Catskill Fly Fishing Center and Museum Ⅱ

Catskill Fly Fishing Center and Museum Ⅱ
・・・Exhibit
“Kebari” in the middle mountain area where I live

海外の展示会ならばこそ
毛鉤の大きさとボリュウームを
見てもらいたいので
自分が住む周辺で使われていた毛鉤を
思い出しながら巻いてみる

まず初め
幼少期に安曇野で使った毛鉤
カラス毛鉤にて、前出済では有るけれど
初めての釣りで魚を得た記念の毛鉤
後年、段巻きとかカラス毛鉤等と知る
・・・その当時でも種類は豊富・・・

段巻き毛鉤 一例

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段巻き毛鉤 一例

針    桑原型テンカラ針 10号
胴    ミシン用黒絹糸 オレンジ絹糸
二段蓑毛 インディアン・コックネック 大小

段巻き毛鉤 一例

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段巻き毛鉤 一例

針    桑原型テンカラ針 10号
胴    ミシン用黒絹糸&孔雀胴
二段蓑毛 インディアン・コックネック 大小

真っ白な底石で子供でも行けたとなると
今から思えば乳川かもしれない
白銀に輝く流線形に丸い目が印象的
手内職での輸出用フライ作りも盛んだった頃

カラス毛鉤 一例

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カラス毛鉤 一例

針  袖型 渓流10号
胴  黒ミシン用絹糸 銀タグ&リブ
蓑毛 黒の色変わり首毛

カラス毛鉤 一例

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カラス毛鉤 一例

針  桑原型テンカラ針 10号
胴  黒ミシン用絹糸
蓑毛 雌雉

山住の爺様が使っていた毛鉤
不格好に折れ曲がった太軸の針と
グルグル巻きの黒い羽根
後年、本で黒部毛鉤と知る
・・・確か、上側に毛をシゴイテいたような?

黒部毛鉤 一例

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黒部毛鉤 一例

針  海津 11~13号
胴  黒ミシン用絹糸
蓑毛 インディアン・コックネック

黒部毛鉤 一例

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黒部毛鉤 一例

針  チヌ針 11号
胴  黒ミシン用絹糸
蓑毛 インディアン・コックネック

長野市に戻りハヤ・ジンケン・野鯉釣り
身内に、好きが高じて雑貨屋兼
釣具屋になった方が居た御陰で
時期ともなれば木製落合橋の橋の上から
竹竿を出して夜のハヤ釣り
黒の六角竿が重くて固いだけで
・・・やっぱり、竹の延べ竿!
毛鉤を忘れて餌釣り三昧
塩焼きハヤと鯉の鯉こくは、ご馳走でした(笑)
饐えた臭いと四斗缶の空き缶にブリキの穴あき板
テグス作りを見ていた頃
当時、養蚕が盛んで蚕はふんだんに有りました
茶殻の鉄分が云々で、張りが出て色が出るとか・・・
これも後年、海外釣り本で同様の記述を知る

近在の峠を競技用自転車で走り抜き
中学時代に自転車で東北一周する程でも
車を得てからは行動半径も一気に広がり
仕事で向かう先も大町・白馬・妙高・秋山郷
廻りながら懐かしさについつい沢を見る(笑)

通い慣れた妙高で衝撃的な毛鉤と出会う
この使われていた毛鉤が笑ってしまう程の大きさ
東京袖 11号の餌針に巻かれて、テグス付き
・・・大針には大物がとか云々・・・

妙高の毛鉤

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妙高の毛鉤

針  東京袖 11号
尾  軍鶏
胴  孔雀(ピーコックソード)
蓑毛 軍鶏

同時期に秋山郷で出会った毛鉤
マルセイゴ型や、はりよしの軽井沢狐型
その当時では驚く程の小型針
仕事のついでに、頼まれる針を届ける
使われる蓑毛も進んでいたと思い返す
その後、秋山郷は一気にFF釣法に切り替わる
それだけ釣圧も他に比べて凄ったと思う
その分、蓑毛の拘りは凄かった(笑)

秋山郷毛鉤(マルセイゴ型)

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秋山郷毛鉤(マルセイゴ型)

針  マルセイゴ型 10号
胴  木綿又は絹糸
蓑毛 芯黒先黒の油毛

芯黒先黒の油毛を荒巻します
貴重とか稀とかと言われる
コッキーボンデュ(coch-y-bondu)ですが
軍鶏には意外と普通に見られます
(ジェネティックハックルで誤魔化してはいます)

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秋山郷毛鉤(マルセイゴ型)

その後、胴の部分を切り揃える

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秋山郷毛鉤(マルセイゴ型)

秋山郷毛鉤(軽井沢狐型)
・・・当時の呼び名は「東京狐」

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秋山郷毛鉤(軽井沢狐型)

