テンカラ釣りの哲学

テンカラ釣りの哲学
以下 爺の戯言に近いかもしれません

鱒釣用疑似餌 1
鱒用疑似餌
DSCF5745
鱒用疑似餌

海外テンカラサイトを覗いていると考えさせられるのが
日本でなら「我が釣りの美学」となりそうでも
海外だと表題の「釣りの哲学」となるらしい

日本語で言えば「毛鉤釣り」=FF釣法となる海外と
「毛鉤釣り」&「FF釣法」となる日本との感覚の違い
今の日本なら差し詰め「テンカラ」&「FF釣法」に洋式「Tenkara」
・・・「毛鉤釣り」は消え去って鮎の毛鉤釣りに残るだけ
「FF釣法」は古くは英国の上流階級の嗜む非常に厳格なルールが有る
チョークストリームでドライフライのみ
アップキャストのみ、バッグリミットも決まっている
釣り上げる魚以上の代金をリバーキーパーに渡し川の管理を委ねる
管理された公園の様な風景の中で規律正しくスポーツとして魚と遊ぶ
アイザックウォルトン氏の「釣魚大全」は富裕層向けの釣り師の哲学?
・・・背景に英国の宗教対立も顕す

10年程前から「テンカラ」釣りが紹介されて、何時から「Tenkara」となるか
興味が惹かれて以来、海外テンカラサイトを覗く愉しみを得る

米国での「テンカラ」商標登録等の問題も有ったが認知は急速に広まる
米国FF釣法業界からの批判にも耐えた先駆者の働きは称賛に値する
・・・リールも買えない貧乏人の釣りとか長いラインが捌けない単純な釣り
日本でも「FF釣法」導入期に岩魚・山女魚は釣れないとか
協会加入していないからフライロッドには雷マークが使えない等
それなりの問題が有ったのも事実であるからどちらも同じ様なもの
純然たる日本式「テンカラ」を先駆者が紹介しても
当初はミニマリストが好みパタゴニア社もそれを後押しするマウンテンギヤ
・・・必要最小限の装備で最大の愉しみを得るための山への道具
その後、固定線のFF釣法という新たな認識で「Tenkara」となる
毛鉤もジグヘッドを使いスティルウォーターやらチョークストリーム
スモールストリーム(薮沢・小川)に果てや鮫まで狙う・・・
対象魚も違えば気候風土も変わるのだから独自進化で「テンカラ」が
「Tenkara」に変わるだろうとは、当然の様に思っていた
次に現れた自らを第三世代と名乗る新たな「テンカラ」の認識
それは「Tenkara」が一部の指導者による「テンカラ」となる
・・・テンカラ純粋主義者とも名乗る
日本のFF釣法導入期には先ず英国のハーディー社が有り仏のぺゾン社が有った
その当時はほんの一部の好事家が独自解釈で誤りも多かったが楽しんでいた
スピニング釣り一辺倒になりそうな世界的な流れの中で1980年代を迎え
再度「FF釣法」の流行が到来し、米国式「FF釣法」だけに切り替わる
その当時の英国でも「ハットからベースボールキャップばかりになった」との
旧知の英国FF釣法釣師のボヤキは忘れられない(笑)

「てんから」=日本古来の毛鉤釣りが「テンカラ」に代わり「Tenkara」に成る
又、別の動線で有るフライと毛鉤を融合させた固定線のFF釣法も理解出来る

此処に出て来た「テンカラ純粋主義者」の存在が面白い
バーブレスフックを使い広がり過ぎたテンカラの定義を規律として再構築する
この表現だけであれば旧来の日本式テンカラ釣りの再訪かと思っていたら
予想を遥かに覆す米国独自解釈である「テンカラ釣り」らしい
彼の地の様々な「Tenkara」集団の勢力図の中で自己の存在を守るため
・・・さながら鎖国時代の日本の姿はそうだったのかと考えるような有様
その定義は思った以上に狭い
1980年代から現在までの日本の有名テンカラ釣師の教義だけを頑なに守る
日本から見ればほんの一部の有名処であってもそれが彼の地では全てに成る
その有名処に集まるピラミッド構造の構成員なら何百人集まろうが同意見
さながら「それは宗教団体の様です」と表現した方の意見が良く判る

