フランスに渡った和式毛鉤

第二次大戦後に世界的な釣りブームを迎え世界的に見て賃金の安かった日本で輸出用の釣具製造が盛んに成ったのは以前にも書いたと思うのですが・・・

それ以前にも明治時代に盛んであった万国博覧会にも釣具は出品され英国の御大、ペネリ氏すら驚愕させたという釣具も・・・シルクガットにシルクラインは養蚕が主だった産業で絹が輸出品目で在った時代の日本ならではですけど

日本の文献に毛鉤として初めて掲載された「菜種針」や毛鉤絵図の「蜂頭」

フランスのカタログには・・・

先回のペゾン&ミシェルでは・・・

カラー写真版は1929年

「蜂頭」だけでなく「菜種針」や「蠅頭」に各種ハス毛鉤と見えるものまで・・・

「蜂頭」でも茶毛、黒毛、油毛・・・

「蠅頭」でも通常の金玉から黒玉、赤玉

「菜種針」でも黄色胴

「時菜種針」・・・本来は朱鷺の桜色「朱鷺菜種」

文献から窺い知るのは明治初頭の中村利吉氏、「魚心毛鉤」の作者鈴木魚心氏、どちらもフライと和式毛鉤の研究を極めて更なる発展を和式毛鉤に求めた方々、先記事で地域色溢れる伝承毛鉤すら西洋毛鉤を真似て現地の材料を使い作られたものかもしれないとは書いてはいても、文献には出て来ないけれど真摯に毛鉤と向き合う地方の無名の方々が居たからと感じる事が多い

バタ臭いと自分には感じる「日光毛鉤」、もしかすれば中村利吉氏の影響が残るからかも・・・

川鼠を胴に使い、胡麻斑模様の蓑毛

ハーディ社のフライと再会して以後フライと和式毛鉤の融合を計ったと言うからハーディ好きには堪りません(笑)

ペゾン&ミシェルのカタログに和式毛鉤が掲載されているのも銀座みすやの店主中村利吉氏の尽力の賜物

今のテンカラマスターの誰もが生まれる前の話です・・・(笑)

自分の釣りに合っている毛鉤・・・

鉤はパートリッジ社TS2ST♯12、フロントハックルはブラウンパートリッジ、セカンドハックルはコックネック、胴はアダムスグレーにリブは黄色絹糸・・・全体的にはマーチブラウン様式

色々と取り混ぜてはいてもこれをフライと言った方は居ない・・・(笑)

30年前から変わった処は・・・

使う前にはカエシを潰す位です・・・(笑)

フランスに渡った和式毛鉤” への2件のフィードバック

  1. L..R.H.様
    和式毛鉤(mouches japonaises)興味深く拝見致しました。上のカタログの説明書きによりますと、磨いたCrystal鉤を使い青灰色に染めた英国製テグスを使った旨特記しており、馬素と安物の鉤を使ったものとは比較せぬ様にとあります。今、ケニアがフライ生産の一大産地になっているように、毛鉤は労賃の安い地域で作るグローバル化の著しい商品とは思いますが、日本にCrystal鉤(どんな鉤なのか存じませんが)と英国のテグスを供給して、或いは、日本の業者が指定素材を購入してそれら毛鉤を製作しフランスへ出荷したのか、それとも、フランスで和式毛鉤が製作されたのか、解らないなと思いました。
    和式毛鉤については春と秋に特に効果ありと謳われておりますね。

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    1. budsek 様 ご訪問並びにコメントありがとうございます
      「磨いた鉤」で昔は鍍金した金針は、磨いて使うものだと聞いておりましたからてっきりその事かなと勘違いしていたりと遥か昔に第二外国語で仏語を選んではいたのですが・・・(笑)
      テグスも淡路島が一大生産地で各国に輸出されていたのは聞いているのですが文中のHITO HITOは日本で言う「一ヒロ」をそのままなのかと思ったり・・・
      ケニヤからは素材販売のメールやら毛鉤とフライの問い合わせやら一時何も出来ない程、ボックスが溢れて以後そこから逃げ出しました(熱心さとその精力的な活動は羨ましい限りでした)
      釣具製造は輸入と輸出が昔から行われていたのは確かですし軽量で場所も取らずある程度の金額でと富山の薬売りとダブります
      自戒を含め次回で、そのペゾン&ミシェルの他ページを掲載致しました

      いいね

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