ハス毛鉤

ハス毛鉤又はビーズ毛鉤?

18金メッキのビーズの中・小・最小を揃え
各色サイズも揃えて念願のハス毛鉤巻き
・・・長野市内の手芸屋さん四店舗程、廻りました
一袋、最小サイズで約1000個、丸小で約300個入
有れば安心できるけれど使いこなせない程の数

巻く毛鉤の題材元は・・・

——- 手始めに黒毛の蓑毛シリーズ ——-

清姫 烏と赤の組み合わせ(元黒仕立て)

DSCF6048

青胴清姫 茶と青の組み合わせ

DSCF6049
青胴清姫

ヤブカ髭附きカラス&朱玉カラス

DSCF6052
ヤブカ髭附きカラス&朱玉カラス

ホタル・・・先巻 朱 元巻 カラス

DSCF6046
ホタル

二葉・・・先巻 青 元巻 孔雀

DSCF6064
二葉

菊水・・・赤と白

DSCF6058
菊水

コダマ・・・赤と黄色

DSCF6060

黒トラ・・・黒と黄色

DSCF6065

青胴

DSCF6047
青胴

歌姫・・・キヨシ毛鉤の色の組み合わせ

DSCF6045
歌姫

白雪 ヤブカ髭の赤が大胆

DSCF6044
白雪 ヤブカ髭 赤

対象魚がハス・オイカワ・ウグイの為に
釣雑誌等で紹介されても子供の玩具扱いの「ハス毛鉤」
お粗末とか不細工とかが定冠詞の様に付く
テンカラ毛鉤より雑な扱いが70~90年代の釣雑誌
お金に成るFF釣法のフライの流行りで忘れ去られた毛鉤
・・・勿体ない話

DSCF6066
ハス毛鉤

渓流禁漁期間ももう直ぐ
冬場の愉しみに小針も巻いて・・・(笑)

以下爺の戯言 —————–

南水の収穫も終わり、稲刈りシーズン開始
そこに秋雨前線到来・・・
頼まれていた農業機械の修理で雨の日を過ごす
汎用型単発OHVのエンジンは基本的に丈夫
オイルと燃料管理だけで酷使に耐える
キャブ清掃、エアクリーナ交換、各所オイル補給
エンジンヘッドを開けて
ピストンヘッドやバルブに残るカーボン除去
ウィークポイントはどれも同じ
そんな修理をしていると思うのが
毛鉤の先玉に金玉もその弱点を守る為かと
チモトを守る為の漆なりカシュウ塗り
先玉は胴を守る為、そこに金貼り
錆附いたマフラーを外してワイヤーブラシで錆落とし
そこに金貼りならぬ耐熱塗料を吹き付ける
修理完了後の安定したエンジン音を聞きながら
刈刃と各部ベルト交換予定のコンバインを見る
トラクターの耕耘爪36本交換も有るし
意外に雨でも楽しい事だらけ

オフシーズン用にと思っていたハス毛鉤巻き
行くに行けないこの状況を毛鉤巻きで秋の夜長を過ごす

広告

ビーズ毛鉤

ビーズ毛鉤
・・・前回のビーズ使用例

金玉・朱玉に先玉にビーズ使用

DSCF6039
朱玉毛鉤
DSCF6041
二葉 色変わり

朱玉烏毛鉤

DSCF6042
朱玉烏毛鉤

鈎 ♯16 TMC 9300

DSCF6043
ビーズ毛鉤

鮎毛鉤程格式高くなく宇川氏製作の宇川式ハス毛鉤も有る
「宇川式」・・・ハス毛鉤としながら鮎も狙う
そこには前出の「眞田毛鉤」も含まれる
紹介された「ハス毛鉤」の種類は20種類程
清姫・歌姫・ダンガイ・烏・蠅・魚住・野崎・猩々
ホタル・血丸・二葉・白雪・コダマ・孔雀・菊水・蜉蝣
黒トラ・音羽・胴黒・青胴・朱鳥・初花・銀雀・・・
・・・中には♯20程の極小毛鉤も有る

一部では有るがそれを紹介した動画

粗末で不細工・子供の玩具と言われるハス毛鉤
鮎毛鉤程、今迄紹介もされていないが
日本の毛鉤の原点は此処に有る
蜂がしらが蚊ばしらに、蚊ばしらが蚊ばりに変わり
多種多様な毛鉤が生まれ、鮎毛鉤にも山女魚毛鉤にも変わる
岩魚毛鉤ともなれば蜂頭の面影が強く残る・・・
明治時代には「鱒釣り用毛鉤」となって輸出まで企画される
実際にテンカラ毛鉤として使われた金玉テンカラ毛鉤も有る

