Japanese Small Kebari

Japanese Small Kebari
・・・ハス毛鉤です(笑)

今回の毛鉤の想定先釣場は
東京近郊に多い渓流を利用した観光管理釣り場
通常、放流魚は虹鱒が主体のはず
そこに岩魚と山女魚エリヤが有ったり
川辺のバーベキュー場に走り回る子供達
数多い釣り客に高まる釣圧
餌釣りが主な観光釣り場のルアーフライエリヤ
そこで敢えてのテンカラ釣り・・・(笑)

管理釣り場の了解事項に従い
使う鈎はスレ鉤かバーブレス
彦兵衛改良ヘラ鮒2号で巻き始め

岩魚・山女魚なら掛かりの早いヘラ鉤が使えるのですが
虹鱒の掛けた途端のジェットランに対応できるかなと
トルクには耐えるヘラ鉤に一抹の不安を覚えまして・・・

彦兵衛改良ヘラ鮒2号とTMC206BL#16 比較

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彦兵衛改良ヘラ鮒2号 & TMC206BL#16

ほとんど同型ですが針先の長さが僅かに違います

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彦兵衛改良ヘラ鮒2号 & TMC206BL#16

掛かり優先は針先が短く
掛けた後の保持力は長い方が効果的です

定番の山繭胴でバランスを見ます

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彦兵衛改良ヘラ鮒2号 & TMC206BL#16

バランスとしてフトコロの形状も兼ね合いますし
長過ぎても折れやすく貫通力に難が有ります
フトコロに角を附けて貫通力を高め
針穴を広げないとした鉤型も有ります
多分に釣方との相性が一番かもしれませんし
釣針は釣人によって好みと相性が出て参ります
意外に入れ替えが激しいので好みの鈎が
終売商品ともなりますと「ないものねだり」が常
・・・誰もが出会う辛い所です(笑)

今回は虹鱒重点でTMC206BL#16を使います

逆さ毛鉤で仕上げてみたり・・・

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TMC206BL#16 逆さ毛鉤

小型毛鉤は浮きも沈みも
使う針素の太さに従いますから操作性の為
極細銅線を錘代わりに鈎に仕込んだり・・・

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㎇付き小型毛鉤

試行錯誤が愉しい毛鉤巻きです
・・・考え過ぎと今一が常ですけど(笑)

以後続きます

追記 —————————————

アイダホ州のテンカラ愛好家から
素敵な笑顔と共に嬉しいご連絡が参りました
・・・P.10 からの記事です

Tenkara Angler.Winter-2019-20

爺様達への毛鉤が毛鉤の巻き始めでした
海外の方は「彦兵衛針」を知らないでしょうけれど
そんな鉤で巻いた毛鉤を使い魚を釣り上げた笑顔は
初めて見たであろうエルクヘヤーカディスで
魚を釣り上げた爺様達の笑顔とダブります

 

以下爺の戯言 ———————

「アイツが釣れると言った渓は釣れない」
「アイツの後はぺんぺん草も生えない」
とかと悪口を言われ、ならばと
連れて行っても釣れないので
「この石のこの筋に流せばここで出る」
なんて事を口走れば
「アイツは魚を仕込んでいる」
「アイツは魚に名前を付けている」とか
内心は「この渓なら石の裏まで知っている」と思いつつ
通い込む渓の様変わりには幾度も会いましたが
今年は今迄と違う気配がいたします

Tenkara Midge

Tenkara Midge
・・・Japanese Micro Patterns & Small Kebari

長野の解禁は2月14日ですから残り僅かとなりました
山に雪が降っておりませんので
雪解けも早まるかもしれません
・・・通年は5月から末ぐらいが自然解禁となります
春先になるとTenkara Midgeを書いていますが
今年の愉しみとしては、ハス毛鉤を見本にした小型毛鉤
極小ハス毛鉤から小型ハス毛鉤までですから種類豊富
その「日光」「月光」ときたらユスリカ・ピューパ
フライで言う処のハッチマッチ・パターンそのものです

本来のハス毛鉤は針素を巻き込みますが
とっかえひっかえで毛鉤を楽しむ為に蛇口を附けます
・・・2号から0.5号刻みで袖針を揃えてみました

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小型袖針

使う蛇口の素材・・・フジノ チラシパワーX

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フジノ チラシパワーX

・・・フジノ チラシパワーXはナイロン糸の4本組糸

使う竿の竿先の強さとの兼ね合いも有りますが
剛竿である鮎掛け竿で24‣5㎝の鮎も引き抜く
鮎毛鉤の蛇口で使っていますので信頼性は充分です
釣場で迎えるライズの高揚感の中
毛鉤を結び変える切迫感が堪りません(笑)

定番は以前から紹介するこちら

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Tenkara Midge

ウルトラファイン銅線だけで巻き上げます

勿体を付けて書きますと・・・
小型ハス毛鉤は、フライフック#18以下
極小ハス毛鉤ともなりますと#20前後となります
そのサイズばかりではなく
ハス毛鉤の形・色・光物・素材の組み合わせには
アトラクター的要素が加味されていますので
ハッチの個体数が多いユスリカ・コカゲロウ等には
FF釣法のハッチング・パターンに比べても有効かも?

