天蚕糸・・・「テグス」

天蚕糸・・・「テグス」

テグスサンの幼虫の体内から絹糸腺(けんしせん)を取り出し、
酸で処理して得た白色透明の糸、釣り糸に古くから使われる
表面処理として茶殻等で水色に染め糸に張りを持たせる

毛鉤編・・・天蚕糸の釣鈎への巻き留め方

1、鈎軸に天蚕糸を載せ絹糸で巻き添える

2、巻き添えた天蚕糸の端をチモト側に折り返す

3、巻き進めた絹糸の端を折り曲げた天蚕糸の穴に通す

4、穴に通した絹糸と天蚕糸を引き絞り固定

5、巻き添えた糸へ乾漆を塗り、固める

この辺り迄は何処でも共通する天蚕糸の巻き留め方
此処に、一工夫あるのが釣人の愉しみ

以下は
生餌編・・・天蚕糸の釣鈎への巻き留め方

上記、1と2の間に刺さり易い様に切り口を斜めにした
馬尾を一本、一緒に巻き添える
鈎に刺したイタドリ虫の持ちを良くするための一工夫
・・・刺したイタドリ虫の固い黒のB型の下から刺し通す

DSCF6660
生餌編・・・天蚕糸の釣鈎への巻き留め方

イタリアはバルセジアーナ(ヴァルセジアーナ?)
逆さ毛鉤と同じ毛鉤を使い古式ゆかしく
竹竿と馬尾のトバシ糸を使う
・・・伝統釣法として保存活動もされている
竿の調子も釣り方も日本の古式毛鉤釣りと同じ
何よりも向かう渓の姿が瓜二つ!
テンカラ純粋主義者に叱られそうな話題なので
・・・ちょっと方向転換(笑)

バルセジアーナ釣り保存会の方とメールを
やり取りしていて餌釣りの話になる
天蚕糸の取り扱いとか巻き留め方もやはり同じと
笑いあった後に

お互いが驚いた事・・・
「餌持ちの工夫としてこのやり方が有る」としたら
バルセジアーナでも
同じ餌釣り仕掛けを昔からしていると返って来た!
毛鉤の話以上に盛り上がってしまいました(笑)
釣り人同志ならこれだけで楽しめます

過去に何度もバルセジアーナを
紹介した釣雑誌には無かったと思うし
釣人目線では無い記事ばかりなら存在価値も無い
まして素人ブログの記事を商売のタネにするなんて・・・

これ以上書くと・・・(笑)

フェイスブックからお借りしました、感謝申し上げます。

付記

岩魚用鈎各種

DSCF6651
岩魚用鈎各種

山女魚用鈎各種

DSCF6653
山女魚用鈎各種

喰わす形のキツネ型と掛かり優先の袖型
とは言え釣人各人の好みが一番 十人十色

以下爺の戯言 ——————

鸚鵡能言 不離飛鳥 猩猩能言 不離禽獣
今人無礼 雖能言 不亦禽獣之心乎

広告

Catskill Fly Fishing Center and Museum Ⅱ

Catskill Fly Fishing Center and Museum Ⅱ
・・・Exhibit
“Kebari” in the middle mountain area where I live

海外の展示会ならばこそ
毛鉤の大きさとボリュウームを
見てもらいたいので
自分が住む周辺で使われていた毛鉤を
思い出しながら巻いてみる

まず初め
幼少期に安曇野で使った毛鉤
カラス毛鉤にて、前出済では有るけれど
初めての釣りで魚を得た記念の毛鉤
後年、段巻きとかカラス毛鉤等と知る
・・・その当時でも種類は豊富・・・

段巻き毛鉤 一例

dscf6628
段巻き毛鉤 一例

針    桑原型テンカラ針 10号
胴    ミシン用黒絹糸 オレンジ絹糸
二段蓑毛 インディアン・コックネック 大小

段巻き毛鉤 一例

dscf6629
段巻き毛鉤 一例

針    桑原型テンカラ針 10号
胴    ミシン用黒絹糸&孔雀胴
二段蓑毛 インディアン・コックネック 大小

真っ白な底石で子供でも行けたとなると
今から思えば乳川かもしれない
白銀に輝く流線形に丸い目が印象的
手内職での輸出用フライ作りも盛んだった頃

カラス毛鉤 一例

dscf6631
カラス毛鉤 一例

針  袖型 渓流10号
胴  黒ミシン用絹糸 銀タグ&リブ
蓑毛 黒の色変わり首毛

カラス毛鉤 一例

dscf6630
カラス毛鉤 一例

針  桑原型テンカラ針 10号
胴  黒ミシン用絹糸
蓑毛 雌雉

山住の爺様が使っていた毛鉤
不格好に折れ曲がった太軸の針と
グルグル巻きの黒い羽根
後年、本で黒部毛鉤と知る
・・・確か、上側に毛をシゴイテいたような?

