昭和8年「川釣の研究」魚住清適(三省堂)

昭和8年「川釣の研究」魚住清適(三省堂)・・・初版本?

詳しい説明は此方をご覧下さい
長良川と郡上竿の世界
https://blogs.yahoo.co.jp/fk3yi8anpontan/40949465.html

鈴木魚心氏の山峡の釣以前に素晴らしい内容を紹介されていた
伝説の書「川釣の研究」魚住清適氏による鱒釣用擬餌の紹介

日本水産捕採誌
http://nrifs.fra.affrc.go.jp/book/D_archives/2013DA021/2013DA021.html

日本水産捕採誌
日本水産捕採誌

・・・『日本水産捕採誌』は、編纂当時日本に現存した全国の漁具漁法について、その特徴を、できるだけ漁具の構造操作の方法を掲載して、まとめたものです。全国各地の現物の調査、古書から当時最新の書物までの幅広い文献の調査などをもとにしています。・・・

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日本水産捕採誌内の銀座みす屋の中村利吉氏監修による内容と同じく
非常に高い内容を書き残している

此方は「鮎たわけ様」よりお借りした画像です

昭和8年「川釣の研究」(初版本?)魚住清適(三省堂)
川釣の研究

此方の毛鉤「鱒釣用擬餌」写真

昭和8年「川釣の研究」 毛鉤図 1
鱒釣用擬餌
昭和8年「川釣の研究」 毛鉤図 2
鱒釣用擬餌 1
昭和8年「川釣の研究」 毛鉤図 3
鱒釣用擬餌 2

85年程前の毛鉤写真ながら鮮明で色も判り易い
環付き針でも天然テグス附きが当時らしい
環無し針は蛇口を内掛けにしてチモトを漆で補強している

鱒釣用擬餌 1の図

上段 左に並ぶ段巻き胴の順毛鉤
蓑毛はコガモの羽根らしき紋様であっても羽根の質が硬めに見える
・・・金胡麻・銀胡麻なら面白い?
上段右 油毛を傘巻で孔雀胴
下段の3点はハス毛鉤と同じ仕立てで色違い?

鱒釣用擬餌 2の図

上段
左は羽根附毛鉤として中央は油毛と黒毛の蓑毛の二段巻き
右は羽根附で胴は段巻(黄に黒)、蓑毛は岩魚用に好まれた白毛に斑付き
下段
左が蜂頭?
中央は段巻き胴(もしかすれば三色)に蓑毛が荒巻、ハーフストーン風仕立て
右は赤の蓑毛が猩々らしいが胴は段巻き(赤に元巻きが黒)羽根又はヤブカ髭

作者の上品で生真面目な個性が顕されているいるよう
発表が85年程前でも黒・茶・白だけで無い処が興味深いし
蓑毛が傘巻だけでなく二段巻きも有れば荒巻にファンシー風蓑毛毛鉤も有る
ハス毛鉤の様な羽根を胴に巻き付けた毛鉤も有る
孔雀胴にゼンマイ胴だけでは無い、それが一番興味深い
本来、テンカラ毛鉤はこれで無ければならないと言う定義は無いはず
後からその定義を作り出し当て嵌めようとしても無理が有る
歴史に埋もれたそんな毛鉤を目にするだけで愉しみは深まる
なにより
一人だけの考えには無理が有るしややもすると独断に成り易い
毛鉤の話だけでこれだけ皆様と話が出来る事に感謝したい

昭和8年「川釣の研究」魚住清適(三省堂)” への7件のフィードバック

  1. 85年前の写真からその材を一つ一つ推理推察され、さらっと紐解かれるKebari and Flyさん、、いやー楽しく拝読させていただいております、、植物相手の作業がひと段落されたら、今度は実物の再現毛鉤写真が掲載されることを首を長くして待っております、、、笑。

