岩魚針に山女魚針・・・

テンカラ毛鉤にフライフックが一般的に使われる今に、わざわざ蛇口を附けてまで餌針を使うのも酔狂な事と自覚はしていますけど・・・あくまで疑似餌ですから

フライフックよりも多種多様な餌針を毛鉤に仕立てて魚の反応と毛鉤の出来を見るのも毛鉤釣りの愉しみと感じています

集め始めたのも個性豊かな、だからこそ今は製造されていない鈎型の一つ一つが味わい深く、号数が同じでも釣針の種類によってサイズ感が違うので現物が無ければ大きさも判らない、毛鉤巻きでの現実的な面もあります

無骨に見える海津針に丹吉針とかセイゴ針や軽井沢狐等の岩魚針に袖型で鈎先が長めの山女魚針各種・・・地域に根付いた伝承毛鉤にはそれに応じた鈎型が有ります(信頼に応える鉤が有ってこそですけどね)

そんな伝承毛鉤でも釣圧の高まりに応じて、袖型からセイゴ針に変わり軽井沢狐型にと変化して毛鉤サイズも小型化(それでも7号~7,5号ですからフライフックで言えば♯12程度)

細軸で軽量な鮎掛け針を使い全国的には珍しい「乾毛鉤」に、それ以上に特異な存在であった「逆さ毛鉤」とか、チョークストリームでも通用しそうなムクドリや烏の綿毛を蓑毛にしたり、雀のウィングフェザーを使った雀毛鉤に、羽虫其の物に見える羽根附き毛鉤・・・伝承毛鉤と言えど各地に根付いた和式毛鉤は思っていた以上にそれこそ様々、使われた釣針も様々ですから使われていた鉤でなければ実際の毛鉤そのものから逸脱してしまいます

又、前口上が長くなり失礼いたしました

喰わせてまで(飲み込ませてまで)確実に岩魚を手に入れる為の「岩魚針」・・・

ウェットフライさながらの羽根附き毛鉤とか・・・

掛かりの良さに保持力を加味した「山女魚針」・・・

日光毛鉤の一つ・・・

乾毛鉤式とか・・・

ごく一般的な・・・

続きは「アマゴ針」を予定していたのですけど長良川を漁場にする各名人監修の銘針が多過ぎますし折に触れて前にもご紹介していますのでひとまず・・・

長良川の広さと奥深さというか凄さを、使われていた各釣針から感じ、バイスに挟んだ鈎に手も出ず、ただ見惚れてしまうからですけど・・・(笑)

前にご紹介した飛騨毛鉤に使われていたと聞く「丹吉針」は、拙な文章や拙な写真では現物の凄さをお伝え出来ないでしょうし・・・釣針だけでなく長良川のアマゴに、溜息が出そうです

「吉村アマゴ針」にお似合いと思っている段毛鉤式・・・

伝統毛鉤とか伝承毛鉤とかの話も有りますがそれを踏まえつつ個性豊かな鈎に、お似合いのパターンを組み合わせて・・・テンカラと呼ばれる前の和式毛鉤には、フライ並みに様々なパターンが存在していましたし拙ブログに出てくる和式毛鉤は多少のアレンジ(今だからこそ使える素材)は加えてますけど地域に根付いた伝統的な毛鉤は踏襲しています・・・勿論ですけど、使われていた鈎も可能な限り使用しています

チェコニンフがいつの間にかユーロニンフですか?・・・もしかすると今の「テンカラ」も、いつの間にか日本で行われていた毛鉤釣りとは別のジャンルの釣り方に代わってしまったのでしょうか ?

雑記 ————–

毎日雪搔きしてますけど毎日、雪が降りますから・・・(笑)

雪搔き見物を堪能した後は、毛布の上でゴロゴロしてます

4~5年前から海外のテンカラサイトでもジグヘッド型毛鉤を多く見かけるようになりました・・・流れが無い、深いクリークでの対処策でしたけどほぼ「脈釣り」と同じバーチカルフィッシング

敢えて言えば餌竿に餌の代わりに毛鉤を付けた本来の「毛鉤釣り」がユーロニンフィングとかヨーロピアンニンフィングと言い換えられただけにどうしても思えてしまい、折角の軽やかさとリズム感を手に入れた今のテンカラとは趣に些か違和感が・・・