黒部毛鉤 一例

dscf6633
黒部毛鉤 一例

針  海津 11~13号
胴  黒ミシン用絹糸
蓑毛 インディアン・コックネック

黒部毛鉤 一例

dscf6634
黒部毛鉤 一例

針  チヌ針 11号
胴  黒ミシン用絹糸
蓑毛 インディアン・コックネック

長野市に戻りハヤ・ジンケン・野鯉釣り
身内に、好きが高じて雑貨屋兼
釣具屋になった方が居た御陰で
時期ともなれば木製落合橋の橋の上から
竹竿を出して夜のハヤ釣り
黒の六角竿が重くて固いだけで
・・・やっぱり、竹の延べ竿!
毛鉤を忘れて餌釣り三昧
塩焼きハヤと鯉の鯉こくは、ご馳走でした(笑)
饐えた臭いと四斗缶の空き缶にブリキの穴あき板
テグス作りを見ていた頃
当時、養蚕が盛んで蚕はふんだんに有りました
茶殻の鉄分が云々で、張りが出て色が出るとか・・・
これも後年、海外釣り本で同様の記述を知る

近在の峠を競技用自転車で走り抜き
中学時代に自転車で東北一周する程でも
車を得てからは行動半径も一気に広がり
仕事で向かう先も大町・白馬・妙高・秋山郷
廻りながら懐かしさについつい沢を見る(笑)

通い慣れた妙高で衝撃的な毛鉤と出会う
この使われていた毛鉤が笑ってしまう程の大きさ
東京袖 11号の餌針に巻かれて、テグス付き
・・・大針には大物がとか云々・・・

妙高の毛鉤

dscf6635
妙高の毛鉤

針  東京袖 11号
尾  軍鶏
胴  孔雀(ピーコックソード)
蓑毛 軍鶏

同時期に秋山郷で出会った毛鉤
マルセイゴ型や、はりよしの軽井沢狐型
その当時では驚く程の小型針
仕事のついでに、頼まれる針を届ける
使われる蓑毛も進んでいたと思い返す
その後、秋山郷は一気にFF釣法に切り替わる
それだけ釣圧も他に比べて凄ったと思う
その分、蓑毛の拘りは凄かった(笑)

秋山郷毛鉤(マルセイゴ型)

dscf6638
秋山郷毛鉤(マルセイゴ型)

針  マルセイゴ型 10号
胴  木綿又は絹糸
蓑毛 芯黒先黒の油毛

芯黒先黒の油毛を荒巻します
貴重とか稀とかと言われる
コッキーボンデュ(coch-y-bondu)ですが
軍鶏には意外と普通に見られます
(ジェネティックハックルで誤魔化してはいます)

dscf6637
秋山郷毛鉤(マルセイゴ型)

その後、胴の部分を切り揃える

dscf6639
秋山郷毛鉤(マルセイゴ型)

秋山郷毛鉤(軽井沢狐型)
・・・当時の呼び名は「東京狐」

dscf6641
秋山郷毛鉤(軽井沢狐型)

針  はりよし軽井沢狐型 7~8号
胴  孔雀・ゼンマイ綿・絹糸様々・・・
蓑毛 芯黒茶毛・黒毛・白毛様々・・・

芯黒の油毛を密に巻いて芯黒と油毛の色変わりの部分を僅かに残す
・・・使う蓑毛の芯黒の幅が大事な処と聞かされました

dscf6640
秋山郷毛鉤(軽井沢狐型)

どちらの型も芯黒と油毛の色変わりの部分を僅かに残す

一緒に並べてみる
やはり画像では毛鉤の大きさとボリュウームが判らない

dscf6642
中部山岳地方の毛鉤

妙高高原で使われていた毛鉤は大きい
これで苦も無く岩魚を釣っていた
爺様の笑顔を思い出す

添えた逆さ毛鉤も今とは違うバランス

出合った毛鉤は十人十色
川によって蓑毛の向きも違います
蓑毛も色々と拘りが有るので
羽根の種類と色と質が限りなく増えます
釣り方も様々、渓も様々・・・
それこそ
憚られる様な毛鉤も沢山有ります(笑)

