和式毛鉤の鈎型各種

和式毛鉤の鈎型各種
・・・日本の鈎なら製造法から「針型」でしょうけど

元々は毛鉤用の針は有りませんし餌針からの転用は
使う魚と使い方に釣り場と個人の思惑が入ります
各人各様の好みまで入りますからそれこそ様々
地方色溢れる各地の毛鉤もその元となるのは
その様々な鈎型が有ればこそ・・・
一般的な掛かりの「袖型」に喰わせの「狐型」から
「丸袖型」とか「大輪(おおわ)型」
飛騨毛鉤で使われた「角形」
・・・旧い形の海津鈎にも似ています

袖型

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袖型

狐型&マス針

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狐型 マス針

マス針は太軸の鮎掛け針でしょうか?

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丸袖と大輪(おおわ)

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丸袖と大輪

新大輪

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新大輪

大輪は細身の伊勢尼?

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大輪と丸袖

伊勢尼とお気に入り

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伊勢尼と改良スレ

袖型でも優美さ溢れる「秋田袖」に
関東らしい小股の切れ上がった「東京袖」
秋田袖と姿は似ても針先が外向きらしい「都袖」
・・・各製造メーカーで違いが有ります

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秋田袖と東京袖

秋田袖でも、各メーカーで違いが有りますし・・・(笑)

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都袖と秋田袖

「都袖」と「秋田袖」・・・こちらは余り違いを感じませんでした(笑)

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都袖と秋田袖

・・・中には都袖名で東京袖も

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都袖?

狐型も「東京狐」に「秋田狐」
・・・総じて秋田となれば東京より細身で軸長が長め
秋山郷毛鉤となればハリヨシ製造「軽井沢狐」
ガマカツの旧「東京狐」も似ていますが
袖型と同じく秋田よりも軸長が少し短めの点が違います

軽井沢狐と旧い海津鈎

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軽井沢狐と旧い海津鈎

丸セイゴ

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丸セイゴ

伊勢尼と海津鈎

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伊勢尼と海津鈎

「マス鈎」から「鮎掛け針」も、となれば・・・(笑)
各地域で使われていた毛鉤には釣り方を含め
それに見合った地方色豊かな「鈎型」が伴います

昔の「ハス毛鉤」やら「ヤマベ毛鉤」等には
顧客の求めに応じて「角・丸・狐」を巻き分けていました
サイズは勿論、別誂えで金針やら金玉、赤玉に先玉等
バーブの有り無しよりも毛鉤には大事な話かなと

今の自分の好みとなれば「スレ針は彦兵衛針」と謳われた
彦兵衛針の「改良ヘラスレ針」の6号~4号
・・・(フライフックサイズで凡そ#12~16程度)

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彦兵衛 ヘラスレ針

現行品で似ているとなれば

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オーナー社 スーパー山女魚

オーナー社 スーパー山女魚

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オーナー社 スーパー山女魚

バイスに挟むと材質の違いを音で感じます

菱明期のテンカラ釣りは「マスタッド鈎」が推奨銘柄
当時の流行りかもしれませんが今なら選択肢は様々

竿扱いも両手使いの「廻し振り」から片手の「飛ばし」
全てを含めたはずの「テンカラ釣り」が旧来の「毛鉤釣り」を否定する
そんな自由度の無い釣り方は、毛鉤に使う「鈎型」からも感じます
万能小物釣りには袖、万能大物釣りには海津・・・
深山の岩魚は研ぎ直しが効く太軸の海津鈎
里山の山女魚は掛かり優先の細軸の袖型とは言われますが
各人各様の「毛鉤釣り」なら鈎型だけでも楽しめます
対して新しい釣り方の「テンカラ釣り」は最新鋭のマスタッド鈎
地方色豊かな「毛鉤釣り」から画一的な「テンカラ釣り」の始まり
既存の優れた釣針も良いでしょうが忘れられた「鈎型」は
見ているだけでも感じる処が有りますし
それを使って「毛鉤」を巻く愉しみは堪りません

