毛鉤の迷宮

毛鉤の迷宮は愉しい

フライでは良く言われることですが
和式毛鉤でも様々な試行錯誤が行われ
それが個人の當針になりその地域の独自な毛鉤へ
・・・田舎通信の凄さは実感しています
そこに今なら
新しい材料も有れば古くからの素材も有る
それらを組み合わせ、自分の釣りと景色に合わせる

蓑毛に拘り、胴に拘る
Partridge Hook TS2ST #12 Tenkara-Kebari

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毛鉤の迷宮
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毛鉤の迷宮

これも試行錯誤の愉しみ

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毛鉤の迷宮

山繭胴フライパターン

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山繭胴 ハーフストーン 他

巻いた毛鉤の多くは海外の友人に贈り物として届けました
米国は勿論、西欧から東欧、北欧・・・
これも実物の毛鉤を見ていない方にサイズ感と素材を見て頂くため
フライに嵌り込んだ時期に調べてみても本では判らない
結局、現地で使われている個人の方にフライを見せて頂くのが一番
景色も違えば水色も違うし何より対象魚が違う
けれど実釣で使われたフライは写真では判らない
隠された知識と経験の産物を実物で教えて頂きました
感謝の気持と手前勝手な恩返し
毛鉤もフライも迷宮入りは愉しい(笑)

色の数は欲望の数・・・毛鉤曼荼羅

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・・・今はもっとイヤらしく色を山繭で隠します

以下 満月様との勝手なコラボです ———————

山繭と精製された繭糸の違い
上段が山繭で下段が同じ染料で染めた繭糸

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山繭と精製された繭糸の違い

均一な繊維と径の家蚕と不均一な径と太さの野生の山繭
太さも違いますが輝きは、やはり違いが出ます

同様に、ウェットフライで使われるシールズファーと獣毛の違い
上段はシールズファー、下段はその他獣毛と化繊の混合

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シールズファーとその他獣毛と化繊の違い

勿論、素材は適材適所
それを使いこなす楽しみが有ります
それでも和式毛鉤なら「身土不二」まで愉しめます
山繭・ゼンマイだけでなく蓑毛の多くは地元の狩猟鳥を利用しています

これで釣れるのかと言われましても、
そんな難しい事は魚に聞くしかありません

付記
この暖かさでフジ林檎の色付きが悪くジタバタしておりました
そこに「ミツカン水の文化センター事務局」様より贈り物!

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ミツカン水の文化
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ミツカン水の文化センター

丁寧なご挨拶文も添えられて創刊号から60号まで
・・・しっかりとした重さも伴って受け承りました
「ミツカン水の文化センター事務局」様 感謝申し上げます

水の上流域に住んで居るものとして九頭竜神信仰を含め
林野庁の里山創生事業「黒姫メディカルトレーナー」等
里山整備に参加させていただいておりました

幼少の頃の安曇野では川に向けて小便をするなと・・・
どうしても川近くなら背を向けて
「川の神様、ごめん、ごめん、ごめん」と
三度、唱えろと言われておりました(笑)

古老より常々言われていた言葉
「上州の衆には足向けて寝られねえんだ。」
浅間山噴火に続く天明の飢饉の折
火砕流に土石流にて数多くの信州人が流されました
下流の上州の方々によって手厚く埋葬されたと聞いております
口減らしでは無く、我が子すら・・・それでも
天明の飢饉には大秋山郷はじめ各山村は消滅
平地でも天候不順による飢饉により餓死者が続出した時代です
そんな時代背景の話は過去の話で済むものでは有りません
此処でもその当時の教訓で「米は3年分、倉に備えよ」とされ
それが自然と習慣化されて未だ自家米の新米を食べた事が有りません
・・・さすがに今なら三年分はですが、それでも二年分位は・・・
今、行っている百姓も出来れば循環型と思い
「アファス」有機栽培行程管理者等の資格なり講習会等
有機栽培を行っていますが形だけで無く、と思います
例え耕作地用除草剤でもカボチャのツルは三年経っても
撒いたところには伸びません
同じく認められた有機肥料でも過分な物は苦みが出ます
かと言って・・・これも試行錯誤の連続です(笑)

