Pheasant Tail Nymph

Frank Sawyer Tying a Pheasant Tail Nymph

・・・本人の巻く姿を見られる幸運( 1950s)

テールが三本とか長さが云々とか
推測するしかなかった時代からすれば僥倖
銅線とリングネックフェザントテール

フェザントテールニンフよりも「ソーヤー・ニンフ」
ならばグレイリング・バグよりも「キラー・バグ」
意外に紹介されない「グレー・グース」

説明なら・・・

米国に渡り、付け加えられたのがピーコック
・・・American Pheasant Tail Nymph
「フルバック」に「ハーフバック」等のアメリカンパターン
その後
使われる素材変更にスクイレルなりラビットファー
結果、オールパーパスモデルの「ハーズイヤー」
「グレー・グース」はその影に・・・

使う鉤はロングシャンクでゲーブの狭い
TMC346z #16

DSCF7725
TMC346z #16

オリジナルのマスタッドが無い訳では有りません
只々、小型マスタッド針に対する信頼感が・・・

エナメル線と同じ色合いの銅線に注目したのが
Hans Weilenmann

Dark copper wire 各種

DSCF7720
Copper wire

折り返したシェルを爪で擦り、艶出しをするとか
下巻きの銅線をシェルから微かに覗かせるとか
単純なパターンだからこそ各人各様の拘りは有る
でも単純だからこそ銅線の太さとか色の方が大事と思う
今風に透明コーティングの銅線が正解なのか
コーティングされる以前のキラキラとした裸銅線なのか
・・・透明コーティングの普及はだいぶ時代が後になる
酸化した裸銅線ならエナメル線も同じ様な色

Pheasant Tail Nymph 「ソーヤー・ニンフ」
・・・日本雉&エナメル線 バージョン

DSCF7721
Pheasant Tail Nymph 「ソーヤー・ニンフ」

素材のリングネック・コック・フェザント(高麗雉)
良い素材はファイバーの先のフィルーが赤紫色に光る
出来ればその部分が長い程、良いともされていました
ダイド各色でも使ってはみたものの
却って燻し銀(いぶしぎん)で先端が緑真珠色に光る
日本雉テールの方が私には効果的と感じていました

DSCF7722
Pheasant Tail Nymph 「ソーヤー・ニンフ」

Pheasant Tail Nymph 「ソーヤー・ニンフ」
・・・日本雉&エナメル線 バージョン

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Pheasant Tail Nymph 「ソーヤー・ニンフ」

自己満足の世界です

DSCF7724
Pheasant Tail Nymph 「ソーヤー・ニンフ」

赤銅色のネックフェザントか燻し銀色の日本雉か
エナメル線色か裸銅線色か
シンプルなパターンだからこそ違いが出ます

短い竿に長いラインを使い送り込んで使うFF釣法では
例え鳩胸の様に銅線を巻いても沈める深さが実感として感じ難い
ソーヤーが使った8.1fのロッドなら
・・・NymphなのかNympheなのかと・・・(笑)
先端に色を塗っただけのニンフラインでもソーヤーの理論通り
ならば3.6mテンカラ竿ならもっと有利と
安曇野の湧水が流れる川で使って目論み通り・・・でも
掛けても木立に遮られて固定ラインでは手元に寄せられない
トバシ糸を手で手繰ろうにも長い竿先は遠い・・・(笑)
リールの存在が如何に大事か、良く理解出来ました
延べ竿だから手尻から竿を納めて短くも出来ましたが
その当時、其処の魚は渓流竿には負担が有り過ぎて
穂先から二番穂まで、持ちません・・・

PEZON ET MICHEL SAWYER NYMPH 8’10″ #4/5 & #5/6
ペゾン・ェ・ミシェル
確かに今ならロングロッドかもしれないけれど
9.6fから10fの竹竿が標準の時代の英国で
ハーディーでは無いペゾン・ェ・ミシェルのショートロッド
8.1fをショートロッドと言うには語弊が有り過ぎますが
斬新なニンフフィッシングのG.H.Mスキューズがハーディーを使い
頑なにドライフライを説いたF.Mハルフォードがペゾン・ェ・ミシェル

G.H.Mスキューズのパターンなら・・・

DSCF5137
復刻版

オリジナルとは違いますが・・・(笑)

DSCF5139
同時期の1950年代には現れたとされるプラスチック・ライン
当時に使われたのがシルクラインなのかプラスチックラインなのか
その違いの方が
釣り方以前の理論そのものを変えてしまう気がします
細くしなやかで水流の流れそのままに漂う
シルクラインならではの利点も感じます・・・

サイエンティフィックアングラーズのフライラインが
現代的テーパーラインとして販売されたのが1952年
ラインが浮くという改革のマイクロバルーンが1954年
それよりもだいぶ後の
シェークスピア・プラスチックライン、コーティングは凸凹
DTラインのはずなのに場所によって太さも凸凹・・・

フライ自体の効果を目で確かめるためには
魚を近くで感じられるテンカラ竿とテーパーライン
魚に気取られる事なくフライを確かめられるその距離感
魚を釣るよりはラインの先の毛鉤とフライの違いを
魚に感じさせて貰うために釣りに行く本末転倒の様な
それこそ同じ川に朝夕、通い込む気狂いの時代でした
英書だけで飽き足らずフランスはもとよりイタリヤにスペイン
“DEVAUX”とか”MOSCONE”にハス毛鉤まで興味が広がりました
当時は「マイナー・タクティクス」そのものでしたが
同じ川に朝夕通い込むのですから
同じ毛鉤では飽きられて釣れなくなる為の実釣本意
さすがに「ガードル・バグ」には・・・(笑)