資料として(再掲)

minogeプロポーション 各名称

テンカラ竿

 

以下爺の戯言 ————————

戸門秀雄様 著作 「職漁師伝」

51jhf0beaol._sx333_bo1,204,203,200_

釣り廻った時期がほぼ同時期だから?
・・・かもしれないけれど
読んでいて懐かしさに溢れます
今迄、様々な方が職漁を書かれているけれど
地方史なり生活文化史の意味合いが強すぎて
釣り人目線で書かれた本に出合えませんでした
この本を読むと
仕掛けと毛鉤についての記述で
忘れていたことすら思い出します

日本語を読めない海外の方々が
買い求めるのも、良く判ります

大人気無いとは思いますが
「幻」云々で済ます
釣雑誌等とは次元が違い過ぎます
勿論、関係者では有りません(笑)

Catskill Fly Fishing Center and Museum

Catskill Fly Fishing Center and Museum
5月に行われる展示会へのご協力品一覧
此方は「鮎たわけ様」
埼玉バケ針「F師匠様」
「満月様」からの品々

吉村氏と言えば渓流用鈎にも名が残る名人
万人にテンカラを愉しんで貰う為のテンカラ仕掛け

吉村氏考案 新てんから仕掛け

dscf6622
吉村氏考案 新てんから仕掛け

オーナー社 吉村山女魚針を添えて

魚心氏考案 てんから毛鉤 各種

dscf6621
魚心毛鉤

同時期の(昭和30年代?)市販された盛岡毛鉤&てんから毛鉤

dscf6625
盛岡毛鉤&てんから毛鉤

鮎毛鉤見本帳

dscf6616
鮎毛鉤見本帳

資料として(再掲)

名称未設定-1

鮎毛鉤の一種 京毛鉤 文化針

dscf6624
京毛鉤 文化針

レトロなデザインが素敵
この中にケタバス用の特大羽根附きと丸羽根附き蝶針を入れて

dscf6623
針政號

ハス毛鉤各種と鉄針各種

dscf6618
ハス毛鉤各種と鉄針各種

ハス毛鉤 見本帳

dscf6627
ハス毛鉤&極小針 見本帳

地元の真田毛鉤仕掛け

dscf6617
真田毛鉤仕掛け

真田毛鉤見本帳

dscf6626
真田毛鉤見本帳

各地の毛鉤釣りがテンカラに変わった昭和30年代の品々
これだけでも近代釣り文化が勢ぞろい
「鮎たわけ様」「F師匠様」「満月様」
ありがとうございました

Catskill Kebari Ⅲ

Catskill Kebari Ⅲ

まだまだ、これから先が長いです

長野は大雪警報発令中ですので
雪掻きと雪片付けを終わらして
10本仕上げて、次のパターンを思惑中

dscf6609
日光毛鉤

播州毛鉤より日光毛鉤と謳われた
オレンジ&パートリッジの蓑毛が雌雉版も有るし
定番の金胡麻・銀胡麻も有るし、悩みます

dscf6608
銀胡麻・鮎掛け針バージョン

銀胡麻・鮎掛け針バージョン
その昔、日光湯川・中善寺湖で研究されたという
銀座ますやの店主、中村利吉氏に敬意をはらって
川鼠胴・銀胡麻蓑毛でスレッドはクラレット

乾毛鉤 クリーハックルバージョン

dscf6605
乾毛鉤 クリーハックルバージョン

乾毛鉤 蜉蝣バージョン

dscf6604
乾毛鉤 蜉蝣バージョン

シルクスレッドに黄毛 ソラックスはスノーシューアンダーファー

蜂頭 鮎掛け針バージョン

dscf6606
蜂頭 鮎掛け針バージョン

菜種針

dscf6612
菜種針

その他 諸々の乾毛鉤

dscf6610
乾毛鉤 山繭胴
dscf6611
蠅頭 朱頭
dscf6613
乾毛鉤 羽根附き毛鉤

まだまだこれからです

dscf6615

昭和の毛鉤釣り用毛鉤の色とりどり・・・(笑)

 