大岩魚用には海津鈎とは違う「黒鯛鈎」を使い
山女魚には「鮎掛け針」を使ってみたり・・・

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彦兵衛針 黒鯛鈎他

飛騨毛鉤には丹吉鉤「アメゴ型」でしょうが
その角形針の欠点をこのチヌ針なら・・・(笑)

でも、万能型とすれば彦兵衛針の「改良ヘラ」
今でも同じ鈎型は出ていますが違いが有ります
ほんの僅かな違いですが差が出るのも不思議なものです

フライフックも様々な鈎型が有りますが
それ以上に種類豊富が日本の餌針です

TMC400Tなら新ヘラ鮒オカユ鉤とか・・・(笑)

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新ヘラ鮒オカユ鉤

勿論、餌針は使う餌に合わせての針形ですが
それの針型に合わせた毛鉤巻きも愉しい

重兵衛「新アマゴ」とオーナー社「吉村アマゴ」

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重兵衛「新アマゴ」&オーナー社「吉村アマゴ」

今回は鈎型の違いを見て貰う為に同じパターンですが

秋田袖の長身で細目に合わせて・・・「石楠花パターン」

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秋田袖

鮎掛け針なら・・・「乾毛鉤」

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鮎掛け針

和式毛鉤の鈎型各種” への5件のフィードバック

  1. こんにちは。お久しぶりです。
    こうして我が国の釣り鉤を拝見していると、改めてその繊細さに目を見張る思いがします。
    かつて美しいなぁと思ったリマリックベンドのウェットフックやバートリートのサーモンフックのカーブは、極東の島国にもちゃんと存在していて、中島みゆきの「地上の星」ではないけれど、私は空ばかり見ていました。
    あのカーブは、理屈や理論ではなく、日本人の感性から生まれたカーブなのではないかと思います。
    西洋の釣り鉤と日本の釣り鉤、何というか、西洋画と日本画を見比べているような感じがします。
    その凄さを系統だてて見ることができる資料があまりない中で、貴HPは私にとって貴重な存在です。
    更新を楽しみにしています。

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  2. お久しぶりです。
    フライフックだとリマリックベンドだのバートリートだのと気にするくせに、我が国の釣り鉤の形状については、そういう目で見られていないように思います。
    川虫ならこれ、イクラならこれとか、餌もちの良さや針掛かりの良さ程度の話でしかない…
    改めて見ると、日本の釣り鉤の繊細かつ優美なカーブに日本人の美意識のようなものが見えてくる感じがします。
    その良さに気付かず、中島みゆきの歌ではないけれど、皆空ばかり見て…
    うまく言えませんが、油彩画と日本画の違いのように感じています。
    このようなやり取りができる貴HPはとても貴重です。
    更新を楽しみにしています。
    ※一度投稿を失敗してしまいました。もしエラーがあったら削除してください。

    いいね

    1. yugawasuki様 コメントありがとうございます
      コロナ禍で帰ってこれない方々が多く、代役の農作業が続き、三ヶ月程、ご無沙汰しておりました。一段落したところに大雨で釣りにも行けず・・・(泣)
      釣針整理も兼ねて見比べると宛ら旧い写真整理の様で前に進みません。
      丈夫さ優先で選んでいた筈でしたが当時では気付きもしなかった見惚れてしまう程の造形の美しさを味わっています。
      今後ともご笑覧、よろしくお願いいたします、ありがとうございました。

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  3. 生きておられたのですね。さんずの川まで釣りに行かれたのかと思いました。まだまだ楽しいブログが拝見できそうです。

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    1. おじゃまる様 コメントありがとうございます
      まだまだ、俗世の欲にまみれておりますので三途の川まで辿り着けません(笑)
      今後ともご笑覧の程、よろしくお願いいたします。

      いいね

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