今なら”DEVAUX”も

“MOSCONE”も・・・

なかにはイタリヤの菜種鈎も・・・(笑)

DSCF6020

この当時にハス毛鉤の知識がもっと有れば
それも「日光」「月光」等の極小ハス毛鉤
以後のフライタイヤーがオリジナルと気取っても
それよりは格段に上等の、良く似たパターン揃い
「グレー・グース」にも似ています・・・(笑)

Pheasant Tail Nymph” への5件のフィードバック

  1. ソーヤーニンフはかなり昔のティムコのカタログにもちゃんと掲載されていましたね。ただし、載っていただけだった…
    小僧の頃、最初に買い求めた数本のフライの中にソーヤーニンフのフェザントテールが一本含まれていました。単に安かったからです(笑)
    あのこんもり盛り上がったアブドメンをどうやって作るのかを知ったのは少し後のことでした。ウイングケースを前から後ろ、後ろから前、再び前から後ろに被せて、最後に後ろで留めるやり方を知ってから、私のフェザントテールも「らしく」なりました。
    水中で左右に動きながら捕食行動を繰り返す忍野のヤマメがフェザントテールにパクリと喰い付いたのを見て合わせて掛けた時のことは今も覚えています。
    キラーバグのヤーンは、オリジナルとほぼ同じものをひと巻き手に入れることができたので、死ぬまで使えます。
    ソーヤーニンフもある意味職漁師の毛鉤。たまたま縁あって表舞台に上がりましたが、英国にも日本の地方の毛鉤のようにひっそりと歴史の中に埋もれていった毛鉤が数多あったのではないかと…

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    1. yugawasuki 様 コメントありがとうございます。
      自分も安曇野の湧水が流れる川で全く同じ、今でも開いた白い大きな三角の魚の口を思い出します。擦れて釣れない潜水艦の渾名持ちでしたが気の迷いかフライが水流に乗り、スーと水面に押し上げられた時、その白い口がゆっくりと開いたのを見届けてから合わせ、手元まで引き寄せてバレました。丸軸のオリジナルで使われていたマスタッド針が綺麗に開いていました(笑)
      今は海外の方もシンセティック・フライ流行りに些か飽きてきた様で昔のパターンを数々、紹介されて来ています。ハックルについても相応の羽根を生み出すために昔の血統の卵を貰い受けて自家生産され、去年辺りから販売出来るような体制作りをされています。それこそハーリーダービーの再来、それも名門ハックルメーカーの爺さんの跡継ぎとして活動され出しました。米国にすれば6~70年前ですからそれこそ身近な爺様世代がその伝説の持ち主。楽しみです。

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  2. こんにちは。
    L.R.Hさんがおっしゃるように、プラスチックのフローティングラインの登場は、釣りの理論を変えたと思います。
    それは、竿が竹からカーボンになったこととは比較にならないほど、釣り方そのものを変えたことは確かです。完全に浮くことで、水面上の支えになり、リーダーをたるませながらドライフライを送り込む釣り方が、容易にできるようになった気がします。岩井渓一郎さんのような、とんでもなく長いリーダーで、斜め上流の対岸側のポイントを狙う釣り方は、ライン、リーダー、フライが浮いて初めて成立すると思います。
    私はフローティングラインは、ラインとは名ばかりで、実際には竿の役目をはたしている気がします。シルクの頃は、フライを自然に流すために、長い竿で無意識にラインを持ち上げていたのが有利だったのが、短い竿でラインやリーダーの形を考えて水面に置くような釣り方に変化したと思います。
    フローティングラインの出現が、フライの形状や、素材まで、影響があったと思います。

    話は横道にそれますが、ロングリーダーの釣り方は、日本で誕生したとの説は間違いで、リッツの本にも、ドリフトを優先させるためにリーダーの全長が竿の2倍もある釣り仲間が紹介されています。
    釣り人は、常に課題解決に人生のエネルギーを注ぐものですね。あまり人類の未来には役立ちませんが。(笑)

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    1. flyukulele 様 こんばんは! コメントありがとうございます。
      ラインの進化は釣り方そのものを変えて、ショートロッドで長いフローティングラインを如何に操るかという新しい楽しみ方を広げてくれたと感じています。あくまでもショートロッドでの愉しみ方だった筈なのですがそれが東海岸では主力で日本にも最適な釣り方とばかりに、全体から見ればごく一部を切り取りそれを独自の視点だけで解説してしまうから辻褄を合わす為にますます可笑しな方に向かってしまうという画一的な悲しさと息苦しさは使われるフライから見ても寂しいです。極端な話になりますが、ラインに依存した釣り方をあたかも竿の性能が良いから云々では些かズレた話、LL釣法も小渓流ではラインも出さないとなればそれこそ・・・。忘れられた毛鉤とフライ側からテンカラなりFF釣法を見つめ直した方がと、岩魚の様に狭い穴から眩いお空を観ています(笑)

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