モンタナ州への”Kebari”

モンタナ州への”Kebari”

先回のアイダホ州行の毛鉤に続き今回はロッキー山脈を隔てた
お隣のモンタナ州立大学へ”Kebari”を寄贈するとのご用命
イエローストーン国立公園繋がりでは有りますが
対象魚が在来種のカットスロートでは無く
日本で使われている岩魚鈎と山女魚鈎が先方のご所望

ならば・・・一番手は剣羽根毛鉤から

山女魚鈎と岩魚鈎の二種類で巻き始めます
・・・蜉蝣対象と陸生昆虫対象が二体の違い

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剣羽根毛鉤 山繭胴

下拵え済みの日本雉の雄剣羽根

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日本雉の雄剣羽根

使う鈎も応じて変えます

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スーパー山女魚7号と彦兵衛鈎6号

岩魚鈎と山女魚鈎

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山女魚鈎と岩魚鈎

水面では水流に抗い、水中では細かい振動で
渓魚を誘惑するのが目的の硬い剣羽根は
雄の日本雉を使うのが本来の「剣羽根毛鉤」
良く見かける高麗雉では・・・
それも雌雉では・・・五月蠅い話は続きます
ましてゼンマイ胴との組み合わせともなれば
当時言われた三大好物「巨人・大鵬・卵焼き」の
巨人と大鵬を組み合わせるような場違いと似ます
・・・フロータントを沁み込ませれば不沈空母に成ります

高麗雉の「雌」の剣羽根なら形は同じでも
柔らかいのでゼンマイ胴には、お似合かもしれません
本来の機能を持った「剣羽根毛鉤」とは別物です

古いタイプの”Kebari”・・・羽根附き毛鉤、二種

時代的には「B‐29の様」とする形容詞がまだ通用した頃
B‐29の様・・・絨毯爆撃で根こそぎ魚を釣り上げる様

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羽根附き毛鉤

羽根附き毛鉤は日光毛鉤の「ゴロ蝶毛鉤」にも見られるよう
古くから各地で「テンカラ毛鉤」として使われていました

同系の羽根附き毛鉤は「ハス毛鉤」にも多く見られますが
スペントパターンの様な羽根附き毛鉤は少数派かもしれません

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羽根附き毛鉤

在郷の毛鉤として「秋山郷毛鉤」二種
古いタイプとその後のタイプ

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秋山郷毛鉤

鈎は当時使われていた「ハリヨシ軽井沢狐」
・・・現地では「東京狐」と呼ばれていました
他にもマルセイゴ型等も有りましたし時代によっても様々です
近辺に比べ小型の7号を使うのが「秋山郷毛鉤」でした

安曇野周辺で定番「段巻き毛鉤」と「荒巻毛鉤」

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「荒巻毛鉤」 & 「段巻き毛鉤」

乳川に見られるような白い川底に映える黒毛・黒胴が多く見られます
丈夫なため、職漁師が好んで使った毛鉤です

飛騨地方とも、沢を挟んで交流が有りました
廃藩置県の際の混乱期には松本県に編入されたことも有りました
岐阜県だけでなく山を隔てた富山県とも交流し影響を与え合いました
黒部川を挟み、富山側と長野側で沢の呼び名が地域色を表しています

カラス毛鉤
・・・飛騨地方にも松本にも同型の毛鉤が有ります

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カラス毛鉤

普通毛鉤 各種
ハス毛鉤に見られるよう好みに応じて様々
九頭竜川支流で使われた鮎掛け針を使ったドライフライも有ります

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普通毛鉤 各種

彼の地の定番「逆さ毛鉤」

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逆さ毛鉤

昔に流行った「キヨシ毛鉤」

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キヨシ毛鉤

ハス毛鉤に似た遊釣の毛鉤

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遊釣の毛鉤

 

最後は「蜂頭毛鉤」
この毛鉤の正体を追い求めて様々な方々から
知識を分けて頂きました
お陰様で、今回はモンタナ州立大学への毛鉤寄贈となりました
自分にとってもこの様な展開になるとは思いもしませんでした
長野の片隅から三拝九拝いたします ありがとうございました

「蜂頭毛鉤」

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「蜂頭毛鉤」

蜂頭毛鉤に敬意を顕わすために蓑毛は贅沢をしました(笑)

以下爺の戯言 —————————————-

農繁期もやっと終わり、じょんのびと浮かれていたら
用水組合の会合やら他地区との顔合わせに豪雨対策
これから管理施設の視察に行きます・・・(笑)