昨年、一昨年と自作の自称「鮎毛鉤」は
鮎も釣れはしましたがそれ以上に釣れたのが山女魚でした

毛鉤に魚が付き出すのが沢ウツギの花が咲く頃
北アルプス周辺では藤の花が里で咲き出す頃
要は渓の木々に蜘蛛が巣を張る頃でしたから
Tenkara Midgeはそれ以前の時期に毛鉤を楽しめます

袖針2号とTMC100#18

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袖針2号とTMC100#18

蛇口を付けて大きさ比較

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袖針2号 & TMC100#18

この程度が実用範囲かもしれません
鮎毛鉤はこれ以下のサイズが豊富で
最後まで抗う鮎を釣り上げます・・・

ヘラ釣用針・・・彦兵衛 改良ヘラ鮒スレ鉤 2号 & 0.8号

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彦兵衛 改良ヘラ鮒スレ鉤 2号 & 0.8号

蛇口を付けて

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喜兵衛 改良ヘラ鮒スレ鉤 2号 & 0.8号

0.8号でも鉤型の違いで袖針サイズで4号弱程度となります
フライフックサイズで#18程度ですから
テンカラ毛鉤として気兼ねない実釣範囲です

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喜兵衛 改良ヘラ鮒スレ鉤 2号 & 0.8号

Darrel Martin 著     Micro Patterns
・・・
小型水生昆虫について書かれた本で
スモールフライの説明だけでなく
各フライマテリアルの電子顕微鏡観察や
ファルドリーダー制作解説
使われるミッジフライ用フックの各破断試験データ等
ページ数300枚を超える分厚い解説書です

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Darrel Martin 著     Micro Patterns

ハス毛鉤は日本の小型毛鉤です
・・・至極当然に感じますが異端視されます(笑)

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Japanese Micro Patterns & Small Fly

山間で行われた毛鉤釣りは低下凡夫の釣り方ですから
垣根なく何でも引き入れて自身の釣りに役立てます(笑)

Japanese Micro Patterns & Small Kebari

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Japanese Micro Patterns & Small Fly

左側から・・・2号袖針ですからフライフックで#18
油孔雀・蜉蝣・青胴・蛍・時(朱鷺)菜種・二葉・蠅

極小ハス毛鉤他 ・・・Japanese Micro Patterns & Small Kebari
1号袖針(#20)から狐鈎までサイズは豊富です

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極小ハス毛鉤

・・・This was donated to Montana State University

”Japanese Micro Patterns & Small Kebari”
・・・毛鉤釣りの世界は広がります(笑)

付記 ——————————–
掛かったその小鮎に突進する
桜鱒の多さにも驚かされました
・・・小鮎ムーチング釣りが頭の中で(笑)

鮎の遡上期となりますと岩魚も騒ぎます
小鮎を貪り食う急激な成長で
目玉より大きな白い斑点が身体に浮かぶ大岩魚

川さえ健康なら愉しみは多いのですが今年はどうでしょう?

和式毛鉤・・・狐鈎

和式毛鉤・・・狐鈎
喰わせ優先の鈎型

一例として ハリヨシ「軽井沢狐」

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ハリヨシ「軽井沢狐」

蛇口を付けて

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ハリヨシ「軽井沢狐」&「関東向狐」

右側 軽井沢狐10号
左側 関東向狐5号
確実に獲る為の喰わせの狐型として昔から信頼されています
曲りの角でやり取りの際、針穴を広げ無いと説明される鈎型です
・・・現在も販売されています
関東向け狐は真田毛鉤にも使われていました
・・・名ばかりの現在の「真田毛鉤」とは別物です

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ハリヨシ「軽井沢狐」

これより小型(7~8号)の毛鉤が本来の秋山郷毛鉤です
渓流釣りブームを迎え、高まる釣圧の対応策として
丈夫さ優先の丸セイゴ型から小型化しました

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丸セイゴ型

黒部峡谷で使われた「海津針」はその強化版かもしれません(笑)

