相も変わらず毛鉤談義の続きです・・・
「てんから」で使う毛鉤のルーツは京毛鉤に有りなんて事まで考え出すと逸脱し過ぎかもしれませんが数多くの和式毛鉤の中にはフライで分類されるニンフパターンもミッジフライも有りました
当時の京毛鉤で白黒の挿絵に登場するニンフ・パターン様を「総天然色」仕立てで巻いてみます・・・
遥か昔のパターンですから正確では有りませんが「菜種針」から「鮎毛鉤」への過渡期かもしれません
青花入・赤角・瑠璃コンゴウインコ先巻・孔雀元巻・油毛蓑毛・白剣付(追い毛)・金玉
使う鈎はTMC3761 #14・・・ここでは鍍金のビーズを使っています

青花入を巻き・・・

赤角を巻き止めて・・・

瑠璃コンゴウインコプライマリーウィングを先巻き、追い毛の白剣・・・

油毛で蓑毛を止めて・・・

孔雀を元巻き・・・

全体像としては・・・


蚊頭針?将又鮎毛鉤の?・・・(笑)
フライも毛鉤も最初期はハックリングと言う概念が有りませんでしたのでフェザーそのものを鈎軸に巻糸で縛っておりました・・・今の様に鶏の羽根をぐるりと巻き止める手法が生み出されて云々かんぬん(笑)
鮎毛鉤を全種網羅したとされる本でも、掲載されていない土州の「福富針」なんてのもありますからね
今の鮎毛鉤の作成方法では失われたその繊細さは5㎜程の鈎軸上にフルドレスサーモンフライの世界を表している様で、それこそ別格とも感じるなんて事を書き出すと・・・(笑)
東北弁に昔の京言葉が残る様に古い文化は都から離れた場所に残る・・・なんてね