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テンカラ毛鉤の鈎 Ⅱ

テンカラ毛鉤の鈎 Ⅱ
・・・バーブレスフックの件

アメリカのアイダホ州在住の方から
Tenkara-Kebariを友人にプレゼントしたいと
ご要望がきました・・・

Southern Idaho に在住となれば
イエローストーン国立森林公園を背後に山岳渓流に湖
FF釣雑誌で有名な南中部のSilver Creek
南東部のHenry’s Fork、South Fork Snake

対象魚はカットスロートに虹鱒、茶鱒
Tenkara-rodで釣るという

アイダホ州の内水面漁業規則を調べてみると
基本的にFF釣法とルアーフィッシングでバーブレス
・・・となれば毛鉤もバーブレスで巻くしかありません

どんな毛鉤を贈ろうかと
グーグルアースでその周辺を散策・・・(笑)
近くにヘンリーズフォーク川にスネイクリバー
高低差も有れば湖も有る自然豊かな場所
基本的にはゆったりとした流れに囲まれているらしい
逆さ毛鉤が順当かなと衛星写真では感じてしまう
・・・グーグルアースのお陰です
Tenkara-Kebariに使えるバーブレスフックとなると
手持ちの鈎の中からは候補がやはり限られます
好きなオーショネー型、和名では都型の鈎でスレ針なんて無いし
イーグルクローの鈎を手に入れるには時間が掛かるしと
彼の地の大型カットスロートを考えると悩みます

Idaho行きの毛鉤
・・・鈎は先回の彦兵衛鈎各種

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彦兵衛鈎

彼の地の定番「逆さ毛鉤」
鈎は彦兵衛6号改スレ鈎で巻いてみます

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逆さ毛鉤

トビケラ・トビゲラ用のハーフストーンパターン

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ソフトハックルパターンとして
ゼンマイ胴 タグは山繭
・・・鈎はアキスコ AFB1190 #10

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ゼンマイ胴毛鉤

剣羽根毛鉤

こちらはバーブ付きの鈎を潰しました
・・・gamakatu‐IWANA&パートリッジ社ST2

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剣羽根毛鉤

黒部毛鉤の一種 カラス毛鉤

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黒部毛鉤

日本らしい毛鉤と言えば蜂頭毛鉤
・・・金張り「都型鈎」

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蜂頭毛鉤

伝統的な毛鉤の原型を少し化粧しました

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伝統的な毛鉤

三段金伏蓑毛鉤
ゼンマイ胴仕立て・・・日本のニンフパターン

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三段金伏蓑毛鉤

鮎掛け針を使った日本のドライフライパターン

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鮎掛け針を使った日本のドライフライパターン

日光毛鉤で有名な「ゴロ蝶毛鉤」
各釣雑誌に説明される毛鉤は
太目のゼンマイ胴に雌雉のハックルが定番
昔に見た「ゴロ蝶毛鉤」とはイメージが違う

細身の紡錘形に長めの軍鶏の蓑毛
水中で光り、魚を魅了すると言われた山繭を花入に纏う

鈎はgamakatu R10-1H1.5LB #12

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gamakatu R10-1H1.5LB #12

北信濃で見た「ゴロ蝶毛鉤」とご容赦ください

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ゴロ蝶毛鉤

テンカラ毛鉤と言っても各地で様々・・・(笑)

ピアノ鋼線は素材自身が
錆びやすい弱点が有りますのでその点を補います

Dear friends
Have a good Tenkara fishing day
With the traditional “KEBARI”

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traditional “KEBARI”

I sent it on June 24

以下爺の戯言 ——————————-

何も知らない身勝手な言い草ですが
今の鈎は、カエシを潰してもルーター等で削っても
・・・平打ち針は特に!
何故かそこが弱点になり折れ易い気がします
表面処理で硬度を高めているからでしょうか?
かと言ってFF釣法用のバーブレスフックを見ると
現行品は細軸が主流になっているからでしょうが
今一の役不足感が何故か付き纏います
太軸だからといって、昔に販売された
ルアーフックモドキのテンカラ毛鉤用は論外です
「太軸で重いので投げ込みがし易い」との商品説明が有りました
昔は有名メーカーでもテンカラ用鉤についてはその程度でした
・・・よく言われる「十人十色のテンカラ」とは別問題と感じます