Catskill Kebari Ⅱ

Catskill Kebari Ⅱ

自然環境保全活動とC&Rの先進地であるCatskill
さすがに昔乍らの返し付では問題が有り過ぎるので
バーブレスで軽量・小型の鈎探し
鮎掛け針なら、小型・細軸でも実釣で知る安心感
釣り道具入れから出てきたのが
「オーナー社  ジャストワン ギャラ 6.75号」
鋭い鈎先の切れと広いフトコロ
110カーボン素材使用の小鈎専用フォルム

41d09dgv8gl
ジャストワン ギャラ 6.75号

普段、使う毛鉤用は鮎掛け針の7~8号キツネ型
流石に軽量・細軸は一回り小さく見える
蛇口を附けて毛鉤にすればフライフックサイズで#12程度
・・・予想よりは少し大き目かもしれない
早速、バッキングラインで蛇口を附けて
餌針は内掛けに拘るけれど、毛鉤用は違う意味で外掛け
年配者ばかりらしいので尚更、眼に優しい大き目の蛇口

dscf6596
Catskill Kebari 第一弾

胴素材は魚皮

dscf6597
Catskill Kebari 第一弾

サビキに使われるサバ皮、ハゲ皮、ナマズ皮等
毛鉤に使うなら丈夫で薄いハゲ皮
オーロラ仕立てにケイムラ仕立ても有りますが
サビキ釣りに使うわけでは無いのでナチュラルで・・・(笑)

dscf6598
Catskill Kebari 第一弾

濡れると透ける胴素材です
補強用に赤のワイヤーを撚り、タグ&リブにします

dscf6599
Catskill Kebari 第一弾

印象付ける蓑毛の選択に迷いが出て暫し休憩

donate・・・donation(ドネーション)
チャリティー等に「寄贈する、寄付する」

contribute・・・contribution(コントリビューション)
組織に「貢献する、寄与する、寄付する、献金する」

英語であそぼでは有りませんがドネーション方式は
未だに馴染みが有りません
敬愛する、王女様からのご用命が下されました
「5月に行われる日本ブースでドネーションする毛鉤が必要ですね。」
有難く受け承りましたが、水飲み百姓如きが恐れ多くも・・・
その様な事を考えつつ、楽しんでいます

Catskill Kebari 第一弾として

Donation at kebari type 1
to Catskill Fly Fishing Center and Museum

dscf6600
Catskill Kebari 第一弾

山岳渓流での抜き上げには対応できないかもしれません
渡渉せずに目前のライズ狙い限定なら良いと思います
鈎が決まれば後は増産とバリエーション対応です

以下爺の戯言 ————————–

今期、村社会ならではの、農業委員と祭典の役も終わり
と思っていましたら
来年度は土木委員になりました・・・
用水組合の下請けのようなもので
要は、田圃の水取り合戦の現場代理人
一番の5~6月は見回りだけで一日終わります(笑)

Catskill Kebari Ⅰ

Catskill Kebari Ⅰ

憧れのQuill Gordon、Hendrickson、
Red Quill、March Brown、Light Cahill、
Cream Variant、Dun Variant,Adams
等のスタンダードパターン
Grey Fox,Borchers Special,Flick’s Dun Variant
並べ出したらこれも限がない
・・・それが今や古典的ドライフライパターン(笑)

1800年代後半にアメリカのドライフライフィッシングの父
Theodore Gordon セオドア・ゴードン氏から始まり
キャッツキルスクールオブフライデザインの各氏
ルーベクロス、ロイ・スティーンロド、
ハーム・クリスチャン、デット、
ハリー&エルシーダービー、アートフリック、そしてレイスミス
Rube Cross, Roy Steenrod,
Herm Christian, the Dettes,
Harry and Elsie Darbee, Art Flick, and Ray Smith.
このキャッツキルスクールオブフライデザイン各氏により
米国のトラウトフライは英式フライの呪縛から解放される
(ニンフパターン、ウェットフライ、ストリーマー含む)

Catskill Fly Fishing Center and Museum
– Livingston Manor, NY

・・・古典に共通するフックアイのスペース
彼らが使用するリーダーのためのスペースを少し残す
そしてそれはキャッツキルデザインの不可欠な部分
・・・ハックルの長さ
ゲイプ幅の1.5倍程度とされたハックル長が実は2倍
分厚く巻くのでは無くスッキリと巻く
・・・テールとハックル
スペードハックルをテールに
ハックリングはダービー氏のジェネティックハックル

