白馬の針素

白馬の針素
・・・天然テグス前ですから古い話です(笑)

今ならサラブレッド種も手に入りますが
昔は神社の神馬からとかの「罰当たり」の話も聞きます

バイスとボビン等を使っていますが
本来は手で持って作業を行います
一工程ごとの止め結びは手からの滑り防止と
弱い巻き糸と針素を守ります
天然テグスも針に結べませんから同様の巻き留め方でした

先ずは古い鈎型の狐

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古い鈎型の狐

日本で最初の釣り指南書にも同じ鈎型が出ています

鈎軸にヤスリで抜け防止の刻みを入れて
木綿糸で荒巻きした後に一度、止め結びを入れます

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白馬の針素

白馬の尻尾を添えて巻き戻して止め結びを一回

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白馬の針素

針先側へ針素を戻します

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白馬の針素

チモトから腰まで巻き戻し

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白馬の針素

輪の中に巻き糸を入れて針素を引き絞ります

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白馬の針素

残りの巻き糸を切って漆を塗り完成
・・・これで毛鉤巻きの下準備が整いました

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白馬の針素

付記として餌針の場合・・・
チモト部分の余りは敢えて残します

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白馬の針素

残した針素は餌の抜け落ち防止で使います

面白いのが竹竿4mに馬の尾毛をラインにして逆さ毛鉤を使う
イタリア・バルセジアーナ地方でも同じ使い方と巻き方でした
「餌持ちのアイデアまで一緒」と笑い合えました

自分の時代はナイロンテグスを使いましたが
ナイロン糸は馬毛に比べて柔らかいので
餌抜け防止に農耕馬の黒尾毛を巻き添えて
餌釣りの鈎も同じ工程を行っていました

馬毛は硬く、斜めに切ると生餌なら突き通ります
鈎に通したイタドリ虫の硬い頭をそこに引掛けます

馬毛の張りの強さ

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白馬の針素

白馬の尻毛なんて・・・昔話ですけどね
拘る方はチモト部分の耳を削ったり
針素の内掛け、外掛けにも蘊蓄が有りました
・・・ここでは一般的な内掛けです

昔乍らの針素付きなら

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白馬の針素

合わせる竿も竹で無いと無茶な組み合わせになります(笑)

以下爺の戯言 ——————————————–

管付きの鈎が出ても信頼する鈎を使う為に
餌針に必要な抜け防止も兼ねてですが
ナイロン針素時代になってもこの工程は続けていました
・・・自分の時代はここから始まります
1.5号の針素の長さは30㎝で片側にチチワを付けました

白馬の尻毛の良品は0.8号程度でこの太さの物は貴重品でした
2間竿を山に置き握りだけを持って山に入った時代です
自分は、すぐにグラスファイバーの竿に成りましたけど
継竿の竹竿の嫋やかな曲りは忘れられません
秋に、巣食ったイタドリを刈り取り、軒先にぶら下げて冬越しし
解禁前にその枯れたイタドリの皮を剥いて餌を備えます
沢ウツギの花が咲いてからが毛鉤の準備です
毛鉤を巻く前の準備だけでも、結構な手間が掛かります
手間を掛ける分だけ毛鉤は丈夫に巻きます・・・(笑)

白馬の針素” への2件のフィードバック

  1. L.R.H様
    所有しております昔の英国のブラインド鉤を使って毛針を巻き始めましたが、鉤素と鉤の固定をしっかりしないと魚をかけると鉤が魚と一緒にすっぽ抜けてしまうため、しっかり固定する方法を探しておりました。今回ご紹介の方法は昔の日本の毛針巻きのほんで紹介されて居たものと同じ方法で、写真で解説頂くとより良く理解出来、大変ありがたい投稿で早速使わせて頂きます。
    緊急事態宣言で最低後一ヶ月は釣りにも行けませんので、毛針作りなどしながら災いの過ぎ去るのを待とうと思います。
    ペストの蔓延を避けるため引きこもった人々が退屈しのぎに物語をするボッカッチヨのデカメロン(十日物語)の様に、毛針の面白い(つまらない?)話をしながらコロナをやり過ごせたら素敵なのですが。余り話題がないのが残念であります。

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    1. budsek 様 コメントありがとうございます
      妙高の爺様方がこの方法しか好みませんでしたから毎年、各人用に作らされておりました。チモト部分の剣も黒毛の尾毛がホンテロン等の硬いハリスより硬いので代用も効かず、それこそ集めるのが必死の思いでした(笑)
      都市部の緊急事態宣言はそれこそ田舎の長野でも直面している問題です、新幹線通勤者だけでなく大学生の甥達が東京に戻れず、かと言ってやる事もする事も無く宙ぶらりん状態、田舎に尽きものの各種団体や役員会等も総会やら引継ぎが本来なら目白押しの時期ですがそれらも開催できずに宙ぶらりん。デカメロンの様な色気のある話も無く、釣りにも行けず、日々畑の土を見ています。
      話題満載の貴ブログを楽しみに拝見させて頂いております、どうぞお体をご自愛いただいて何時もの生活が早く戻れますよう祈ります。

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