毛鉤論 岩魚編

毛鉤論 岩魚編

山女魚と岩魚 の違いは体形に良く表されている
・・・岩魚は歩ける(笑)
生存地域である上流域の水量変化に合わせて歩く
豊富な伏流水なら岩穴にも潜る
数々の民間伝承もそれを不可思議なものとして伝える
それだけ昔は岩魚に対して神秘性を感じていた事を示す
滋養強壮の薬として逞しいその生命力を押し戴く
道路網整備のお陰で杣人のみならず誰もが奥に入れる
渓流釣りブームも後押しをする
人擦れしていない岩魚は非常に大胆
食性も豊かで何でも一旦は口に咥える程
流行に乗って奥を目指した源流釣り好き程
この成功体験で毛鉤に対して粗雑になる
「毛鉤はこの一本で大丈夫」
釣師の哲学なら素敵な事だけれど
ついにはこの渓は釣り上げ切ったと宣う
爺様の頼みで連れていく釣り客は皆同じ事を言う
FF釣法の釣り客も同じ
多少は毛鉤に対して興味が有るらしく
こちらの毛鉤箱を見た途端、目を丸くする
同じく「毛鉤はこの一本で大丈夫」・・・(笑)
辺鄙な地の若造の毛鉤箱に並ぶ様々な毛鉤
使う竿はグラスの琥珀にラインはただの道糸だから尚更
せっかく毛鉤で遊ぶなら反応の違いを愉しめるのに
勿体ないと実感する・・・
お客さんを先行させて釣り上がりながら残るポイントで遊ぶ
上手い人ほどポイントを荒らさずに釣り上がるけれど
足跡までは気付かない方がほとんど
釣り方と立ち位置が判れば残るポイントは自明の理
釣り上げた岩魚を渓に戻しながら退渓点を目指す
温泉宿の客あしらいの一つでは有ったけれど
この経験は自分の釣りにも役に立つ

今なら映像で紹介もされているけれど
一つの淵に居る夥しい数の岩魚達の姿
対して毛鉤に反応する岩魚の少なさと隠れるポイントの多さ

岩魚の一匹毎の好みに合わせる毛鉤作りとなれば無理でも
釣り上げるためには「毛鉤はこの一本で大丈夫」とは思えない
確かに2~3本の拾い釣りなら反応する岩魚は居る
それでもその一本だけの毛鉤に反応しない岩魚の数は多い
C&Rの功罪は毛鉤を変えて残りの岩魚を釣る事にも繋がる

釣初めに毛鉤箱から一日使う毛鉤を選び
釣れても釣れなくてもその毛鉤で一日、押し通す
成果だけを求めない毛鉤釣りの哲学と矜持と愉しみ

dscf4643
剣羽根毛鉤

旅の釣り客と違い明日もこの渓で釣る地元の一所懸命

釣り圧で用心深くなった岩魚は穴の奥底に潜む
経験を積んだ大型なら尚更に奥に潜む
その奥底からの岩魚の視界は異常なほど狭くなる
居場所は大型になれば成程水深の有る奥底に潜む
お猪口程度のポイントを見極め筒穴に居る岩魚の視界外から
投射性に優れる毛鉤を射込み流れよりゆっくりポイントに流す
目に見えないライズフィッシングが擦れた岩魚の愉しみ
一旦決めて口に咥えれば巣穴に戻るまで離さない
その一途な気持ちが岩魚の愛らしい処

以下爺の戯言 ——————————

夏=岩魚=テレストリアル

良く目にする方程式の様な言葉の羅列
この状況に未だかつて行き会ったことが無い
それよりも珍しいミズバチ流下による
お祭り騒ぎの全面ライズを過去3回ほど経験していても無い
もっと一般的なテレストリアルパターンも同じ
夏の渇水状態と釣り圧力も高まる時期は特に
テレストリアル・パターンは無理がある
場所にもよるのだろうけれどこの周辺では反応が粗い
一瞬のイナゴの流下時期が有るけれど反応は疎ら
唯一の例外は羽蟻のパターン
これは盛期なら何処でも遠征先でも同じ効果を感じる

岩魚用には毛鉤もフライも
カディスパターンかストーンフライが馴染む
毛鉤も岩魚用鈎はセイゴ鈎=形はセッジ&カディスフック

ゼンマイ胴もニンフなりイマージャーにピューパ
それを表現するには下巻きに金糸銀糸は必然
それすら知らなければ
毛鉤は簡便で粗末で有合わせに見える
山繭胴も透過光まで表している・・・

笑い話かもしれないが山繭胴は虫の匂いもダビングすると言う(笑)

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