ゼンマイ胴伝統毛鉤 Ⅲ

ゼンマイ胴伝統毛鉤 Ⅲ
・・・Zenmai body kebari
俗に言われる「芋虫毛鉤」の様々

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ゼンマイ胴伝統毛鉤 Ⅱ

カディス・ピューパ?
伏せ蓑のニンフ?ラーバ?も有れば
フラッタリング・カディスに
フェザーウィング・カディス?

ゼンマイ胴 和製コッキーボンデュ(coch-y-bondu)?

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和製コッキーボンデュ(coch-y-bondu)

粗さが目立ちますが軍鶏の首毛です
・・・一見、黒ですが光を当てると・・・

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軍鶏の首毛

It is a feather of a cockfight in Japan ”軍鶏”
It has wonderful feathers

「毛鉤はその時に、飛ぶ蟲に合わせる」
印象付ける蓑毛は、白毛・黄毛・油毛・黒毛
芯黒先黒の黄毛や油毛・芯黒先黒の斑入り・・・

豊かで愉しみ深い毛鉤釣りの「毛鉤」が此処には有る
ならば、戦後のテンカラ毛鉤とは・・・

昔のテンカラ毛鉤・・・鮎たわけ様よりお借りした画像 再掲
昭和17年(1942年)「山女魚つり」佐藤垢石、鈴木晃(鶴書房)

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1942「山女魚つり」佐藤垢石、鈴木晃(鶴書房)
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山女魚・岩魚・鱒毛鉤

・・・雌雉蓑毛に油毛、芯黒先黒の黄毛も見られる

1942年の時代背景は・・・
03/05 東京で初めて、空襲警報が発令された年でもあり
大勝利とマスコミが挙って祝い、実際は大敗北のミッドウェー海戦の年
太平洋戦争の大局がほぼ、決定した年でもある

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「つり人」の初代編集人 佐藤垢石

『朝日グラフ』 1951年5月2日号 出典 wikipediaより

「幻の云々」では無く実釣を伴って紹介された毛鉤
日光毛鉤のゴロチョウ・ゴロッチョ・ゴロ蝶でも
様々なパターンが紹介され、輸出もされている

伝統素材としてゼンマイ綿を使うのでは無く
ゼンマイ綿を素材として使いこなす

中下流域では金胡麻・銀胡麻の小型毛鉤を使い
上流域では、大振りなゼンマイ胴を使う愉しみ

今風テンカラ釣り師が職漁師毛鉤を祖としたがる程
却って愉しみは浅くなると思える・・・

そこで言われる、職漁師毛鉤を普段使いする田舎の目線と
本から学ぶしかない、お町の人の目線の違いかもしれない
田舎者にすれば、お町の人の小さい毛鉤が羨ましかった

この頃はこの竿にはこの最新のラインが・・・
とかの話ばかりでは、些か辟易してしまう

道具は自分自身が向かう渓と釣り方のリズムに合わす
落ち込みが続く山岳渓流域も有れば
ゆったりと流れる本流域も有る
昔ならどちらも、そこを駆け上がる

伝承とか伝統は礎でこそあれ
古ければ良いとは思えない
幻云々や奇抜さばかりでは本位から・・・(笑)

脳天○○毛鉤・・・・・・以下 爺の戯言以下の話

前出済の「キヨシ毛鉤」古い話にもなりますが
マラソンで有名な瀬古選手のご尊父様、ご指定の毛鉤
艶っぽくて魚だけでなく釣人をも魅了する毛鉤
フライにもホワイトウィングのローヤル・コーチマンも有る

チェコニンフのリアルなパターンやレジン等で背中を固めた
スカッドフライも時の流れかもしれないけれど
それを並べたフライボックスを開けた時に感じる・・・気持ち
GBプリンスニンフパターン迄はこの寂しさが無かったと思う
それ以前のフェザントテールやティーニーニンフには
親しみすら覚える方が多いとも思う
かと言ってテンカラ釣りの流行りで作られた有名処の
○○テンカラ毛鉤は、老舗にありがちな唯我独尊タイプ
・・・言っては悪いが、宛ら「裸の王様毛鉤」・・・
折角の歴史ある伝統美が些か間が抜けている
古きものを新しくするなら違うのではないかとも思う
毛鉤の形が魚に聞く以上に権威主義になってしまったのは
現在の「テンカラ毛鉤」が有名処の個人的毛鉤崇拝が原因
確かにどんな毛鉤でも釣れない毛鉤は無いだろうし
フライでもオリジナルフライと後年改変されたフライでは
効果と言う面で違いを感じる程までは
同じ渓で同時期に釣り続ける事は一般的には出来ない話
そこに商業ベースの話が加わると尚更ややこしくなる
”てんから”が海外に紹介され”TENKARA”に変わり
逆輸入されて日本での”テンカラ”になり
彼の地では今や”NO-TENKARA”・・・(笑)
その流れに沿えない方はスモールストリームに逃げ込む
悲しいのが日本のテンカラ釣りを理解されている方ほど・・・
これが10周年のアニバーサリーなのかと思うと悲しい
素石氏の「ノータリン倶楽部」は脳が足りないのでなく
脳が多く活発に輪る「脳多輪倶楽部」のはず
それからすれば・・・
彼の地の”NO-TENKARA”はどうしても「脳天-○○」に感じてしまう