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海津針

パートリッジフックにも同様の鈎型・・・

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パートリッジ社 ST2

フライフックにもTMC250BLやガマカツのC10U

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ガマカツのC10U

独特のカーブシャンクですがどちらも終売商品

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ガマカツ C10U

カディスフックは山間地で好まれる鈎型

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ガマカツ C10U

山間地ではカゲロウよりもカディスが主体ですから・・・

昔の青焼き山女魚針捻り付き

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かしわ針 山女ひねり

九頭竜川支流では同型の軽量版「狐鮎掛け針」を使い
浮かして使う毛鉤も有りました

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狐鮎掛け針

 

青色着色では無い青焼き「かしわ針 山女ひねり」

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かしわ針 山女ひねり

凄みを感じるブルーブラックです

渓流狐鈎・・・各種

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渓流針各種

明るい青色の塗装仕上げ・・・オーナー社 岩魚手研ぎ

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オーナー社 岩魚手研ぎ

・・・青色に拘る必要もないかと思いますけど(笑)

左側が現在の狐型で支持が多いオーナー社 スーパー山女魚

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オーナー社 スーパー山女魚&岩魚手研ぎ

オーナー社 スーパー山女魚は海外でも支持されています

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オーナー社 スーパー山女魚

逆さ毛鉤に仕上げて・・・

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オーナー社 スーパー山女魚

チモト部分に膨らみを持たせ
蓑毛を巻き添える富士流型が好きです

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オーナー社 スーパー山女魚

蓑毛を抑えながら胴を仕上げます

付記 ——————————–

ミシン用絹糸 #90と#50です

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ミシン用絹糸 #90&#50

毛鉤だけでなくフライにも使っています
値段も手ごろですが丈夫さだけでなく濡れると透けます(笑)

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ミシン用絹糸 #90&#50

Hardy Lightweight Reels

ハーディー・ライトウェイト・リール
・・・Lightweight Reels

Flyweight 2-1/2(1961 -)
Featherweight (1958 -)
LRH Lightweight (1951 -)
Princess 3-1/2 (1953 – 59, 62 -)

短命で終わった
Zenith 3-3/8 (1958 – 80)
Husky 3-3/8 (1964 – 69)
St. Aidan 3-3/4 (1964 -)
St. Andrew 4-1/8(1962 – 69)

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ハーディー・ライトウェイト・リール

ラインガードで凡その年代
インナーL型とアウターL型は50年代
ラージU型は大きなネジと刻印付きが60年代
ラージU型でも小型のネジと刻印無が70年代
小型のU型は80年代以降とかの一般的な説明をとりあえず・・・

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ハーディー・ライトウェイト・リール

フレームが薄く細い4ピラーとその後の1mm程厚くなった3ピラー・・・

真鍮製 リブフットはハスキー

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真鍮製 リブフット

アルミ製 リブフットは初期型の証

アウターL型LRHにはアルミ製フットにスムーズと後端リブの二種とか・・・

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アルミ製 リブフット 初期型LRHとSt. Andrew

フレームの刻印、ストレート・ロゴでも

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ストレート・ロゴ

フレームの刻印でも強めと薄めだけでなく
面白いのが筆記体が僅かに違ったり・・・

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ストレート・ロゴ

後期型

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ストレート・ロゴ

字体の違いが有ったり・・・ハウスオブハーディー

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ストレート・ロゴ

ロゴも様々・・・

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マークⅡ型チェック

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マークⅡ型チェック

左右切り替え可能なアジャスタブル型チェック

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アジャスタブル型チェック

ハスキー等に使われたディスク型サイレントチェック

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ディスク型サイレントチェック

ディスク型サイレントチェックは強力
コルク・シューを押し出す調整がスムーズ
左右切り替え可能なのとシューの擦り減り調整可能

スプール固定のラッチにも

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カバー付きラッチ

後年のカバー無しラッチ

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カバー無しラッチ

エナメル塗装のスプールの違い
・・・全てLRHスプール

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エナメル塗装スプール

中期のエナメル塗装のスプール
・・・厚みが有って細やかな粒子

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エナメル塗装スプール

ハウスオブハーディー時代以降は粗い物も・・・

一番好きなのは無塗装の初期型

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無塗装の初期型

ラッチカバーにも3と2スクリューとか
同型、同時代でもスプールの穴径が違ったり無かったり
幻とされる最初期型ともなれば一個一個がプロトタイプ(笑)

