流石にハックル無しのモノポストウィングを通常に使うとまでは考えていないのですけど・・・(笑)
折角のハーディ竹竿で使うなら使う竿に合わせて1950年代頃が一番に華やかで、次世代のグラス竿やグラファイト竿の兆しが垣間見える頃が好みに合っているのかなと思ってはいますが、日本に入って来た情報が一般化して認知され出したのが1970年代後半ですから、そのあたりで彼の地とは、20年近くズレがあるような気がします・・・
A Way to The Complete Fly Tier
”THE FLY TYING”

ザ・フライ・タイイング 鈴木俊一氏 著作 1987年3月初版
今、見返してみると一般的に使用するフライフックとして、ドライフライならパートリッジ社CS32とかコードBに、シーリーSF2U/E、ウェットフライに至っては当然の如くJ1A、G3Aを使うとしてリマリックかスプロートとして名前すら出てまいりません・・・その当時の流れからすれば懐古趣味の様なものですけれど良い時代だったと感じます
その前の世代となればそれこそ原書すらですから、只々、カタログに目を光らせて居ただけ、如何に1980年代から1990年代の情報量が多かったのかと、今更ながら驚きますし、華やかでした
1973年製造のハーディ社、JET・8.6F・6番で大まかなFF釣法を始め、1983年の同じくハーディ社、ボロンフライ・8.6F・5番でなんて書き出すと、カッコ付け過ぎかもしれませんが却って竹竿の良さが身に染みて・・・

ジェットとボロン
ジェットの60年代以降に使われる透明なメノウリングとボロンで不評だったザラザラのストリッピングガイド

ボロンフライのフックキーパー

ファンウィング迄とは申し上げませんがトルクの有る細いシルクラインと長尺竹竿の嫋やかなリズムなら、多少の風が有っても、投射性が低いフライでも、ポイントに静かに置けるからでしょうか・・・(笑)
久しぶりにボロンフライのコルクの厚みを変えて配置された硬いグリップを握り、ラインを通して振ってみると竿の進化よりはラインの進化の方がとか別の思いを感じてしまいます
1970年代から1980年代にかけての和式毛鉤の扱いについてはそれこそ、失われた20年間かもしれません・・・(笑)