ゼンマイ胴伝統毛鉤 Ⅲ” への13件のフィードバック

  1. こんにちは。 ゼンマイ胴に使うゼンマイ綿って、鮮度にもよるのかもしれませんが、繊維がボロボロと崩れて、一般的なダビング材のように糸にうまく撚り付けるのが難しいですよね。
    教えてもらったのが、綿の固まりをフックの上に載せ、上から糸をクロスさせて成形しながら巻くことで固定させるというものでした。
    羽毛や獣毛は多少の年数では質が劣化することはなさそうなのですが、ゼンマイ綿はどうなんでしょうかね。

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    1. yugawasuki様 コメントありがとうございます。自分が使っているゼンマイ綿は40年近くなった古い物です。古くなった方が弱い繊維は塵となり、強い繊維が残り赤味が際立つと教えられました。それを実際に使うと、スレッドに撚り付け易く整形も容易です。それを今風にダビングループで更に撚りますから丈夫にもなります。そこに自作ツイストワイヤーでタグ&リブですから使い減りはほぼ有りませんし、ブラシで繊維を搔き出して茫洋感を際立たせますと赤味の強い繊維が表面を覆います、下巻きに絹糸を巻いて濡れると透けて出てくる、その色の変化も楽しめます。詳しくは先回のゼンマイ胴伝統毛鉤をご覧いただければ幸いです。  

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      1. こんばんは。 教えていただいたページにあるゼンマイ胴と孔雀胴の巻き方説明の図…
        巻き糸に撚り付けるのではなく、団子状のゼンマイ綿を軸の上に載せて、あるいは軸を包み込むようにして、巻き糸でぐるぐるとたすき掛けに巻いて成形、固定しているように見えます。
        奥日光湯元の板屋旅館に残されていたゴロ蝶毛鉤もこのようにして巻かれたように見えました。
        私もこの巻き方を人に教わったのですが、いったい誰から教わったのか、どうしても思い出すことができず…困ったものです。
        我が家にあるゼンマイ綿もかなり赤茶色が強いので、結構古いものなのかもしれません。

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      2. 手で巻くなら、団子にして木綿糸で縛り付けるのが一番かと思いますしその上から別の色でリビングされた物も見かけました。紫色に拘る方もいらっしゃいましたので各々の工夫が有ったと思います。一般的には団子式が多かったのでしょうが戦後の輸出用ではバイスなり小脇に抱える保持具なりで鈎を固定しましたから紡錘形の糸状にして鈎に巻き、その上から巻き糸で止めた物が多くなったと思います。赤味が強くなった物ほど魚を惹きつけるらしいですから良いゼンマイ綿をお持ちだと思います。ありがとうございました。

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  2. ゼンマイ胴の毛バリが海外に輸出されたとき、あちらの人はその素材を何だと思ったのでしょうね(笑い)
    しかし、その昔に日本の毛バリが輸出されていたのは何故なのでしょうか・・・
    異国の物珍しさ?
    日本の鋼鉄針が優れていたから?
    手先の器用な日本人がつくる技巧の故?
    戦後の出来合い毛バリを見ると、輸出を意識して作られたようなものが多くあります。
    そのあたりの時代から、国内の毛バリの姿も和洋折衷になっています。
    また、新しい興味が出てしまいました(笑)

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    1. その昔、安曇野で作られていた1960年代の輸出用の毛鉤は多種の形を使い分け、太軸のマスタッド鈎に巻かれていましたしフェザーウィング等を付け、ドライフライにウェットフライも有りました。フラットティンセルやリブに使うラウンドティンセルも金属製で今でも輝きが失われておりません。使われているスレッドも絹糸ですからしっかりとした指導者が材料を用意して居たと、分解してみて思いました。パターンはその当時の米国パターン帳で似たものが見受けられますからパンフィッシュ等で無く鱒類を狙ったものだと感じています。ただボディの作り方がハス毛鉤の様な複雑な巻き上りでしたから、その点が彼の地では新鮮だったかもしれません。ありがとうございました。

