和式毛鉤の鈎

和式毛鉤の鈎

思いがけず探していた
秋田袖の純金鍍金7号が手に入りました
・・・嬉しさのあまり早速に毛鉤を巻いています

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菊印釣針本舗 秋田袖 純金鍍金7号

・・・15本入り×90袋 (安心して使える数は確保しました)

純金鍍金の鈎は「磨き」が効きますので
布でこすると表面が滑らかになり輝きます
今も見掛ける表面処理で喰い込みが良いと同様です
一見、派手に見える金針の煌めきは却って
全方位反射でステルス性が高いのかもしれません(笑)
ピアノ鋼線製の釣針は折れ難さと靭性が高いのですが
当時の青焼き・茶焼き程度では対錆性が劣りますので
毛鉤に仕立てた後が大変でした
その点でも並金では無い純金鍍金は有難いです
・・・当時の金針は並金・純金・磨き(純金の磨き)の三種
硬度が高い鈎と比べますと容易に変形するほど鈎全体が柔らか
・・・刺さり優先の細軸ですと心許ない位です
これが実釣の場合、硬いだけの鈎よりは却って有利に働きます
・・・仕掛け全体のバランスも加味されますが
針先が滑らず魚の口に弾かれず染み込む様に掛かり
適度な軸長は暴れる魚に合わせ、じんわりと従います
早合わせや大振りな合わせには向きませんが
曲がったとしても容易に元に戻しもできます
通常の袖型は針先の角度が軸と並行か内側に向いていますが
この鈎は針先が少し外向きになっている点もお気に入り
障害物に引っ掛かり易く渓流釣りには不向きとされますが
反面、それだけ掛かりの良さが感じさせられます

菊印釣針本舗 秋田袖 純金鍍金7号 15本入り 定価50円
製造された頃は毛鉤釣りがテンカラになる前
1960年代辺りの和式毛鉤の面影がまだ強く残る頃でしょうか
輸出用フライも製造されていましたので、その頃の毛鉤好事家は
国内でもいち早くフライを視野に入れても居ますから
様々なパターンを楽しみ取り入れた、百花繚乱時代です
自分にとってもこの時代が毛鉤とフライの原風景
この鈎を見ていると郷愁感すら感じてしまいます・・・(笑)

和式毛鉤「猩々」 金ネジ附き

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和式毛鉤「猩々」 金ネジ附き

それ以前の毛鉤・・・一例

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過去の西洋毛鉤と同じく和式毛鉤も大概の事は試されています
それからすれば毛鉤釣りの毛鉤が元になるテンカラ毛鉤の
これが、あれが程度の拘りや蘊蓄など軽々と吹き飛びます
「職漁師毛鉤」を幻として解説するなどそれこそ・・・(笑)
まして海外に紹介された程度の毛鉤でテンカラ毛鉤を語るのは
その底に流れる和式毛鉤の在り方すら見えなくしています

和式毛鉤の鈎” への2件のフィードバック

  1. L.R.H様 暑いですね。ここまで暑いと、好きな釣りでさえ、気力が無くなりますね。
    資料の和式毛鉤の図のコピー、右上の扁平形の毛鉤は、何の虫のパターンですかね? なんとなく、ヒラタカゲロウなどのニンフパターンにも見えますね。
    「ニンフの達人たち」のアーネスト シュヴィーバートさんによると、それまでニンフのボディが丸胴だけだったものに、平たいボディが登場したのが、1932年だそうです。
    もし資料の扁平毛鉤が、カゲロウの幼虫を模していたら、昔の日本にも田代さんや島崎さんみたいな研究家がいたのかもしれないですね。

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    1. flyukulele様 コメントありがとうございます
      お暑うございます、上越周辺も早いお米は首を垂れ始めていますから後しばらくのご辛抱ですね。江戸初期の文献に疑似餌(毛鉤)が出て参りますからきっと田代さんや島崎さんの様な方々が日本中にいらっしゃったと思います。テンカラともなりますと田舎の釣りですから余り文献には登場しなくても脈々とその地域に伝わっていると思いますし、それを「微に入り細を穿つ」のが日本人の気質ですから(笑)

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