だけ真似たお町の毛鉤こそ
地方に住むこちらからすれば
貧疎で歪弱・・・
幾多の名人気取りのお町の釣り人
泊まりのお客様だから相手にはしても
辟易するその薄っぺらい本からだけの知識
その知識すら出何処は皆さん同じ本には呆れ果てる

シンプルだからこそ拘るべき毛鉤の蓑毛
色以上に大事な事はその素質

色ですらあやふやな表現
高価なクリーハックルなら
黒、白、ライトクリーム、ジンジャー、ブラウンの
5色が1本に混ざっていなければクリーでは無い
近頃は黒・白・茶の三色でクリーハックル表記
それならダークバードジンジャーはクリー?
高価になる意味も無い
ハニーダンも同じ、ブルーダンは尚更の事
業界人でも無い釣り人がなぜ忖度並みに
ジェネティックハックルメーカーの意向に従う?
バジャーハックルは芯黒だけでなく先黒が有ってこそ
バジャーハックルと大事にされた物
コッキーボンデューなりグリーンウェル
ハックルの名称だけが踊りだす・・・
シャンパンともなれば後付けそのもの

言葉で遊びだしているのに
・・・釣雑誌お得意のごっちゃまぜ常套手段
マタギ集団と対に出る木地屋集団

秋田マタギ集団の足跡は
高価で携帯性に優れる熊の胆が有ってこそ
九州地方まで残る・・・果ては海外にも残る

木地屋集団の
諸国往来自由の源である免許状
その出何処を知れば・・・
そもそもマタギ集団と違う生活史
農村地域に溶け込むマタギ衆と
自活自営の木地屋集団
近世
集団解体で分散又は農村部に残ったマタギと
木工集団として各地に村を興した木地屋集団

お町から見れば過去の民族史でも
地方にすれば今でも「生きてゆく民族史」なり「山に生きる人びと

魚釣りなり魚獲りなら山窩(サンカ)の存在
西日本での存在なのに
西高東低のテンカラでも話題すら出ない不思議

浮世毛鉤 Ⅲ Modern style Kebari Ⅲ

浮世毛鉤 Ⅲ Modern style Kebari Ⅲ

其の儘、今様毛鉤・・・
化繊流行りでは有りますが毛鉤位は天然素材
カワネズミ胴の銀鼠色は勿論の事
染色による劣化が無いなら伝統的な素材も色で遊ぶ
モール素材自体知らない方も多くなって
時代的な違いを感じてはいますが
素材自体の可能性を遺物にしてしまうのは
・・・勿体無い話

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浮世毛鉤 Ⅲ Modern style Kebari Ⅲ

土竜胴でもカワネズミ胴でも呼び方の違い程度

3~5㎜程の毛をスレッドに撚り附ける
微細な毛羽立ちはフクロウのフェザーウィングを
ツイストボディにした様
・・・素材はベージュ色に染色
バランサーとしてラビットシューでウィング仕立て

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浮世毛鉤 Ⅲ Modern style Kebari Ⅲ

同素材をクラレットに染色

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浮世毛鉤 Ⅲ Modern style Kebari Ⅲ

ラビットシューにジェル状フロータントを擦り込んで
インジケーター代わり
沈めても浮かべても魚の反応は良いと思う

以下爺の戯言 ————————————————————

山本素石氏ら先達はテンカラ釣りの言葉を広める努力と共に
敢えて「西日本の釣り」としたのは
地域の気候風土に根付いた釣りだからこそ
(自身の行動範囲での釣りとして考えていたからこそ)

紀州トバシのロングレベルラインすら
竹株氏自身が根付いたその土地の釣り方
地元に根付く場所すらない作り上げたテンカラ釣りでは
それこそ根っ子が抜けた根無し草・・・
地方色を排除した後人が今更ながら風土に根付いたと
言を翻す今の現状・・・
(0.2秒の時と同じ不様な茶番劇)