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  3. L.R.Hさん、ブログ拝見しました。
    文中に「艶っぽくて魚だけでなく釣人をも魅了する毛鉤 フライにもホワイトウィングのローヤル・コーチマン」とありましたが、私も魅了された一人です。
    特にホワイトダックのウィングをホリゾンタルにしたウエットに思い出があります。
    梅雨明けで水量も落ち着いた山岳渓流で、なぜかローヤルコーチマンウエットの10番だけが、岩魚に大当りしました。しかも、釣り方は、ドライと同じ、水面でのナチュラルドリフトです。ダッククイルの合わせ目が、ちょうど水面に引っかかるようにぎりぎり浮いたフライに、25センチから28センチほどの魚が次々に背びれを出しながら喰い付いてきました。
    それが、同じローヤルコーチマンでも、スタンダードドライやパラシュートを結ぶとイマイチで、ウエットはあきらかに反応が特別でした。フライが水面を流れながらも、ウイングは水面上に立たない状態が良かったようです。岩魚たちにとって、カディスに見えたのか、大型の羽蟻に見えたのか、未だにわかりませんが、ローヤルコーチマンはデザイン性がファッショナブルだけでなく、実力のあるフライだと思い知らされました。

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    1. flyukulele様 ご訪問、コメントありがとうございます
      ローヤルコーチマンのフラットウィングには自分も同じ思いを感じています。過去からあらん限りと言えるほど様々なパターンが発表され各地で使用されてきているのでしょうが印象深いフライなり毛鉤は案外と少ないものとも感じています。長年にわたり釣りをしていれば自ずと選択も季節や場所に合わせて決まるかもしれませんがその選択を打ち砕いてくれるのも嬉しいものです、フライボックスが多過ぎても現場で手にする毛鉤やフライはその時、何故か光ります(笑)

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      1. L.R.Hさん、佐藤垢石さんが第二次大戦中の暗い時代に、毛鉤釣りの本を出版されたとのこと、これは偉業だと思います。あの釣魚大全も、ピューリタン革命と王制復古戦争の混乱期に出版されたそうですね。不安に押しつぶされそうな時、人々は空想の中で、竿を手に水辺に立つ。
        ウィキペディア情報では、佐藤垢石さんは、中学生の時に校長排斥運動などをして、退学処分になったとのこと。「贅沢は敵だ」「欲しがりません勝つまでは」みたいな世相に対するレジスタンス魂があったような気がします。

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      2. flyukulele様 私も同様の事を考えて敢えて出版年を書き添えました。次の章のフリンフの件で同様に1941年に出版されたThe Art of Tying the Wet Fly, by Leisenringも素晴らしい本ですが、同じく世相に相反し、余り取り上げられなかった気がします。それでも敢えて出版されたことについて、感慨深いものを感じます。

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  4. ゼンマイ胴にぺーこっくのリブ。うらやましいです。あれだけ山菜も取りまくっていましたが、マテリアルとしてのぜんまいの知識がその当時なく、うどやキノシタ、たらのめこごみにこしあぶら。これらのみターゲットにしていました。今年の春はゼンマイもターゲットに加えようと思っています。写真のおじさんの髪型が小泉前首相の髪型そっくりなのも気になります。こんなことばかり考えているので私の脳みそはボルシチのようにとろけており寝ている間に鼻と耳の穴から脳みそがとろけ落ち、朝起きたら空っぽになっています。スプーンでかきあつめますが、全部集めることはできないため、年々頭の中が空になってきております。ゆるんだボルトの増し締めだけでは治らなくなっております。これぞまさに脳天空かもしれません。♀どもには医者では治らん。そう言われております。

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    1. おじゃまる様 コメントありがとうございます。まだまだ春は遠いですね、まずはコゴミにコシアブラ、タラの芽にワサビの花、本命の筍、麓のウドで出来上がりでしょうか。考えるだけで楽しくなります。そんな季節が有るからこそ気分一新、頭のボルトの巻き直しです(笑)

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      1. タケノコがござりましたな。忘れておりました。ナイロン袋に入れようものならとんさきで破れて歩いた後に散らばっています。郡上魚籠を買おうかどうか悩んでいたのですが、ベストにウエーダーでは似合わない。釣った魚はほとんど写真撮ってリリース。たまに頼まれた分生かしたまま持ち帰る。そんな具合で益田さんの魚籠あきらめていたのですが、山菜入れなら似合うかも。本来の使い方でないのが作られる益田さんに申し訳ないのですが、購入した場合の使い方が頭の中に出てきました。ありがとうございます。

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