American classic Dry Flies

Ogden Smith catalogueから

lf
Ogden Smith catalogue

Tup’s Indispensable
Black Gnat
GreenWells Glory 等の英式ドライフライから
米式 A classic Catskill dry flyにと続き
モダンCatskill Dry Flyとなる
American classic Dry Fliesとしては
いまやエルクヘヤーカディスも含まれる・・・(笑)
classic dry fly patternと言っても
そのクラシック・パターンは1950年代以降・・・
その年を生まれ年とする自分にすれば
目にした全てが今や、クラシックになってしまいました

Red Quill (the male Hendrickson)
The Hendrickson
Gordon(Golden Brown Spinner)

Queen of the Waters 等のウェット・フライから
Red Spinner
The Abbey
Cocky-Spinner
Lady Benson
Dark Coty
・・・色が褪めてPink Ladyとか?

Red Spinner

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Red Spinner
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Red Spinner

Pink Lady

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Pink Lady
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Pink Lady

ダニカの模倣

Light Cahill
Dark Cahill

オールパーパス・ドライフライ
Adams
Gray Fox
March Brown
Ginger Quill
Quill Gordonとlight Cahillとの混合
・・・Cross Special fly

伝説の世界・・・DETTE FLY by Walt Dette
DETTE FLY Sulphur pattern
DETTE FLY -CONOVER
DETTE FLY -Coffin Fly
DETTE FLY -Mighty Green Drake

Coffin Fly

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Coffin Fly
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Coffin Fly

Cross Special

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Cross Special
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Cross Special

Green Drake

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Green Drake
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Green Drake
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Green Drake

ヘンリービルスペシャルとアダムスの混合
・・・DETTE FLY -Delaware Adams fly
ウィングを白のバックテールに変えたDon Bastianによる
・・・Delaware Adams Wulff
後年、カーフボディヘヤーに変更される

Delaware Adams fly

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Delaware Adams fly
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Delaware Adams fly

Delaware Adams Wulff

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Delaware Adams Wulff
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Delaware Adams Wulff

フライベストの考案者リー・ウルフによる
グレイウルフ、出世作のホワイトウルフ等
注目したダン・ベーリーの協力を得て
切れ易いバックテールからカーフテールに変わり
数々のパターンがWulff化され伝説となる
奥様の協力を得た商業的功績よりは
スケーター・フライを操るリー・ウルフの方が
ウルフパターンよりは印象的で有ります(笑)

American classic Dry Flies・・・
クラッシックには、まだ早いと思うのですが

同じくAmerican classic FliesのFlymphを添えて

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American classic Flies

英式ドライフライも米式ドライフライも堪りません
間のベイジェント針とソーヤーニンフ・・・(笑)

Ken-bane Kebari

Ken-bane Kebari
・・・剣羽根毛鉤
Alula feathers = 剣羽根

安曇野産の日本雉
・・・丸印に剣羽根が有ります

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安曇野産の日本雉

Alula feathers = 剣羽根

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Alula feathers = 剣羽根

Alula feathers = 剣羽根

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Alula feathers = 剣羽根

剣羽根の準備
1.羽軸を潰します

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1.羽軸を潰します

剣羽根の準備
2.先から裂きます

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2.先から裂きます

剣羽根の準備
3.羽軸に残る髄を取ります

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3.羽軸に残る髄を取ります

剣羽根の準備
4.処理中

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4.処理中

剣羽根の準備
5.処理後

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5.処理後

秘訣・・・ダックグリス又はCDCオイル

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秘訣・・・ダックグリス又はCDCオイル

・・・剣羽根が巻き易く成ります

剣羽根処理

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ガマカツ B11-B #12

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ガマカツ B11-B #12

ガマカツ B11-B #12

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ガマカツ B11-B #12

胴の下巻き
・・・ダークオリーブ色で仕上げます

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胴の下巻き

山繭を薄くダビングします

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山繭を薄くダビングします

剣羽根を巻き止めて

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剣羽根を巻き止めて

3回転程で巻き止めます

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3回転程で巻き止めます

ヘッドを作りながら剣羽根を絞ります

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ヘッドを作りながら剣羽根を絞ります

剣羽根の巻き数はこの程度が良いと思います

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剣羽根 蓑毛

北米用「ダークオリーブ」で仕上げました

続いて、残りの剣羽根を使って「ライトケーヒル」仕上
・・・剣羽根の片側だけで毛鉤が2個作れます

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「ライトケーヒル」仕上

タン色のシルクフロスを下巻き

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ライトケーヒル&ダークオリーブ

・・・・濡れると透けて下巻きの色が出ます

一枚の剣羽根で毛鉤が四個、作れます
綺麗な毛鉤よりは丈夫な毛鉤が最良です

米国へ送る準備が出来ました

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関川 三ノ滝と四ノ滝のゼンマイ(Zenmai) と 山繭(Wild cocoon)

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三ノ滝と四ノ滝のゼンマイ(Zenmai) と 山繭(Wild cocoon)

40年以上の齢を重ねた、深紅色のゼンマイ(Zenmai)
羽化したばかりの、翡翠色の山繭(Wild cocoon)

雄雉 剣羽根各色
・・・下拵え済みも入れました

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雄雉 剣羽根各色

明日、郵送します

お互いに「良い釣りを!」

Pheasant Tail Nymph

Frank Sawyer Tying a Pheasant Tail Nymph

・・・本人の巻く姿を見られる幸運( 1950s)

テールが三本とか長さが云々とか
推測するしかなかった時代からすれば僥倖
銅線とリングネックフェザントテール

フェザントテールニンフよりも「ソーヤー・ニンフ」
ならばグレイリング・バグよりも「キラー・バグ」
意外に紹介されない「グレー・グース」

説明なら・・・

米国に渡り、付け加えられたのがピーコック
・・・American Pheasant Tail Nymph
「フルバック」に「ハーフバック」等のアメリカンパターン
その後
使われる素材変更にスクイレルなりラビットファー
結果、オールパーパスモデルの「ハーズイヤー」
「グレー・グース」はその影に・・・