テンカラの言葉さえ木曽開田地区で使われていた言葉
・・・その言葉を広めた素石氏自身が明言している事
山のテンカラ(ひっかけ釣りの意)
対して海のテンカラ釣りは古くから伝わっている釣法の一つ

敢えてテンカラの語源を天然唐松を竿にしたからと嘯く方が
バチ蛇をツチノコとして全国区にした素石氏らしい・・・

同時期に言われたテンカラ釣りの語源の一つ「天外釣り」
この方が今のテンカラ釣りに似合っているかもしれない

史実として
木曽開田地区は廃藩置県の際に役人に成れなかった
鮎毛鉤を作りその毛鉤でのドブ釣りを許されていた
加賀武士階級の移住先

逆さ毛鉤でさえ飛騨益田川地区で古くから使われていた
地方色溢れる特異な毛鉤
地域の気候風土以上に渓に合わせて生まれたもの

それを戦後の渓流釣りブームの折に本で紹介したのは
「正統テンカラ逆さ毛鉤」執筆者の右田政夫氏

それが今では
各地で古くから使われていたとする逆さ毛鉤 ?
それも各地の名前を冠した伝承逆さ毛鉤の存在は不思議
昔が50年程前なら理解はできる
・・・その程度の昔話と思えれば

流行りでは無い地域に根付いた毛鉤釣りは宝物

毛鉤釣りだけでなく
薄っぺらい根っ子が抜けた釣雑誌よりはウェブサイト

英国伝統のフライフィッシングなら
http://www.fishingmuseum.org.uk/index.html
日本の数ある釣雑誌を並べた以上の情報が有る

金になるFF釣法を喧伝するために
先達の知恵と経験の塊である毛鉤を
粗末な杣人毛鉤として揶揄された毛鉤なり毛鉤釣り
50年前でも現代テンカラと言われて今も同じ繰り返し

今の釣雑誌の存在自体が
川立ちは川で果てるを地で行く有様・・・

 

ヘヤーウィング・ウェットフライ Ⅱ

Hair Wing Wet Flies Ⅱ

周りが雪で白くなってくるとタイイングデスクは
色取り取りのウェットフライが並びだす(笑)

川の流れも落ち着きゆっくりとした流れ
合わせるウィングのヘヤーも柔らかくなり
ラクーンヘヤーウィングウェットフライ

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ヘヤーウィング・ウェットフライ Ⅱ

スチールヘッドフライパターン・ラクーンウィング
柔らかいウィングを陰で支えるポーラーベア
ボディハックルとカーラータイプで巻いたフロントハックルで抑えて
後は色の組み合わせで遊びだす・・・

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ヘヤーウィング・ウェットフライ Ⅱ

テールを付けたり

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ヘヤーウィング・ウェットフライ Ⅱ

スチールヘッドパターンそのまま

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ヘヤーウィング・ウェットフライ Ⅱ

色を変えてみたり

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ヘヤーウィング・ウェットフライ Ⅱ

黒くしたり

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ヘヤーウィング・ウェットフライ Ⅱ

キャンディー風のボディシェイプに

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ヘヤーウィング・ウェットフライ Ⅱ

勿論、ポーラーベアウィングのパーマシェン・ベルも欠かせない

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ヘヤーウィング・ウェットフライ Ⅱ

久々にポーラーベアを引っ張り出して
デスクライトの灯りで輝く光り様に
暫し目を奪われる・・・
化学繊維に負けない輝きとその存在感
ご禁制品となって流通も僅か
巻き辛いし個々の性質も様々な天然素材そのもの

対極の様なラクーンヘヤー
巻き易いしボリューム感は充分

長さを合わせてヘッドでカットが定番のヘヤーウィングでも
ラクーンヘヤーなりフォックステールなら
切らずに巻き止めてから折り返して
櫛で梳いて馴染ませれば
・・・ボリューム感が2倍 (笑)

魚を釣るよりも夢を釣る悲しさ
12月6~7日の予定だった荒川鮭釣りも
菊芋の収穫作業に追われフライボックスだけ釣行
これも今年の天候不順のお陰・・・