ゴールドビーズ毛鉤

ゴールドビーズ毛鉤

ドイツが先とかイタリヤにも昔から有る等の
後先の話では有りません
真鍮なりタングステンの沈下速度を加味した㎇ヘッド
金を其の儘、金の玉にした鮎毛鉤も有るけれど・・・

GBヘッドフライにハス毛鉤、鮎毛鉤、金玉テンカラ毛鉤
・・・埼玉バケ針の鮎用バケ針
中部山岳地帯では過去にも金玉テンカラ毛鉤が使われていた
東北各地の山岳地帯を含みハス毛鉤が云々の理由

水中でも遍く光を反射し印象を際立たせる
それは止水より流れが強い山岳渓流にこそ必要な印象付け
・・・勿論、止水域での効果は実感

加賀鮎毛鉤の光明丹と木地蝋漆を使い金箔を貼る伝統技術は
以前の砥の粉と透艶漆を使う京毛鉤を凌ぐ
その加賀の技術を伝える播州針が有ってこそ
現在の兵庫県が釣針製造で日本の一大拠点となる

今ならエポキシ樹脂に金箔が良いのかもしれないが
もっと手軽な作り方・・・金玉テンカラ毛鉤の話

DSCF6035
金玉テンカラ毛鉤の話

一般的に手に入り易いビーズ各種

DSCF6033
金玉テンカラ毛鉤の話

丸小 2㎜と 特小 1㎜ 各種 鈎サイズ #16
・・・並べてみれば判るサイズと形のバラつき

材質はガラスビーズとプラスティックが有り
真円に近いのがプラスティック・ビーズ

割れやすいけれど純金メッキが有り
色様々なのがガラスビーズ

DSCF6034
金玉テンカラ毛鉤の話

金玉テンカラ毛鉤だけで無く朱玉テンカラ毛鉤も面白い

DSCF6036
金玉テンカラ毛鉤の話

ハス毛鉤の効果的な銘柄「血丸」
朱漆だけでなく黒漆に金箔を貼った「金はらみ胴」も有る
なにより
孔雀胴で「孔雀朱玉」に「孔雀金玉」は一世を風靡する

以下爺の戯言 ——————————-

DSCF6037
ゴッサマーシルク e.t.s

ゴッサマーシルクやグデブロは終売
それでも手芸屋さんにはそれに代わる物が有る
絹糸をスレッド代わりにも、フロスにも
毛鉤作りだけでなくロッドラッピングにも使える
♯90以下を置く手芸屋さんはこの周辺にはないけれど
ヘラ浮き用のもっと細い絹糸も有る
太さ表示・・・♯20>♯30>♯50>♯60>♯90>♯100
鮎毛鉤用シケ糸のはそれ以上に細い
馬毛に戦国時代の甲冑に使われたヤク毛
緡・・・釣糸
この緡(さし・いと)の話ともなれば
テンカラ毛鉤の話も深い・・・

kebari and Mosca Ⅱ

kebari and Mosca Ⅱ

・・・de España

スペインの伝統的な毛鉤
・・・La mosca pesca tradicional en España

DSCF5449
Mosca clásica leonesa

・・・純粋な日本式順毛鉤も一本混ぜてみました(笑)