伝統的な渓流魚用鈎の色も不思議です
山女魚鈎(アマゴ含み)は細軸で強度を高める為、青焼きとなり
岩魚鈎はそれに比べれば多少の無理が効く太軸だから茶焼きとなる
(茶焼きの方が焼き入れ温度が低く捻じれに強い)
昔の大袋入り茶焼き鈎を見ると玉虫色や青色になっている鈎が混ざる
色変わりは焼き入れの温度管理がまずく、硬くなり折れやすい
・・・使う前に一本ずつ捻り、強度を確かめるのが定番でした
今は青色と茶色、中には玉虫色表記の着色処理で素性が判りずらい
その分、均一な製品として販売されているのでしょうが
着色してまで青色に拘る必要も無いと思ってしまいます

ミミズの赤と鈎の青はコントラストが強すぎると思っていたら
キジ用の赤針が販売されるようになりました・・・持ってますけど(笑)

今の鈎にはどうしても使い捨て感が強すぎて・・・
手道具も替え刃式が主流になったと同じ寂しさを感じます

付記 ——————————-

ゴールデンとかマーブルトラウトに件のカットスロート
これに興味を惹かれて昔に外書を購入しました
大雑把には在来種で保護育成も盛ん
研究対象として細分化されてもいるらしい

イエローストーンカットスロートは別系統かもしれないけれど

CUTTHROAT
NATIVE TROUT OF THE WEST
・・・Patrick C.Trotter

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CUTTHROAT
NATIVE TROUT OF THE WEST

Colorado State University
コロラド州立大学出版
Bob Friedli氏による8種の亜種の精密画が秀悦
在来種の有り方とその存在と永続性について考えさせられました

日本の在来種である岩魚でも各地域によって地色と顔付きが違う
亜種とまでは言えないかもしれないけれど
ミヤベは別格として日光岩魚に大和岩魚だけではないはず・・・

テンカラ毛鉤の鈎

テンカラ毛鉤の鈎について

様々なFF釣法用の鈎選択と同じく
好みと釣り方に合わせる選択の愉しみと
蛇口を付ける事によりもっと広がる毛鉤の鈎選択
自身も袖に始まり袖で終わりそうな気がしているからこそ
終わりの無い、毛鉤曼荼羅にその元となる鈎曼荼羅

実戦用に鮎掛け鈎の太軸を使ってきたけれど
今は軽量細軸の鮎掛け鈎しか見かけません
太軸が手に入らなくなり
扱っていた釣具屋さんも無くなり
目を転じて「ヘラブナ用鈎」
袖型金鈎3~4号は小型毛鉤に使っておりました
小型毛鉤用だからスレ針(バーブレス)が有難い
刺さりと保持力に満足はしていたけれど
もう少しアクが有る太軸の大型を探していたら
昔の鈎に6号が有りました・・・

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彦兵衛 改良ヘラ鮒スレ鉤

袋に印刷された価格は20本入りで70円
・・・昭和中期の品物と思われます

播州播磨 特産品
彦兵衛 改良ヘラ鮒スレ鉤
ピアノ鋼線 二方角本鍛 茶色
袖型の良さと狐型の良さを併せ持つ鈎型

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播州鉤の起こりと彦兵衛鉤の由来

日本酒ラベルにも見られる様な髭文字に
「無双 銘釣鉤」のデザインが堪らない

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播州播磨 特産品
彦兵衛 鉤

平打ちほどに角を立てず
丸軸と平軸の中間型で
掛かりが良いように針先が短い
鈎型だけでなく
大事な点は使われている鈎の素材
ピアノ鋼線は炭素率が高く強度と硬度が高い
強度・硬度だけでなく発条効果も高い

ただし、加工性に難がありその後の鈎に
ピアノ鋼線と明記された物を見掛けない
遺物と言うよりは「out-of-place artifacts」

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彦兵衛 改良ヘラ鮒スレ鉤 6号

TMC なら2488よりは 206BLに
全体的なフォルムが似ています
206BLの説明書きがカディス&ラーバ・ピューパ&ニンフ
なんとなくテンカラ毛鉤を総称しているようで・・・
テンカラ毛鉤用となれば
性能重視よりは物理的な強さ=耐久性
今風の刺さり優先の軽量・細軸とは一線を画す(笑)

早速に巻いてみる・・・

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黒部で使われたカラス毛鉤

この頃は
太い黒胴の黒部で使われたカラス毛鉤がお気に入り

山の沢ウツギの花が散り
残雪が無くなり渓流も夏の装いともなれば
それに合わせた別の毛鉤も・・・

鮎の解禁もあと少し
去年後半で効果を感じたパターンの確認も有るし(笑)