・・・等々とされながらも、異論反論も終始和やか

A Perfect Catskill Dry Fly とは?
過去の先人たちのフライを実際に見て感じ
皆が自身の考えで自らが巻き、それを試すこと
それを皆で分かち合い、楽しみあえることらしい

ゆったりとした流れと川幅で一見しただけではポイントが無い
作り出す流れの縒れと1.8~2m程の深みと浅瀬の際がポイント
4月以降のハッチするヒラタカゲロウ類が狙い目
等間隔で並び川岸の椅子に腰掛けてそのハッチを終日待つ
リタイヤ生活者が多く、聖地巡りの様な憧れの行い
Catskillとは地域の名称であるから流れる川は様々でも
ウェブサイトの情報は自分が感じていた憧れと違った
そして流れを隠れ蓑にする毛鉤には一番不似合いな場所

以下 爺の戯言 ————————-

世界的な広がりを見せる「テンカラ」で
説明に困る、一番の差異は流れの違い
単調な流れに川幅と、そこに深い水深が加わる
釣場が山岳渓流なら判り合い易いし、共通点ばかり
渓で無く川でもなく水路?運河?での「テンカラ」
ジグヘッドやタングステンビーズ
更には、錘に鈎を付けたかのような森本針も有る
日本でも行く渓が違えば毛鉤も変わるが
それ以上に釣場自体が違い過ぎる
時間帯でも変わるだろうが
毛鉤の釣果を左右するのは大きさ>色>形・・・(悩み処)
フライで言うハッチマッチですら小型毛鉤で凌げる
毛鉤の持つルアー的効果は使い方で光る
蛇口の大きさも自在な点は、年配者にとって利点
ふだん使われない毛鉤パターンは効果も出易い
視認性云々よりはドライフライで有る事とか
実際は水面に絡めたサーフェイス・フライであってもとか

毛鉤自体がフリンフ的な概念に通じるが
ウリーマラブーなり、サンファンワームでは(笑)

・・・Catskill Kebariへの妄想は続く
寄付 喜捨 布施 施捨ともなると・・・

Catskill Kebari 序文

Catskill Kebari 序文

キャッツキル地域の有名人なら
筆頭は米国ドライフライの父
Theodore Gordon
・・・クイルゴードン
ジョアン・ウルフ嬢が伴侶だからこその
Lee Wulff(リー・ウルフ)
・・・視認性に優れたウルフ氏改善・各パターン

彼らが巻いたロイヤルコーチマンを見れば
両者の違いが良く判る

セオドア・ゴードン氏は
ダックブレストフェザーのファンウィング・ロイヤルコーチマン
後に改良され“Hair Wing Royal Coachman”となる
バックテイルであったテール素材をディアヘアに変えて
商業ベースに乗せたのがリー・ウルフ氏
その変遷はこちら
Royal Wulff
何やら
Quack CoachmanやらQuack Special等、面白い所です(笑)
どちらが云々の”Hair-winged Royal Coachman”話です
どちらにせよ
ジョン・ヘイリー氏が発案したウエット・ロイヤル・コーチマンを
初めにドライフライとして発表したのがセオドア・ゴードン氏

Wulff氏の素晴らしい点は
厳密なレシピを厳守するのではなく、
パターンのバリエーションと進化を奨励したこと

別にここでRoyal Coachman Fly Pattern Historyを
説明することが本意では有りませんが
魚も釣り人も魅了されたパターンに異論はありません
異論が有るとすれば
当初に紹介されたブラッシーなフライがキャッツキルパターン?
・・・では有りますが(笑)

飛ぶ虫の形態模写から魚を魅了させる形態変化は素晴らしい
そこに釣人からの視認性までをデザインに入れ込み
新しいタイプのフライとして現在まで続く
チョークストリームの英式ドライフライから
あらゆる地域と渓なり川なり海まで広げた功績は
米国のFF釣法の素晴らしい所だと私自身は思います
翻ってテンカラ毛鉤に求められる物はと考えると
先の伝承・伝統の件にも重複しますが
過去の資料からでなく
戦後に捏造されたテンカラ毛鉤自身が
この基を職漁師毛鉤に求めていた自己矛盾と
今様テンカラ釣り自体が日本の毛鉤釣り文化からの
乖離(Estrangement)であることは、情けなさすら感じます