針  はりよし軽井沢狐型 7~8号
胴  孔雀・ゼンマイ綿・絹糸様々・・・
蓑毛 芯黒茶毛・黒毛・白毛様々・・・

芯黒の油毛を密に巻いて芯黒と油毛の色変わりの部分を僅かに残す
・・・使う蓑毛の芯黒の幅が大事な処と聞かされました

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秋山郷毛鉤(軽井沢狐型)

どちらの型も芯黒と油毛の色変わりの部分を僅かに残す

一緒に並べてみる
やはり画像では毛鉤の大きさとボリュウームが判らない

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中部山岳地方の毛鉤

妙高高原で使われていた毛鉤は大きい
これで苦も無く岩魚を釣っていた
爺様の笑顔を思い出す

添えた逆さ毛鉤も今とは違うバランス

出合った毛鉤は十人十色
川によって蓑毛の向きも違います
蓑毛も色々と拘りが有るので
羽根の種類と色と質が限りなく増えます
釣り方も様々、渓も様々・・・
それこそ
憚られる様な毛鉤も沢山有ります(笑)

資料として(再掲)

minogeプロポーション 各名称

テンカラ竿

 

以下爺の戯言 ————————

戸門秀雄様 著作 「職漁師伝」

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釣り廻った時期がほぼ同時期だから?
・・・かもしれないけれど
読んでいて懐かしさに溢れます
今迄、様々な方が職漁を書かれているけれど
地方史なり生活文化史の意味合いが強すぎて
釣り人目線で書かれた本に出合えませんでした
この本を読むと
仕掛けと毛鉤についての記述で
忘れていたことすら思い出します

日本語を読めない海外の方々が
買い求めるのも、良く判ります

大人気無いとは思いますが
「幻」云々で済ます
釣雑誌等とは次元が違い過ぎます
勿論、関係者では有りません(笑)

Catskill Fly Fishing Center and Museum Ⅱ” への6件のフィードバック

  1. 時空間を跨いだ無尽蔵とは正にこの事なのでは!と思って写真の数々を見させていただいておりまーす^_^^_^
    いつもありがとうございます。

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    1. 鮎たわけ様 コメントありがとうございます。お褒めに預かり恐縮ですが今は強い味方のバイスとタイイング道具が有ります。こちらこそ、思い出話しを繰り返すままで、すみませんでした。この頃、海外テンカラフォーラムに現れる、伝統とか伝承毛鉤とかを売り文句に使う商業ベースに些かウンザリしていました。それと同時に、普通に目にしていた毛鉤が今や伝承毛鉤かと思うと時間の流れを感じますし、送って頂いた魚心毛鉤を見ていると和洋折衷と当時非難されていたにもかかわらず根底に有る和式毛鉤の存在を強く感じます。余裕と言うか遊び心すら感じますし、ゼンマイ綿の毛鉤のフトコロ側に有る白いタグ状の物は本来、山繭を使っていたと思いだしました。僅かに水中で光らせ魚を魅了するのが大事と聞いてもいました。今の自分の様に潤沢に使う素材では無かったのかもしれません。今で言う、黒部毛鉤もたしか蓑毛を上側にしごいてフライのクラックバックにしていたとかほんの小さな事まで一瞬のうちに頭の中で湧き上がってきて整理がつかなくなりました。自分が教わった餌針や毛鉤に針素を止める仕方も人工テグス式です、田舎の怖さは市街地から10㎞ほど離れるだけで生活様式は10年程遡ります(笑)
      追記 鮎たわけ様のブログに有るヘッダー画像の蓑毛毛鉤の美しさには羨望の念を持ちます。

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  2. L.R.H様 釣りの思い出話は、楽しいです。最近見かけなくなりましたが、大きな川の橋には、道路標識に「橋からの釣り禁止」の看板があったりしました。それだけ釣り人が多かったのだと思います。休日など、ぶっこみ釣り、脈釣り、流し毛鉤などそれぞれのスタイルで、大の大人たちが、今では雑魚や外道扱いされるウグイやオイカワ、ニゴイなどを真剣に釣っていました。
    私も子供の頃、冬でも寒さなど気にならず、ゴム手袋でクロカワ虫を取って、テトラポットの隙間で、ウグイを釣っていました。そのせいか、黒っぽい沈める毛鉤を見ると、これは釣れそうだ、と無条件に思ってしまいます。そればかりでなく、フライで釣れない時など、本物のクロカワ虫なら喰ってくるかもな?と脳裏によぎります(笑) 根っこには、餌釣り師の血が流れています~。

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    1. flyukulele 様 コメントありがとうございます。そう言われれば釣り禁止の標識は、この頃見かけなくなりましたね。闇夜の中で上がってくる魚、時期ならば鮎まで引掛けていました。夕涼みがてらが夜中まで遊んでいましたし、川と食卓も直結していましたから怒られる事は無かったと思います。犀川本流はクロカワの宝庫ですから、ついついカジカ釣りを今でも(笑)

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