使う鉤はロングシャンクでゲーブの狭い
TMC346z #16

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TMC346z #16

オリジナルのマスタッドが無い訳では有りません
只々、小型マスタッド針に対する信頼感が・・・

エナメル線と同じ色合いの銅線に注目したのが
Hans Weilenmann

Dark copper wire 各種

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Copper wire

折り返したシェルを爪で擦り、艶出しをするとか
下巻きの銅線をシェルから微かに覗かせるとか
単純なパターンだからこそ各人各様の拘りは有る
でも単純だからこそ銅線の太さとか色の方が大事と思う
今風に透明コーティングの銅線が正解なのか
コーティングされる以前のキラキラとした裸銅線なのか
・・・透明コーティングの普及はだいぶ時代が後になる
酸化した裸銅線ならエナメル線も同じ様な色

Pheasant Tail Nymph 「ソーヤー・ニンフ」
・・・日本雉&エナメル線 バージョン

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Pheasant Tail Nymph 「ソーヤー・ニンフ」

素材のリングネック・コック・フェザント(高麗雉)
良い素材はファイバーの先のフィルーが赤紫色に光る
出来ればその部分が長い程、良いともされていました
ダイド各色でも使ってはみたものの
却って燻し銀(いぶしぎん)で先端が緑真珠色に光る
日本雉テールの方が私には効果的と感じていました

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Pheasant Tail Nymph 「ソーヤー・ニンフ」

Pheasant Tail Nymph 「ソーヤー・ニンフ」
・・・日本雉&エナメル線 バージョン

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Pheasant Tail Nymph 「ソーヤー・ニンフ」

自己満足の世界です

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Pheasant Tail Nymph 「ソーヤー・ニンフ」

赤銅色のネックフェザントか燻し銀色の日本雉か
エナメル線色か裸銅線色か
シンプルなパターンだからこそ違いが出ます

短い竿に長いラインを使い送り込んで使うFF釣法では
例え鳩胸の様に銅線を巻いても沈める深さが実感として感じ難い
ソーヤーが使った8.1fのロッドなら
・・・NymphなのかNympheなのかと・・・(笑)
先端に色を塗っただけのニンフラインでもソーヤーの理論通り
ならば3.6mテンカラ竿ならもっと有利と
安曇野の湧水が流れる川で使って目論み通り・・・でも
掛けても木立に遮られて固定ラインでは手元に寄せられない
トバシ糸を手で手繰ろうにも長い竿先は遠い・・・(笑)
リールの存在が如何に大事か、良く理解出来ました
延べ竿だから手尻から竿を納めて短くも出来ましたが
その当時、其処の魚は渓流竿には負担が有り過ぎて
穂先から二番穂まで、持ちません・・・

PEZON ET MICHEL SAWYER NYMPH 8’10″ #4/5 & #5/6
ペゾン・ェ・ミシェル
確かに今ならロングロッドかもしれないけれど
9.6fから10fの竹竿が標準の時代の英国で
ハーディーでは無いペゾン・ェ・ミシェルのショートロッド
8.1fをショートロッドと言うには語弊が有り過ぎますが
斬新なニンフフィッシングのG.H.Mスキューズがハーディーを使い
頑なにドライフライを説いたF.Mハルフォードがペゾン・ェ・ミシェル

G.H.Mスキューズのパターンなら・・・

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復刻版

オリジナルとは違いますが・・・(笑)

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同時期の1950年代には現れたとされるプラスチック・ライン
当時に使われたのがシルクラインなのかプラスチックラインなのか
その違いの方が
釣り方以前の理論そのものを変えてしまう気がします
細くしなやかで水流の流れそのままに漂う
シルクラインならではの利点も感じます・・・

サイエンティフィックアングラーズのフライラインが
現代的テーパーラインとして販売されたのが1952年
ラインが浮くという改革のマイクロバルーンが1954年
それよりもだいぶ後の
シェークスピア・プラスチックライン、コーティングは凸凹
DTラインのはずなのに場所によって太さも凸凹・・・

フライ自体の効果を目で確かめるためには
魚を近くで感じられるテンカラ竿とテーパーライン
魚に気取られる事なくフライを確かめられるその距離感
魚を釣るよりはラインの先の毛鉤とフライの違いを
魚に感じさせて貰うために釣りに行く本末転倒の様な
それこそ同じ川に朝夕、通い込む気狂いの時代でした
英書だけで飽き足らずフランスはもとよりイタリヤにスペイン
“DEVAUX”とか”MOSCONE”にハス毛鉤まで興味が広がりました
当時は「マイナー・タクティクス」そのものでしたが
同じ川に朝夕通い込むのですから
同じ毛鉤では飽きられて釣れなくなる為の実釣本意
さすがに「ガードル・バグ」には・・・(笑)

今なら”DEVAUX”も

“MOSCONE”も・・・

なかにはイタリヤの菜種鈎も・・・(笑)

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この当時にハス毛鉤の知識がもっと有れば
それも「日光」「月光」等の極小ハス毛鉤
以後のフライタイヤーがオリジナルと気取っても
それよりは格段に上等の、良く似たパターン揃い
「グレー・グース」にも似ています・・・(笑)

Teeny Nymph

Teeny nymph
・・・Jim Teeny

1962年5月に「ティーニーニンフ」を発表し
以来、様々な魚種でトロフィーを釣り上げ
後年はそのティーニーニンフだけで
フライフィッシングを行ってると言う
生きた米国の伝説・・・Jim Teeny

Interview with Jim Teeny

同じ素材で結ばれた2xロング・・・

シングル・レッグとかダブル・レッグ・・・

当時、販売されていたTeeny Custom Fly Hooks 各サイズ

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Teeny Custom Fly Hooks

当時はリングネックフェザントの
原色ダイドも販売、白・黄・赤・緑・・・派手でした
沢田氏のフェザーウィングウェットフライ全盛期
フルドレスサーモンフライがそれこそ当たり前
ドライフライと言えば英国式以外認めないとか
そこに、このTeeny nymphが紹介されても・・・