でも8割近くの釣り方が下流に向けての流し毛鉤式を「TENKARA」とされているようですから・・・

ごまめの歯ぎしりが少しだけ・・・(笑)

折角の機会ですから以下は戯言です —————————

彼の地でジグヘッド毛鉤等という毛鉤が流行りと聞き及び、近辺の山で間に合わせた質素で貧しい素材だけでは有りますが見様見真似、何でも取り入れる低下凡夫の毛鉤をご笑覧ください

彼の地の掟に従いましてカエシは潰しました・・・

赤角にゼンマイを荷札の金線で絞り込む胴仕立てに元巻きは孔雀、雉蓑毛を合わせて・・・(笑)

京都 永原屋茂八商店

京都の老舗永原屋茂八商店(釣具製造と総卸)の存在は重要です

・・・日本の毛鉤の祖

1818~1829年頃に
京都三条河原町東・永原屋茂八が菜種鈎(natane-bari)を販売
「菜種鈎」は黄色の小毛を鈎軸に巻き付け鈎頭に金色の玉
(文献では黄色でもその系譜で残るハヤ毛鉤はペールイエローの蜉蝣色)

此方の詳しい話は「鮎たわけ」様のブログにございます

永原屋茂八商店・・・昭和4年卸部「永原屋茂八商報」

アマゴ釣り用針 ・・・「大極上釣針」袖型・狐型各サイズ

100本入り200円ですから1960年代初期でしょうか?

「たたき」の形が一般的に使われる用語の「撞木型」ではなく「志もく留」表記が興味深いです・・・たたきは平打ちがほとんどの今では撞木型自体が一般的ではありません

中身は確りと銀紙に包まれて錆も有りませんでした

今風の表面硬化処理ではない総ハガネの製造法

中身はこれからご紹介させていただきますが今の物と比べて遜色がないどころか・・・と勝手に思っています

今年も、毛鉤作りが愉しめそうです・・・(笑)

狐型 逆さ毛鉤

先回の続きです・・・

使った蓑毛は・・・

適度な腰の強さがお気に入り・・・スペインの流し毛鉤の逆バージョン(笑)

一般的な雌雉蓑毛では・・・

逆さ毛鉤の要は蓑毛の腰の強さと感じています

腰の強さの目安としては・・・

逆立ちが出来る位が使い易いかと思います・・・柔らかすぎればソフトハックルフライかも?

秋田狐・・・?

掛かりの袖針にもショートシャンクワイドゲイプの関東袖(江戸袖、一部都袖名有り)とか前出のロングシャンクナローゲイプの秋田袖に、丸針にも見える河内袖等有りますしそこに茶焼きに青焼き(玉虫色名有り)・・・ピアノ鋼線製が主流だった頃は特徴的な鈎型が一番に際立っておりました、塗装では無いガンブルーの黒染めも魅力です

早掛け(喰わせ)の狐型にも関東狐に東京狐、更に短軸の軽井沢狐や長軸の秋田狐・・・長軸の利点は掛けた魚の口から外しやすい手返しの良さ重視とか

フライにはフライフックが有るけれど毛鉤用の鈎は餌針からの流用だから云々も有りますが今よりも、もっと沢山の様々な鈎型が以前からご紹介したように有りましたので(過去形に近いですけど)選択の幅は今のフライフックよりも有ったかもしれません

前口上が長くなりましたがもう少しだけご容赦ください

黒部毛鉤に使われた「海津針」に秋山郷毛鉤に使われた「丸セイゴ針」の例も有る様に海釣り用の鈎も使われておりましたが丈夫さも勿論ですけどその鈎軸の重さが釣り方に応じて必要だった点も有ります

本題に戻ります・・・

この秋田狐5号は鈎の元(チモト)の「切り込み」が特徴的なキスの投げ釣り用で本来の秋田狐よりも鈎軸が少し太目で丸軸です、柔らかい小口のキスの投げ釣りは渓流釣りで使われていた袖型や狐型が使われそれが効果を発揮しキス釣りに適した太軸に改良されたと聞いています・・・肩の張りが取れれば丸セイゴにも似てきます、刺さり優先の極細軸の渓流用餌針に比べ太軸は毛鉤を巻くのに都合が良いと思います

パートリッジ社TS2ST♯12と比べれば細軸・・・

・・・丸セイゴや軽井沢狐を使った時代の秋山郷毛鉤にお似合いかもしれません

狐型の究極・・・鮎掛け針各種で巻いた逆さ毛鉤とか

垣根を越えたところにこそ和式毛鉤の良さが有ると・・・(笑)

袖に始まり・・・?

