「魚心毛鉤」を愉しむ

「魚心毛鉤」を愉しむ

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魚心毛鉤

鈴木魚心氏については
こちらのリンク先をご覧ください
「長良川と郡上竿の世界」
概略的には・・・
佐藤苔石氏(釣り人社創設者)や山本素石氏(随筆家)と共に
旧来の和式毛鉤釣りを「テンカラ釣り」とした立役者
戦前から独学でFF釣法やルアー釣法を学び普及に努めた方
フライと和式毛鉤の良さを併せ持つ「魚心毛鉤」を販売

魚心毛鉤
却ってテンカラ釣りの隆盛期である80年代には幻とされていたものが
今は、好事家の手を離れてオークション等でも見かける様になりました
文献に絵図としてしか残っていない当時のテンカラ毛鉤を思い起こすには
今の方が好都合という皮肉なことでは有りますが・・・素直に感謝!
見比べてみると同じパターンでも太さや蓑毛の巻数とかが様々
胴素材がピーコックとゼンマイの組み合わせが多く
テール素材がグレーマラードらしいけれどティールも・・・?
ゴールドティンセルだけでなく
タグ代わりに山繭を使いリブ巻きにハールや巻き糸
蓑毛は雌雉にヘンのグリズリーやブラウンから
芯黒の茶(ファーネス)に芯黒先黒(バジャー)等
ウェットフライのロイヤルコーチマン風が添えられたり
ハス毛鉤の様に薮蚊毛(フライのホーン様な)が巻きつけられたり
そのフライ風毛鉤については当時でも賛否両論だったらしいけれど
今になって見返してみれば充分に和式毛鉤そのものの素材使い

それを基に手前勝手な「今様魚心毛鉤」
今ならではの道具と素材が有ればこそです

「ゴロ蝶毛鉤」を思わせるゼンマイ胴に雌雉の蓑毛場合なら
それをフライのハーフストーンに近づけて・・・

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「魚心毛鉤」を愉しむ

鉤  ガマカツF11-B #10
タグ UVスレッドを下巻きに山繭
リブ カッパーワイヤー撚り
胴  ゼンマイ
元巻 孔雀
蓑毛 ハーフストーン様に巻いて雌雉のフロントハックル仕立て

ハス毛鉤の「石楠花型」も有りました・・・

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「魚心毛鉤」を愉しむ
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「魚心毛鉤」を愉しむ

鉤  ガマカツF11-B #10 スタンダードシャンク
タグ UVスレッドを下巻きに山繭
尾  ティールダック
胴  孔雀胴とゼンマイ胴 2種

段巻きも有りました・・・

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「魚心毛鉤」を愉しむ

鉤  ガマカツF11-B #10
タグ ゴールドティンセル
尾  ティールダック
胴  山繭胴

ロイヤルコーチマン風二種・・・

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「魚心毛鉤」を愉しむ
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「魚心毛鉤」を愉しむ

鉤  ガマカツF11-B #10 スタンダードシャンク
タグ ゴールドティンセル
尾  ティールダック
胴  孔雀胴に朱色の絹糸(中巻きと荒巻き)

疑似餌と呼ばれた時代の毛鉤です
いずれもが50年近く前のパターンで和式毛鉤釣り用
用いられた素材も和式毛鉤で使われていたものです
当時の毛鉤と何が違うかは全体のバランスと思われます
どの魚心毛鉤もボディの始まりがフライの定番様に
バーブの位置に合わせて始まります
テールがとか、リブが巻かれている、とかよりも
フライの様式美に合わせたことが
当時の和式毛鉤との一番の相違点かもしれません
その程度の違いで賛否両論なら
今、販売されている伝承系毛鉤の蓑毛が
米式ドライフライ様に裏向きで巻かれている事に
違和感を感じてしまいます・・・(笑)

もっと古いパターン「羽根附きゼンマイ胴毛鉤」も併せて(笑)

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羽根附きゼンマイ胴毛鉤

鉤  ガマカツF11-B #10 スタンダードシャンク
タグ UVスレッドを下巻きに山繭
胴  ゼンマイ
元巻 孔雀
羽根 ラスティダン2対
蓑毛 雌雉

フライのパトリオットパターンも有りました

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順毛鉤

鉤  ガマカツF11-B #10 スタンダードシャンク
タグ ゴールドティンセル
胴  孔雀
中巻 朱絹糸
元巻 孔雀

・・・今から60年以上前の和式毛鉤パターンです(笑)

ゼンマイ胴の追記
40年以上ともなりますとスレッドに良く乗ります

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ゼンマイ胴の追記

それをツイスターで巻き締めて胴を作ります

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ゼンマイ胴の追記

どこかの鰻屋さんのタレでは有りませんが
毎年、ゼンマイ綿を採ってそこに追加
減るどころか偶に、増えたりしております
古くなりすぎると色目が均一になり過ぎて
胴に仕上げた時に面白味に欠けてしまいます
新旧取り混ぜた色と質のグラデーションも一興(笑)

青濁りに白濁り、里川は泥濁りと大雨警報続行中
農業用水路の水門管理でアタフタしていますと
釣りにも行けずに毛鉤巻きが唯一の慰め
三日で水が抜ける様に仕上げた田圃でも
今年は一ヶ月程、水を入れた事が無い雨続き
リンゴは過水障害で葉が燃えたような茶枯れとなり
収穫したジャガイモは腐れが入りと・・・凄い年です
皆様、どうぞくれぐれもご自愛ください

付記
鮎用バケ針製作も試行錯誤中です
使うスレッドはユニの17/0となりました

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ユニの17/0

試作胴は蓄光型の150デニール・スレッド各色

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蓄光型の150デニール・スレッド各色

思った以上に妖しい出来となりました
こちらは実釣でもう少し結果を見てから・・・

先回の記事はテンカラ・フィッシャー様(tenkara-fisher)から
原稿依頼を受けた為、パスワード設定をしております
申し訳ございませんがご了承をお願い致します

「魚心毛鉤」を愉しむ” への2件のフィードバック

  1. こんばんは。
    魚心毛鉤、私も大江戸骨董市で一箱見つけて入手しました。
    毛鉤だけ欲しいとお願いしたのですが、大きな竹魚籠やその他諸々の道具一式と一緒でないと売らないよと言われて、その時は荷物になるので嫌だったのですが、両手に抱えて苦労して持ち帰って、自宅でよく見たら、細かく編まれた魚籠は今では到底入手不可能な、茶道具にしても良さそうな逸品でした。
    ゼンマイ胴をきれいに巻かれますね。
    私は団子のようにひと塊をフックの上に載せて、絹糸で一往復リブを入れるやり方を教わりました。
    美しさは劣りますが、簡単ではあります。

    いいね

    1. yugawasuki 様 コメントありがとうございます。
      今では個人の釣具屋さん自体が残っていませんので骨董市やオークションが目の保養になっています。自身が使っている竹篭は、戸隠の竹細工で上手と言われた西さん(故)の作で40年程経ちましたが春の山菜から秋終盤のナメコまで今でも現役使いをしています、貰った時に受けた竹と編み方の説明は朧となりましたが酷使に耐える道具としての存在感は却って輝きを増しています。
      毛鉤作りも妙高の赤倉温泉、赤倉荘の古澤翁(故)から、それはそれはキッチリと、秋山郷なら屋敷のカジカ荘の先々代、大町なら、安曇野なら・・・。
      とにかく見てくれよりも丈夫さ優先と、どなたにも言われ続けておりました(笑)

      いいね

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