ご参考 Mosca clásica leonesa

多針仕掛けで鱒を狙う流し釣り
・・・眞田毛鉤と同じ飛ばし浮子釣り

Coq de Leon の産地
・・・使われる伝承毛鉤はその素材を生かす形状

Mosca Ahogada Seda Tostado 仕立テンカラ毛鉤
・・・Mosca clásica leonesa 大事な所

DSCF6026
Mosca clásica leonesa 大事な所

コックドレオンのファイバーが半円状に広がる様に段差を作ります

DSCF6027
Coq de Leon

Mosca Ahogada Seda Tostado・・・毛鉤仕立て

DSCF6030
Mosca Ahogada Seda Tostado毛鉤仕立て

低下凡夫の毛鉤作り・・・善光寺建立の縁起

DSCF6029
Kebari and Mosca

Coq de Leon Sakasa-kebari

Coq de Leon・・・愉しみは広がります

コックドレオン逆さ毛鉤「山女魚毛鉤」

Coq de Leon 逆さ毛鉤・・・山女魚毛鉤

コックドレオン逆さ毛鉤「岩魚毛鉤」

Coq de Leon 逆さ毛鉤・・・岩魚毛鉤

Kebari and Mosca

Kebari and Fly 番外編 kebari and Mosca
・・・Mosca イタリア語・スペイン語で蠅の意

Itary Camiole flies
金色若しくは琥珀色に輝くビーズヘッドフライ

DSCF6020
Itary Camiole flies

京の都で流行ったという「菜種針」に見えてしまう・・・

ご参考・・・Mosca Valsesiana

件のヴァルセジアーナ又はバルセジアーナの釣り
アルプス山麓での馬の尻尾を撚ったテーパーラインに
竹竿又は木の竿?で行う固定線の釣りを言う
竿の調子も毛鉤も昔のテンカラを見ている様
・・・興味深いことです

竿捌きに釣姿
今風のオーヴァーヘッドキャスティングでは無い「回し振り」

同様の動画も有りましたが今はその大事な所がカットされ
見る事が出来なくなりました、勿体ないことです

「この釣り方は昔のテンカラ釣りと同様である」
件の説明を行ったところ彼の地の「テンカラ純粋主義者」から
これはバルセジアーナの釣りであって
tenkara釣りでは無いと猛反発を頂く
そこに釣業界関係者も入って二晩徹夜の孤軍奮闘(笑)

桐の持ち手を付ければカウンターバランスにもなる
・・・秋山郷ではそのようにして使われていた
バルセジアーナは竹では無く木の竿を使っていたと言う?
・・・このチャンネルで見られる他の動画も竿先まで竹
その竹竿の作りの説明をする動画も有る
・・・木でも竹でも釣りの本質は変わらない
そんな狭い教義に縛られる方が可笑しなことに成っていく
・・・日本のテンカラ創成期に充分経験済み

なによりも竿あしらいに釣姿は雄弁に物語る
使う毛鉤すら逆さ毛鉤に見まがう物が有る

これについては
イタリヤのショップ・ブログが2年程前に立ち上がりました

La pesca a mosca valsesiana 

こちらを紹介したブログは
http://www.fliegenfischer-forum.de/monspe48.html

お勧めするテーパーラインの動画

・・・こちらはグラファイトロッド4mですので違いは有ります
特に竿の振り方と竿先に従うラインの動きは参考になります
・・・オーバーヘッドキャスティングと違う竿先の円運動

 

Mosca Valsesiana

DSCF6021
Mosca Valsesiana

蓑毛はウッドコック 胴は絹糸
・・・日本・イタリヤ・スペインは共に優れた絹糸の産地

DSCF6022
Mosca Valsesiana

針と糸と羽根・・・作り方すら昔のテンカラ毛鉤を見ている様

DSCF6023
Mosca Valsesiana

魚種毎にその使われる絹糸の色を変える細やかさ
黄色・空色・紫・赤・・・様々な色に絹糸の輝き

DSCF5485
Only hooks and silk threads and feathers

蓑毛毛鉤 様々

蓑毛毛鉤 様々

魚が釣れる毛鉤の条件は輝きと動きと振動・・・
振動の件は次に繰り越すとして

魚種による毛鉤への好みは有るか?と謎掛けが有った
単純に岩魚は黒、山女魚は黄色では済みそうにないので
魚種により定位している水深も違えば応じて視界も違う
流れの筋に乗る山女魚に穴倉から覗き見る岩魚
魚から水面を見れば空を背景に感じる色目も変わるだろう
岩魚が黒と言われるのは
岩の影から明るい水面を見上げるからかもしれない

毛鉤はその時に飛ぶ蟲に合わせる
・・・これは毛鉤の形と大きさを合わせる事

岩魚の好みに合わせた毛鉤

DSCF6008
岩魚毛鉤

ずんぐりむっくり型
蛇口は赤
花入も赤に先玉に金
胴は青味が強く色変わりが強いピーコックソード
朱色の絹手縫い糸を更に撚ってリブ巻き
これを先回の本流用アマゴ毛鉤と比べてみると
(同じ金針、使っている素材は胴以外は同じ)
アマゴ毛鉤の胴は川鼠の二色