フライと毛鉤は別物と思っていた思い込みの中
エルクヘヤーカディスと同じく
フライと言う物に対して足元が崩れ落ちました
「飲めない水に住む魚は釣らない」
などと決めつけて源流専門の毛鉤釣り
それが少しづつ里川に降りてきて
#4とか#6とかの大型フライを当然の様に
犀川漁協管轄の犀川本流に流していた頃でしたが
このフライを使いたい為だけに
テンカラ竿に持ち替えて源流に舞い戻りました
それ程、原色のフェザントテールは刺激的過ぎました(笑)

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Teeny nymph

Teeny Custom Fly Hooksに倣い
手持ちのウェットフックを少しアウトポイントに広げて

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Teeny nymph

敢えてリングネックフェザントでは無く
右側の日本雉の尾羽を使い・・・

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Teeny nymph

この単純で地味で見栄えの無いフライは
澄んだ水でも、釣りを諦める程に濁っていても
確実に魚の顔を見ることが出来ました
毛鉤とフライを考え直すキッカケにもなったフライです

何故、日本雉を使ったかは次に続きます・・・

 

Klinkhåmer Special-TA

Klinkhåmer Special
・・・有名なパラシュートパターン
オランダの Hans van Klinken 氏により
80年代に製作されたイマージャー・パターン

klinkhammer-T(Tenkara)も有ります
御大自らTENKARAの「T」と説明していますので
異論のはさみようも有りません
ならばklinkhammer hookでは無く
日本独自の鮎掛け針で巻いてみます

klinkhammer Special-TA
・・・ハス毛鉤「ヒバリ」パターン

使う鉤はオーナー社 ハイパー 一角 7.5号

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オーナー社 ハイパー 一角 7.5号
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オーナー社 ハイパー 一角 7.5号

klinkhammer Special-TA
・・・ハス毛鉤「ヒバリ」パターン

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klinkhammer Special-TA
「ヒバリ」パターン

 

鉤 鮎掛け針 オーナー社 ハイパー 一角 7.5号
胸 山繭
胴 シルクフロス(ヒバリ)
翼 スノーラビットシュー
蓑 油毛

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klinkhammer Special-TA 「ヒバリ」

ハス毛鉤に見られるテール側の色違い
フィメールと捉えればエッグサック
英書でもフィメールが選択的に喰われるとします
魚に聞いてみないと判りませんが・・・(笑)

シルクフロスは濡れると透けます
その色変わりがなんとも魅力的です

目新しいパターンでは有りません
鮎掛け針を使ったパターンはFF釣法でも
ガガンボ・パターン等で使われていました
アイの重さは微々たるものですが
フック・バランスから考えると意外と重要です

Elk Hair (Caddis) Kebari

Elk Hair Caddis Fly
・・・エルクヘヤーカディスフライ

英国のGEMスキューズのリトルレッドセッジフライに
触発されたペンシルベニア州のフライタイヤー
Al Troth(アル・トロス)により1957年に作成されたフライ
・・・Loyalsock Creekで最初に使われる

説明するのが躊躇するほどの米国定番ドライフライ
単純にして明解が故に十人十色・・・
フィシュ・ウィンドウ理論からすると角度によっては
メイフライ・パターンとしても魚には認識される
他には
使うエルクヘヤーは質にもよるが30本以下で
パーマーハックル・フライのインジケーター程度とか
釣れるエルクヘヤーカディスはパーマーハックルを省くとか
ヘッド上部のヘヤーカット角度で浮き沈みが変わるとか
・・・名前のカディスに騙されるなとか⁈
ヘヤーカット角度は船のミサキ角度に倣い
ワックスを掛けたスレッドで最小限の巻き数
ヘッド側からエルクウィング下にスレッドを廻して
しっかりと締め上げる・・・e.t.c

自分自身が使うエルクヘヤーカディスは
と思って昔のフライボックスを開けて見たら・・・無い
あれだけ在ったエルクヘヤーカディスが一本も無い・・・

久々のエルクヘヤーカディスを毛鉤仕立てで巻いてみます

Elk Hair (Caddis) Kebari

鉤はガマカツC12  #14

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ガマカツC12  #14

ラビットファーをダビングして

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Elk Hair (Caddis) Kebari

思い入れのヘンネックを蓑毛に巻いて

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Elk Hair (Caddis) Kebari

鉤 カーブシャンクフック
胴 ラビットファー
翼 エルクヘヤー(ホック)
羽 ヘンケープ

下の獣毛は天然記念物「カモシカ」
昔からの山衣装「尻皮」と言えばカモシカの毛皮
・・・昔は普通に販売されていたのです
さすがにカモシカで巻いたら昨今の風潮に押し流され・・・

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Elk Hair (Caddis) Kebari

尻皮はカモシカが最良と言われた訳
軽く柔軟性に富み繊維が細いので切り裂きに強い
通気性も良く水に強く手入れしなくても皮革の老化を招かない
なにやら・・・

復刻された白山毛鉤・・・
カラスの羽根を柔毛まで巻き込むハッチングパターンそのもの
その柔毛のウェブが白いから視認性にも富むと説明されている

本来は水中でその柔毛が水に馴染みユラユラとするはず・・・?
昔は椋鳥の毛を使うと聞いていたのだけれど
もしかしたら椋鳥は禁鳥だからカラスに・・・(笑)

毛鉤自体は浮きも沈みもしない
ホバー状態になるのが一番、使い易いと思います
3.6mの竿に長くても4.5mのテーパーラインのトバシ糸
そこに針素が半尋から場所に合わせて一尋程度
最大長でも、インジケーター等が無くて毛鉤が見える範囲
・・・一尋(ヒトヒロ)は何mでは無く自分の両手を広げた長さ
自身の身長で竿の保持位置が変わる為に敢えて何mで無く「一尋」

毛鉤釣りは、如何に魚との間合いを詰めて
魚の出方をつぶさに見る愉しみが有ります
擦れた魚ならドアを閉めた音だけで消え去りますから
少しでも気付かれぬ様に長いトバシ糸で間合いを開けて・・・?