毛鉤はその時に飛ぶ蟲に合わせるだけでなく
その環境に合わせ、対象魚に合わせ作られてきました
ならばCatskill Kebariとは・・・

Catskill Fly Fishing Center and Museum
キャッツキルフライフィッシングセンター&ミュージアム
・・・ドライフライの殿堂

Harry Darbee’s Andalusian Cock Hackle.とか
ロングシャンク・アップアイのフックとか
・・・何やら呪文の様な・・・

ご参考に
TOM WHITING DESIGNS
THE PERFECT FEATHERS FOR FLY TYING

Genetic Hackle

genetic_hackle

以下爺の戯言 ———————–

流し毛鉤釣りにハス毛鉤なり盛岡毛鉤
これはライズを誘う毛鉤では無い
もっと言えば
魚のライズを創り出す毛鉤

魚を釣る事には変わりがないけれど(笑)

春に向けて

春に向けての毛鉤とフライ

使う毛鉤とフライは溢れる程有りますから
急いで巻くことも無いのですが
煌めきが命の輝きと云う視点で・・・(笑)
蓑毛とハックルは同じ概念で大事ですが
今回はボディ素材の件です
近頃はレジン等で表現されていますが
昔は違う素材でそれを表現していました
ここにアイアンブルーダンを持ち出すと
違う話になってしまいますので
クリンクハマースタイルと山女魚毛鉤の場合

クリンクハマースタイル

 

ボディ素材は懐かしい白馬の尾毛

dscf6584
白馬の尾毛
dscf6585
クリンクハマースタイル

濡れると透けるボディ素材

毛鉤の場合

dscf6586
春に向けての毛鉤

商品名 「オーロラ皮」とされる魚皮です
下巻きは絹糸、ソラックス部は山繭

dscf6587
春に向けての毛鉤

濡れると透けます

dscf6588
春に向けての毛鉤とフライ

レジンにパールマイラーでも同じですが・・・

次はウェットフライ

dscf6589
春に向けてのフライ

アイリュッシュパターンとなれば

dscf6590
春に向けてのフライ

春に飛ぶ蟲に合わせて様々な愉しみ

dscf6593
春に向けての毛鉤とフライ

同じ飛ぶ蟲に合わせても・・・(笑)

 

海津鈎の毛鉤

海津鈎の毛鉤

海津鈎
ショート・シャンクで捻り入の猫背(humpback)
黒部毛鉤で使われていた強靭な黒鈎

使い残りの海津鈎と伊勢尼、各種

dscf6573
海津鈎各種

gamakatu 海津鈎説明

OH海津鈎説明

秋山郷で使われていた「丸セイゴ型」と共に
海釣りに使われる海津鈎を岩魚用として使う
山女魚毛鉤に使われる鈎の繊細さも素晴らしいけれど
黒部毛鉤に使われる海津鈎には圧倒的な存在感が有る

153307118060857043177_0232AE6F-8E4F-46A6-9739-028002DC200D (3)
黒部毛鉤

強靭な鈎でも針先は内側に控え、そこに薄く添えられた羽根
・・・大胆な外観に潜む繊細さがそこに有る
太軸に巻かれる羽根は三巻き以上に巻くと云う
それを、フライで言うカウンターラップで更に締め上げる
薄く長めに巻いたパーマーハックルは、毛鉤としても究極の形
毛鉤に求められる機能とは飛ぶ蟲に合わせる云々も有るが
浮かす、沈めるは釣り人の思うが侭の操作性と投射性
それ以上に、夏の毛鉤には存在感と丈夫さが求められる

素針に蛇口を附けて・・・

dscf6574
海津鈎の毛鉤

今ある材料で作るとしても
黒部毛鉤以上の毛鉤は思いつけない

dscf6575
海津鈎の毛鉤

それでも、蛇口まで付けたからには
日本雉独特の銀鼠色尾羽を添えて
海津鈎仕様順毛鉤・・・狩猟鳥利用法

dscf6576
海津鈎仕様順毛鉤

海津鈎仕様順毛鉤各種

dscf6578
海津鈎仕様順毛鉤各種

付記
この鈎型は鮎掛け針に巻いた毛鉤と同様に
水中姿勢はキールタイプに成ります

10周年記念、おめでとうございます
テンカラ純粋主義者の方には、お叱りを受けるかもしれませんが
昔から補強巻きは有りますし飾りとしてのリブも有ります
GBヘッドは勿論ですし、ホットスポット理論も有ります
リブには黒絹糸が多く使われていましたが
敢えて紫色の絹糸が良いとする方もいます
簡素とされる毛鉤ですが、それは道具としての丈夫さの為です
孤高とされる職漁師毛鉤は仲間との切磋琢磨の結果です
口頭伝承の素晴らしさは本には書き切れません
伝統・伝承を礎に新たな毛鉤作りは愉しみが有ります