付記
巻いた毛鉤を何時もの渓流で試し釣り
抵抗感無く刺さるバーブレス
刺さりが深くなりすぎるので
少しだけタグの位置を下げて微調整

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ヘラ鮒用鈎も種類が豊富
手持ちのヘラ鮒用彦兵衛鈎でも

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ヘラ鮒用彦兵衛鈎

ソフトハックルパターンに良さそうな型も有るし
イマージャーパターンに使えそうな型も有る・・・(笑)

米式ドライフライ

米式ドライフライ
・・・日本で普及した頃に戻って

一反分から二反分程度の田圃を14ヶ所
頼まれていた地区の田植えも終わり
後は水管理と除草仕事
川中島白桃の袋掛けは雨を理由に・・・(笑)

久しぶりのタイイングベンチ❣
田休め・・・じょんのびです

ハックルは厚め・・・3枚巻いて居た頃のボリューム
ウィングはマラードウィング
ボディ素材はブルーイエローマコー
鉤はTMC5210 #14
・・・丸味の有るパーフェクトベンド

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米式ドライフライ

今のジェネティックハックルを三枚巻く訳にはいかず
サドルハックルで代用します
・・・色目の組み合わせを楽しみます

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ジェネティックサドルハックル

ライトブルーダンとゴールデンストロー
・・・ホフマン時代の染色です

マラードウィングを立てて

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マラードウィング

ボディ素材のブルーイエローマコー

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ブルーイエローマコー

二色のハックルを結び

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二色のハックル

サドルハックルなので同時に巻いて

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米式ドライフライ

久しぶりのボリューム感
アダムス・パターンだけでなく二色のハックルを
組み合わせて、昔は色違いを楽しんでいました・・・(笑)

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Catskill Dry Fly Ⅱ

Catskill Dry Fly Ⅱ

米国FF釣法の聖堂キャッツキル博物館に現物が有り
その時代をそのまま、今に伝えている・・・
Original Quill Gordon from Theodore Gordon

ご参考に
アメリカンFFセオドアゴードンとキャッツキル
・・・アイ側にハックルの表を向ける英式ドライフライの巻き方

クイルゴードンの一般的なレシピ

ウッドダック・ファイバーをウイング
ピーコックハールの縞々をボディ
テールとハックルはライトからミディアムブルーダン
・・・ダービー・ダンやブルーアンダルシアコックネック

以下爺の戯言 ————————–

アイ直下のテール側シャンクを覗かせるのが
キャッツキルフライの伝統とかと聞いてはいても・・・
その伝統を作り上げたセオドアゴードン氏の巻いたフライには
昔乍らのロングシャンク・アップアイメイフライフックであっても
そのアイ直下のシャンクを覗かせる手法は見えないし
スペントパターンで良く説明されるウィング後方で結ばれる
英国アップアイフック独特のフライとティペットとの結び方は
モノポストウィングでは、さぞかし結び辛いかもしれない
英国の方からそんな面倒な結び方はしていないと聞いてもいたし(笑)
・・・その当時はアイ其の物が無くティペット自体が直結

オリジナル・レシピで巻き上げられたフライでも
時代的な変遷も有れば
個人の思い入れにもより、様々に巻き上る

こんな事を書き並べるのも
オリジナルとか伝統・伝承的と
説明されるKebari&Flyにとって
知らなければならない基本は大事でも
それを逆手に取るような中途半端な説明よりは
その現物さえ有れば、そこから理解が深まる

それを踏まえている方からだからこそ
オリジナルとか伝承・伝統とされる毛鉤やフライに対し
「売れる毛鉤とフライが残っているだけ」と
使い方を含めて違和感や
毛嫌いされる方の意見も寄せられる・・・

モノポスト(一本立ち)のウィングは
昔のKebari&Flyで多く見られる手法
・・・真田毛鉤だけでなく・・・(笑)

Catskill Dry Fly

Catskill Dry Fly
・・・これもキャッツキルフライ

有名なキャッツキルドライフライ
モノポストなりデバイデットしたウッドダック・ウィングの前時代
・・・Wood duck flank fibers wing
英式ドライフライのマーチブラウンやリトルマリヤット等の
ダブルハックル仕立ての旧英式ドライフライと同じでも
使われるフロントハックルは
ブラウンパートリッジではなくブラウンマラード

ダブルハックル仕立てグレイフォックス

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ダブルハックル仕立てグレイフォックス

テール  ブラウン・フェザー&ブラウン・マラード
ボディ  グレイフォックス(Fox Fur)
ハックル ブラウン・フェザー&ブラウン・マラード

・・・注意書きがフリーストーン用ドライフライ

デラウエア・タイプの様なパーマーハックル仕立てとは
違う方向性の浮かぶ為のフライ作りのアプローチ
使う鉤もロングシャンク・アップアイフック

本来のキャッツキルフライとかけ離れて
闇雲に短いハックルを厚く巻いたブラシの様な
今でも釣雑誌を飾る、ドライフライとは
・・・(笑)