DSCF6011
岩魚毛鉤とアマゴ毛鉤

蓑毛は同じスペックルドでも巻き数が違う
アマゴ毛鉤は二巻き 岩魚毛鉤は三巻き

岩魚毛鉤に比べてスレンダー型 アマゴ毛鉤

DSCF5921
アマゴ毛鉤

赤の花入に先玉の金は岩魚毛鉤と同じ
魚種による好みは大きさと色以外にも有ると思う

ついでに蓑毛の輝きの件

DSCF6015
蓑毛毛鉤 様々

角度を変えると

DSCF6016
毛鉤 蓑毛の輝き

好みの形と色は
ブルックトラウトは岩魚の食性に似ているし
ブラウントラウトは毛鉤の動きによく反応する
レインボーは・・・大胆不敵
場所によっても状況によっても変わるけれど好みの形は感じる
・・・大型魚が小魚を餌にし出すと毛鉤自体が変わります(笑)

以下爺の戯言 ——————–

伝統的な毛鉤は赤・金の使用が多い
・・・蛇口や花入に赤糸を使う
・・・ハス毛鉤だけで無く金は先玉や金玉に使う
それも艶が有って濁りのない物が好まれる
鮎毛鉤の金玉製法は技術として受け継がれている

岩魚毛鉤に巻いた絹手縫い糸もしっかりと撚りを掛ければ
表面は水を吸っても中迄は水を吸わない
・・・色っぽいくらいの艶めかしさ(笑)
胴に使ったピーコックソードも青味が強いだけで無く
水の中で煌めく緑色に色変わり
アマゴ毛鉤に巻いたカワネズミ胴は
僅かな毛羽立ちが茫洋感を醸しながらも水を吸いにくい
伝承毛鉤で良く使われる素材にはそれなりの理由が有る

孔雀胴毛鉤 Ⅱ

孔雀胴毛鉤 Ⅱ
・・・日本人の Exotic materials for kebari

もしかすればこれが
・・・Ultimate exotic material for Japanese kebari

DSCF6002
白孔雀 The ultimate exotic material for Japan

勿論、独断と思い込み
白孔雀・・・不死を表し邪気を払う神の使い

定番の毛鉤 白孔雀胴毛鉤

DSCF5997
白孔雀胴毛鉤

白孔雀はパールマイラーの耀き

浮力と視認性 白孔雀胴蓑毛毛鉤

DSCF5998
白孔雀胴蓑毛毛鉤

禁漁間際は夕方が早い

白孔雀胴荒巻毛鉤

DSCF5999
白孔雀胴荒巻毛鉤

沈めても視認性は高い

禁断の組み合わせ
鮭族の生殖行動時に視覚細胞が高まるとする紫に日本雉メタリックブルー
白孔雀胴雉蓑毛毛鉤

DSCF5996
白孔雀胴雉蓑毛毛鉤

・・・白毛鉤には思い出がある
昔話だけれどもまだ水が太かった頃の関川 一ノ橋下
今なら山女魚の登る時期と言われ体重40kgにも満たなくなった
爺様の手を引いて釣りを始める
「此の頃、毛鉤が見えない」との言葉で
流行り始めたエルクヘヤーカディスをその竿先に結ぶ
それもブリーチした白いエルクヘヤー・カディスフライパターン
途端に尺山女魚を三本、あの時見た笑顔は一生忘れない

DSCF6001
白孔雀胴毛鉤 各種

毛鉤を巻いていてよかったなとしみじみ思う
今ならそれこそ選り取り見取り
この時期に成ると思い出す

羽根附白孔雀胴毛鉤

DSCF6003
羽根附白孔雀胴毛鉤

白孔雀の神々しさには敵わない
やっぱり毛鉤は魚を釣る道具

魚が釣れる毛鉤の条件は輝きと動きと振動・・・

ゼンマイ胴伝統毛鉤 Ⅱ

ゼンマイ胴伝統毛鉤 Ⅱ Zenmai body kebari Ⅱ
・・・Exotic materials zenmai for kebari

各種蓑毛のゼンマイ胴との組み合わせ

雉蓑毛 ゼンマイ胴毛鉤

DSCF5991
雉蓑毛 ゼンマイ胴毛鉤

日光毛鉤で代表されるゴロ蝶毛鉤

山鳥蓑毛 ゼンマイ胴毛鉤

DSCF5989
山鳥蓑毛 ゼンマイ胴毛鉤

斑模様が艶めかしい

斑入り雄鶏蓑毛

DSCF5990
斑入り雄鶏蓑毛

しなやかで透けの多い斑入り蓑毛

カルガモ蓑毛 ゼンマイ胴毛鉤

DSCF5992
カルガモ蓑毛 ゼンマイ胴毛鉤

質感はクート又はムーア等に似る

パートリッジ蓑毛 ゼンマイ胴毛鉤

DSCF5988
パートリッジ蓑毛 ゼンマイ胴毛鉤

オレンジ&パートリッジのゼンマイ版

針は軽井沢狐型 10号
下巻きにシルバーティンセル
タグ&リブはワイヤーをツイストした
ラウンドティンセルで引き締める
蛇口はFF釣法用バッキングライン17lb.