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    1. 皆様の知識とご意見に感謝申し上げます
      85年程前の毛鉤でもこれを巻いたら今の毛鉤と遜色は全く無いと思います
      ですが、これを海外テンカラサイトに発表すると「これは”tenkara”では無い」
      では、その定義は誰が作り上げた物でしょう?とても不思議な話です。
      楽しめれば良い、けれどその楽しみ方まで作り上げられるのだけは勘弁してほしいと
      単純に思ってしまいます。
      これからも皆様のご意見、ご指導をいただけますようお願い申し上げます

      いいね

  2. いつもありがとうございます。
    ちょうど拡大コピーした画像を郵送しようと思っていたところです。
    昔の本でそれほど鮮明な写真ではないため、ブログの画像と大差ない点はご容赦ください。
    私もどのような毛バリに再現していただけるのか、楽しみにしております。
    (勝手に期待して申し訳ございません)
    材料等ご不明な点はお任せするしかありません。
    それにしても、「これは”tenkara”では無い」とは恐れ入りますね(笑)
    でも、過去の資料に残る事実は事実ですから・・・
    近年のテンカラ師を崇拝する宗教じみた考えなのでしょうね。
    洗脳された人の考えを変えるのは至難の業ですよ。
    こちらの心が折れないうちに諦めた方が賢明かもしれません(笑)

    いいね

    1. 鮎たわけ様、いつもありがとうございます。
      フライの史実がこれだけ豊富に成ったのも
      各ウエブサイトの方々のお陰だと思っています
      マーチブラウンと言う有名なパターンが有りますが米式ばかりが持て囃されています
      英式と米式の中間型のフェザーウィングを立てる形以外にブラウンパートリッジを
      フロントハックルにして二重のハックルにしていました。
      これが意外に渋いパターンで山上湖の見える岩魚が躊躇無く咥えてくれます。
      でもこれがマーチブラウンですと言ったら違和感を感じる方がほとんどと思います。
      パートリッジの長いフェザーをフロントハックルにする方法すら
      余り説明されていませんでした。
      そんな些細な事を飯のタネにする事自体が何か凄く勿体無いような気がします。
      却って面倒臭い形に当て嵌めている様で窮屈な思いです。

      ビーズを使った毛鉤はその”tenkara-kebari”のコンセプトから外れているとか
      金玉はあくまでGBヘッドのフライで有りとか、虚飾を廃した物が職漁師毛鉤であるとか
      レベルラインの選択は究極のテンカラの姿でありテーパーラインは時代遅れの物とか
      別に今の”tenkara”に異論なり反旗を翻す訳でも有りません

      辺境の質素な生活の中、身近な材料で作られたテンカラ毛鉤でありながら、
      何故、日本に自生しない孔雀胴がこれだけ一般化されたのか
      それだけの事でひっくり返る程の薄っぺらい”tenkara”では無いと思っています。

      鮎たわけ様が仰られる通り、「過去の資料に残る事実は事実です」それだけの事です
      日本の毛鉤釣り文化である「ハス毛鉤」についても認知されだしたと感じています。

      小生ごときに”tenkara”の定義云々かんぬんと問われても
      「私はこれで充分に愉しんでいます」としか返答できません(笑)

      追記
      秋山郷毛鉤は認知されてきたのですが”hatigasira-kebari”まで発表された仏の方が
      いらっしゃいます、そんな小さな変化もウェブサイトのお陰かもしれません

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      1. Kebari and Flyさん
        ご返信ありがとうございます。
        海外に伝わる「hatigasira-kebari」が、某テンカラ師が原型を知らずに創作した「現代版ハチガシラ」ではないことを望みます。
        こんなことを言うと、原理主義者って呼ばれてしまうのでしょうか(笑)
        まぁ・・・そもそも自由で寛容なのがテンカラの世界の良さですから。

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  3. ”hatigasira-kebari” とフランスで発信ですか、、、感慨深いことです、Kebari and Flyさん 鮎たわけさんのおかげですね。

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    1. 鮎たわけ様 満月様 おはようございます
      各国独自や個々人の感性に合わせた毛鉤は見ていて楽しいです
      ビーズ毛鉤が流行りで有るようですが装飾では無く効果が有るからだと思えば
      形が変わってもそれは蜂頭が生き続けている証ですから嬉しいですね

      いいね

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