名人ともなるとスタスタとそのままポイントに向かいます
「この時期、ここの魚はあそこに居るから此処なら気付かれない」
・・・場数を踏んだ数が違い過ぎます(笑)

Dr William Baigent

Dr William Baigent,

https://theslidingstream.net/william-baigent-flies/
をご覧ください

「英国の鱒釣り」
島崎鱒二氏著で紹介されたプラスファイブ理論
ご考察を愉しく読みました

以前にも図としては紹介されていましたが
写真で見られるとは思ってもいませんでした
その後、ハックルはレッドファーネスだけでなく
ダン色を混ぜたりフロントハックルを加えたり
それは日本のFF釣法創生期の「茜」にも繋がります
そのパターンに合うハックル選びも凄い事ですが

その初期型の「ベイジェント鉤」は・・・

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Dr William Baigent 鉤

稚拙な巻きと写真ですから雰囲気だけ・・・

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Dr William Baigent 鉤

鉤 ガマカツ B11-B #12
胴 イエローシルク
蓑 レッドファーネス
翼 ターキーフェザー

島崎氏は魚の跳ねを誘うと表しますが
一番に自分が跳ねてしまいました(笑)
フライは良い物です

以下爺の戯言 ————————–

安曇野に広がる山葵畑横の湧水が流れる川
似合いそうで堪りません
養魚場から逃げ出した鱒達
虹鱒やらブルック、茶鱒に岩魚、山女魚
ゴールドメダル10fに
シルクラインDT6を巻いたパーフェクト
現実は川が用水路だったり
気恥ずかしくなる程のお客さんが居たり
ならば明科水産試験場横の川?
でもフライには夢をみさせてくれる
何かが有ります(笑)

Baigent-Variant-Flies
Dr William Baigent

ブラックミッジ or ブラックナット

ブラックミッジ or ブラックナット

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ブラックミッジ or ブラックナット

・・・ナットは蚋(ブユ)で無くユスリカ
グリフィス・ナットはミッジのイミテーション
・・・伝統的な英国FF釣法にとってのミッジは
ナットの様な極小昆虫よりは大きいサイズを言う
・・・ミッジとはナットのヴァリアントである
「フライフィッシャーの昆虫学」ロナルド氏

面倒な事を書き出しましたが
何時から思い描くサイズが反転したのでしょう
良く目にする文章として
「極小ミッジとしてグリフィス・ナットを巻く」
当たり前の様に今は感じますが
本来はミッジより小さいサイズがナット(笑)

リンク先にその当時の書籍群が有りますので
お時間のある時にでもお読みいただいて・・・

ブラックミッジ&ブラックナットは
ピーコックハールにパーマーハックル
又はボディをオーストリッチ

毛鉤釣りをしている私にはこの
「ピーコックハールにパーマーハックル」の
この文章に反応してしまいます
自分が見聞きしている周辺だけかもしれませんが
この周辺の伝承毛鉤はこのパターンが多いのです
孔雀だけでなく黒の手縫い穴糸の綿糸、絹糸
又は色違いの赤、黄、紫・・・

孔雀はヘラブナ釣りの浮子に使われ
羽軸以外の羽根はゴミ扱いで貰いました
無料という事は
それだけでは流通していないと同義です
自ずと手に入る地域が限られます

長野から十石峠を越えると埼玉ですが
(一日に米を十石、運搬したほど賑わった峠)
そこで見た毛鉤もこの形式でした
黒部峡谷で長野側で使われていた毛鉤も
岐阜から富山に降りる渓流域でも見かけました

一般的な文献で判る毛鉤は以前記載した
「蠅頭」1678年 巻針以前の形
・・・ハス毛鉤に残る形式
「櫻針」1723年「何羨録」
・・・縫針を曲げて手製の釣針を作るのが一般化
「巻針」1756年 諏訪湖周辺の巻針
・・・日本で初めて鶏羽根を巻いた針と記述
「菜種鈎」1818~1829年頃
・・・金玉を付けた黄毛の巻針
「漁猟手引」1834年 巻針
・・・文献に初出の毛鉤図「蜂頭」等

その後の明治時代初期
中村利吉氏が和式毛鉤と西洋毛鉤の融合を計る
エピソード・・・
その頃は通用していた天保銭を叩いてルアーを作る
日光辺りの鱒釣りはこの方が開拓したらしいとも
・・・幸田露伴「江戸前の釣り」より

ゼンマイとか剣羽根とか言われ出す前
長目のハックルを
パーマハックル状に巻いた毛鉤は
ここまできても出て来ない独特の形です
使う鈎はその渓に合わせて違うけれど
中部山岳地帯で使われた伝承毛鉤は
この形が広く伝わったのでしょうか
山岳地域並びに田舎独得の通信網かもしれない
介在者の多くは旅マタギ又は木地屋集団と言われ
地域から地域へと直接的に山棲文化が伝わる・・・
ならば秋田に元がと思いますが資料が有りません
行動範疇は重なりますので夢を諦めません
・・・出てくるのを期待してます

まさかテンカラ師が何故か嫌うハス毛鉤の一種
山女魚毛鉤の「石楠花」とか「姫石楠花」だったら
却って面白いのですが・・・となれば
松本周辺から飯田方面に安曇野で使われていた
二段巻きもハス毛鉤に同様のパターンが有ります
和式毛鉤では特異とか特殊と呼ばれて
釣雑誌で持て囃されたそのパターンの元が
全国流通していた「ハス毛鉤」に有るとするのは
使われていた渓流域を考えると
あながち強引な話では?・・・と思います
安曇野の爺様が使っていたその「段巻き」は
今になると「花入」?や「飾り巻き」?が有って
今より、もう少し派手な印象を感じていた
遥か昔の思い出とも繋がります