DSCF5993
ゼンマイ胴毛鉤

ゴロ蝶毛鉤の雉と山鳥蓑毛論争も懐かしい
毛鉤は人を釣る道具では無い
カディスアダルトなりピューパ若しくはシャック
ヒゲナガにトビケラに、汎用性に富むのが毛鉤
山住の低下凡夫ならばこそ臨機応変に全てを生かす
毛鉤は魚が咥えてくれれば・・・

羽根附きゼンマイ胴毛鉤

DSCF5995
羽根附きゼンマイ胴毛鉤

日本版 フラッタリング・カディス
毛鉤の世界は色も様々、形も様々

現代テンカラ毛鉤の源

現代テンカラ毛鉤の源
・・・現代テンカラ毛鉤の源は「ハス毛鉤」

日本古来の毛鉤釣り文化から見ると現在の”tenkara”は正体不明
毛鉤釣りとテンカラ釣りと現代テンカラは源を同じとしても
連続性となると疑問符ばかりが先に立つ
テンカラとして議論をしようとしても時代的変遷も有り
噛み合わない話に成り易い

現在のレベルライン至上主義も基は関西地区のトバシ
馬毛を撚りテーパーラインとして使った在野の職漁師釣法とは
狙う場所も釣り方も毛鉤すら違う
職漁師が使ったテーパーラインの進化型は富士流テーパーライン
逆さ毛鉤も60年程前までは極一部の地域で使われていた特殊型

10年程前に海外で紹介されそれ以後の推移を見ていると
一部の偏った紹介を基に”tenkara”として理解されてきている
この状態は日本のFF釣法導入期と同じ”déjà-vu”の世界
元々、FF釣法は英国伝来のはず
チョークストリームの釣り方であるDry Fly onlyを
(英国F.Cでのチョークストリームを愉しむルール)
米国の本に載っていないからそんな事は無いとした有名人も居る
その当時の勘違いに思い込みも多くそれを今だに引き摺っている
ボマーフライを今だにボンバーフライとしたり
ウェットフライでもリバーフライとロッホフライの区別も無い
アイリッシュパターンなりスコティッシュ、ウェールズともなれば
・・・今だに理解不能らしい
ハス毛鉤が源である現代テンカラ毛鉤を一足飛びに職漁師毛鉤とした
個人の安易な紹介方法自体に無理が生じ、結果的に至上主義をも生む
・・・ハス毛鉤にも職漁師毛鉤にも知識が無いからである

Real tenkara とは何か?・・・ 難しい質問である

先記事の蜂頭毛鉤 写真資料

img_1_m (1)
蜂頭毛鉤

蜂頭毛鉤の小型版・・・蠅頭毛鉤

img_6_m (3)
蠅頭毛鉤

色変わり

img_8_m (2)
蠅頭毛鉤

フライパターンであるレッドタグの和式解釈?

以下爺の戯言 ——————————–

各地様々な毛鉤釣り文化が有ったはずでも資料として残るものは少ない
毛鉤釣りを広めたとする阿仁地区のマタギ衆はアイヌ言葉を使ったとする
海外有名テンカラサイトも有る
それは「山言葉」では無いか? と尋ねると
有名なテンカラ師からだから間違いは無いと返された
又、マタギ衆がその技術を伝えたとするその資料は毛鉤に関しては少ない
各地で行われていた毛鉤釣りの情報をお持ちの方が
それを共有して頂ければ有難い

疑餌 擬餌針 カバリ 蚊針 蠅針 蝶針 上毛針 鱒針 似蠅 玉虫針
羽虫 蜂針・・・著者によって言い表しが違うが全て毛鉤の意

明治・大正時代でも飛ぶ蟲の言い表しは
小さければ蚋 普通が蠅 大が蜂又は蝶・・・難しい
蚊針自体がカバリの当て字と判る 蚊針=カバリ=毛鉤
明治時代のアイザツク、ウヲルトンなら意は判る(笑)