彼の地のキャッツキルでなくても
雪解け水が収まれば
ここら辺でもヒラタカゲロウは乱舞する

以下爺の戯言 —————–

ハーリーダービー氏の生産された繊細なハックルを使い
裏と裏を合わせた2枚のウッドダックを二つに分けて
スプリット・ウィングに仕立てるのが伝統的・・・とか
ピーコックハールよりはコンドルが・・・とか
ハックルは裏表の抱き合わせ・・・とか
オリジナルとか伝統的と本には書かれてはいても
その時代ごとは勿論のこと
フライ・タイヤーが変われば表現方法も変わる
ただ
ゲイブ幅の1,5~2倍のハックル長を基本として
テールとフックポイント、ハックルティップの三点支持は
今風のショートシャンク・ワイドゲイプでは様に成らない

同じくキャッツキルフライの一種
スケーター・フライ・・・large hackled dry flies
硬いスペードハックルを使う

リー・ウルフ氏のバックテール・スケーターも見物です
・・・20分後に現れます

The Brook Trout of Minipi by Lee Wulff

ハーディ・プリンスらしい、ライトウェイトシリーズ特有の
軽やかな歌声も楽しめます(笑)

敢えて余り紹介されていない毛鉤&フライを選ぶのも
間違いのない事は己がひねくれもので有る事

解禁前は平水であった渓流が
解禁後から大水に雪となり
今は雪解け水が全開大放流
信濃町は春雨ならぬどしゃ降り
明日は雪の天気予報・・・

Tying Catskill-style Dry Flies
・・・悔し紛れでスミマセン

連休過ぎの渓流用に備えて色変わり

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フランスの古いフライに似て来たなと・・・
探してみたら古い本に蜂頭と菜種針らしきものを再発見
何処まで行っても不思議なことや謎は果てしない

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山に有る大きな段々畑

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山に有る大きな段々畑

一昨日は古い三菱製75ps大型トラクターで
高原の爽やかな風の中
気持ち良く2町歩程を耕耘していました

同じくこちらは山の畑

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山の畑

生育状況(笑)

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今日は肥料を撒く予定でしたが
・・・土砂降りの雨で逃げ帰りました
気温低下に備えてサクランボハウスの
ストーブに薪をしこたま入れて

釣りにも行けず毛鉤を巻いています(笑)

てんから毛鉤

てんから毛鉤

好きな鉤に好きな蓑毛に胴素材
我儘で贅沢な組み合わせ
釣れて丈夫で
自分の釣り方に合う毛鉤

鉤・・・パートリッジTS2ST #12
胴・・・山繭
蓑毛・・サドルハックル
パーマーハックル仕立て
自製ツイストワイヤーで締め上げる

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毛鉤

蓑毛で愉しみ胴素材で楽しんだ毛鉤

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毛鉤

蓑毛の色を変えて

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毛鉤

好きな色に染めて

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毛鉤

飛ぶ蟲に合わせ

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毛鉤

イエローサリー?

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毛鉤

ジェネティック・サドルハックル各色

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毛鉤

子供の頃の
安曇野時代に大きな一回りで帰り着く
魚を釣り上げる愉しみは
今も変わらないけれど
それ以上に楽しんだ毛鉤巻き

身に余る贅沢な組み合わせ(笑)

以下爺の戯言 —————

仏心ではないけれど
テンカラバーブレスフック使用のお勧めが
然る方から有りまして、ご対応の形として

魚との一期一会と共に、人との一期一会

名称未設定-1

バーブ附きの鈎を罪悪の様に感じる方が多くなりました
C&R区間も増えて渓魚の保護活動も盛んです
個々の魚に対する保護も必要でしょうが
一番は水量確保に安定した水位かと・・・

バーブ付きの古い鈎が好きな自分も
使うときはバーブを摘まみます

Tenkara-Streamers ?

Dear Mr.Adam Trahan
We’ll try to find out more details
・・・after that
I’m sorry I took time
I scratched my left hand fingertip and sewed 9 stitches
I was able to make the time to study it lol

Tenkara-Streamers ?
・・・テンカラ・ストリーマー?

テンカラ奥義(毛鉤釣りの世界)
・・・山本素石・編著 1987年
(1987年は、日本のFF釣法流行の最盛期)

01
テンカラ奥義 1987年

Soseki Yamamoto book・・・山本素石・編著
“The World of Fly Fishing; Tenkara Secrets”

Tenkara-Streamers

WS000000
Tenkara-Streamers?