“TENKARA” has been recognized 10 anniversary

Congratulations on the 10th anniversary

For Tenkara purists it may take scolding
There is reinforcement winding from long ago and there are ribs as decoration
Of course there is a GB head, and there is also a hot spot theory
Black silk thread was used for ribs
Some dare to say purple silk is good
Although it is a Kebari which is regarded as simple, it is due to its robustness as a tool
A “職漁師毛鉤” who is regarded as solitary is a research achievement with fellows
The splendor of verbal tradition can not be written in books
There is pleasure in making new Kebari based on tradition and legend
I appreciate everyone.
Thank you very much

以下爺の戯言 ————————–

巨岩・大岩に囲まれ、落差激しい滝の連続
飛沫を抜け、通らずを越えた途端に広がる大渕
見回しても垂直の岩壁ばかり
見上げる視線の遥かな上に木々の緑が見える
肩に食い込む荷物の重さも有って
愉しみよりは焦燥感に駆られながら遡る
そのゴルジュの隙間から見える
夏の輝いた青空と雪を被ったアルプスの峰
その時の高揚感は今でも
使い残りの海津鈎を見ていると思い出します

The Black Pennell 

The Black Pennell
・・・ブラックペンネルウェットフライ

The Black Pennell is a traditional English wet fly.
The pattern was originated by
Henry Cholmondeley Pennel (1837-1913)

黒のハックルに黒のボディ
タグ&リブにシルバーティンセル
テールにゴールデンティペット又は

dscf6563
The Black Pennell

・・・ボディの素材として烏を使うものも有る
ピーコックハールは湖水釣りに最適とか・・・

DSCF5109
The Black Pennell

ペンネルフライのバリエーション・・・The Pennell Family
ボディの色違い
Yellow Pennell・・・yellow silk body
Green Pennell・・・green silk body
Red Pennell・・・red wool body
Claret Pennell・・・claret yarn body
Silver Pennell・・・Flat silver tinsel
ボディのドレッシングによる違い
“Irish Black Pennell“ and “spider style”

リバーウェットにロッホフライ
#4~6のHooksならシートラウトにサーモン用

dscf6568
The Black Pennell

ソラックス部にピーコックハールを巻き添えて
#18~20なら定番のミッジ

Hutch’s Pennell
ボディ素材をピーコックハールに変えて、白のフロントハックル
・・・Hot Spot Hutch’s Pennellもある

伝統的なUKウェットフライでは有っても
単純なパターンだからこその万能型・・・変幻自在

dscf6570
The Pennell Family

以下爺の戯言 ————————————————–

ロッホフライが使われる湖水の釣り「ロッホスタイル」
このThe Black Pennellはポイントフライに最適
将又、ドロッパーに良いとか
フロントにエルクヘヤーを付けた物はボブフライに最適とか
釣り方すら本により、様々な説明・・・
トップドロッパーとミドルに、ポイントフライまでなら判る
一番先につけたフライはストレッチャー・フライ?

The Black Pennellのバリエーションとして
ピーコックハールとテールに赤のフロスもある
・・・それなら
黒のハックルとタグ&リブが銀の、レッドタグでは?

それでも、コッキーボンデュ・パターンで見掛ける
ただの茶色ハックルの組み合わせよりは良いかもしれない

ぺンネル氏の正式なレシピは「疎らなハックルに薄いボディ」
その過去は1496年のブラックフライに遡る
変化自在なThe Black Pennellであっても
伝統的なレシピはこれであるとする著述が有るからこそ

可愛いドレッシングなら

dscf6572

・・・此処までともなれば別のパターン

テンカラ毛鉤ともなれば色違いだけでオリジナル毛鉤
些か土壌が違い過ぎます(笑)

So much in Tenkara fishing is trend and popularity-driven.
Those wise enough to know the truth are immune to such folly.