山女魚毛鉤 「二段巻き」

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山女魚毛鉤 「二段巻き」

・・・山女魚毛鉤 「二段巻き」は尻尾附きも有ります

敢えてハス毛鉤と共通項の無さそうな
中部山岳地方の毛鉤を持ち出したのも
自然発生的に、峰すら違う離れた地域で
同じ様な毛鉤パターンが愛用されたのも
何処かに元が有ったからと・・・
毛鉤もフライも
同じ様な素材と鈎を使うのですから
同じ様な形にはなるでしょうが
新リンク先のヨークシャースパイダーを
ご覧いただければお判り頂けると思いますが
同じ素材を使い同じ様な形であっても
向かう川の違いで変わります・・・
他の地域で使われた伝承毛鉤は
尚更、「ハス毛鉤」に見紛う有様です
特異と言われる剣羽根もハス毛鉤に使われていました

黒染め剣羽根 ハス毛鉤「清姫」

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黒染め剣羽根使用ハス毛鉤「清姫」

テンカラの創世期に富士弘道氏がその分類として
順毛鉤・普通毛鉤・逆さ毛鉤と敢えて三分類したのも
それを見据えての分類ではと感じてしまいます

富士弘道氏モデル 「富士流逆さ毛鉤」

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富士弘道氏モデル 「富士流逆さ毛鉤」

それはその後の、一連の富士流テンカラ毛鉤からも感じてしまいます

順毛鉤そのものは遥か昔の世界で初めて図で現された(1652)

200px-1stIllustrationofAnArtificialFly
Wikipediaより

それ以前の200年 マケドニヤのフライも・・・
勿論、巻針となる前の「蠅頭」も同様です

それだけ大事なパターンを和式毛鉤には無い形として
今までは「普通毛鉤」としていた物を新たに「順毛鉤」と
呼び変える必要が何処にあったのでしょう?

「ハス毛鉤」が「山女魚毛鉤」になったように
取捨選択を経て各地の伝承毛鉤になった・・・
その方が和式毛鉤の歴史から見ても妥当な気がします

今は残るハス毛鉤でも問題なのが・・・
古い「ハス毛鉤」と近代の「ハス毛鉤」は
当時に使われた鶏の羽根色を名にした
「ハス毛鉤」ほど使う蓑毛が変わってきています
赤毛・・・「猩々」・「濃猩々」が近代は染めた赤色
白藤・・・ダンバジャーがプリモウス(グリズリー)等
「Red Hackle」が誤訳で赤い羽根となるのと同じです

埼玉で見かけた毛鉤
・・・先記事で使ったヘラ鮒鈎に巻かれていました
関東周辺で広く使われていたと聞いております

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埼玉で見かけた毛鉤

埼玉で見かけた毛鉤 横

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埼玉で見かけた毛鉤 横

黒部峡谷で使われた「黒部毛鉤」
・・・鈎は「海津」、人によっては「伊勢尼」
当時の短い羽根長でも3回転以上巻くのが肝

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黒部毛鉤

九頭竜川支流及びその周辺の「乾毛鉤」
・・・鉤は軽さを選んで鮎掛け針

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乾毛鉤

・・・尻尾附きも有ります

乾毛鉤の別形態

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乾毛鉤

・・・実釣用に弱い羽軸を守るため山繭を下巻きしています

面白いのがその近辺で使われた椋鳥の毛鉤
椋鳥の羽根を使い巻き止める
白いウェブまで使うのが肝らしい
白山毛鉤と同様らしいがあちらは烏の羽根・・・?
・・・フライで言えばハッチング・パターン似

羽根を刈り込む前の昔の秋山郷毛鉤も同じです
・・・実釣用にリブ・タグ付きです

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昔の秋山郷毛鉤

新潟地区周辺での「秋山郷毛鉤」
・・・丸セイゴから軽井沢狐へ代わる前

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秋山郷毛鉤

鋏で切るか煙草の火で短くする・・・

グリフィス・ナットのドライフライ型の米式よりは
ウェットフライとしても使われる英式の方が
汎用性が高く効果的なフライと思います
毛鉤でもこちらの方が主流でしたし
当時、手に入る羽根質に合わせれば尚更・・・(笑)

鉤は彦兵衛針ヘラ鮒スレ針4号

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ホフマンのダイド・ブラック

ホフマンのダイド・ブラック・・・羽根質が硬くイガグリ状

太い海用の「海津鈎」を使った「黒部毛鉤」は
黒毛の雄矮鶏を珍重したと本には書かれています
現在は愛鳥家によってその「真黒の雄矮鶏」は
豊富に飼育されていますのでその「幻」が見られます
ご覧いただければその羽根質が判ります
教えてくれた安曇野の爺様はパーマーハックルを
針先に毛が被さると喰いが悪いと説明し
わざわざ上側に漉いておりました
・・・フライパターンなら Crackleback似
それだけ当時でも色と羽根質に拘りが有りました

手持ちの羽根でその羽根質を見ます
メッツ・ナチュラルブラック&ホフマン・ダイドブラック

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メッツナチュラルブラック&ホフマンダイドブラック

裏側から

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メッツナチュラルブラック&ホフマンダイドブラック

・・・ナチュラルは毛先が透けます

メッツのブラックコックはナチュラルでも
それ以上に硬くなりますが適材適所ですから
良い悪いも上下も有りません

ホフマンのナチュラルブラック・サドル

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ホフマン ナチュラルブラック・サドル

ホフマン ナチュラルブラック・サドル 先端部

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ホフマン ナチュラルブラック・サドル

・・・黒毛の雄矮鶏に近いと感じます

ホフマン ダイドブラック・サドル

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ホフマン ダイドブラック・サドル

ホフマン ダイドブラック・サドル 先端部

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ホフマン ダイドブラック・サドル

インドコック・ケープ ナチュラルブラック

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インドコック・ケープ ナチュラルブラック

インドコック・ケープ ナチュラルブラック 裏側

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インドコック・ケープ ナチュラルブラック

ナチュラルブラック・ヘンケープ等

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ナチュラルブラック・ヘンケープ

以上の羽根質だけに注目しても・・・

販売されている伝統とか伝承毛鉤で一番に気になるのが
形は似せても今のジェネティック・ハックル仕様では
羽根質が硬すぎて口先で弾かれそうな印象を受けます
勿論、配慮はしているでしょうが・・・