別に日本の川で釣りをするために「テンカラ」が有る訳でも無い
一部の有名処が宣う「テンカラ」が日本の「テンカラ」の全てでも無い

古来からの「テンカラ」を理解されている方と「Tenkara」として楽しまれてる方や
固定線のFF釣法として自己構築して楽しまれている方とは愉しみを分かち合える
100年程前からの毛鉤パターンを紹介したお陰で様々な国の方と会話できる愉しみ

方や、これは「テンカラ毛鉤」では無いと頑なに否定する方々の存在
各地の毛鉤釣りの総称として「テンカラ」とした日本と彼の地の第三世代との断絶
海外に「テンカラ」が紹介されてそろそろ10年程となるが覗き見は楽しい
「釣り美学」とする一人称視点の日本と集団的教義としての彼の地の「釣り哲学」

GBフライとかビーズフライは誰某が紹介したもので日本のテンカラには無い
古い毛鉤をこれは○○○フライのバリエーションで有るとする彼の地の第三世代
日本の毛鉤釣り文化を知らずに此処まで来ると何やら片腹痛い(笑)

fixed line flyfishing

I feel the same feeling
Charles Cotton and Izaak Walton
And George Selwyn Marryat

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スモールハリー
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レッドタグ
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ブラックフライ

毛鉤もフライも美しい

誰が何時そのテンカラ定義を決めたのだろう
その定義自体が何を意味するのか、それとも自己の存在感を示すため?
職漁師毛鉤や伝承毛鉤に神秘性を持たせながらその実、全く違う釣り
在野の毛鉤釣りを総じてテンカラ釣りにした第一世代以前の先達の思惑すら越え
凝り固まった様なそのテンカラ純粋主義者達の考え方は原理主義とも違う
それが翻って世界に認められたテンカラ釣りとなり日本で喧伝されるのはもっと不可解

テンカラ釣りの哲学” への4件のフィードバック

  1. 海外でテンカラが紹介されてもう10年になるんですね。
    そうなると、彼の地で独自進化した流派が出てきてもおかしくないですね。
    それはそれで面白いです。
    更にあと20年もすれば、その国でも伝統テンカラと革新テンカラの論争が起きたりするかもしれません。

    いいね

    1. おはようございます
      彼の地での風土に合わせたテンカラ釣りを楽しみに拝見していました
      その中で新たに形成されたtenkara純粋主義者達に違和感を感じます
      鮎たわけ様が仰られた通りと思います
      今後の推移が楽しみですね、伝統的な日本の毛鉤釣り文化を否定されるのは
      ちょっと行き過ぎではないかとも思っていますから

      いいね

  2. こんばんは

    ここ数日は虫が日照に賑わう渓でした
    (カディスを投じた瞬間飛びつくものの、食い損じるイワナでも嬉しい)

    古びた竿、昔にF流ラインに憧れ買ったフロロ、典型的“欧式フライ”
    振るたびに何かが蘇る。そして、どこかで懐かしい。

    (テンカラとやらで)どうじゃった?釣れたんけえー?
    エサ釣りほどポンポンあがらねえ、
    ルアーほど誘いについてこねえ、
    川に、虫はえら飛んでんでー?

    コーヒー小休止時に、こうして耳元でこだまする方言話が良い心地です。

    いいね

    1. はい、全ての愉しみがそこに有ります(笑)
      毛鉤に反応してくれるだけで
      その魚が愛おしい・・・
      ルアーにも餌にも見向きもしない
      そんな時には毛鉤しか有りません
      釣れない釣りでは有りません・・・
      (絶対に自虐的釣りでは・・・大笑い!)

      いいね

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