細かな違いは控えさせて頂き
外観は似ていても実釣で使うとなると
スプロケット・カバーの中にそのリールの素性が隠されている

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スプロケット・カバー

スピンドル軸にトラウト用とシートラウト&サモン用の二種の太さ

以下爺の戯言 —————————–

ハーディー・フライリールとなれば
パーフェクトにSt.ジョン、St.ジョージは欠かせない
年代物の手触り、質感、造作の素晴らしさは圧倒される
シルキーサウンドと呼称される1912チェック
無骨とも感じる塊からの甲高いパーフェクト・サウンド
小柄なSt.ジョージには似合わない、くぐもった回転音
大型トラウト用と回転音からも感じるSt.ジョン
年代によっても、サイズによっても様々
チェックの違いも有るけれど
スプロケットの歯数と歯先の形で音が変わる

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グラス製ジェットセット・ロッドにはマーキスと共に
極限まで詰めたグリップのLRHウェット&ドライには
パーフェクト・バランスとして推奨されたのが
軽い100gの初代ライトウェイト
細いスピンドル軸に薄いフレームと華奢なスプール
チェックすら省いた初代ライトウェイトは
以降のライトウェイト・シリーズとは別物
同サイズ同時代のユニーカと比べても軽さは際立つ

LRHドライ&ウェット・ロッドは9.3Fのバンブーロッド
パイン材とのダブルビルトで軽いと説明されてはいても
長く重いバンブーロッドには重いリールが
カウンターバランスとして最適とされるらしい
有識者であろう後年の方々の説明とは異なるバランス感覚
ハーディー社の社長であり、世界的トーナメント優勝者である
ローレンス・ロバート・ハーディー氏が
自身の好みで手掛けたロッドに合わせて作り上げたとなれば・・・

St.アンドリューが短命だったのは
リールフット固定リベットとフレームがとか
ブロス時代のリールだと
同型でもスプールの入れ替えが嵌まったとしても
ラッチが降りず互換性が無いとか
長く使われているだけに人間臭さが付き纏います

戦前型竹竿には無粋でも
50年代以降の竹竿からグラファイト時代なら
流行り廃りは有っても
構わず使うとなればライトウェイト・シリーズ
但しLRHに巻き込むラインなら
プラスチックラインはDT5まで
シルクラインでもDT6は身に余る
折角のサイズ・バラエティーが勿体無い(笑)

和式毛鉤・・・丸鈎

和式毛鉤・・・丸鈎

袖鈎と狐鈎は度々出て参りますが
今回はショートシャンク・ワイドゲープの丸鈎
山梨方面の伝統的毛鉤には見られますが
不思議な事に他地域では見かけたことが有りません

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丸鈎 10号&8号

鈎型の利点としては強度
海釣りにもチヌ針等に使われています
・・・伊勢尼と名前が変わります

蛇口を付けて

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丸鈎8号 蛇口

和式毛鉤の定番 ソフトハックル
使う蓑毛はマガモ・コガモ・雌雉

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蓑毛

コガモ

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蓑毛 コガモ

蓑毛 マガモ

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蓑毛 マガモ

蓑毛 雌雉

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蓑毛 雌雉

組み合わせは様々

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和式毛鉤・・・丸鈎

絹糸胴

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和式毛鉤・・・丸鈎

和式毛鉤・・・丸鈎

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和式毛鉤・・・丸鈎

毛鉤に仕立てた時の背中の丸味が堪りません
手曲げ時代のパートリッジフックにも似ています(笑)

春に向けて 2020

春に向けて 2020

去年の釣行を思い返しながらの年中行事
・・・大雨続きで釣り自体の云々はさておいて(笑)

去年は夢多いドライでしたが今年は状況が悪すぎて
渋い釣りになりそうなのでドライフライではない
フリンフ仕立てで・・・

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ガマカツ S10U

ガマカツ S10U スタンダード・シャンクでも
流行りのショート・シャンクに慣れた目には長目に見えます
#12と#14で巻き始めて#16で巻き終わり
シロハラとかマエフタにマダラとかシロタニガワに合わせて
ライトケーヒル・マーチブラウン・タップスとか・・・

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ライトケーヒル・マーチブラウン・タップスとか・・・

アメリカの春先は茶色の水生昆虫が7割以上らしいですが
・・・春一番の最有力候補はマーチブラウン
ここら辺ですとベージュ色に淡い黄色が春先に多いです
季節が進んで赤褐色が出てきます

何処も川床が洗われて川虫の姿が見えない現実とか
川自体の流れが変わってしまったとか有りますが
変わらずにユスリカは羽化をして
それを啄むライズを見つけて安堵しています