当時の渓流釣りは一方通行ですから登るだけ
飛びながらポイントに毛鉤を置きました
帰りに下流に向けてなど釣る暇も有りません
宙を飛ぶように駆け下ります
魚籠の魚が一番のお荷物ですから
余分な物は持てませんし時間も許しません
・・・数を揃えた生魚だから高く売れます
一番大事な物は「丈夫な毛鉤」
竿なんざ折れても灌木の生枝で間に合います(笑)

進駐軍云々と古い話を聞いていた
妙高の爺様は案外と当時でも新しいタイプが好み
「蜂頭」と見紛う様な「レッドタグ」に

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妙高の爺様の毛鉤

真昼に効く毛鉤と聞いていた妙高の「カケス毛鉤」

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カケス毛鉤

青く光るカケスの羽根は尻毛に使うに限る
蓑毛にカケスを使うと却って魚に嫌われるとも・・・
確かにアイリッシュフライで使うブルージェイは
モルト色に染まる川だからこそ使われていた筈
ジンクリア以上の透明感のある
日本の山岳渓流ではと納得もしておりました

だいぶ昔の話になりますが
ボディをブルー&イエローのマコーで巻いて
蓑毛にブルージェイを巻いた毛鉤は手慰みでした

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カケス毛鉤?

その後に各地の方が一斉に同様の「カケス毛鉤」
当時は数少ない毛鉤ブログですから目を引きます
きっと濁り対策で使われていたのだろうと
アトラクター・パターンかもしれませんが

時期的に、それも一斉に、でしたから
我先にと群がるさもしい昔の釣人根性にも見えます

本からだけとかネットからだけでは
判らない事も有りますし
自分の様な性悪は罠を仕掛けて反応を見ます
「山繭、剣羽根とこのカケス毛鉤」の反応は見事でした

話を元に戻すとこのパーマーハックルで巻かれた
丈夫で使い減りしない山棲みの毛鉤は
釣雑誌にはあまり出てまいりません

反面、ところ言う「テンカラ毛鉤」は
尻尾、タグ、リブ等の面倒な手間を掛けず
ずぼらでも巻けるいい加減で簡単な代物
なんでも良いのがその「テンカラ毛鉤」なのでしょう
その点だけでも
昔の毛鉤釣りの「毛鉤」とは違い過ぎる気がします
それでも伝承毛鉤を元にするとは言いますが
先達の経験とか知恵とかは、無縁なのかもしれません
きっと手間をかけて「丈夫に巻く」も無縁でしょう

丈夫に巻くのは毛鉤だけでなくフライも同じです
彼の父の遺産を引き継ぐと有ります
・・・ご参考に

職業フライタイヤーの作るフライと
自分自身が納得して使うフライの違い

この様な動画を見ると日本のフライタイイング教は
職業フライタイヤーを基にしているのかとも感じます

表題の「ブラックミッジorブラックナット]と
本文が余りにも違うと思われたでしょう
ここまでお読みいただくのもごく少数と思います
お付き合いいただきありがとうございました
表題と本文の共通項とすればフライも
時代が変われば大きさすら変わります(笑)
駄文の長文失礼いたしました

付記 —————————————-

インド・ケープの「ハニーダン」

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インド・ケープの「ハニーダン」

インド・ケープの「ハニーダン」

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インド・ケープの「ハニーダン」

羽根色と羽根質はとかく難しいです(笑)

付録付です ——————————————————-

右田氏が再現した飛騨の逆さ毛バリ

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右田氏が再現した飛騨の逆さ毛バリ

ここまでご覧いただいた御礼を込めまして掲載いたしました
・・・鮎たわけ様よりお借りいたしました、ありがとうございます

Japanese Small Kebari & Midge Kebari

Japanese Small Kebari & Midge Kebari
・・・Japanese Small Fly & Midge Fly?

彦兵衛針 ヘラ鮒スレ鉤 3号

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彦兵衛針 ヘラ鮒スレ鉤 3号

蛇口を附けます

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彦兵衛針 ヘラ鮒スレ鉤 3号

サイズ的にはTMC111 #16と同じ位
オープンポイント・ショートシャンク・ワイドゲープ
コンセプトは同じでも・・・
このTMC111#16には泣かされました
自分の釣り方に合っていないのでしょうが
20㎝程度の食い気満々の虹鱒すら口先で滑る感覚
対して彦兵衛針ヘラ鮒スレ鉤3号は確りと口先を捕えました

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TMC111 #16

彦兵衛針ヘラ鮒スレ鉤3号は捻り付き

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彦兵衛針ヘラ鮒スレ鉤3号

Japanese Small Kebari 「灰孔雀」

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Japanese Small Kebari 「灰孔雀」

「灰孔雀」・・・正確には「赤花入赤荒巻灰孔雀」

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赤花入、赤荒巻の灰孔雀

・・・「蜂頭」とか「蠅頭」の様です

Japanese Small Kebari「赤花」

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Japanese Small Kebari「赤花」

英国のスパイダー・パターン?
初期型のアメリカ・ニンフパターン「キャロット・ニンフ」?

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Japanese Small Kebari「赤花」

Japanese Small Kebari「赤花」パターンの黄毛

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Japanese Small Kebari「赤花」の黄毛

Japanese Small Kebari「赤花」の黄毛

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Japanese Small Kebari「赤花」の黄毛

こうなると蓑毛をパートリッジにすれば・・・
それともウィンター・ブラウンでしょうか?