あけましておめでとうございます

雪片付けで始まるそんな静かな新年の幕開けでした

それでもタイイングベンチは賑やか・・・

お洗濯日和が続きます(笑)

お気に入りの秋田袖8号・・・軸一本分の捻り入

定番の普通毛鉤・・・

後輩から一人で釣りに行っては云々等と心配されるお年頃となりましたので(使う毛鉤も終わったからとのお言葉も有り)・・・新春恒例行事の定番毛鉤巻き(笑)

解禁日も後、30日ではありますが自然解禁はまだまだですから何時に成りますやら判りませんが準備だけは・・・後輩用ですからおろそかには出来ませんし(笑)

同じパターンを5本で10種類ありますから50本、そこにプラスαで等と増えていきます・・・(笑)

自分用に・・・少しだけ(笑)

解禁日の海川・早川下流域を思い浮かべて逆さ毛鉤もと考えると、もっと増えていきますけど・・・(笑)

単一焦点式魚眼レンズ並みとなった目の為にジタバタしています・・・

苦肉の策は・・・

スイングアームで鈎自体を自分の目の焦点に合わせます・・・

バイス云々も有りますがバイス自体よりこのスイングアームで助けられている方が多いかもしれません


本年もご笑覧のほどよろしくお願いいたします

お気づきの点がございましたらご指導いただけると幸いです

ウェットフライ Ⅲ・・・ルアー?

京都在住の友人から琵琶湖での氷魚漁開始の映像を送って頂きました

氷魚には色々の思いが有りまして・・・鮎の稚魚

鮎釣りをしていると今迄、憧れだった魚が身近に居るのに気が付きました

酷い時は岩と岩の間を飛び越えようとした足元の深みに尺程度の雄山女魚を3匹程従えた三角の大きな頭がとか、有る時は落ち込みの深みから掛けた小鮎を目掛けて追いかけてきたり・・・

新潟では一般的に、ご禁制の魚ですから見惚れるだけですけど・・・(笑)

3月の解禁で渓流釣りが出来るとなれば新潟の海沿いになるのですが・・・

春先の大岩魚、それも白い大きな斑点がそれこその話はダブりますので省略して、釣れるフライは・・・

氷魚とは似ても似つかないシュリンプパターン(笑)

ルアー釣りの同行者も銀白ミノータイプには反応が無く出るのは定番「赤黒金」

その大岩魚達が喰っているのは氷魚と判っているのに、似せたミノータイプには反応が有りません・・・

試行錯誤が後の荒川鮭釣りで役立ちました・・・(笑)

朝、昼、夕方と色目を変えて違いを鮭に伺ったり、サイズを一般的に使われるサイズより落としてみたり・・・#8程度でも充分に使えました

先回のルアータイプに戻ります・・・

形からするとお花の様ですが(笑)・・・

流れの中では・・・

流れに合わせてフェザー同士がマリードします・・・

ルアータイプと言うよりもソフトルアーに近づきました・・・(笑)

同じ魚にも色々なスイッチが備わっているようだと感じています

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長野も白くなりました・・・

拙ブログにご訪問並びにコメントを頂きありがとうございました

来年も皆さまの鱒々のご多幸と楽しい釣りができますよう、ご祈念申し上げます

ウェットフライ Ⅱ・・・ルアー?

区分としてはルアーの範疇に入るかもしれませんが・・・

先回のパーマシェンベルで行った続き・・・サモンフライの「ウィリーガン」の亜成と思って頂ければ(笑)

ウィングに使えない(使わない)グースフェザーの片側・・・

色目を選んで・・・

順番にシャンクに巻き止めて・・・

周りが雪で白くなると,目が色を欲しがります(笑)

ミノータイプも・・・

バリエーション様々で簡単に巻けますが意外に・・・(笑)

夜釣りの不思議さも有りますが・・・

ユスリカのライズで効果的なウェットフライ・・・「ビューティー」

サイズはハッチマッチャーとは思えない程の#12~#16・・・極小ウェットフライの凄さは不思議です(笑)

