菜種針 NATANE-HARI

菜種針 NATANE-HARI

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菜種針 NATANE-HARI

朱鷺菜種針
作例は朱鷺ならぬペリカン胴
先玉・中金・金玉は金のビーズで代用
黄色の蓑毛とパステルカラーの組み合わせ

本来の菜種針は毛鉤の最初期型として文献に現れています
・・・京毛鉤・鮎毛鉤だけで無く”毛鉤”の原型
サイズ的には蚊頭鈎(ハス毛鉤)以下の#18サイズ
鮎が釣れることで人気を博し、製造元で有る永原屋の名を広めました
文献に現れるのが今から340年程前・・・

甲州毛鉤に雰囲気が似ているとこの毛鉤を巻いて思う
江戸文化と京文化の端境
古い京言葉が青森に残る様

菜種針 三段金 先巻各色

毛鉤の原型「菜種針」
・・・此方に付いては菜種針で検索をお勧めします
今迄、幻?で在った毛鉤ですが
簡略化された「ハス毛鉤」では無い写真が見られる様に成りました

古くは黄色のカナリヤの羽根が珍重されたとも有ります
時菜種針も古くは朱鷺菜種針を示しており胴は薄桃色
当初は日本版イエローサリーを想定していました
実釣でも黄色の効果を感じます

本来は如何にゆっくりと魚を出すかが毛鉤作りの基本
立ち居振る舞いを含めればそれが毛鉤釣りの基本
疑いも無くゆっくりと毛鉤を咥える魚の姿
その姿を愛でる事が毛鉤釣りの醍醐味

過去に行われた花入の各色に二段金なり三段金は
ハッチザマッチに合わせた、単なる形態模写に終わらず
毛鉤独特のインパクトを持たせるため

以下爺の戯言 ———————–

「これはハス毛鉤・鮎毛鉤で有ってテンカラ毛鉤では無い」
海外テンカラサイトで議論されました
海外への京毛鉤紹介が図らずも”tenkara”の現状を露呈する(笑)

この毛鉤だけで無く古式毛鉤の使用方法には
「その時に飛ぶ蟲に合わせる」と古くから言われてきています
・・・此処で言う「古く」は文献が残る340年程前の江戸時代初期

テンカラを売り出した60年程前から可笑しな事になり
毛鉤に「ハッチザマッチは無い」とか「ドライフライは無い」とかと
釣雑誌で言われ始め、それが現在でも続く不思議
有名人の声に右に同じと、ピラミッド構造の完成
此れを以てしても「テンカラ毛鉤」は捏造された様

過去に言われた解釈として「スポーツとしての毛鉤釣り」
一見すると納得し易いがその対極は職漁師の毛鉤釣り
これも又、釣雑誌特有の自己矛盾なり作り上げたパラドックス(paradox)
「岩魚、山を登る」の意は勿論ですが
本来の職漁師毛鉤は収奪の道具で無く収穫の道具そのもの

・・・再々、同じ様な事を書いている背景
一部の者が海外にテンカラを紹介し釣具業界が煽った弊害が
海外では「tenkara純粋主義者」を生み
日本には「tenkara」として逆輸入されている
テンカラが海外で”tenkara”に成って10年
この推移は愉しみでしたが日本の現状すら
逆輸入された「tenkara」になるのは予想外の出来事

日本で行われていた毛鉤釣りの総称としての「テンカラ釣り」呼称
・・・これは60年程前に釣雑誌が行った事
その当時でも問題が噴出して釣雑誌がアタフタと対応したもの
その推移を知る当事者達が石のシャッポを被り始めた途端
もっと不思議な事が釣り業界で行われている

日本のテンカラ釣りが完成したのは1980年代で
それ以前のテンカラ釣りは”tenkara”として認めない
削ぎ落されたシンプルな道具立て以上に
狭い教義に押しつぶされている
・・・これがtenkara純粋主義者の考え方

それ以前のテンカラ釣りに対してすら、疑念しかない爺には
想定外以上の・・・刺激的な衝撃❣

日本の毛鉤文化を見てもそんな窮屈な考えは感じられない
作り上げられた”テンカラ毛鉤”は釣雑誌の中での話
誰がその定義を決めたのかを見れば判る事

本来の毛鉤釣り文化は各地に連綿と続いているし根付いても居る
釣り雑誌が宣う”テンカラ毛鉤”はその流れの中で異質な存在

”テンカラ毛鉤”は人里離れた山間僻地で独自進化したとする
定説すら曖昧模糊として幻とする単なる手段

”ハス毛鉤”は”テンカラ毛鉤”では無いとする方が不思議な話

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菜種針 NATANE-HARI」への6件のフィードバック

  1. 満月 2018年8月8日 / 6:14 午前

    なんとまぁペリカン菜種ですか!!永原屋さんの前の鴨川でこれを使って鮎を上げてみたいものです、、笑笑。

    いいね

    • L.R.H 2018年8月8日 / 6:59 午前

      おはようございます
      この手の黄色い毛鉤は鮎だけで無く時期に応じて
      山女魚・岩魚に効果的な毛鉤になります
      黒・茶・白ばっかりでは毛鉤箱もつまりません(笑)
      猩々仕立ても有れば血丸も有りますし
      遊び道具が増えていきます

      いいね

  2. R.Y 2018年8月8日 / 9:29 午後

    ペリカン胴も初耳でしたが、
    このターコイズブルーのマテリアルは何ですか?

    光のコントラストで、
    たしかに黄色陽炎の尾がこんな色合いに映る時がある気さえします。

    私のほうは、
    二度の大水で
    またしても池の魚を
    ダメにしてしまうであろう事がやりきれません。。
    (泥水が大量に循環槽に流入することで酸欠になるのだろうと思われます)

    いいね

    • L.R.H 2018年8月9日 / 2:18 午後

      朱鷺の羽根は流石に手に入らないので
      手元に有る福留針の中で朱鷺を使った物を参考にしました
      似ていたのがペリカンでした(笑)
      ターコイズブルーは染色したダックウィングのハールです
      ウェットフライは勿論、鮎毛鉤でも良く使われる素材です

      こちらは1ヵ月程、雨が降っておりません
      ・・・川の水すらほんの僅かで、なす術が有りません
      極端すぎる天候不順には流石に(泣)

      いいね

  3. 鮎たわけ 2018年8月9日 / 1:18 午後

    それにしても暑いですね。
    拙ブログのご紹介誠にありがとうございます。
    古人が創り出し埋もれたものを再現し現代解釈してみる・・・すると新たな発見がある。
    面白いですね。
    その色、その形、その材料、組み合わせ。
    言葉は残っていないが物そのものが語り出す・・・
    次、また楽しませてください。
    よろしくお願いいたします。

    いいね

    • L.R.H 2018年8月9日 / 2:26 午後

      こちらこそ鮎たわけ様のブログを参考にさせていただいております
      ありがとうございます!!
      自宅からすぐそこに落合橋が有ります
      信濃川の起点(犀川と千曲川の合流点)ですが
      どちらも水は澄んでいますが流れる水は僅かなものです
      川も魚も、畑の雑草すら干上がっています(泣)

      こちらこそよろしくお願いします

      いいね

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