・・・FBよりお借りした画像

Tenkara-Streamers

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Tenkara-Streamers

Hook サーモンフック#8(シングルローウォーター)
・・・ポイントとバーブ形状から見れば
その当時、一般的だったマスタッドよりは
パートリッジにも見えるが
一般的なコードMよりは細いかもしれない
アキスコのサモンフライ用なら同様の細軸で
ポイントとバーブの形状が同じ

Body 硬い巻き上げからモヘヤ・毛糸よりは絹糸の白
・・・赤かオレンジ(朱)のリブ巻き

Wing ブラウンマラード
・・・コガモ(ティールダック)よりは滲んだ班から
古くからの釣本にも使用されているブラウンマラード

Head 他の毛鉤から見てもその当時の漆仕上
・・・カシュー塗料が順当

Eyes 塗装仕上げ、ドール・アイではなさそうです
・・・Thunder Creek Streamers等と同じ仕上

その他 ヘッド下部分がアイと同じ空色で塗分けられている点

補記 ブラウンマラードの件について
1933年 「川釣の研究」  著者 魚住清適

 


・・・鮎たわけ様より画像をお借りしました

以下爺の戯言 ——————————————–

本題の「テンカラ奥義」(毛鉤釣りの世界)に記載される
「鈴木魚心」氏の毛鉤は毛鉤とフライの融合型

dscf6621
「鈴木魚心」氏の初期型毛鉤

堀江渓愚氏ならラインはFF釣法用ライン&リーダー
使う毛鉤はFF釣法用フライ提唱者

自分らの食い扶持稼ぎで作られた
テンカラとかFF釣法とかの垣根を越えて
年代表を作れば一目で理解できる話

日本の毛鉤釣り文化は以前から申し述べている様に
単独では無く江戸時代以前からの交易により
ダイナミックに世界とつながっていたことは
史実として今に残っている事
江戸時代以前から釣針に加え、美しい羽根類の輸入が有り
日本文化の熟成期間ともされる鎖国政策中の江戸時代にも
ワーテルローでも使われた西洋甲冑を優れた物として尊び
歴代の盟主により輸入されていました
飾り毛は勇猛果敢と信じられ輸入されたヤクの毛

・・・南蛮胴具足
鉄砲戦主体となり個々に傾斜角が付けられた
防弾性能に優れる、西洋甲冑が好まれた

 

・・・Battle of Waterloo

山形・天童藩織田家伝来南蛮胴具足

南蛮胴具足(岐阜市歴史博物館蔵)-316x450
山形・天童藩織田家伝来南蛮胴具足

鎖国時代であっても南蛮具足の様にその抜け道として
中国を経由させ、西洋文化を取り入れていた実績も有ります
その後の明治時代にはFF釣法なりルアーを取り入れて
日本の風土に合わせた釣り方と、適する毛鉤の模索があり
・・・銀座みすや 中村利吉氏の功績
その結果として独自解釈ではない世界に準じた品となり
輸出品目にもそれは一大産業として、項目を飾ります
今回の山本素石氏の俗にいえばテンカラ・ストリーマーは
その時に初めてストリーマーが表現された奇抜な物でなく
それ以前からある、各地の毛鉤にも活用されています

 


テンカラ自体も戦後の復興期から高度経済成長期に
都会人の手頃な娯楽として登場したもので
自ずと日本の豊かな毛鉤釣り文化とは土台の違う
何もない混乱期にこそ生まれた釣り方だと思われます

釣雑誌で宣う「秘伝・奥義の難しい釣り」とか
酷い話になれば山間僻地の蛋白源補給とか
頻繁に使われる、一時だけ現れた職漁師とか・・・

辿り着くのが大変な源流域の岩魚ともなれば
猫と猫じゃらしで遊ぶが如くの釣りを
如何に祭り上げるかの類の話でしょう

テンカラの語源すら
「テンテン」古代京言葉(蝶を含む羽虫類の意)
・・・羽虫類を模した毛鉤釣りかもしれない
鮎毛鉤の「ドブ釣り」に対して、瀬釣りに使われた
引掛け釣りと蚊頭釣りを含めた「テンカラ」かもしれない
庄内藩の「テンガラ」に加賀藩の「テンカラ」から
山本素石氏自身が書かれる木曽の「テンカラ」
中仙道は加賀藩の参勤交代に使われた道
木曽各地に今も残る加賀藩が寄進した建造物
開田は廃藩置県の際に加賀藩武士たちの移住先
古の文化や言葉は辺境の地に残る・・・
毛鉤釣りだからこそ毛鉤にその語源を求めて当然です
山本素石氏が木曽開田で初めて聞いたとされる「テンカラ」
加賀藩の影響下にあった地では
古くから毛鉤釣りを「テンカラ」と呼称しています