ウェットフライ

雪降る夜の愉しみ・・・たまにはトラディショナルウェットフライでも

使う鈎はガンブルーで黒くしたG3A#8・・・

意外に仕上がりは綺麗・・・と思っています(笑)

所々に錆が浮かんでいた鉤とは思えません

ロシアの友人からは早くも氷上穴釣りの映像が送られて来ましたが此方ではまだまだ先の話です

数あるトラディショナルウェットフライのお気に入り

先ずは「プロフェッサー」・・・流れの縒れで時折ライズする時にも使います

澄んだ流れのなか、出渋る鱒に・・・「アイレンブルー」

パイロットフライ的な立ち位置の「コックロビン」・・・ブラウンマラードが何故か好まれる時期が有ります、別の時期ではクラレット色も(笑)

切り札として「エメット」とか・・・

相方のドロッパーには「パーマシェンベル」・・・

フェザーウィング・トラディショナルウェットフライも好いものです

ヘッド部分を小さくも出来るのですがこのフライパターン本を買ったカナダのフライショップの親爺の弁・・・ヘッドを確りと仕上げるのは「品質の証」と説かれてからです

ダブルハンドの為にストリーマーも・・・(笑)

ヘヤーウィングですから自由に・・・(笑)

でもトラディショナルフェザーウィングウェットフライは出来るだけ・・・(笑)

マラード系のウィングは許されるなら左右二枚から取りたいのですが手に入りにくくなってきましたので片側から、それを三つ折りにしてとか左右対称のブレストフェザーなら・・・

グレイマラードまで手に入れにくくなるとは・・・(笑)

それでも・・・

時間の過ぎるのも忘れて居ましたら先に・・・(笑)

昔のサモンフライにも有りましたが敢えてマリードしたフェザーウィングをバラバラにして・・・

此方はパーマシェンベルですから二色ですけどね・・・(笑)

水面直下型毛鉤

フライで言う処のラストホープ・・・(笑)

水面下何㎜とまでは言えませんけど水面に張り付く毛鉤と水面直下のステージの違いは意外に奥深いものが有るのではと感じています

毛鉤釣りの上手になれば竿先の上げの操作を毛鉤に連動させて演出も可能でしょうが正直、神経戦で疲れます、針素の素材が何であれそれ自体で表面張力をとなると浮かびやすいので針素の張力を消す程度

使う鈎は彦兵衛針 改良ヘラスレ3号

蛇口を付けて・・・

ソーヤーニンフに使う細い銅線・・・

スレッドを下巻きにしてその上に銅線を巻き締めます・・・

先回の普通毛鉤のバランスで蓑毛を巻く位置を開けて・・・

蓑毛は薄巻きで巻き止めたらスレッドを切り残りは銅線だけ

このバランスがこの毛鉤には良いと感じています

銅線だけでも巻けますけど丈夫さ優先で・・・

銅線でヘッド部分を折り返すことで重さの調整も・・・

茶毛が何故か・・・(笑)

フックサイズは形が似ているTM206BL#14と比べると・・・

TMC206BLの#14と#16の中間ぐらいでしょうか、餌針で3号と言えば随分に小型なのですけどこの鈎型は、号数から感じるサイズより大きいサイズです

蜉蝣の釣りと呼ばれていた頃

普通毛鉤の中で蜉蝣を模した和式毛鉤として・・・

山女魚毛鉤として紹介されていたパターン・・・岩魚毛鉤のパターンには使わないとされても居りました

今の一般的な普通毛鉤パターン・・・

西洋疑似餌のフライパターンと同じ・・・

ダチョウのハールを使った毛鉤も有りました・・・シャクナギ型

様々な和式毛鉤パターンが全国に有った頃、今となれば忘れられた山女魚毛鉤・・・

ハス毛鉤から金玉を外した蓑毛と胴のバランス・・・サイズもハス毛鉤と同等

全国的には「毛鉤釣り」と言われていた和式毛鉤を使った釣りが「テンカラ」と関西方面で呼ばれ始めた頃でもあります

蜉蝣の釣りと言われていた頃の毛鉤パターンです

画一化される前のテンカラ毛鉤を紹介してきましたがどれがいいとは別の釣り場と魚に合わせて様々な毛鉤が各地に在り、使われてきています

雑記 —————

久しぶりの再会「マゴシャクシ」です

どれがと・・・(笑)

ここに二本有りました