追記・・・ご存知の方には今更ですが(笑)

初期の英式ドライフライとかフリンフに使われる
ウィング代わりのパートリッジ・フェザー
長さ調整とヘッドを小さく見せる巻き方

フロント・ハックルのパートリッジを
長さを調整して巻き付けてヘッド側に倒します
その後、ボディを仕上げてハックルのスペースを残します

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フロントハックル パートリッジフェザー

パートリッジの長さに合わせて巻き止め位置を調整
ヘッド側に倒したスペースにハックルを巻きます

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フロントハックル パートリッジフェザー

スレッドをヘッド側に戻して

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フロントハックル パートリッジフェザー

ここではヘッドをしっかりと作っていますが
スレッドをヘッドに戻してそのまま
ウイップフィニッシュすれば極小ヘッドの出来上がり

TMC205BL #20

TMC205BL #20
・・・廃番品
一般的な#20に対するサイズ感とは違います
前出済のTMC200R改 #20の続編

針先の短さと少しアウトポイントがTMC200Rの利点

TMC205BLの説明・・・

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TMC205BL

カディスピューパ、ラーバ、ストーンフライ・ニンフ
シュリンプ・エッグフライ等に極めて多用途で
バーブレスの有利さが際立つフックと有ります

ガマカツでも同様にC10Uが有りましたがこちらも廃番
こちらはTMC205BLと比べると軸が少し長目です
廃番と一時、噂が流れたTMC200Rは今も販売中ですから
結局は際物的なTMC200R改になってしまいます
クリンクハマータイプのフックでアウトポイントなら・・・

これをテール付きのフライに擦れる対策として使います
テール側が半沈となる水面での状態が有効かもしれません
比較すれば細軸のTMC200Rよりは太軸ですから
#20でも安心感は有りますしTMC200R改で説明した
鈎全体の形状による保持力はバーブレスでも侮れません

自家染色のダークブルーダンを添えて

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自家染色のダークブルーダン
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TMC205BL #20

バイスに隠れた部分・・・肝心の所です

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TMC205BL #20

こちらは少しアングリングし過ぎました(笑)
・・・#20ですが実サイズは#16寄りの#14程度です
ワイドゲープ・ショートシャンク流行りではありますが
違う方向も有るかと思います
・・・カンヌキの様に魚の唇を咥えます

一例として「吉村アマゴ針」

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吉村アマゴ針

全体的な形としては前出の袖型でしょうが
掛かり優先の切れの有る短い針先に少しアウトポイント

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吉村アマゴ針

・・・当時としても特殊です

和式毛鉤・・・袖針

和式毛鉤・・・袖針

掛かり優先の針先が短い基本的な釣針の形

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喰わせの狐型と掛かりの袖型

前にも日本のサイズ表記である「号」のサイズ感が
良く判らないと海外の方から言われてTMC102Yと
比較してみたけれど
今やTMC102Yでは却って理解が進まないらしい
・・・それだけ多様なフライフックが発売されて(笑)

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袖型

並べてみて驚いた事
製造メーカーが違っても同じ号数表示ならほぼ変わらない
丸軸・平打ちの違いとカエシの大きさが違う位
袖型にも東京袖とか伝統的な秋田袖とかの違いは有るけれど
基本的なサイズ感が同じ事に改めて凄さを感じてしまう

・・・上から3号~11号(6号が抜けています)

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袖型 各サイズ  

今の様に全行程が機械化された釣針製造法ではなく
今と比較すれば家内産業的な製造所で作られているから尚更
そこからすれば
今のフライフックのデザインとかメーカーによる違いは別物
その中ではTMCが統一感が有ると思うけれど
ガマカツは同デザインでもフックのサイズ感が違い過ぎる
フライなり毛鉤に仕立てると#12と#14の間が空いたりして・・・
パートリッジ社並みに一番手違いでの製品化なんて贅沢は言いませんが
お仕着せのサイズ感よりは巻き手のサイズ感に任せて頂ける自由度は
蛇口を巻き止める一手間が有るにせよ
フライ用の鈎を使うよりは一般的な釣針を使う毛鉤の方が有難い
爺の昔話とすれば初期の日本FF釣法でも使われていた筈
新パターンとして周期的に現れる
鮎掛け針を使ったガガンボ・パターンとか・・・(笑)

付記
あけましておめでとうございます
色々な事が有りましたがお陰様で無事に年を越せました
ご訪問頂き、貴重なご意見やご指導を賜る、愉しい一年でした
ありがとうございました