昭和8年「川釣の研究」 Ⅱ

昭和8年「川釣の研究」 Ⅱ

お借りした画像で申し訳ありませんが
先の毛鉤写真を見ていると伝説の書の意味が染みて来ます

昭和8年「川釣の研究」 毛鉤図 2
昭和8年「川釣の研究」

胴は孔雀に定番色の黄色・朱色・赤色の絹糸で段巻き
・・・単純な胴でありながら魅惑的
先ずはコガモ(ティールダック)で蓑毛を順毛鉤仕立て
途中からグレーマラードに変更したりしても
フェザーウィングウェットフライ其の物

写真と比べるとやっぱり羽根質が柔らかすぎる
・・・これはこれで効果的な毛鉤

DSCF5736
昭和8年「川釣の研究」 Ⅱ

それではと、次はもう少し硬めのブラウンマラードで巻いてみる
まだ写真と比較すると柔らかい様で巻きながら次を考える
・・・これは犀川本流(犀川漁協区)で常用した當毛鉤に見える

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昭和8年「川釣の研究」 Ⅱ

まさかと思いながらも金胡麻・銀胡麻の代用となると
手持ちの素材ではコックデュレオンしか有りません
羽根の質を写真に合わせているだけで
スペインのあの毛鉤に誘導している訳では有りません(笑)
・・・あの毛鉤とは蓑毛の立ち角度が違います

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昭和8年「川釣の研究」 Ⅱ

如何でしょうか?
写真に残るその質感を合わせてみました
本来は白髪状態になった老齢の軍鶏の頸毛ではと思います
もし英国パターンを標榜しているならばブラウンマラードと思われます

その横に有る典型的な孔雀胴毛鉤も何やら秘密が隠されている様で
昔の毛鉤は一工程ごとに仮止めをしたり補強でオーバーラップしますが
それだけではない様なくびれが二カ所
・・・段巻胴の毛鉤と並べたのも意味が有りそうです

順毛鉤のサイズを7号から7.5号程度とすれば少し大きめの11号程度
サイズ的にも山女魚毛鉤ではない様な気もします
著者自身が日光湯川のFF釣法を説明している程ですからパーレット鱒用?
ならば魚の好みに合わせてフライと毛鉤を融合します

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昭和8年「川釣の研究」 Ⅱ

先達達の毛鉤には味わい深い世界が隠されていると思うのは
自分だけでは無いと思います
これらが発表されたのが85年程前と考えれば尚更かもしれません

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昭和8年「川釣の研究」 Ⅱ

本稿は写真の角度でポイントの形が緩やかなアウトポイントに見えます
そのカーブの有様がマスタッド社の鈎に見えてしまうのは
安曇野の幼少時代の面影が根強いのかもしれません

手が止まってしまったのが下段の蓑毛が油毛の三点の毛鉤
上段の三点と同じく色違いを並べた物と思うが違いが判らない
唯一、下段中央は花入附き(写真では黒色?)右側も?
他2点は烏胴なり雉の尾羽かもしれないシルエットが見て取れる
ハス毛鉤ともなれば色の組み合わせは様々有るが
三点共、蓑毛が茶色の油毛だけが却って気に掛かるし
その掲載の位置からも定番の毛鉤であろう事は良く判る
これはひとまず置いといて・・・

以下、のんびりと続きますのでご笑覧お待ちしています
ありがとうございました

昭和8年「川釣の研究」 Ⅱ” への4件のフィードバック

  1. 決して鮮明ではないでしょう85年前の写真からその質感を読み取って早速の再現! 驚嘆のみで拝見しました。ありがとうございます。

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    1. 写真で見ると粗さが目立ちます
      今一、
      何かが足りない自分を見ている様です(笑)
      ゆっくりと巻いていきますので
      ご笑覧お待ち申し上げます

      いいね

  2. 早速の再現、誠にありがとうございます。
    85年前の本に著作権はありませんので、どんどん転載してお使いください(笑)
    しかし、私と満月さんの期待が大きい余り、なんだかプレッシャーを与えてしまったようで恐縮です。
    また、手を止めさせてしまった下段の3種、確かに古い写真は確かに色目がはっきりしません。
    一応、拡大画像を会社の高画質コピー機でプリントアウトして郵送しますので、あと数日お待ちください。

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    1. いえいえ此方こそ楽しんでおります、いつもながらありがとうございます。
      巻いているとどんどん英国の古いウェットフライを感じてきます
      それも豪華絢爛のサモンフライで有名なケルソン氏などと言ったら
      とんでもない事になりそうです(笑)
      この順毛鉤仕立ての胴はシートラウトフライで同じ様なボディが有ります
      細身に巻きたい所を押さえて写真に合わせてみたのですが軸長が短く
      ずんぐりむっくりになってしまいました(笑)
      採点を待つ生徒の心境そのものでドキドキ、ワクワクしています

      いいね

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