Japanese Small Kebari「赤孔雀」

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Japanese Small Kebari「赤孔雀」

「赤孔雀」の蓑毛は深紅色・・・コーチマンレッド

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Japanese Small Kebari「赤孔雀」

鶏の毛色の濃茶色を赤という言い表し方は英国と同じです
濃茶色をレッドと言うように日本でも赤と言います
どちらも深紅色なりコーチマン・レッドは貴重な色でした
鶏なり軍鶏の様々な色の言い表しと区別の仕方も似ています
ハス毛鉤に見られる金玉はチモトの保護、先玉も同じです
ヘッドセメント代わりに漆でチモトを保護し後に金箔を貼りました
速乾性のない漆を使ったからこその工夫であったかもしれません
同じ材料で毛鉤もフライも作られるのですから
自然と形が似てくるのは当然かもしれませんが
ハス毛鉤は同型でも蓑毛の色で名前が変わります
・・・鶏の羽根色からの名前が多いくらい
それだけ蓑毛の違いを感じていたと思います
・・・フライも同じですけど
地域毎に當毛鉤の蓑毛の色も定番化してもいます
全国各地の「毛鉤釣り」を総称して「テンカラ」とした当時
源流域の岩魚用毛鉤ですら白毛の斑入り、芯黒先黒とした
表現が多々見られますし蓑毛の大事な点は透明感とも

「テンカラ」と、各地の毛鉤の釣り方が総称されたように
地域の毛鉤まで「テンカラ毛鉤」と総称され
後に、それを自身の個人名を付けてオリジナルとするのは
フライの世界でも同じですが先人たちが石の下で笑っています
商業ベースが過ぎると浅はかでお仕着せの様な
つまらない釣りになるのも同じです
孤高のテンカラ師とか自分で言われる方ほど
徒党を組みやすいのも不思議な話で
ボソッと一言「バーブ付きは禁止」とつぶやかれました
一人で釣りたいから毛鉤釣りをしている自分には
身に余る勿体無い一言では有ります(笑)

「綺麗な毛鉤じゃ・・・云々」も
最後に見ることになるかもしれない魚にとって
「出来れば丹精込めた毛鉤で釣りたい」と言った
昔乍らの爺様らしい、矜持持ちの言葉を返したい

「手巻き毛鉤」の説明も本来の手巻き毛鉤は
一工程ごとに止め結びが必要なもの
それを省いて「簡単に巻ける」は愚の骨頂
こんな小さな毛鉤でも丈夫さ優先で
一工程ごとにウィップフィニッシュ

わざわざ昔の鈎を持ち出すのも
今風の硬いだけのフライフックには無い
柔らかでも対断性に富む和釘の様な
しなやかな和鈎の素晴らしさが勿体無いだけ
勿論、バーブレスならぬスレ鉤も有ります(笑)

今でも作られている「盛岡毛鉤」
後継者不足で存続は難しい様子をテレビ放送が伝える
「真田毛鉤」も井筒長さんが廃業されて今は名前が残るのみ
「秋山郷毛鉤」も有名では有るけれど
使う鈎が丸セイゴから東京狐と変わっている
でも地元で言われていた「東京狐」すら
正式な商品名は「軽井沢狐」が使われていた
それを知る方も地元では少なくなっている
地元で作られているからオリジナルとも限らない
後継者によっての仕様変更も多々あるし
使われていた鈎自体が手に入らなくなる事も多い
またどの時点をとって伝承毛鉤とするかも難しい
伝承と伝統の区別は毛鉤もフライも共に難しい
余り紹介されない「ハス毛鉤」は製造数も多く
全国に販売されてもいるため今も現存数は多い
そんな「ハス毛鉤」から昔の毛鉤釣りを偲ぶのも今の内

昔の毛鉤仕掛け巻き

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毛鉤仕掛け巻き

・・・天然テグス自体が最早ボロボロ

ハス毛鉤とも鮎毛鉤とも言われる「宇川式毛鉤」
今となれば知る人すら少ない

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宇川式毛鉤

フライの愛好家から一言頂きました
「売れるフライだから残る」
釣れる釣れない以上にカッコ良くなきゃ売れない
店頭で販売されているフライを選んで使う機会の多い
海外のフライ愛好家ならではの確かに一理ある、お言葉でした

流し毛鉤はテンカラ毛鉤では無いと言われるが
3.6mのテンカラ竿に限度を超えた長いラインが王道なら
上流側のポイントを打つ釣り方よりもラインまで水につけた
横から下流側へのダウンクロスの釣り方となりやすい
ならばどんな毛鉤を使ってもその宣う、釣り方自体が
流し毛鉤釣りとなんら変わりが無くなる
現地の状況に合わせてとか言いながら
その釣り方こそ「テンカラ」と説明するから
その愚を突かれリールも買えない貧乏な釣りと揶揄され
単に固定された線のFF釣法とも呼ばれた
真摯に日本の毛鉤釣りを理解しようとする
海外の古いテンカラ愛好家の方が理解されてもいる
何やら彼の地のドライフライ殉教者の様な
話に似てきたようです
これは結論が昔に出ていますから・・・

忘れられたフライとか失われたフライも有りますが
資料を再発掘して公表する場が有ります

Thank you David for sharing this information.

伝統的なノースカントリー・スパイダーの話
THE FORGOTTEN FLIES

ヨークシャーデールズのロストフライ
ヨクシャーパターン

Seven North Country Spiders For A Season

思わぬ所でペイジェント博士のペイジェントブラウンに
巡り合いました・・・図柄では無く写真です
DR WILLIAM BAIGENT
赤いガラス質のOld English Game Cocksに
青い雌のアンダルシアを掛け合わせ
赤青のラスティブルーダンを生み出しました
この血は伝統的なキャッツキル・フライに引き継がれ
「ラスティ・ダン」「ラスティ・ブルーダン」の
色目は今も思い出と共に大事にされています

Choosing North Country Spider Hackles

NORTH COUNTRY BRIC-À-BRAC ?

HORSEHAIR CASTS

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4.5m 繋ぎ目無しの黒毛トバシ糸

資料として・・・https://theslidingstream.net/

 

https://globalflyfisher.com/review/the-north-country-fly

眼福でございます

和式毛鉤にも目を向けられています

Flies for Trout: A Taster on What to Tie & Buy

フランスではこんな楽しみ方も

 

Jean Santosさん ありがとうございます

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1927年  Pezon et michel  ペゾンエミシェルのカタログから

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RENZETTI Vise

RENZETTI Vise
・・・レンゼッティ・バイス

MasterとかPresentationの話では無く
Traveler Pedestal Base Modelの話
それもカムになる前の古いモデルです
売り文句は
「精密機械をイメージさせるデザインと工作精度」
・・・この点は今も変わっていません(笑)

画期的なフルロータリー構造
ヘッド角度が定番の30度でなく45度の角度
きりりと引き締まった出で立ちと小振りなヘッド
・・・一般的な説明はこれくらいで

先ずはバラバラにして

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Traveler Pedestal Base Model

使う物は

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Traveler Pedestal Base Model

CRC556とアマオールに定番のピカール
リールオイルにも使うテフロン・グリス
・・・競技用自転車時代の名残りです

アルミ腐食を取り除きます
・・・アルミ錆は厄介です

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Traveler Pedestal Base Model

この程度まで

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Traveler Pedestal Base Model

アルミリールも同様ですがアルミ錆はジクジクと
中に浸みていき最後にはアルミを粉にします
ジョー用アルミステーは半艶加工ですから
汚れを落とす程度で
・・・酢で煮て自家アルマイト加工でも?