追記
ミツカン水の文化センター事務局発行
「水の文化」で一番人気 59号 PDF資料

mizu59

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毛鉤の迷宮” への12件のフィードバック

  1. Kebari and Fly さんのブログは 迷宮の宝石箱です、それに意識が加わって毛鉤達もきっと胎動し始めています、ホント美しいかぎりです!!

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  2. 懐かしいです。
    小さいころ、
    山で小便するときは「山の神様どいとくれ」
    川の土手に小便するときは「川の神様どいとくれ」
    田の畔に小便するときは「田んぼの神様どいとくれ」
    言うようにと教えられ、今でも心の中で呟いて用を足しています(笑)

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  3. 山繭にシールズファー。国は違えどその国々に伝わる古くからの毛バリの材料。やっぱりいいですね。人の作りし物の中にこれらを超える物が現在あるのか。疑問です。私がフライを始めてから相当経っていますがそれらしきものはショップでも見かけません。うちの♀などは、ミディアムブルーダンのダビング材見れば洗濯槽のごみネットの中身を持ってきて、<<うちにもある。これならただよ。>>確かに混ざり具合も絶妙で素晴らしいのですが。古くから使われている物にはいい物がたくさんあります。郡上魚籠の記事見ました。興味だけでなくそれを必要としている人たちがあっての物作り。師匠あっての伝承。見ていて私も欲しくなりました。ついでにLRHさんの巻いた毛鉤も。まだほとんど読み切れていませんが、そちらのブログも拝見しようと思っています。

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    1. おじゃまる 様 良い物は残っていてほしいと思いますがなかなか難しい話になって来ているのが悲しいです。こんな物も活用していたなんて過去形では尚更かとも思います。確かにそのミディアムブルーダンのお品も効果的かもしれませんけれど(笑)。私も郡上魚籠は、形もさることながら熱を魚籠に伝えない当て板でそれこそ憧れの品ですし、福田様が作られている竹竿も今ならまだ間に合うと強く思い焦がれていますが、家には強い現実論者の監視の目がしっかりと・・・。フライでも毛鉤でも今は忘れ去られた素材ですとか使い方を今後とも紹介できればと思っていますので書き散らかしのブログでは有りますがご笑覧のほどよろしくお願いいたします。

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      1. どこの家庭も♀は怖いものです。財布のひょうろう攻めほど男にとってつらいものはありません。しかしながら、籠も竿も毛鉤もmade in japanらしい確かな作りは見事。非常に見た目だけでも丁寧な仕事ぶり。購入して使うと道具としての丈夫さなどの機能もしっかりしているのでしょう。ためいきがでます。

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  4. Array様、L.R.H様、おじゃるまる様
    嬉しいご意見ありがとうございます。
    私が実感していることですが・・・
    物作りを継承する職人にとっては、公の機関に表彰されることなんかより、実際に買って使ってくれた人や使いたいと思っていてくれる人の声が、何よりも励みになります。
    微力ですが、ネットの時代だからこそ、遠く離れた人と人の想いが伝えられれば幸いです。
    失礼ながら、この場をお借りして皆様に御礼申し上げたく、書き込みさせていただきました。

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    1. 鮎たわけ様のお気持ちが心の底から判ります
      上越に名工有りと今では言われている鍛冶屋さんがかつて有りまして、ネットで紹介されて今では高値で取引されているのが現在です。3代続いていたと思いますが当時は地元のみならず長野でも普通の町の金物屋さんで取り扱っていた手道具・大工道具等でした。終わってからでは、いくら名声が高まろうと結局は何にもならない話です。自分が使っている戸隠竹細工の竹魚籠すら地元で名手と言われていても当人でしか判らない工夫なり知恵が有るからこそ30年以上の酷使にも耐え、いまだに現役で使えると思います。今ならまだ間に合う以上に、今もそれを作り続けられる周りの人たちの有難さ、なんて素敵な事でしょう。

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  5. 初めて投稿させていただきます。
    全てにわたって大変興味深い内容で、少しずつ拝読させていただいています。
    フライフィッシングの世界にはまり、ダブルホール、リアルイミテーション、マッチング・ザ・ハッチ、ウエットフライと、多くの皆さんと同じような道を歩んできましたが、日光湯川のゴロ蝶毛鉤や古い英国の道具に触れてから、楽しみ方の質が変わり、日本のテンカラが身近に感じるようになりました。
    色々と参考にさせていただきたく、よろしくお願いいたします。

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    1. yugawasuki様
      ご訪問並びにコメントをありがとうございます、正直申しましてこのブログはご訪問頂いた皆様からのご教授並びに知識を頂きながら長々と書き散らかしております。古い記事を自分で読み返してみても赤面するような事もございますので何卒、ご笑覧頂けますよう、こちらこそ宜しくお願い致します。

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