廃藩置県後の府県併合
如何に様々な行政区域が生まれたかの混乱具合は
飛騨地区も信濃国に編入された時期まで有りました
・・・これは釣人なら判る話です(笑)

参考までに
針問屋 みすやの資料misuya-hari

FLYMPH Ⅲ

FLYMPH Ⅲ

“A wingless artificial fly with a soft, translucent body of fur or wool which blends with the undercolor of the tying silk when wet, utilizing soft hackle fibers easily activated by the currents to give the effect of an insect alive in the water, and strategically cast diagonally upstream or across for the trout to take just below or within a few inches of the surface film.” 

The Art of Tying The Wet Fly and Fishing The Flymph
・・・J.E. Leisenring, V.S. Hidy, 1971.

ハーディー・スタイルと言われる
英式FF釣法が僅かな好事家に楽しまれていた
日本での近代的FF釣法の幕開けとならば
1972
コートランド副社長「J.Leon Chandler」氏による
日本で初めてのFF釣法講習(米国式)
1973
ハーディー社「James L.Hardy」氏による講習会

それ以前にも・・・

3-bfe96a95f0 Sports Illustrated Book of Wet-Fly Fishing

Vernon S. Hidy氏 著作
J. B. Lippincott Co.
Philadelphia and New York, 1961
初期の方にはお馴染みのFF釣法の教科書

フリンフを知らなくてもハイディ氏が米式FF釣法の
紹介者として日本に果たした役割は素晴らしい・・・

こちらで紹介された3パターン

THREE LEISENRING-STYLE FLY PATTERNS
・・・PRESENTED BY V. S. HIDY

BROWN HACKLE
Hook    12, 14
Silk       claret or maroon
Body bronze-colored peacock herl (rather than natural green)
Rib       gold tinsel
Hackle red furnace
(with black center and tips, rather than a plain brown hackle)

THE LEISENRING SPIDER
Hook     12
Silk        primrose
Body  hare’s ear spun on primrose
Rib  gold wire
Hackle brown partridge

THE HARE’S EAR FLY
Hook     12
Silk        primrose
Body      hare’s ear spun on primrose
(as in the Spider)
Rib        gold tinsel
(as in the Brown Hackle)
Wings   C/af-inch-wide swatches of matching fibers
taken from two woodcock feathers.
Hackle    none
Tail         two or three fibers of mandarin duck

ソフトハックルパターンでは無いフリンフ
オリジナルがコックハックル指定レシピの場合でも
今のジェネティックハックルメーカーのコックネックより
高グレードのジェネティック・ヘンハックルがお似合い

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ジェネティック・ヘンハックル

敢えて書き添えると日本の古式毛鉤に使う蓑毛も同じ
当時、使われていた軍鶏の毛が手に入らなくても
羽根質・透明感・特異な色・小振りな羽根形の点で
高グレードのジェネティック・ヘンハックルがお勧め
ヘンハックルを使うからと言っても
フリンフも毛鉤もソフトハックルパターンでは有りません
質を選べばサドルハックルでも似合いが有ります
勿論、昔乍らのハックルが有れば・・・

グリズリー・フリンフ
・・・ホフマン時代のクリー・サドルハックルで代用

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グリズリー・フリンフ

アイアンブルーダン・フリンフ
・・・スペックルドバジャー・サドルハックル自家染色で代用

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アイアンブルーダン・フリンフ

ハニーダン・フリンフ
・・・ホフマン時代のハニーダン・サドルハックルで代用

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ハニーダン・フリンフ

フリンフパターン 各種・・・日本の渓流域用

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フリンフパターン 各種

春一番が吹き荒れても、今日は朝から雪交じり
・・・ともなれば久しぶりの毛鉤巻き

毛鉤の素材で山岳渓流に合わせたフリンフパターン
・・・胴の素材は山繭

山繭胴(ナチュラル)フリンフ

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山繭胴(ナチュラル)フリンフ

山繭胴(グレーダン)フリンフ

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山繭胴(グレーダン)フリンフ

山繭胴(ダーク・ブラウン)フリンフ

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山繭胴(ダーク・ブラウン)フリンフ

マーチブラウン・フリンフパターンと同様に
ダブルハックル仕立て山繭胴フリンフパターン

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ダブルハックル仕立て山繭胴フリンフパターン

日本の有名処の指導を根拠とする彼の地の市販される
伝承和式毛鉤「雄○○毛鉤」&「雌○○毛鉤」について
・・・テンカラ純粋主義者のお気に入り・・・
ハード&ソフトフェザーでの違い云々以前の問題点が有る
手近な権威に縋りつき易い日本人特有の気質を彼の地でも垣間見る
「テンカラ毛鉤」は戦後に作り上げられた物
尚更、日本各地で培われた地域の毛鉤とも違う
まして職漁師毛鉤を源とする物では無い
・・・FF釣法も知らない、田舎の水飲み百姓の戯言です