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Traveler Pedestal Base Model

各部洗浄後組み立て

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Traveler Pedestal Base Model

今のカム式ジョーでも同じく3個のネジ穴が有ります
・・・とりあえず標準でヘッド組み立て

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Traveler Pedestal Base Model

ちょっと気がついた所

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Traveler Pedestal Base Model

右側はリーガルに使われているネジ
当たり面がドリル加工で穴が開けられ
その中に硬質プラが入っています
レンゼティマスタークラスならきっと・・・

組み立て後・・・

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Traveler Pedestal Base Model

メインに使う鈎サイズにジョーの位置を合わせます

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Traveler Pedestal Base Model

「フックサイズ#32~#4/0をカバー」との説明は有りますが
一番大事なこの説明を見た事が無いのも不思議ですね

単に見栄と意地で買ったダイナキング・シュープリュームを添えて
当時の最高峰と言われたプロフェッショナルでは無く
同額であっても影の様な存在のシュープリュームの選択に
自分自身の癖の悪さと生き方すら感じていました
自宅で使うのにペデスタイルでは無いクランプ式
根っからの放浪癖が身に憑いております

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Traveler Pedestal Base Model

これでフックサイズ#32~#4/0をカバー

今もそうですが一番はダイナキング?それもバラクーダ?
それよりも一番は使う鈎に合わせた適材適所
ダイナキングは一、二度使ったきりで新品同様お蔵入り
・・・今は額縁サモンフライ用に出番を待っています

カム式は昔の鈎だと折角の丸軸が平打ちに・・・(笑)
「調整次第」は勿論、承知はしていますが
ネジ式は毛鉤を巻くには脆い青焼きピアノ鋼針を
指先で摘まんだ毛鉤の手巻き時代を感じさせます

昔も今も売り文句は
「精密機械をイメージさせるデザインと工作精度」

私なら指先で支えるような繊細さと表現したいし
人間臭くアナログ的な繊細さを持ったジョーです
・・・精密機械云々ならそのネジ山がモット細かくても(笑)

備忘録として

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Traveler Pedestal Base Model

仕上に黒染めをします

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Traveler Pedestal Base Model

使っているとどうしても
鉄製のジョーは地金が出てまいります
経年変化を楽しむなら良いのでしょうが
黒染め仕上は楽しむ以上に錆が出てきます
それはレンゼティもリーガルも同じです

金属フェルールの黒染めに使うBrass Blackです

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Brass Black

手軽に黒染め仕上が蘇ります

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REGAL  Traditional and Midge Head Vise

ボディはアルミ?軽金属なので染まりませんが
ジョーはブラス・ブラックでも綺麗に染まります
・・・ジョーの組成が判るような・・・(笑)

 

今、買うなら「Peak Fishing」でしょうか
・・・ピークフィッシング・ロータリー・バイス

でも昔の青焼きとか茶焼きの鈎ならレンゼッティ・バイス
和式毛鉤制作に最適とは
レンゼッティ社も思っていないでしょうけど

以下爺の戯言 ———————-

昔は二組の大小のネジで締め付けるタイプが一番
今も販売されているPresentation 3000 Viseの
下側からのネジで締め付けるタイプは
挿んだ鈎が動くとの事で不評でした
・・・今のカム式には無い良さが有りますけど
あの小さなジョーに当時は#4とか#6の
ウェットフライを挿むのが前提ですから
無茶苦茶な話では有ります
どちらにせよ当時のプレゼンテーション・バイスと
同額の3万円後半の高嶺の花でしたから
欲しくても・・・贅沢は素敵でしたけど

当時使っていたのが2万円弱のリーガルのイネックス
・・・その前まで毛鉤は手巻きが一番と・・・
金色ヘッドでヘッド角度が動くタイプが買えませんでした
その後左右に動くユニバーサルジョイントが販売されて
それが標準装備の様になっておりましたが
ロータリータイプがスタンダードジョーで発売
待望のミッジジョーロータリーがメダル付きで販売
それこそ矢も楯もたまらず
今でも田舎の長野から小僧が3時間程
特急電車に乗って、大宮に有る憧れのFFショップ
店員さんとの「ミッジジョーを使う」「使わない」の
やり取りの後、無事長野に持って帰れました(笑)
・・・田舎のイネックスよりも安かったのです

首が長くて鶴の様とか亀の首とかと
おめでたい話を聞きつつ今でも使っております

リーガルバイスで誤った認識が・・・

「ヘッドは硬い鋼で出来ている」
削ってみれば判りますが鋳鉄の様な柔らかさ
柔らかさが有るからこそ無調整で確りと鈎を咥えます

「きつ過ぎて鈎を挿むのに力が要る」
レバーの握りが丸玉の初期型は握るのに力が要ります
後の真鍮製カバー付きは適度な強さになりました

「ジョーが鈎を弾くとかジョー先端が割れる」
裏のメーカーシールの楕円と長方形の違いだけでは
使用説明書に書かれている様に咥えれば良いだけ

・・・あくまでも噂話ですけど・・・
一時期、流通したのが焼き入れの硬すぎた物
本来なら製造者責任が問われることに成る代物?
販売者もその責を? とは思いますが日本では
そーっと輸入代理店と取扱店が消えました

海外ではリーガル派が居るのに日本には
僅かしか居ないのは不思議な話です・・・(笑)