先祖返りの毛鉤 ・・・Ⅰ

高度成長期以前の鮎毛鉤に使われていた瑠璃金剛鸚哥等のエキゾチックな素材、透明感のある澄んだ河川で多用されていました

高度成長期を迎え河川の汚濁等の水質悪化時期にはラメ等がそれらの代わりに使われるようになったのは鮎毛鉤の変遷が示す通り・・・水害に見舞われて濁り切った渓の水が早く澄むように祈りを込めて

先ずは定番のブルーイエロー・マコーとグリーンレッド・マコーから・・・

フライでも今はあまり見かけ無くなった素材ですがリブを立てて巻くと見る角度によって色変わりする面白い素材

レッドマコーのセンターテールでは・・・

リブを立てたり、素材そのものを撚ってみたり・・・

地色はダーククラレットでも角度によってブルーが光ります

ブルーイエロー・マコーなら・・・

補強にリブ巻きをしているので判りずらいかもしれません・・・(笑)

澄み切った渓だからこその毛鉤かもしれません

アマゾンパロット、こちらはインコですが渋めのチャートリュース色

この色を活かすなら和式毛鉤の定番「二葉」・・・製造元の違いで「双葉」名も有りました

補強の為にスレッドを荒巻して折り返しています

最初期の和式毛鉤代表作「朱鷺菜種針」なら・・・一般的には「時菜種針」とされていました

天然記念物の「朱鷺」は使えませんから同じ水鳥の「フラミンゴ」のフェザーを代用して・・・

淡い桃色が今が旬の「川中島白桃」とダブります・・・(笑)

表題を「先祖返りの毛鉤」としましたのは古い和式毛鉤程、天然色を尊び、様々な外来の素材を生かした毛鉤が多かったのです

菜種針も当初の蓑毛はカワラヒワのウィングの黄毛、後にカナリヤ、近年は黄色に染めた鶏に代わってきています・・・(笑)

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家族が増えました

「ノア」と名付けました

昨今のペット流行りの闇の部分、行き過ぎた商業ベースの生体販売の被害者である五歳に成るカニヘンの「元」繁殖犬です

来た時はぎょろりとした目玉だけが目立つ小さな身体を尚更に小さくして震えていました・・・今は穏やかな顔になりました

頭の所々と尾の先が脱毛しておりましたので、皮膚病かと思い獣医さんに連れて行きましたがストレスからきた脱毛、それ以外は健康ですと診断され先ずは一安心

皮膚病を恐れたのは、1m程度のリードに繋がれたままで世話もされていない犬を譲り受け、薬用シャンプーで洗いながらでも完治迄は三ヶ月、犬の方でもそのストレスは大変だったと思います

哀しのは長野保健所内でもその飼い主は有名だったらしいのですが、近所の方々が動物虐待と通報して指導を受けてもそのままだったこと

行政の強制力の無さに呆れ覚悟を決めて「譲って下さい」と直談判、幸いだったのは「2万なら」と即答して頂けた事・・・(呆れた話ですけど)

それがここに来てから十六歳半迄、元気に山々を走り回って生きたマルの三歳までの生活

そんな「マル」とダブります・・・

水でふやかしたドッグフードが与えられていたらしく歯石は元の歯を覆いつくしていましたし、やせ細った身体はガラス細工の様、白内障の進行も見られますし檻の中から外に出たことが無い様でと、惨憺たる有様でした

徐々にでは有りますが周囲の状況が理解されてきた様で今は細い尻尾をピンと立てて後をトコトコとついて回ります

田舎家ですから庭をドックラン代わりに整備して お腹が汚れない様に 、芝生もこまめに刈り揃えて・・・

そんな芝生の上を小鹿の様に撥ね飛ぶ姿が堪りません・・・素敵な笑顔を見せてくれます

散歩の経験が無いようなので慣らしていくのが今後の課題ですが、先住犬の「華」は年下の三歳ながら、姉の様に危なそうな時は先回りをして見守っていますから案外と早いかもしれません・・・

今もお尻をくっつけて寝ている、べったりの甘えん坊と思っていた「華」のそんな優しい姿を見られただけでも有り難いです

そんな「華」のとびっきりの笑顔です

年下ですけどお姉さんになった「華」です

個人の方から譲って頂いたので、近郊のドックランでこの子の母親犬や姉妹犬と会えます