冒頭の文章
translucent body of fur or wool which blends with the undercolor of the tying silk when wet
文献に現れる日光毛鉤の金胡麻・銀胡麻以外に動物の毛を使う毛鉤には
静岡県の大井川上流、田代集落で使われていたモグラの尻尾毛鉤程度でも
絹糸や水中で光るとされた山繭胴なり、下巻きに金糸・銀糸を巻き添えた
地方独自の毛鉤は質素・簡便・有り合わせとされる以上に意味深い

同じく、「BROWN HACKLE」のパターン紹介での
bronze-colored peacock herl
・・・(rather than natural green)
古式毛鉤に使う、墨で染めた孔雀胴は銅色に光る
沈める毛鉤には銅色に光る孔雀を使い
浮かせる毛鉤には
青く光る孔雀羽根を使うとした先人の知恵と同意
使うハックルも「Red furnace」
(with black center and tips, rather than a plain brown hackle)
・・・芯黒先黒の油毛と同意
名も無き先人の毛鉤に対する経験と知恵を
”Fly”でのオリジナルレシピで見る度に
”Kebari&Fly”の世界は興味深いものがある

以下爺の戯言 ———————————-

日本でのFF釣法 キャスティング教科書と言えば

WS000000
Fly Casting (自費出版 1989年)

ハーディー社公認インストラクター
長野県上田市出身の小平高久氏
FF釣法の全て並びにO.E,G等のハックル研究
自家生産でのハックル生産者

つるや時代の東京土産

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キヂの剣羽

・・・勿体なくて使えませんでした(笑)

蒸気機関車で一日掛かる東京行き
碓氷峠のトンネルで車内に充満する饐えた石炭の煙
朝出でも昼時は横川駅の釜めしに間に合う位
ニス塗の木枠に貼られたローズ色のビロードの座席
終着駅の上野駅は、薄暗い15番線から17番(笑)
こんな昔話を思い出すのも今日は
「旧あさま」昭和50年製造189系の最終運行日

”Kebari” Patterns…where to draw the line

Hello! Mr. Gressak
My response to your question

”Kebari”Patterns…where to draw the line

In general,
the natural environment and the state of the river,
the insects that occur
…Also, the important point of selection is size and color

Slender brown or black is universal type anytime and anywhere
…Floating type and weighted type are necessities

Crickets & grasshoppers are not preferred
… Large fish are different

The corresponding “Kebari” pattern if familiar River has been determined

“Kebari” pattern selection
Experience and knowledge of anglers are taken into account

“Kebari” pattern to bring to the fishing spot is already selected

Choices for “Kebari”
…Very fun problem
This is the same as a gift for loved ones

For fish, it is an annoying gift
…but a gift for a lover may be the same

Mostly annoying! & Rejoice anything if there is a curiosity

Return to the main subject

…”# ” is Fly-hook size
For Japan of mountain stream area

Midge size(#18~20)・・・Hardly use

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Midge size(#18~20) Kebari

Small size(#15~17)・・・When the fishing pressure is high

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Small size(#15~17) Kebari

General size(#12~14)・・・

 

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General size(#12~14) Kebari

Large size(#8~10)

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Large size(#8~10) Kebari

Floating type

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Floating type Kebari

weighted type

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weighted type Kebari

All-purpose type(#12)・・・Feborite pattern

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Feborite Kebari

addition・・・Adjustment at fishing spot

 

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My recommendation for small stream

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My recommendation in the mountain stream

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黒剣羽根毛鉤

My recommendation in the Mainstream

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”Fly&Kebari”Patterns…where to draw the line
・・・Another problem comes out   IoI

「一期一会」・・・proverb of Japan
meaning
One person is only one element of the universe
Encounter between people is very great
I can not be happy as long as you do not be happy
一人の人間は宇宙の一要素にすぎませんが
人と人との出会いはとても素晴らしいです
あなたが幸せになれない限り私は幸せになれない