ゼンマイ胴伝統毛鉤

ゼンマイ胴伝統毛鉤 Zenmai body kebari
・・・海外から見たExotic materials kebari

こちらは鮎たわけ様よりお借りした画像

昔のテンカラ毛鉤
昭和17年 1942年「山女魚つり」佐藤垢石、鈴木晃(鶴書房)

img_2_m (1)
山女魚・岩魚・鱒毛鉤

山女魚・岩魚・鱒毛鉤
・・・今では忘れ去られた毛鉤も多い

ゼンマイ胴と孔雀胴の巻き方説明

img_4_m (1)
zenmai-kebari

蓑毛の巻き方

img_5_m
蓑毛の巻き方

寝巻・・・雉等の胸毛を使う
傘巻・・・軍鶏・鶏の頸毛を使う
どちらも片側の毛を使い薄く巻く事が毛鉤の蓑毛の特徴

ゼンマイ胴は大株の綿を使い年月を経た物が最良
丈夫な繊維が残り、色も赤味が強くなり、しっとりとして巻き易くなる

40年近くなったゼンマイ綿

DSCF3673
40年近くなったゼンマイ綿

ダークブラウンのグラディーションにダークレッドの太い繊維が混ざる
濡れると透けが出てダークレッドの繊維が際立ってくる
それはChadwick №477の素材感と同じ

大物狙いに良いとされ特にトビゲラ・カワゲラの季節に効果的
日光毛鉤のゼンマイと雌雉の蓑毛を使うゴロ蝶毛鉤も同じ
沈める毛鉤に多く使われ蓑毛も雌雉の胸毛を使う場合が多い
親水性に優れ濡れると透け(茫洋感)が出る
その素材を生かす為に下巻きに金糸銀糸を巻く場合も多い

古くなった方が弱い繊維は塵となり
強い繊維が残り赤味が際立つと教えられました
それを実際に使うと、スレッドに撚り付け易く整形も容易です
今風にダビングループで更に撚りますから丈夫にもなります
そこに自作ツイストワイヤーでタグ&リブですから
使い減りはほぼ有りません
ブラシで繊維を搔き出して茫洋感を際立たせますと
赤味の強い繊維が表面を覆います
下巻きに絹糸を巻くと濡れると透けて出てくる
その色の変化も楽しめます

ゼンマイ胴 伏巻蓑毛 毛鉤

DSCF5759
ゼンマイ胴 伏巻蓑毛 毛鉤

一般的な雉蓑毛ゼンマイ胴毛鉤

DSCF5757
雉蓑毛ゼンマイ胴毛鉤

参考文献 一覧
白日社様出版 ===================
イワナ・源流の職漁師 1987~
イワナⅡ・黒部最後の職漁師
イワナⅢ・続源流の職漁師
黒部の山人
山と猟師と焼き畑の谷
山人の賦Ⅰ
山人の賦Ⅱ
山人の賦Ⅲ

農文協様出版 =====================
山漁
職漁師伝 2013~

朔風社様出版 =====================
渓流釣り 年報 VOL1~10 1985年~1995年
・・・その頃の釣雑誌を賑わしていた方々の意見が面白い

「日光鈎」ゴロッチョ、ゴロチョウ毛鈎
・・・松崎明治著「釣技百科」のカラー口絵に日光毛鈎の掲載有り

『釣道具屋雑記』(昭和53年創芸社)藤原美徳氏
「日光の鱒釣り」 にて
毛鈎には「日光鈎」と「播州鈎」があり
圧倒的に日光毛鉤が釣れるとして紹介
オレンジ&パットリッジ♯12を雉の蓑毛に変えた物との説明有り
・・・同じ文中で山鳥としているがヤマドリでは無く山の鳥の意
これによるかもしれないが後日、山鳥と雌雉蓑毛論争が出る
他書籍「鱒釣り」にも掲載されている
羽根附、ヤブカ髭附、テール附き等の組み合わせで8種類
中村利吉氏の影響によるフライとの混合型かと想像したが
ヤブカ髭附き等を見ると案外に「ハス毛鉤」

金胡麻・銀胡麻も3歳以上の軍鶏の透けの入った毛が
後日、碁石矮鶏の毛を使うとされたのも同じ様なもの